クリスさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIE(2019年製作の映画)

3.9

必要はなかったかもしれない。けど、ドラマ「ブレイキングバッド」を全部見た人ならば、満足できる内容になっている。

トッドの体型変わりすぎ。

アメリカン・ギャングスター(2007年製作の映画)

3.9

実話がベースとなっているラッセル・クロウが演じる、誠実にも関わらず落ち目の警官と、デンゼル・ワシントンが演じる、黒人でありながら一時期麻薬組織の大物となった男の2人の物語。
さすが2人ともオスカーを受
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エンド・オブ・ウォッチ(2012年製作の映画)

3.8

ジェイク・ギレンホールとマイケル・ペーニャというコンビが予想外にマッチしている本作。
LAの中でも最も治安の悪い地域で起こる事件の数々をまるでドキュメンタリーでも観ているかのように、臨場感のある演技・
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.6

タイトルに反して「離婚」までの経過を淡々と、しかし濃く描いた映画。
脚本やカメラワークなど見どころは多数あるけど、何といっても、役者の演技のすごさが目立つ。
特に夫役のアダム・ドライバーが個人的にはベ
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.5

裏社会の話であるということで、マーティン・スコセッシを知る人は「グッドフェローズ」や「カジノ」を想起する人が多いと思うが、本作はそのテンポの良さやたまにある長回し撮影など踏襲する部分はあったものの、全>>続きを読む

カサブランカ(1942年製作の映画)

4.4

1942年製作のアメリカ映画のクラシック的作品。
・「フランス領モロッコ(アフリカ大陸)の都市カサブランカでは、WWIIのドイツ侵略から逃れるため、アメリカへ行くための中継としてヨーロッパの多くの人々
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キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

4.3

マーティン・スコセッシとロバート・デ・ニーロのコンビが描く、サイコパス気質なコメディアン志望の男の話。
現実と幻想の区別がつかない主人公のルパート・パプキンは、とにかく自分の間違いを正当化する。次第に
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オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

4.6

15年もの間監禁されていた男は、ある日突然解放され、自分を監禁した者に復讐を試みるというストーリー。韓国映画として世界的に有名な作品の一つ。
この映画はずっとシリアスが続くかと思えば、主人公のオ・デス
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きみに読む物語(2004年製作の映画)

4.2

最初は「貧富の差を超えようとする愛の物語」という王道のストーリーを展開し、観客もある程度は展開を予想できるようなものなんだけども、ラストはその予想や期待を超えてくれる。今では活躍しているライアン・ゴズ>>続きを読む

アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

3.9

単純なサスペンスものだと思ってたら、一癖あるラストに意表をつかれた。結末の解釈は観る人によって異なる印象を持つものになっている。

「アメリカン・サイコ」という映画のタイトルではあるけど、アメリカだけ
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レイジング・ブル(1980年製作の映画)

4.1

実在したボクサー、ジェイク・ラモッタの自伝を基に描かれたマーティン・スコセッシの名作。
この撮影期間中にボクサーのように鍛えた体から、役を演じるために20kg超増量したという伝説を残したロバート・デ・
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デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

4.0

タランティーノ作品の中でも彼らしさが所々に光る超B級映画。好きと嫌いの評価が真っ二つに割れそうな映画第一位。
この映画にはストーリーもクソもない。わかりやすい二部構成になっており、前半ではとにかく女子
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アメリカン・ハッスル(2013年製作の映画)

3.7

主要人物、特にクリスチャン・ベイル扮する詐欺師の動機が最後までハッキリとはわからず、いまいちハマらなかった。
まあこれが人々が騙し合う物語だから誰がホントのこと言ってるかわからないからかもだけど笑
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

4.5

現在公開中の「ドクター・スリープ」で主演のユアン・マクレガーの映画初主演作。
英語の訛りの強い地域であるスコットランド(イギリスって言っちゃダメ!)の薬物常習者の日常からの脱却を試みる様子を描いた、カ
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サイコ(1960年製作の映画)

4.1

「観客にはなるべく(劇中の登場人物が知らない)事実を知らせておくほうがサスペンスを高める」
サスペンスの巨匠、ヒッチコックの代表作のひとつ。途中で聞き馴染みのある音楽とともに流れるシャワーシーンはあま
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プレステージ(2006年製作の映画)

3.9

個人的にクリストファー・ノーラン監督作品の中でも「メメント」、「インセプション」を超える難解映画。
これを観て1発で内容全て理解できる人はすごいと思う。そのぐらい情報量が特に後半へ進むにつれて詰め込ま
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ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)

4.0

1,2と観たうえでマイケルの物語がどのような結末となるか「具体的に」知りたいという人にはおすすめ。
前作から16年経って公開された本作は1,2とテーマが大きく異なり、ファミリーを取り巻く関係ではなくマ
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

5.0

新しく語れるものはもうないとされていたゴッドファーザーの後日談と全時短を描いた続編は前作にも劣らない出来となっている。
個人的に三部作の中で一番好きな作品。マイケル役のアル・パチーノの演技が特に。
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

5.0

「マフィア映画といえば?」と聞かれて多くの人が真っ先に思いつくほどの名作。中身の濃い物語展開、耳に残る音楽、演技などなど映画における教科書のような作品。導入からラストまで引き込まれる人には引き込まれる>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.5

まず一つ言及しなければいけないのは、この「ジョーカー」は有名な「ダークナイト」に出てくる、一人で様々なアクションを起こす純粋悪のカリスマのようなジョーカーの誕生秘話を描いた映画ではないということ。
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.6

1980年代後半に起きた実際の連続殺人事件を元にした戯曲が原作の韓国映画。
なお、この事件は未解決のものとされていたが、2019年9月19日付で犯人が見つかった模様。しかし、時効が成立しているため、罪
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アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

4.3

この映画の鑑賞中、突きつけられるリアリティから常にため息をついてしまう。
あと、劇中アデルが行儀悪く食べるボロネーゼがなぜか食べたくなる。

主人公の女性アデルが綺麗な青い髪をした同じ女性のエマに一目
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

3.9

ありきたりな話かもしれないけど、つくりが丁寧だった。
商売のための音楽か、純粋な音楽を追い求めるか。

イヤホンを2人で片耳ずつ聴きながら街を歩くシーンと最初主人公が演奏を聴きながら想像するシーンが印
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.2

クエンティン・タランティーノ監督の趣味とセンス全開の一作で、予備知識がなくてもある程度楽しめ、映画に関する知識があればより楽しむことができるようになっている。
1969年8月に起きた実際の殺人事件が物
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インファナル・アフェアIII 終極無間(2003年製作の映画)

4.0

「これらのごとき輩はまさに無間地獄(責め苦にあう場)に堕ちる とこしえに 絶え間なく 終わりなく」
の言葉で締めくくられる、「インファナルアフェア」のその後をメインに描いた映画。
正直、「インファナル
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インファナル・アフェアII 無間序曲(2003年製作の映画)

3.9

「インファナルアフェア」の過去を描いた映画。
これでもかというほど様々な要素が盛り込まれているため、一回で理解するのは難しいけど物語としては良く出来ている。
マフィアと警察との間に走る緊張感やそれぞれ
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インファナル・アフェア(2002年製作の映画)

4.3

「ディパーテッド」と比較されがちなリメイク元の香港映画。
潜入捜査官としてマフィアで動くヤンとそのマフィアからスパイとして警察で動くラウ、それぞれの葛藤が描かれている。
善と悪だけでない登場人物の描写
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ディパーテッド(2006年製作の映画)

4.3

マーティン・スコセッシが魅せるテンポの良い、ギャングを題材にした映画。
マフィアを取り巻くヒューマンドラマやそれに関する仏教観念がテーマだった「インファナル・アフェア」を基に制作された本作は、もっと無
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.2

ストーリーの起伏としては、観る前に思ったよりも激しいものじゃなかったというのが第一印象だけど、実話に基づく話としては十分すぎるほど成り上がりの話だった。レオナルド・ディカプリオの迫真の演技は言わずもが>>続きを読む

アポカリプト(2006年製作の映画)

3.9

「ブレイブハート」で有名なメル・ギブソンが監督するこの映画に出てくる登場人物は全員ある意味で理性で生きておらず、本能だけで生きてる。
スペインによるメキシコ征服前の生きることで精いっぱいだった部族社会
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ハート・ロッカー(2008年製作の映画)

3.9

2010年アカデミー賞で「アバター」を抑えて作品賞を受賞したことで話題になった映画。
「war is a drug」という印象的なフレーズから始まる映画は、イラク戦争中の危険物処理班を描いたものだけど
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しあわせの隠れ場所(2009年製作の映画)

4.0

マイケル・オアーという一人のアメフト選手の伝記を基にできた映画。
もちろんある程度脚色されてる部分はあるだろうけど、それでも一家族が貧しかったオアーを引き取ってNFLでプレーするまでの体験が実話として
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トゥモロー・ワールド(2006年製作の映画)

4.5

「ROMA」「ゼロ・グラビティ」で有名なアルフォンソ・キュアロン監督の隠れた名作SF。
人類が生殖機能を失って二十数年が舞台の本作は世界が荒廃的なディストピアにあることを伝える強烈なワンシーンから物語
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

4.1

大人向けファンタジーな映画。
(バイオレンスと気持ち悪さの意味で)
「パシフィック・リム」、「シェイプオブウォーター」でも有名なギレルモ・デル・トロは本当にどんな人生を送ったらこんな世界観を描けるんだ
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.3

実話に基づいて作っているといっても差し支えないくらいリアルなフィクション。
それぞれの役者の演技が上手すぎると思ったら、ほとんど皆それぞれのキャラ似た境遇を過ごしている人達をキャスティングしているらし
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.8

「映画」として間違いなく完成度が高い。どこで止めても一枚絵になりそうな映像美、前作「ブレードランナー」の世界観を引き継ぐ設定、それぞれの役者の演技、etc...
しかし、物語の展開に関しては賛否両論を
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