Ohさんの映画レビュー・感想・評価

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エル ELLE(2016年製作の映画)

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一切の同情や共感を寄せ付けない、イザベル・ユペールの揺るがない存在感がすべて。猫を使ったイヤ〜な演出が鮮烈!

サウルの息子(2015年製作の映画)

4.8

1944年、アウシュヴィッツの収容所でゾンダーコマンド(同胞のユダヤ人の死体処理に従事する特殊部隊)として働く男サウル。収容所での彼の行動に沿って映画は進む。

全編に渡って基本的にカメラはサウルに寄
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オデッセイ(2015年製作の映画)

4.0

火星で嵐が発生し、火星探査中だった宇宙飛行士マーク・ワトニーは一人で取り残される。食料は僅か。通信手段もなく、火星から脱出できた他の仲間はワトニーの生存も知らない。

…という絶望的な状況。そんな孤立
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ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

毎朝起きるたびに自身の容姿が老若男女に変化してしまう主人公ウジン。何パターンもの全く違う人間の姿に毎日コロコロ変わってしまう…。まず、この奇抜なアイデアが面白い。服装はもちろん、メガネの度や靴のサイズ>>続きを読む

ザ・ウォーク(2015年製作の映画)

3.8

冒頭でフィリップ自身が我々観客にことわりをいれているように、彼が高所の綱渡りに挑む「動機」自体は深くは説明されない。なぜなら、他人には理解できない狂気を秘めた男の物語だから。その代わりに、彼が綱渡りを>>続きを読む

きみはいい子(2014年製作の映画)

5.0

今年見た映画の中で、『きみはいい子』はそれはもう断トツに良かった作品でした。自分の娘を虐待してしまう母親・雅美、学級崩壊のクラスを抱える新米小学校教師・岡野、認知症の老婦・あきこ。3人のそれぞれの生活>>続きを読む

クリード チャンプを継ぐ男(2015年製作の映画)

4.3

ロッキーのライバルであるアポロの息子を、ロッキーが鍛えあげる…。もうこの設定が最高じゃないですか。アポロの息子アドニスは、自分の出自に悩みながらも、プロボクサーへの道を選ぶ。親の七光りだと言わせないた>>続きを読む

ストレイト・アウタ・コンプトン(2015年製作の映画)

3.0

1986年、カリフォルニア州の治安の悪い街コンプトンで結成されたヒップホップグループ 『N.W.A』の伝記映画。彼らが一躍有名になっていく軌跡とともに、金銭問題、マネージャーとの軋轢、メンバー同士の不>>続きを読む

スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

10年ぶりにスターウォーズが再始動するということで、この幕開けとなる『フォースの覚醒』では、原点回帰を試み、旧三部作のオマージュを随所に散りばめています。話の骨格は『新たなる希望』をベースにしているし>>続きを読む

ベテラン(2015年製作の映画)

4.2

韓国映画における警察の描かれ方って、結構批判的に表現されることが多い印象で。この映画でも警察上層部からの圧力がかかり、警察組織のジレンマが描かれる部分もあるんですが、ファン・ジョンミン演じるベテラン刑>>続きを読む

マイ・ファニー・レディ(2014年製作の映画)

3.7

新進気鋭の女優・イザベラはインタビューを受けながら、かつてコールガールだった時期について振り返る。舞台演出家・アーノルドと一夜を共にしたイザベラは、彼から「3万ドルをプレゼントする」と奇妙な提案を受け>>続きを読む

リトルプリンス 星の王子さまと私(2014年製作の映画)

3.9

サン=テグジュペリによる絵本『星の王子さま』を映画化したアニメーション作品。

主人公は「いい子」でいることを強いられる少女。その少女と母親の人物描写も なんなら今時ベタ過ぎるくらいにやってるんですよ
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グリーン・インフェルノ(2013年製作の映画)

3.6

森林伐採を行う企業を食い止めるために、ペルーに飛んだ環境保護活動グループの学生達。阻止には成功したものの、強制送還のため乗せられた飛行機がエンジントラブルにより不時着。僅かな生存者達は原住民に捕まって>>続きを読む

コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

3.0

冷戦のさなか、CIAとKGBの凄腕エージェントがタッグを組んで、謎の組織の核兵器テロを阻止する任務に就くことに。しかし、元々対立している米ソ同士のスパイだけあって、そう簡単に仲良く協力するわけもなく…>>続きを読む

007 スペクター(2015年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

見終わった直後の第一印象としては「スカイフォールを経て、何故こんな話を…?」という思いが正直なところで、かなり困惑しました。

今作で志向していることは、前作『スカイフォール』までのシリアス風味を継続
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恋人たち(2015年製作の映画)

4.7

この映画の鑑賞中、涙で顔がベトベトになるくらい泣いてしまった。そして、この感想を書いてる今も映画のことを思い出して、涙目になってしまう自分がいる。

かつて通り魔に妻を殺された男・アツシ。変わり映えの
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ディアーディアー(2015年製作の映画)

4.0

父親の危篤を機に、故郷に再び集った三兄妹。どうしようもない事情をそれぞれ抱える三兄妹の視点が交差しながら物語は進む。まず、舞台となる足利市の程よい郊外の町感が作品のトーンにぴったりで。自分が田舎育ちと>>続きを読む

劇場版 MOZU(2015年製作の映画)

2.1

テレビシリーズは未見だったため、ディレクターズカット版を視聴してから今回の劇場版を鑑賞。今作では、TVシリーズでもその存在が仄めかされていた黒幕『ダルマ』がいよいよ登場。しかし、肝心のダルマの正体も、>>続きを読む

ヴィジット(2015年製作の映画)

3.1

二人の姉弟が母親の元を離れて、初めて出会う祖父母の家に1週間滞在することに。ドキュメンタリー映画の撮影も兼ねている姉は、滞在中もずっとカメラを回し続けている。祖父母と孫だけの楽しい1週間が始まると思い>>続きを読む

バクマン。(2015年製作の映画)

3.5

高校生のサイコーとシュージンは互いの才能を活かしてコンビで漫画を描き、週刊少年ジャンプの頂点を目指すことに。そんな二人を脅かすライバルの新妻エイジも同じく高校生でありながら圧倒的なレベルやセンスを誇る>>続きを読む

ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール(2014年製作の映画)

3.3

拒食症のため治療中の少女イヴは、病院を抜け出した先でジェームズとキャシーという若者と出会う。そして三人は音楽活動を始めることになり、バンド結成に奔走する。特にイヴは拒食症に苦しんでいて、歌うことや曲の>>続きを読む

岸辺の旅(2015年製作の映画)

3.2

3年前に亡くなった夫・優介(浅野忠信)は幽霊として妻のもとに現れるが、妻・瑞希(深津絵里)は まず家の中だからと靴を脱ぐように注意する。しかも優介は幽霊ではあるが、ごはんも食べられるし、妻以外の人間と>>続きを読む

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.5

子犬を殺された男ジョン・ウィックが復讐のために動き出す。この子犬は、妻の死に打ちひしがれて沈んでいた彼にとって唯一の希望。ところが、そんな大切な愛犬を身勝手な理由で無関係なヤツらに踏みにじられるわけで>>続きを読む

ピッチ・パーフェクト2(2015年製作の映画)

4.5

前作と同じキャストが再集結。1作目でハマった者にとっては、ご褒美のような2時間。既に前作でキャラ紹介が済んでいることもあり、それぞれのキャラクターの関係性やチームワークがどう変容していくか?という点が>>続きを読む

マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.5

ロバート・デ・ニーロ演じるベンは70歳を迎え、友人を「見送る」機会も少なくないが、まだまだ社会貢献への意欲が強い男。退職後の旅行もそこそこに、シニア・インターン制度に申し込んで、急成長中のファッション>>続きを読む

ファンタスティック・フォー(2015年製作の映画)

2.0

今年の夏頃から、今回のリブート版『ファンタスティック・フォー』の制作事情や作品の出来に関する良くない話が聞こえてきて、見る前からこちらのハードルがグングン下がってしまっていました。が、実際見てみると(>>続きを読む

テッド 2(2015年製作の映画)

1.8

良くも悪くもノリや下劣さは前作と変わらず…いやむしろ、パワーダウンしてしまってるように見えちゃいました。前作に引き続き、日本人には馴染みのないポップカルチャーギャグや、露骨な差別表現や下劣ネタなどがた>>続きを読む

キングスマン(2015年製作の映画)

4.1

かつて父親を失くした不良少年エグジーのもとに、謎の紳士ハリーが現れる。ハリーは世界の危機を未然に防ぐために活躍する秘密組織「キングスマン」の一員であり、エグジーの父がそこで殉職していたことを明かす。キ>>続きを読む

アンフェア the end(2015年製作の映画)

1.1

ある組織と雪平側による機密データを巡る攻防が、今作で大々的に展開される。これまでのシリーズで「黒幕の黒幕は…」という謎の上塗りをし続けてきた弊害が生じてしまっているんじゃないか、と。シリーズ当初は型破>>続きを読む

クーデター(2015年製作の映画)

4.4

水道支援事業のために、妻子を連れて東南アジアのある国へ赴任したジャック。しかし、ホテルに到着した翌朝、クーデターが勃発し、外国人が標的となり、次々と殺されていく。身を守るためにジャック一家は暴徒から逃>>続きを読む

わたしに会うまでの1600キロ(2014年製作の映画)

3.1

実在の女性シェリル・ストレイドの自伝を基にした映画。シェリルは「パシフィック・クレスト・トレイル」と呼ばれる険しい道を1600キロかけて歩き続ける旅に出る。まず、出発前の荷造り描写が印象的で、荷物をパ>>続きを読む

ピクセル(2015年製作の映画)

1.6

懐かしのアーケードゲームの8bitのキャラクター達が街で大暴れするという光景や、エイリアン側から人類に送るメッセージの伝達手段などの視覚的なバカバカしさは楽しくてよかったですね。

実社会では役に立た
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ロマンス(2015年製作の映画)

4.0

ロマンスカーのアテンダントを務める鉢子はひょんなことから箱根の地に降り立ち、疎遠だった母親を探す旅に出ることになる。

物語が動き出すきっかけとなる謎の男・桜庭との出会いや、母を探しに行くまでの鉢子と
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アントマン(2015年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

身体を蟻サイズに縮小することができるヒーロー「アントマン」の誕生と活躍を描く映画。初めてスーツを着たり、特訓を重ねるシークエンスでは、アントマンの能力を手際よく説明し、小さくなったアントマンの視点から>>続きを読む

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN END OF THE WORLD(2015年製作の映画)

1.3

謎が種明かしされるくだり自体は意外と悪くなく、世界観を解明するうえで 一応は納得できるものにはなっていました。新鮮味はないにしても、この物語に適したからくりだったな、と。ただ、好ましく感じたのはアイデ>>続きを読む

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN(2014年製作の映画)

2.9

大ヒットコミックの実写映画化ということで、公開されてからというもの作品に対する意見・評価は賛否両論が入り乱れる状態(否が多い印象)。原作漫画・アニメ版はともに未見のため、ぼんやりした状態で実写版を鑑賞>>続きを読む

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