塩さんの映画レビュー・感想・評価

塩

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ミッション:インポッシブル2(2000年製作の映画)

2.5

怪盗二十面相顔負け、イーサン・ハント!

鮮やかなオレンジ色の岩壁を信じられない軽装で登るイーサン。印象的なオープニングにこりゃあ秀作だと期待が膨らむ中、いざ箱を開けてみると要所要所が中途半端な仕上が
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ミッション:インポッシブル(1996年製作の映画)

3.5

大ヒットスパイアクション、これは見んと:いかん!

幼い頃に一度観てるんだけど退屈だった覚えがあって、それ以降続編はノータッチ。
ただ正直、本シリーズのノースタントアクションを体感してみたい気持ちはあ
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ポゼッション(2012年製作の映画)

2.0

サム・ライミの名を借りた、お遊戯映画。

真夜中に観て、あまりの爆音にドっと冷や汗が出た。隣人トラブルのきっかけになりうる作品、音量だけは本当に要注意!

常に漂う不穏さで心休まらないところは好き。そ
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幸せのレシピ(2007年製作の映画)

4.0

人生を変えるきっかけは、自分次第。

十年程前に深夜放送されていて、チラ見するつもりが釘付けになった作品。
起承転結の転が思いの外多くて若干疲れたけど、誰もが幸せになる締め方で後味最高!

仕事と家庭
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クーパー家の晩餐会(2015年製作の映画)

4.5

抱えた不幸、この幸せを前に語れる?

クリスマスの代名詞となってほしい、ほっこりムービー。
ここまで形のない愛をハッキリ感じられる作品は滅多にないと思う。

アラン・アーキンのせいか、『リトル・ミス・
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.0

宮崎駿、正真正銘の引退作となるか?

ちゃっかり公開初日の朝一上映に参加。
ここまで前情報なしで新作を観ることって、大抵の人は経験がないと思うんだけど、とにかく味わったことのない不思議な感覚だった。
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P.S. アイラヴユー(2007年製作の映画)

4.0

亡き夫からの、10通のメッセージ。

ジェラルド・バトラー見たさにふとアマプラでレンタルした結果、レンタル期間48時間の中で3回観たくらい良かった。

手紙をきっかけに思い出していく暖かな日常と、迫り
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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

4.5

誰にも話せない、二人だけの友情。

学生の頃以来約十年振りに観たけど、これはすげー作品だと思う。
男同士という事実以前に、ここまでかと言うほど、気持ちのすれ違いが招いた結果があまりにも切ない。
今じゃ
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ラン・オールナイト(2015年製作の映画)

4.5

離縁した父と息子の、たった一夜の逃避行。

何気なくリーアム・ニーソン見たさで適当に選んだのがこれまた大当たり!
他の方のレビューを見て、スコアが思いの外低くて驚いた。彼の作品が似通った系統で溢れてい
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ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界(2022年製作の映画)

3.5

現代版『センター・オブ・ジ・アース』感。

ディズニー作品は断固吹替派だけど、ジェイク目当てで字幕にしてみた。
改めて声だけ聴いてると、ジェイクって若々しい声をしてるなあって思う。

摩訶不思議な生態
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コン・エアー(1997年製作の映画)

3.5

「ありきたりさ」が随所に光る、アクションの代表作。

ありきたりに感じるほど擦られてきたような設定と展開でありながら、芯のある豪快な表現や個々のキャラクターによりアクション作品として確固たる地位を築い
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劇場版ポケットモンスター/おどるポケモンひみつ基地(2003年製作の映画)

4.0

かつての世代を殺す、超懐古作品。

昔実家にこのビデオがあって、擦り減るほど観てた覚えがある。
約二十年振りなのに始まった瞬間ストーリーが蘇ってきて、懐かしさで死にそうになった…。

作中ひたすらに流
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劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ(2003年製作の映画)

4.0

儚くも残酷な、時間という尺度。

正直この歳になって劇場で「夏はポケモン!」に参加する日が来るとは思わなかった。
生まれて初めて映画館で観た思い入れの深い作品ということもあり、リバイバル上映は見逃せな
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

映画の面白さをこの作品一つで体感できる、傑作中の傑作!

完結していたはずの作品に手を加えるということは、下手をすればオリジナルそのものの評価をも下げる恐れもあるということ。
何を今更、という気持ちで
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トップガン(1986年製作の映画)

3.0

全ての失敗は、成功の為にある。

正式続編のため前夜に大急ぎで復習。
曇りのない煌びやかな様子は何度観ても、当時を彩る代表作であることを実感させてくれます。

オープニングクレジット直後、夕焼を背に戦
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あなたを見送る7日間(2014年製作の映画)

4.5

家族だから言えること、言えないこと。
家族だから許せること、許せないこと。

父が最後に遺してくれた、家族と過ごす七日間。憎くもあり愛おしくもある、家族という名の等身大の物語でありながら、人生という最
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ズーム/見えない参加者(2020年製作の映画)

3.0

降霊術も然り、物事は決められた正しい手順で。

ZOOMの持ち味をホラーへ上手く変換した作品。コロナ禍ならではの習慣がそのまま描かれてるので、どうせ観るなら今のうちがいいかも。

肝心のクオリティは映
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

4.0

人は愛のためなら、何でもする。

『オリエント急行殺人事件』に続く、ケネス・ブラナー監督兼主演のポアロ作品二作目。
多少脚色はあっても流石はミステリーの女王と呼ばれるだけあり、これぞミステリーの真骨頂
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ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)

3.0

大勢の若き芽を奪った、72分間に及ぶ事件録。

夏真っ盛りの七月。胸弾ませ集った若者らのサマーキャンプが、一発の銃声から一瞬で惨劇へと変わる。
銃声の先から逃げ惑う人々に押し流される形で事態を掌握し、
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

私は人生を、何も知らなかった。

アカデミー賞作品賞受賞によって、より注目を浴びた本作。リメイク元であるフランス映画の『エール!』はかなりお気に入りな作品なので一歩引いて観た自覚はあります。それでもか
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アンビュランス(2022年製作の映画)

3.5

"We don't stop"

脳死で観れるフルカーチェイス作品。完全にジェイク目当てで観たけど、ド派手なアクション連発で見応え抜群。
爆破や車がゴロゴロと転がるシーンは大半が実写らしく、一度はCG
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劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション ミュウと波導の勇者 ルカリオ(2005年製作の映画)

3.5

ポケモンと共に生きる理由。

本作はポケパーク内の映画館で初めて観た記憶。
ダイヤモンドパールがアニメもゲームもまだリリースされていない段階でルカリオをメインモチーフで登場させたことにより、伝説のポケ
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劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲(1998年製作の映画)

3.5

生きる意味は、与えられるものではない。

記念すべき『劇場版ポケットモンスター』シリーズ第一作目。
なぜか不意に観たくなり、約十五年ぶりくらいに鑑賞。
幼少期は何度も観ていたけど、それでも大人になった
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パラノーマル・アクティビティ5(2015年製作の映画)

1.0

一作目の神作から一転、どうしてこんなことに・・・。

空前の『パラノーマル』ブームを生み出したこのシリーズですが、本作は六部構成のフィナーレとして最悪の仕上がり。
二作目までは特に不満もなく寧ろ良作で
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パラノーマル・アクティビティ 呪いの印(2014年製作の映画)

2.0

その印は、迎えの合図。

人物も舞台も全く違う、スピンオフ作品。
しかしスピンオフと言っても今まで明かされることの無かった数々の真実が明らかになり、まさかの展開も待ち構えている。

お馴染みの定点カメ
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パラノーマル・アクティビティ4(2012年製作の映画)

2.5

あの家族とは「無関係なはず」だった。

ここにきて、二作目のラストから五年が経過した後日談。
ケイティとハンターの行方と目的を同時に掌握でき、なぜ無関係なはずのこの一家が巻き込まれることとなったかが明
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パラノーマル・アクティビティ3(2011年製作の映画)

2.5

ついに明かされる、物語の核心部。

二作目は一作目の前日譚、三作目はさらにその前日譚、と物語は数を重ねるごとに過去へ。
ここでは、過去二作品で語られていたケイティとクリスティの幼少期の出来事が扱われて
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パラノーマル・アクティビティ2(2010年製作の映画)

3.5

幸せな四人一家を襲う、血縁の定め。

一作目の前日譚。
説明っぽさも無いのに、しっかりと一作目の理由づけになっていて好印象。
正直、『パラノーマル・アクティビティ』シリーズがここまで真剣に舞台を描いて
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パラノーマル・アクティビティ(2007年製作の映画)

4.0

恐怖を「待つ」ことの恐ろしさ。

初めて本作を観たのは中学生の頃だった気がする。幼いながらに実体のない恐怖をひしひし感じていたのを覚えていて、懐かしさから随分久しぶりに手を出してみました。
大人になっ
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.5

存在する全ての事物への、否定を超えた拒絶。

本作は『ヘレディタリー』と同じく、公式サイトで解説がなされた作品。
ここまで緻密な舞台設定や張り巡らされた伏線の数々は、あの解説ページを通らなければ到底理
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映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者(2020年製作の映画)

4.0

人は線で繋がっている。どんな形でも。

今作は珍しく主軸が野原一家でもカスカベ防衛隊でもない、五人の勇者たちの物語。
素直で単純なキャラクターたちがぶつかり合いながらも切磋琢磨していく様子は正に教育コ
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.0

呼吸すらままならぬ、死と隣り合わせの一夜。

こういった作品があるのは生存者が目の当たりにした惨劇を語ったからこそであって、目の前で人が次々と殺されていく光景を思い出させてしまうのは余りに酷。
しかし
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トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

3.0

アマプラクリプラプレゼンツ、ウォープラ作品!

エイリアンを乗せた宣伝トラックが都心を走っていたことで話題になっていた本作。
やはり地球外生命体はただならぬロマンがあるなと改めて感じた。

「人類存続
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.0

モブはモブなりに死に、メインはメインなりに生きる!これがエンターテイメントの鉄則!

冒頭の破茶滅茶合戦が火付け役となっており、従来の起承転結が覆されるまさに未知との遭遇でした…。
次々と巻き起こる全
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マローボーン家の掟(2017年製作の映画)

4.5

真実と事実は紙一重か、はたまた雲泥万里か。

ホラーでこの評価つけるのは間違いなく初めて。ジャンルをホラーと一括りには出来ない作品ではあっても、ホラーはどうしても辛口評価してしまう身からして、本作は異
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.0

この町では、ただ生きていくことさえも息苦しい。

アメリカの山奥にある雪原の土地、ウインド・リバー。雪と静寂が辺りを包み、他のもの全てを奪い去っていく。ネイティブアメリカンの少女ばかりが殺され、記録に
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