塩さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

塩

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LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

3.0

普通人は1+1=2と教わるが、そうじゃない。

『ブラック・ウィドウ』のナターシャが恋しくなりついに手を出したけど、これは期待値以上の作品。
当時本作を劇場で観た友人は揃って酷評しており敬遠していた分
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東京リベンジャーズ(2021年製作の映画)

4.0

邦画界隈を騒つかせているであろう、類を見ない快挙作品の爆誕!

邦画において実写化が原作超えした前例を見た事が無いからこそ、本作には度肝を抜かれた。本作観賞後に原作を読み始めた人間が何をぬかしてんだっ
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ザ・ベイ(2012年製作の映画)

3.5

アニサキスの恐怖を優に超える、激キモ感染症の話。

アメリカの小さな港町が一夜にして消滅した惨劇を克明に描いた、ドキュメンタリーホラー作品。
起こり得ないとも言えない身近な「水」を介したパンデミックで
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.0

「怪獣」では物足りない、「大怪獣」同士の大乱戦ムービー!

今回は意気込んでIMAX3Dという究極の映像美、音響美で鑑賞。にも関わらずうたた寝をしまして、足りない部分は一緒に観た友人から補足説明を受け
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ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

4.0

彼女の口から語られる、追い求め続けたものの正体。

延期に続く延期で、公開が先延ばしになること一年以上。
ファンとしては当然胸を膨らます一方、これだけ待って及第点にも満たなければどうしようか…という不
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クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

4.0

僅かな望みと、それを掻き消すほどの絶望。

本来続編とはこうあるべきと言わんばかりの、各所がパワーアップした作品。
特にワンパターン化し易いホラー作品としては、実に余念の無いクオリティに仕上がってます
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.5

人の数だけ人生がある。少女たちが見た景色は、その瞳の数だけ違って映る。

同じ環境で育てど趣味嗜好が揃うはずがないのに、あれやこれやと口を出す人間が山程いて、趣味嗜好と得手不得手を乖離して考えてしまう
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滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie(2020年製作の映画)

2.5

新感覚エンターテイメント!

まず間違いなく言えるのは、スノーマンのファンならば存分に楽しめる作品だということ。
前半はオリ曲の連発で歌舞伎作品であることを忘れるほどライブ感覚に浸れる一方、後半は一転
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.0

彼らは一体何を残し、彼らは何を引継いだのか?

本作はなんと、公式サイトで解説がなされる異質な作品。ホラー作品として盤石の地位を築いており、解説も相まって隙がない作品であった。

人は「未知」に最も恐
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レゴバットマン ザ・ムービー(2017年製作の映画)

4.5

レゴだろうが、そんなのカンケイねー!

オープニングクレジットからアクセル全開、それも失速するどころかエンディングクレジットまで高まるばかり!
これが本当に先日観た『レゴ・ムービー』と同じシリーズなの
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メン・イン・ブラック:インターナショナル(2019年製作の映画)

3.5

『MIB』が守るのはアメリカだけじゃない!

今までの過去作を良く言えばリスペクトした、悪く言えば利用した作品。
『MIB』の舞台設定をそのまま引用しただけで、後のストーリーは完全オリジナル。
過去作
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メン・イン・ブラック3(2012年製作の映画)

4.0

全ての始まりと終わり、そしてまた始まり。

タイムトラベル要素を含みながらも実に明快な、シリーズ締めくくりとして見事な構成と演出の秀作!

やはり15年もあれば映像技術も進化し、前作までのコラージュ感
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メン・イン・ブラック2(2002年製作の映画)

3.5

「ちょっと乳腺を見せれば、この星は支配できるわ。」

大方間違ってないけど、こんなこと言われたら男のプライドが黙っちゃいない。
前作よりコミカルかつシリアスな印象。
全員かなりのアホなくせに、お互い真
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メン・イン・ブラック(1997年製作の映画)

3.0

「15分前まで君は宇宙人を信じてなかった。常識なんて儚いものさ。」

エイリアンが共存する世界ではなく、エイリアンが隠伏する世界の話。
胡散臭い組織に突如介入することとなる主人公。スーツを身に纏いスマ
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.5

巨匠ノーランが魅せる、究極の映像体験。

恐らく今作は、ノーラン史上最も憶測が飛び交う作品であろう。
無駄な説明は端折ってひたすらに物語が展開していくので、各要点を整理していたら間違いなく乗り遅れる。
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スノー・ロワイヤル(2019年製作の映画)

3.5

笑っていいんです、一応コメディですから!

一般的な復讐劇とは一味違う本作。
明らかに復讐劇でありながら明らかに喜劇である、なんだか滅茶苦茶な作品。

模範市民賞を受賞したはずの穏やかな男が、数分後に
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.0

涙目になりながら吸うタバコも、弱いくせして無理に呑む酒も、全ては数年先のあの頃になる。

中学生からしてみれば、高校生がひと回りふた回りと大人に感じるもの。
彼らの素行や取り巻く環境全てが、どれも輝い
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ラバー(2010年製作の映画)

2.0

ひたすらに狂気な古タイヤが魅せる殺人芸。

ある日自我が目覚め殺戮衝動に駆られた古タイヤが、無差別に殺戮を繰り返していく…という話。

なんと異質でトリッキーな映画だろうか。
冒頭で、とある警官が語る
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ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

3.0

生き延びたければ、迎撃せよ。

個人的に初の潜水艦アクション作品。
内外を隔てる鉄の壁一枚で命が守られている事実が閉鎖空間の艦内では余計息苦しさを覚える。
お互いにエンジン音やスクリュー音を読み取り、
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ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

4.0

人は誰しも、心のどこかで安息を求めている。

正に邦題のキャッチコピー通り、夢に目が眩んだ男たちの話。
苦痛で覆われた過去を拭うため金や名誉に憧れて、自分が何者か見失ってしまう。
四人の男たちが出会い
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.5

平和を望むならば、戦いに備えろ。

一作目の追う側とは打って変わって、今作はついに追われる側に。
世界各国の殺し屋から命を狙われる絶望的状況でも、ジョナサンの鋼の強靭さが随分と頼もしい。恐らく前作まで
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

4.0

「彼についての話は大体、控えめに伝わっている。」

物事は人伝となると、多少なりとも大袈裟に伝わっていくのは有りがちな話。されどジョンウィックについては、事実が余りにも信じがたい故に控えめに伝わってい
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

4.0

きっと誰もが、こんなキアヌを待ちわびていたはず!

とにかく、本作のキアヌは強すぎる。
たった一本の鉛筆で男三人を殺害した伝説が語り継がれ、マフィアのボスが名を聞いただけで縮こまるほどの並外れた冷酷さ
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アメイジング・スパイダーマン2(2014年製作の映画)

4.0

信じるものの為だけに闘え!

誰しも、疑心暗鬼に陥り他者が分からなくなることがある。それは他人でも、友人でも、恋人でも、時には家族でさえも。
しかし自分が信じたならそれが全て。それを守り抜いて闘い抜け
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アメイジング・スパイダーマン(2012年製作の映画)

3.5

秘密は代償を伴う。今じゃなくても、いつか必ず。

今作は無印と比べて物語も雰囲気もダークな印象。ピーターの若気の至りがここまで責任を背負わねばならぬ事態となり、メイおばさんのセリフ通り代償を伴うことと
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僕たちは希望という名の列車に乗った(2018年製作の映画)

4.0

たとえその先が「絶望」と呼ばれようと、僕たちはそれを「希望」と呼ぶだろう。

冷戦下、西と東に分断された後の東ドイツ。西の情報に触れてしまったことが途端に大事となり、少年少女らの人生を揺らがす事態とな
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LEGO(R) ジュラシック・ワールド :インドミナス大脱走!(2016年製作の映画)

1.5

正しい邦題は『十倍希釈のジュラシック・ワールド』です!

内容が薄く、コメディ要素がコメディとして成立しない白けっぷり。
レゴを用いた水の表現などは斬新で関心するが、それ以前の問題。
『ジュラシックシ
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レッド・スパロー(2017年製作の映画)

3.5

ババ抜き。「手札にジョーカーを一枚残した者の負け」という、単純なルールのトランプゲーム。
だがそれは究極の心理戦で、信用という言葉はその時間姿を消す。

ジョーカーを引くか、引かないか。ただそれだけ。
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エール!(2014年製作の映画)

4.5

逃げるんじゃない、飛び立つんだ。

聾唖の家族と、その中で唯一健常な娘。家族をサポートしながら跡を継がねばならぬ「責任」と、大好きな歌を諦め切れない「夢」との葛藤を描く。

ポーラとガブリエルが歌う"
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Fukushima 50(2019年製作の映画)

4.0

これを単なる務めで終わらせてはいけない。これは紛れもなく、彼らの内なる正義だ。

メディアで語られるのは結果ばかりで、結果を最小限にもたらした数々の働きは多くは語られない。脚色は多々あるようだが、第一
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カリフォルニア・ダウン(2015年製作の映画)

3.0

これが真の、ベスト・オブ・ディザスター!

本作の魅力はなんと言っても、地震と津波による大迫力の崩壊描写。リアルさは勿論ながら、観ているだけで絶望の淵に立たされるほど「映像体験」へのこだわりが強く感じ
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マン・ダウン 戦士の約束(2015年製作の映画)

3.5

戦争の真の恐ろしさは、戦争のその後にある。

『アメリカン・スナイパー』や『マイ・ブラザー』など退役軍人のその後を描いた作品はいくつかある中で、本作はバラバラな時間軸設定が追加されており難易度高め。
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.5

罪を償うというのは、他なる代償を背負う訳ではない。

ボストンの北東に位置する町、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」。
乾いた海風が鋭く肌を突き刺し、穏やかな海も空もどこか寂しげで、憂鬱な景色が広がる
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.0

それぞれの生死を賭けた緊迫の一週間、一日、一時間。

戦争映画でありながら敵軍との戦闘はほぼ描かれず、敵国にて追いやられたイギリス軍の母国への撤退までを描く。
必死に生きて帰ろうとする陸の戦士、それを
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誰も知らない(2004年製作の映画)

4.0

都内のアパートの小さな一室、確かに在った四つの小さな命の話。

子供は親を選べないって正しくその通りで、親は子供を作るか否か、産むか否かの判断ができるのに対して、子供はその親の元に生まれれば一定の歳ま
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映画 少年たち(2019年製作の映画)

2.5

全国のジャニオタに捧ぐ、これがジャポニカスタイル!

キャストの大半がジャニーズ所属ということもあり首尾一貫してコンサート模様。初々しい演技もジャニオタからしてみれば可愛いもの。

少年院暮らしの若者
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