鮎川さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

鮎川

鮎川

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ミザリー(1990年製作の映画)

3.7

「運命なのよ」
フィクションの物語なんだけど、本当にどこかで起こっていてもおかしくない話だよなぁ…好きを拗らせて理性を失ったら何でも出来てしまうのかもしれない。好きの対象を囲っていたいと思う気持ちって
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潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ(1993年製作の映画)

3.7

「人生はあっという間だ」
フランクとウォルターの、お互いが互いに足りなかったものをパズルのピースがぱちんと嵌まるように埋めていくさまが心地よかった。自分になかったものの見方を教えてくれる人に出逢えるの
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孤狼の血(2018年製作の映画)

3.8

「警察じゃけえ、何をしてもええんじゃ」
結局みんな自分の身を守ることが一番なんだよな、それでも大上の信念のある場所が分かったからこそ日岡の心が共鳴したんだろうなあ。
しかし役者さんがみんなカッコいいの
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.7

「ラブストーリーだ」
いやどんなラブストーリーだよ…とあのとき思った感情をずっと引きずれる映画だな!OPクレジットの入り方のセンスが好き。あとただ道の風景が反転していくだけの映像をあんなに気持ち悪く撮
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ジャッジ 裁かれる判事(2014年製作の映画)

3.6

「なぜお前はつまらん意地を張り続ける?」
父親と息子っていう同性の親子って、やっぱりなんだか特別なものがあるんだろうなぁ。私はこの家庭からしてみれば他人だからこんなパパ嫌すぎるだろ!私なら絶縁しちゃう
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フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996年製作の映画)

3.7

「皆殺しだ!」
なんかもう絵面的にはヤバいのもここまでやられるとふふって声出して笑ってしまうという感じ。笑
ず〜っと兄弟には胸糞だったけどジョージクルーニーが格好良いんだこれが!ジョージクルーニーだか
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恋のドッグファイト(1991年製作の映画)

3.4

「なぜこんな風になった?」
入りの最悪さを私のなかではまったく挽回できないまま進んでいってしまった…何度ローズに「こんな男と付き合うのはやめとけぇ、、」って老婆心剥き出しにしてしまったか分からない、「
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

「この世は複雑だ」
いろんな角度からのたくさんの先入観についての話を、こんな風にまとめあげるってとてもすごいな。そういう眼差しを向ける側にいるかと思えば、向けられる場合もある。それはもう本当に自然に、
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転々(2007年製作の映画)

3.7

「なんかいいことあったか?」
淡々と小気味よく進んでいくのが心地良い。見覚えのある東京の街並みがいろいろ出てくるのがうれしかったり、すこし前だからうわ〜ampmなつかし!とかそういう楽しさもあったり。
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クルエラ(2021年製作の映画)

3.6

『クルエラ・デビル』
クルエラのゲリラ登場シーンがどれもえげつない格好良さで最高。エマストーン最高。自分が殺した人間をぱっと思い出せないなんてどんなヤバい女だよバロネス…と思ってたら「あ〜〜そういうね
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「狙わなきゃ何にも当たらないよ」
今回も裏切られないどころか期待を大いに上回る面白さでサイコーだったな!魅力的なキャラクター造りが本当に上手、ケイティ好き…初体験弓矢で見事命中も、ケイティならやってく
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メランコリック(2018年製作の映画)

3.8

「幸せにはなりたいけどね」
和彦のことがどんどん好きになるんだよな。仲間外れにされてるって感じて「もお」ってふて腐れるところもかわいいし、副島さんが和彦の分のお茶を頼んでくれたときにちゃんと「ありがと
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スプリング・フィーバー(2009年製作の映画)

3.5

「彼ともこうして手を?」
う〜〜〜ん、それがどんな相手であろうと、愛をいくつも欲してしまうというのはどうしても私は、欲張りなんじゃないかと思ってしまうのよね。そして、好きになってしまった人が愛をひとつ
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.0

「でも生きてる」
これだよこれ!これが観たかったんだよ〜!!の感情すぎて凄いな、、ここまで期待を裏切られないと、ジェームズ・ガン監督に本当にどこまでもついていきたい!という気持ちでいっぱいになる…!
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ロード・オブ・ドッグタウン(2005年製作の映画)

3.8

「兄弟"bro"」
オリンピックで見たスケートボードの熱そのままに鑑賞。序盤の街を滑走するシーンから既に、心を鷲掴みにされた!
みんなで忍びこんでプールで練習、やっちゃいけないことなのにアツくて眩しく
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欲望の翼(1990年製作の映画)

3.6

「一緒に不幸になろう」
この男のどこがいいのかさっぱりじゃ…と思うばかりだったけれど、実際に近くに居たら危ない橋と頭では分かっていても引き寄せられてしまうものなのかなぁ。(私だったらそもそも相手にされ
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間宮兄弟(2006年製作の映画)

3.7

「いいなあ、兄弟は」
二人ともちゃんと仕事して、ちゃんと大人だからこそ良いのよね。お酒も飲んで(徹信は飲めないけれど、それも大人だからこそ分かる嗜好)、趣味にもお金を使って。
浮世離れしているように一
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風たちの午後(1980年製作の映画)

3.8

「わかれてよ、みっちゃんと」
もしも自分が自分でなく、かと言って多くを望むわけでもなく"誰でもない"、ただ"男"というだけで、美津に花束を渡せるということ。それは流れるようにとても自然で、夏子にはすご
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ボディガード(1992年製作の映画)

3.5

「ちっとも怖くなんかない、あなたがいるから」
かなりの大味だけどこれはこれで!感のある、むしろそこが味わい深さと言ってもいいような映画。
いま襲われたら自信がない、って正直に吐露するフランクは誠実だし
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マディソン郡の橋(1995年製作の映画)

3.7

「でも会いたいわ」
ロバートの言葉選びがずっと素敵で、フランチェスカでなくてもドキドキしちゃうよな。序盤の2人でキッチンに立つシーンの良さよ…「うまく逃げただろ」のお茶目さ。つかみどころがなくてセクシ
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あと1センチの恋(2014年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

「欲張らないほうが勿体ないと思うよ」
くそ〜〜私には合わなかった…もう最後なんか疲れちゃって「ようやく…ようやくだよ…」って息切れレベルだった。酔って記憶なくすことくらいあるだろ!そこの確認があそこま
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幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

3.9

「お前を待たせるのは初めてだな」
生きるのに不器用なオーヴェだけれど、大きな体以上に大きな愛情の持ち主だ。そんな自分を認めてくれた人"だけ"、という言葉に導かれて集まった人の数に、オーヴェの生きてきた
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しあわせのかおり(2008年製作の映画)

3.5

「自慢の娘です」
貴子がはじめにとりあえず全部作ってみよう!っていろんなメニューに挑戦していたところ良かったなぁ。たまごのリアルなぼそぼそ加減よ…肉まんまで作っていた姿勢に、貴子の真剣具合が窺えた。
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ミュージックボックス(1989年製作の映画)

3.7

「父じゃない」
自分の身に置き換えてみたらものすごくきつい。きつい、という言葉で表すのは適切ではないかもしれないけれど、この見終わったあとの心臓の重たさと言ったら……。
お兄ちゃんとマイキーの陽さが唯
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めし(1951年製作の映画)

3.7

「わたし幸せそう?」
原節子さんの、ふとした瞬間の演技がよすぎる。表情や目線から感情を想像させる腕の凄さよ…
二人でどこかへ立ち寄って、瓶のビールを分けあう。そういうのをさ、夫婦になっても重ねていきた
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初恋のきた道(1999年製作の映画)

3.6

「春が来た」
こんな風に想い続けてくれる人がいるというのはなんというか、ロマンなんだろうなぁ。好きになって、どこまでも真っ直ぐに愛が続いていて。遠くから眺めているだけで嬉しい、目が合って、会釈しあえた
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最初の晩餐(2019年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

「家族ってなに?」
私の家庭も途中から複雑になった身なので、どうしても子ども目線で見てしまい「んん〜〜〜〜〜」と何度も唸っちゃった。勝手に壊して勝手に作って、ってみやちゃんが怒っていたけれど、まさにそ
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あの頃。(2021年製作の映画)

3.6

「今が一番楽しいけどな」
アイドルに救われる、って本当にある。落ち込んで塞ぎこんで、そうして圧倒的な光に出会う瞬間。お弁当を食べていた手が止まるくらい、吸いこまれていくあの感覚。
「毎日楽しいんは誰の
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ウォールフラワー(2012年製作の映画)

3.7

「本当の君を知ってるよ」
授業中に手すら挙げられなかったチャーリーが二人のダンスの輪に自分から踏みだした瞬間に、胸をぐっと掴まれた。恥ずかしいとか自分なんてとか、そんなのどうでもよくなるくらいの高揚感
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バベットの晩餐会(1987年製作の映画)

3.7

「今夜、私は知りました」
この美しい世界ではすべてが可能だとーーそうやって、世界を"美しい"と思える体験をするということ。そして体験を"与える"側もまた、世界が特別なものになる。互いにきっと、「ハレル
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ラストレター(2020年製作の映画)

3.6

「何をされても許そう」
よっぽど好きなんですね、と続いた裕里の言葉のせつなさ。二人の表情のコントラストもよかったベストシーン。
宮城の飲み屋街の場面の絵がよかったな、「サヨナラ2ラン茂木栄五郎選手です
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クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

3.7

「パパ、愛してるよ」
夫婦には夫婦にしか分からないことがたくさんある。この映画を見たらそりゃパパに肩入れしたくなっちゃうけど、私が見ていない5年半のことを思うと…難しいなぁ、置いてくなよ〜とも一概には
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ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「痛みは人を強くする」
いや〜〜こんな風に美しくナターシャロマノフを描いてくれる、MCUの信頼度よ…どこを切り取っても素晴らしい瞬間、ナターシャが強くある意味、優しくある理由。元々大好きだった人をもっ
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犬、走る DOG RACE(1998年製作の映画)

3.6

「すみませんって言ってんだろ、馬鹿野郎!」
暴れ回りつつもなんだかんだきっちり警察の"犬"として走り続ける中山。感覚で楽しむものだとは思いつつどうしても今見ると引いちゃうシーンもあるんだけど、随所に良
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カランコエの花(2016年製作の映画)

3.7

「人に恋をするというのは感情の問題です」
誰の立場を切り取っても胸がくるしい。こんなこと起こらない、なんて決して言えない。それでもエンドロール中に流れた言葉たちがとても綺麗でキラキラしていて、本当に眩
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式日-SHIKI-JITSU-(2000年製作の映画)

3.6

「明日は私の誕生日なの」
庵野秀明にしか描けない世界というか、彼の心の覗いてはいけない部分まで見てしまったようなそんな気持ちになる。彼の作品はいつも。そうして曝け出した先にそれでも希望を描いてくれるか
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