鮎川さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

鮎川

鮎川

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対決! 広東料理vsフレンチ(2017年製作の映画)

3.6

この映画は「少年誌連載王道料理漫画」だ〜!
なにかあれば料理で戦う!分からす!親子の物語ありライバルあり挫折あり友情あり!えっあれは何が原因なのとかえっあれはどうなったのとか、そんなんもう良いよね!み
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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

3.8

「私たち一組の古い靴下みたいね」と笑い合ったあとに互いを「真っ白なコットン」「ロイヤルブルー」と例えたのが、不器用で美しい二人の愛を表していてすごく心に染みた。
同じ生活、おなじ日常。等身大の小さな家
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ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)

3.7

百歩譲って何もなかったとしても、気を失うように眠っている最中に勝手に行為に及ばれた挙げ句肌に傷つけてきたりマタニティブルーに陥る時期にあそこまで寄り添わない夫は絶対嫌じゃん!?!?って思っちゃった。私>>続きを読む

ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

3.6

本当に愛したい人を愛せない代わりに、誰のことも愛さない道を選ぶということ。理解されない代わりに、理解しようとしないこと。隣に居ても、連れ添ってもそこに愛と呼べるべきものはない。その虚しさに身体中を蝕ま>>続きを読む

Love Letter(1995年製作の映画)

3.8

生と死、両方を彩る雪の白が美しく咲いていた。中山みぽりん、博子と樹で雰囲気が違うから途中まで本当に一人二役なことに気づかなかった…!前髪が真ん中で分かれる黒髪ショートかわいい。
図書カードの一番上の名
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天使のくれた時間(2000年製作の映画)

3.5

ちっぽけな負け犬の暮らしだと馬鹿にしていたのに、そこには等身大の確かなしあわせが満ちていた。言ってみれば「隣の芝は青い」のかもしれない。本当にあの通りの人生であっても、ジャックは途中で「これでよかった>>続きを読む

ジュリー&ジュリア(2009年製作の映画)

3.6

愛すべきジュリア(日本でいう平野レミ的キュートさ!)とそのオタクとも呼ぶべきジュリー。二人を支えるパートナーの人間味もよくて、こんな関係良いなぁって双方に思った。相手の好きなものを尊重できるって素敵。>>続きを読む

アンタッチャブル(1987年製作の映画)

3.5

序盤の長閑な町のシーンからの一転での「一切気を抜くな」というメッセージ力が抜群だった。誰が味方か敵か全然分からないのが恐ろしい。最後のネスの言葉で、ああ彼は本当にただ正しい道を進みたかったんだなあと思>>続きを読む

ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

3.7

アルフレードのチャーミングなウインクに心をぐっと掴まれた。なんて良い友情、きっとお互いに同世代よりもっとずっと"友"だったのだろうなあ。
「すべて忘れろ」「帰ってくるな」、アルフレードにはトトの心の中
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麻薬王(2017年製作の映画)

3.4

狭い部屋のレコードプレーヤーから、大広間の巨大なオーディオへ。スケールが拡大していけばいくほどに思わされる、「一体なんのために稼いでいるの?」。狭かった部屋には親類がひしめきあい賑やかで、だだっ広い部>>続きを読む

ラブ&ポップ(1998年製作の映画)

3.8

初っ端のジムノペディでもう好きなのが確定してた。今より開発が進んでいない渋谷の風景が懐かしい。あーまだTSUTAYA出来てない頃なんだ、とかそんなことも楽しんで見ちゃった。
危うい警戒心の無さは、しか
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先に愛した人(2018年製作の映画)

3.6

難しい問題ではあるが、"普通の結婚生活がしたい"と"最期は本当に愛した人とすごしたい"の両方を選んだジュンユエンにその相手のことを思うとどうしてもすこし複雑な感情を抱いてしまった(実際そういう選択をす>>続きを読む

グッドフェローズ(1990年製作の映画)

3.5

ギャングたちの日常映画という感じ。退屈ではないけれどちょっと2時間半は長く思えてしまった…。
カレンがヘンリーに「まともじゃないわ」って言ってたけど、いやあなたもそれを言えたもんじゃないでしょっていう
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フェイク(1997年製作の映画)

3.8

いや〜〜〜奥行きと深みのある映画だった、たまたまなんとなくで再生したけど見てよかったと思える作品。
レフティのあの憎めなさと言ったら…だからこそドニーも情が湧いたんだろうし、その気持ちがあったからレフ
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インターンシップ(2013年製作の映画)

3.9

最高!クライマックスは予想できていながらも拍手しちゃった。チームが一つにまとまっていく様子がきっちり描かれていたのも良かったし、スポーツ(クィディッチ笑)がきっかけなのも好きだったな〜。言葉の力は偉大>>続きを読む

マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

3.6

独特な映像の撮り方に気づけば没入していた。性行為のシーンのマネキン的なカットが斬新かつ美しかった。
しかしマイクが報われなさすぎて悲しみが止まらない…でもイタリアまでついていったスコットのマイクを友と
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ザ・プロム(2020年製作の映画)

3.5

エマが強く格好良い子だった。うまくいきすぎかもしれないけどそれをミュージカルが上手に物語として成立させていたなぁという印象。クスッと笑えてほろっと泣けて、最後の圧倒的な光には問答無用でボロボロ涙が出ち>>続きを読む

モアナと伝説の海(2016年製作の映画)

3.5

圧倒的な海の美しさ!それに匹敵するレベルの髪の毛の質感よ…!
モアナが勇敢すぎてそりゃ海に選ばれますわ…という感じだった、でも動物キャラとは名バディーであってほしかった…!もうちょいヘイヘイのことを可
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

3.7

「心の中には誰にも奪えないものがある」
「希望は永遠の命」

激しい進み方ではないのに思いがけない展開の連続で、トミーのシーンではおもわず「えっ」と声が出た。
音楽は頭の中から誰も奪えない、という話も
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.6

離婚を望む(現状を打破する)のは「幸せになりたいと思っている証拠」だというのは、あー確かにそうだよなぁと思いつつ、お互いがお互いを愛していないわけではないのが端々からず〜っと伝わってきていたので他に方>>続きを読む

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

3.6

アンディの持っているフォースの力が強すぎて暗黒面に落ちるか落ちないかみたいな話だな…と思いながら観ていた。(ミランダがシスだと言いたいわけではないんだけど笑)
自分を磨いてくれるところで修行したのち本
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.0

大人こそ見るべき映画。見落としがちな日常のきらめき一つひとつ、気づいていけることの大切さ。足下に注意して歩くというのも、そのことに掛かってるのかなと思うとまた上手い。
それと序盤に「これは実写でやって
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

3.5

個人的にあそこまで音楽を禁じる一族に恐怖心を抱いてしまった。自分がその当事者ならまだしも一族の伝統的に、という理由で守り続けられる方が異常では…。でも最後のおばあちゃんとのシーンは問答無用で泣いちゃう>>続きを読む

そこにいた男(2020年製作の映画)

3.1

「そこにいた男」というタイトルが秀逸ですべてだな、と思った作品。

モザイクの感じとか刑事のキャスティングとかラストカットのあの感じとか、狙った笑いなのかなんなのか分からなくてなんとも言えなかった。最
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.4

大きな赤いタイトルバックが出た瞬間に生じたあのなんだか嫌な予感、それをずっと引き摺ったまま時間が過ぎていった。それでも目を逸らせない苦しみは、ラブホテルであの光景を見せられていた良夫と近いのか、どうな>>続きを読む

彼の見つめる先に(2014年製作の映画)

4.0

自転車に乗る二人のラストカットがすべてを表していて、もうサイコ〜〜〜な気持ちになってほろりと涙がこぼれた。
ジョヴァンナの想いもすっごくよく分かるんだよなぁ、友達以上の友達に対する色々な感情。三人はも
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

3.8

途中まで「退屈ではないけどなんでこんなに評価高いんだろ…??」と思っていたけれど、結末で納得。何度時を戻しても会って話したいと思えるようなお父さんが居るのがシンプルに羨ましい。
あと、このマーゴットロ
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百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

3.9

題名からは想像できなかった、なんと素晴らしい姉弟ムービー…!私も弟がいるのでいろんなことを考えちゃった。性別の違う、それでもお互いたったひとりの「きょうだい」はきっと、自分が思っているより自分のなかで>>続きを読む

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

3.9

どうしてこうなっているのか分からない、だからこそ、もの凄く怖い。そしてそれはマンソプとピーターも同じ気持ちなので、物語にのめり込むことができた。いやぁ本当に恐ろしい。なにがどうなってこうなってるの、な>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

3.9

確かに存在する楽しい日々があまりにも純粋なきらめき方をしている分、色々な現実がきつい。一切の正解がそこにはないのに、どうしても一家を(特に安藤サクラを)支持したくなってしまう自分がいた。

サマー・オブ・84(2017年製作の映画)

3.1

予想を悪い意味で裏切られちゃった。4人がかわいかったので後味が悲しい…途中までのハラハラドキドキと青春のバランス良い感じのまま終わってほしかった…

カリスマ(1999年製作の映画)

3.4

殺人はあれど全体的にふわふわとしていておとぎばなしのような映画だなと思いながら観ていたらエンドロールの音楽もそのような曲だったので良かった。

CURE キュア(1997年製作の映画)

3.8

もの凄い作品。多くを語らず多くを見せず、ここまで背筋をぞくりとさせることができるなんて圧巻。伝えたいことが効果的に伝わってくる手法。それでいて且つ、考察の奥行きを残しているのもたまらない。

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

3.9

正義ってなんだろう、と改めて考えさせられる。警察の側にも勿論正義を持った人が沢山いて、民衆側にもただ暴れたいという感情の人もいただろう。人間はきっと絶対にひとつにはなれない。それでも声をあげることは無>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

3.5

1のナイスキャラ達がどんどん去っていくのが悲しいけど、悪を倒すだけでなくこちら側にも失うものがちゃんとあるというのはキングスマン達の覚悟を感じられるという意味で良いのかもしれない。
エグジーの「俺を標
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.7

正義の人のイメージがついたクリエヴァの、あんなに似合う悪人顔!ストーリーもきちんと伏線回収してくれてうれしい。優しく観れるミステリー。全員なんとなく憎めないんだよな〜。