animateされた80年代の東京。「エモい」と感じてしまうことすら断罪するような展開。時祭イブに感じるvaporwaveみ。
正直最初はストーリーは理解できず、『ホーリー・モーターズ』や『自由の幻想』みたいなものと思っていたら「日常の中の暴力」という縦軸で繋がり始める。一度だと確実に取りこぼしがあるな。遠方への射撃、叫び声だ>>続きを読む
ノルシュテインの作品を何本か観たけど、これが一番良い。
冒頭で語られるように「話の話」とは「夢の話」なわけだけれども、夢というのが、幼年時代への憧憬とか、祖国の忌まわしい歴史とか、歴史記憶と結びつくも>>続きを読む
あー、単純に好きだこれ。主人公属性、大学生部活のキラキラ感、ご都合主義といった作劇上のマイナスポイントを止揚するグライダーのゆったりした運動。この季節に合う。
こういう、いかにも主人公的というか、それ>>続きを読む
三宅唱『ケイコ 目を澄ませて』2022
映画に圧倒される。ここまで研ぎ澄まされているとは。漸く三宅監督作品の愉しみ方がわかった気がする。三宅監督は「在る」「居る」そのものを描く。その純化。
内面も、主>>続きを読む
会話劇多いなーと思いながら観ていたら、プロムのシーンで胸を打たれる。映画は呪いだ。しかし呪いの中でしか生きられない。
映画というのは少し先の年齢を観るのが面白いなと。ここに集まる彼らの人となりはわからない。多分知ったらキライになる。ただ、なんとなく立ち飲み屋でわちゃわちゃしている感じ、そしてそれが去った後の寂寞には思>>続きを読む
正直理解はできていないし、膨大な情報が脳に流し込まれ疲労し眠くなるのだけれども、快楽はある。ふと考えると、合唱曲を聴いた時の感じに近い。
面白いのだけれども、どうしても加藤泰の遺作であることや、田耕との確執といった外部情報について考えてしまう。
加藤泰という「劇映画」に特化した才能が、ある種の作為として働いている感じはある(ドキュメンタ>>続きを読む
すべての漫才師にこのスタイルで映画を撮ってもらいたい。映画そのものを漫才にしてしまおうという実験が成功しているかはさておき、好き。漫才は音楽だ。90年代後半の大阪の空気。ラストの多幸感に+0.5点。
劇場公開時に『ソナチネ』のリバイバルと梯子しようと思ったが時間が合わなくて諦めた作品。90年代邦画っぽさが画面に溢れていて、暴力の映画的魅力にも溢れている。
欠点とかはいくらでも言える(元のテレビシリーズから治っていない欠点もあるし)が、憎めない作品。「復活」のシーンはアガる。
単純に出来栄えだけ考えると厳しいものがあるのだけれども、嫌いではない。CDという円がとりなす伝播と円環。90年代オマージュとしてのスタンダードサイズ。
多部未華子が映っているだけでその映画は最高なのだけれども、ではこの時期の多部ちゃんの魅力は何かというと、目力、少年性、躍動感、存在感なわけで、それを映画への憧憬に乗じて表現しているわけで、ただ素晴らし>>続きを読む