まるさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

まる

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ザ・コンヴェント(2018年製作の映画)

1.8

カトリックと悪魔という関係や、魔女だと断定され殺される運命が迫る女性を修道院で更生させると救う老修道女といういかにも優しい人間が実は違う顔を持っていたという設定は面白い。

お目目がいっぱい出るのでグ
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フォーエバー・パージ(2021年製作の映画)

3.3

超暴力的法律はやがて崩れる。
どんな犯罪でも許されるパージの崩壊である。

人種差別、経済格差、傭兵問題、銃社会問題…アメリカの様々な問題や差別に焦点を当てていたパージのテーマは移民問題だ。

相変わ
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パージ:アナーキー(2014年製作の映画)

3.3

パージの世界観と設定の輪郭がより明確になり、入り込みやすくなった。

階級社会への疑問が見える作品になり、裕福でないゆえにパージに巻き込まれる住民たちのブルジョワへの復讐が気持ちいい。

純粋に暴力を
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パージ:エクスペリメント(2018年製作の映画)

3.3

パージ開始前、成功ありきの実験の一夜。
スラムと呼んでいい島を封鎖して、貧しい住人にパージに参加させる。

ますます政治的な皮肉と批判的な色が増したパージシリーズだが、出てくるギャングたちがカッコいい
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パージ:大統領令(2016年製作の映画)

3.3

前作より設定が作り込まれ対立が明確になりわかりやすくなった。
そして対立がより現実的に、言ってしまえば現実のアメリカの銃問題を下地にしたものになった。

パージ反対派のトップ議員の暗殺を狙うパージ派と
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孤児院(2018年製作の映画)

2.6

ブルジョワが貧民から金を取ったり補助金的なものをもらって経営している孤児院で、ついに死人が出る。

殺人として捜査をするか、ただの病死として処理するか。
真面目で固い刑事と愛する息子を失った母が、金で
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P2(2007年製作の映画)

2.8

そこそこちゃんとグロいから良かった。
現実的ではないな〜という部分(ケガの仕方とか)はあるが、エンタメとして楽しめる範囲だと思う。

忠犬が死んでしまうので犬好きは注意を。

ストーカーのねちっこい独
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ジュリアン(2017年製作の映画)

3.7

本当に怖い。何が怖いって本当にこういう人がいるのが怖い。

DVで離婚した夫婦が子供の親権を争い、結果共同親権となる。
親権があるから未成年のジュリアンは嫌いで恐ろしい父に会わないといけない。

ジュ
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ファンハウス 殺戮の監禁部屋(2019年製作の映画)

1.9

グロはよかった。なかなかしっかりと見せてくれるので楽しかった。

が、キャラのストーリーがちょっと薄く入り込めなかった。
金と売名のために高額なギャラのシェアハウスリアリティ番組に出た落ち目の有名人た
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ラリー スマホの中に棲むモノ/カムプレイ(2020年製作の映画)

2.7

オリヴァーとバイロンがかわいすぎる。
自閉症を持つオリヴァーを「普通」にしたい母、いじめる子供たち。

コミュニケーションの手段がスマホを通した会話しかないオリヴァーが、周りの大切な人間から切り離され
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ランド・オブ・ザ・デッド(2005年製作の映画)

3.1

本能だけのゾンビとは違い少し知能がある奴らがいる。

画がかっこいいな!と思うシーンもあったがストーリーがちょっと冗長でハマれなかった。
でもラストの爆破は見事。

一種プロレタリア文学的な金持ちを労
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戦火の馬(2011年製作の映画)

3.9

戦争映画なので辛い描写はもちろんある。
人も馬も、死ぬ。

貧乏な農家が意地を張って買った美しい馬。
大事に育てた馬は人間の愚行で戦争に連れて行かれた。
大切にしてくれた将校も戦死し、敵の手に渡り、次
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春琴抄(1976年製作の映画)

3.8

世代的にアイドルの山口百恵は知らなかったが、昭和的な美人・美男と耽美な世界観を味わえるのが好き。

リッチな問屋の美人だが性格がキツくプライドが高いお琴に献身的に使える佐助。
谷崎文学の耽美さと薄暗さ
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ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

3.4

不安定で脆い思春期の少女を彼女たちではない少年目線で描いた映画。

ジャンルとしては青春ものなのか?キラキラした青春が全てではなく、陰鬱とした寒々しい青春もあるだろう。

娘が大切なあまり鳥籠に閉じ込
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スナッチャーズ・フィーバー 喰われた町(2014年製作の映画)

3.3

面白いは面白いが、かなり見辛い。
POV形式の映画は見辛さを覚悟してみるが、それにしてもかなり揺れる。

ただ、恐怖の演出はなかなか面白かった。
一瞬だけ写って「何」なのか理解しきらぬうちに消えるモン
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ルクス・エテルナ 永遠の光(2019年製作の映画)

2.6

ギスギスした撮影現場の空気がイヤだ。
二画面で進む映像といった試みは面白いし、リアルさを追求した演出もいいけど後半のチカチカで目が死にそうだった。

心身ともに元気な時は楽しめそうだが、落ち込んでる時
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ビヨンド(1980年製作の映画)

3.7

ストーリーを重視してみると納得感が薄いかもしれないが、フルチのゴア映画としてみると大変楽しい。

頭が潰れ、溶け、虫が湧き…考えうるイヤな死に方をとにかく詰め込んだお得パックである。
グロが苦手な人は
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ウィッシュ・ルーム(2019年製作の映画)

3.3

望んだものがなんでも出てくるまさに夢のような部屋。
そんな家に住んだら、きっと引きこもりになる。ステキなドレスもいいお酒も、ご馳走も宝石も、何もかも手に入れた夫婦。

お金に困っていたが、もう願いを叶
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インビジブル・ゲスト 悪魔の証明(2016年製作の映画)

4.0

リメイクが沢山されているミステリー。
非常にテンポがいい。

構成はかなり!複雑だが解説もテンポよくわかりやすく行なってくれるので最後はスッキリである。

誰を信じていいのか、誰が何をしたのか、二転三
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ユージュアル・ネイバー/マッド・マザー 生贄の少年(2013年製作の映画)

3.3

イヤな映画であるが母の愛の強大さを思い知る。

家から出られない足の悪い少年に出会う引っ越してきたばかりの少女。
せっかくの友達なのに、彼の親は友達を喜ばず引き離そうとする。

異性の友達を警戒してな
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記憶探偵と鍵のかかった少女(2013年製作の映画)

3.3

記憶に潜り込む特殊能力を持つ探偵が引きこもり少女の記憶を辿り、トラウマを解消するために苦戦、のはずが。

途中から嫌な予感はしていたが、まさにそれが当たった映画である。
金持ちの家は豪華で見ているだけ
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アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち(2014年製作の映画)

3.6

全然予想できなかったけど、わかりやすくて面白かった。
建物や服飾といったデザインも重厚でいい。

精神患者や障害のある人への偏見が今よりもずっと強かった時代の映画なので、人権的に辛い内容も含まれる。
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プリースト 悪魔を葬る者(2015年製作の映画)

3.3

王道エクソシズム映画をアジアでやるなら、なるほど韓国かもしれない。

カトリック教会の規定というか、内部事情も知らなかったので序盤で知ることができて面白かった。
悪魔は人間の心の闇に付け入る点をうまく
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オオカミは嘘をつく(2013年製作の映画)

2.9

もしかしたら犯人かも、いやここまでされても口を割らないなら違うかも…

疑心暗鬼の止まらない110分。
拷問的なシーンが多いので見ていて痛い!と感じる場面も多かった。
犯人探しに必死な刑事、娘の仇を討
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ガタカ(1997年製作の映画)

4.0

すごく好きな映画。
出てくる人々のビジュアルの良さ、「効率よく」集められた「優秀」な人材とそれ以外の人。

キッチリと序列のつけられたグロテスクな世界を欺き、「優秀」じゃないのに「優秀」な人と引けを取
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閉ざされた森(2003年製作の映画)

3.2

映像暗め、出てくる人多め、展開のテンポの良さで面白かったが私の頭では理解が追いつかない部分もあった。

この人誰だっけ?あれ、死んだ!?みたいなことがありつつも、二転三転する構成と誰を信用したらいいの
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ニューオーダー(2020年製作の映画)

3.6

何不自由なく暮らすセレブのマリアンの結婚式。
平和できらびやかな高級住宅街の外に広がるのは貧困にあえぐスラムの人々。

持てるものと持たざるものの序列がある日入れ替わったら?
クーデターによって崩れた
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サイレント・ナイト(2021年製作の映画)

3.4

皮肉なコメディである。
地球からのしっぺがえしでアルマゲドン、世界の終焉をクリスマスに迎える人たち。

娘の学費で買ったステキな衣装に身を包み、着飾り、ご馳走を用意し、愛する家族と友人と踊り明かす。
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ブロブ/宇宙からの不明物体(1988年製作の映画)

3.5

少し古い映像にあわさるブヨンブヨンの気持ち悪い生き物が次々に人を襲う様は気持ちいい。

古典的ともいえるわかりやすい展開といい、ブヨブヨに飲み込まれる人々のビジュアルといい、人外が人を襲う描き方がいい
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ハンガリー連続殺人鬼(2016年製作の映画)

2.9

事実は小説よりも奇なりとはよく言うものだ。
実在する殺人犯がモデルとなった映画。

苦戦した犯人探しの末に見つけた男をなんとか犯人に持ち込み、それでも続く殺人。
のうのうと死姦ライフを楽しむ犯人。
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ディセント(2005年製作の映画)

3.0

アクティブでキラキラした美女集団のアウトドア模様かと思いきや、下調べが甘く洞窟で絶対絶滅。

仲良さそうに見えたキラキラ女子たちの浅さというか友情模様が異様にリアル。
一概には言えないが女性の交友は踏
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モーリス(1987年製作の映画)

3.3

知的な上流階級、しかも同性愛が罪であった時代。
そんな中で惹かれあってしまった二人。

エンタメというか娯楽として同性愛描写は好きなのだが、時代によって描かれ方が全く異なるのは興味深い。
近年を舞台と
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ギフト(2000年製作の映画)

3.1

終わり方はとても好き。
予知ができる才能、ギフトを持ったシングルマザーが殺人事件に関わり、解いていくと言うシンプルなストーリーである。

展開は読めてしまうところがあるが、推理もの、サスペンスというか
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アガサ・クリスティー ねじれた家(2017年製作の映画)

3.3

優雅で豪華で知的でおしゃれな人々。
でもみんな嫌すぎる。こんな家で暮らすのはしんどい。

嫌味の応酬と猜疑心。

美しく豪華なファッションと内装は見ていて最高である。金持ちっていいな。
でもこんなギス
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ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

3.6

みんな我欲的でアホなことに真剣に向き合っている。
なるほど人生とはそう言うものかもしれないとわかったようなことを言いたくなるが、皮肉の効いたコメディだった。

途中のガーターに落ちた夢がはちゃめちゃな
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

前情報なし、レビュー読まず、原作知らずで見たから混乱と衝撃を楽しめた。

映像表現も衣装も世界観が実に凝っている。
幼児が言葉を覚え、自分の世界を広げるように成長していくベラ。
親が子に言う「危ないか
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