キナさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

キナ

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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.0

正直今までQUEENに全く興味がなく、劇場までの道がらで取り急ぎ表題曲並びに代表曲をババっと聴いてからの鑑賞。
フレディ・マーキュリーって案外ハイトーンボイスなんだなぁと初心者丸出しの感想を抱きつつ、
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生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

三年間共に過ごしても一瞬しか分かり合えなかった二人のことを、たかだか109分の上映時間に切り取って観ただけで理解しようとする方がおこがましいのかも。
とはいえ色々な方向への共感度はわりと高めで、苦し
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スマホを落としただけなのに(2018年製作の映画)

3.5

安っぽく無理矢理すぎて突っ込みどころ満載な脚本とわざとらしい演技のオードブルに苛つきは止まらないけど、なんだかんだ面白く観られて嫌いになれない愛嬌ムービー。

ITに強い連続殺人犯にスマホを拾われたら
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マンディ 地獄のロード・ウォリアー(2018年製作の映画)

3.2

良くも悪くも苦行のような映画だった。
画力とキャラの強さが半端なくストーリーも面白いのに、信じられないくらい冗長なテンポに意識が飛びそうになる。
マンディの顔面が恐ろしくて頻繁に目が合う度にヒィッとな
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心魔師(2018年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

スタートからどんどん枝分かれしていくけどゴールは全て空欄のあみだくじのような映画だった。

ミステリー的なストーリーに色々絡めすぎた結果全てが中途半端に滑って見えてしまうのが残念。
事件の裏をあばく楽
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ヴェノム(2018年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

結局地球を守ってしまうのか。
思っていたより格段に良いヤツだったヴェノム氏。
いわゆるアメコミヒーロー映画を殆ど観ていないので、シリーズの中での立ち位置やその基本情報は全く把握しないまま鑑賞。

「ヴ
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

4.4

おどろおどろしく鬼気迫る冒頭、微笑ましい友達と家族と「スター誕生」に挑みつつ仄暗い影が潜む中盤、覚醒から一気に畳み掛ける後半、全編に渡り面白かった!してやられた。

前半と後半ではジャユンの顔が全然違
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怪怪怪怪物!(2017年製作の映画)

5.0

面面面面白!

常に予想を裏切られ、ケチョンケチョンに打ちのめされ、顔面鷲掴みにされゴリゴリに捻り潰される作品。
本当にもう、お前らなんてクソくらえってことよ…人を傷付け知らぬふりをしてのうのうと生き
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狼チャイルド(2017年製作の映画)

4.0

あらすじも何も入れないまま観たので、色々混ざりこんだ話の展開に驚きの連鎖でとても引きつけられた。
垣根を越えた恋が血生臭くなり、急にホラーになったり小さな大冒険になったり家族の愛だったり異形の者の残酷
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テルマ(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

テルマとアンニャの恋模様を中心に、恐ろしい能力と過去をホラーテイストで描いた作品。
テルマが自分自身を受け入れ欲望を認め、抑圧から解放されるまで。
蛇が喉に入ってくるカットがとても好き。

映像は綺麗
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デス・ウィッシュ(2017年製作の映画)

3.9

久しぶりにこの手のアクション映画(?)を観たので、王道ではありつつ結構楽しめた。
奥さんと娘がどうなるか、展開は分かっていてもドキドキしてしまう強盗の襲撃シーン。

ポール個人の復讐に収まるならまだし
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

膨大な量の情報から真実のカケラを何とか辿っていくサスペンス。
大きなスクリーンいっぱいに全編通して馴染みあるPC画面が映し出される贅沢さ。
制限のある中で、もどかしい思いになりつつ痒いところには手が届
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

手汗ダラダラ。とんでもない緊張感とコミカルの緩急にやられて非常に楽しい圧巻のエンターテイメントだった。

「カンニング」というセコい行為を美談にはせず、だからといって変に説教くさい雰囲気にはならずのバ
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イット・フォローズ(2014年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

しっかりホラーなのにホラーを観ている気分にならない、新感覚な作品だった。
大筋は単純ながら、描写の濃い部分とサラッとしか触れられない部分のギャップが大きい。
意味や解釈を考えながら観るので面白かったけ
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

4.0

よく分からない、という前提で観た為か案外楽しめた。
一本の細い線でかろうじて繋がった小さなエピソードが羅列されているような映画だった。
あっちこっちに話が進み、予測不能で展開が読めないので観ていて全く
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遊星からの物体X(1982年製作の映画)

4.0

「生きもの」のビジュアル造形が最高。
触手ブルンブルン、体液ダラダラ、頭グパグパ、全体的にデトデトしてて本当に気持ち悪くて気持ち良かった。

グロテスクな異生物そのものへの恐怖、身体を乗っ取られる恐怖
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ファイティン!(2018年製作の映画)

4.0

取ってつけたようなヒューマンドラマにまんまと泣き、しつこいくらいの小さなギャグにまんまと笑い、腕相撲の勝負の場では強く拳を握ってマークを応援できる。
直球どストレート。
色々な要素が入っていて、どれも
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キラー・メイズ(2017年製作の映画)

3.8

愛嬌たっぷりの超絶プリティムービー。
登場人物の言動も敵もストーリー自体もボケまくりでコントみたいに笑えた。

工作と妄想が掛け合って出来たとんでもないドキドキの四次元ダンボール迷路の造形と仕掛けが好
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デス・バレット(2017年製作の映画)

2.8

ゴツめのウエスタンスリラー的ストーリーに攻めた映像表現を組み合わせたギャップが面白い。
アップショットや流れるようなカット割りが印象的。

女画家ルースの顔も髪型も身体もすごく好みで、ちょくちょく挟ま
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億男(2018年製作の映画)

4.0

お金で買えない幸せ、夢、家族、友達。
耳にタコができるほどよく聞くフレーズ。
この話を「普通の人」よりも遥かに多くのお金を稼いでいるであろう豪華俳優陣が演じることに小さな皮肉を感じる。

「もし宝クジ
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リターン・オブ・ジーパーズ・クリーパーズ JEEPERS CREEPERS 3(2017年製作の映画)

4.5

初作も前作も完璧に予習しておいて良かった。
予習するうちに本シリーズの恐ろしい化け物、クリーパー自身のことを大好きになってしまっているのでどうやっても何やっても楽しいのである。

1で姉弟を恐怖に陥れ
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プリズン・ランペイジ(2017年製作の映画)

4.0

脱獄、逃走劇だけどその手腕に感心したのもつかの間、ゲーリーとランディの自己中心的で支配的な態度がひたすらに恐ろしく胸糞悪く、この逃走を応援する気にならない。

しかし一緒に逃げてる息子三兄弟のことを思
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ルイスと不思議の時計(2018年製作の映画)

3.4

良くも悪くもかなり普通、超王道のダークファンタジー。
なぜイーライ・ロスが今これを監督したのか謎だけど、ロレンツァ・イッツォが出てきた瞬間のイーライ感は好き。

ジョナサンとフローレンスの掛け合いや魔
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ブルー・マインド(2017年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

脚と脇腹がムズムズする…上映中から身体的なゾワゾワが止まらない映画だった。

転校生先の居心地の悪さ、スクールカーストトップのグループに引っ付いて何とか釣り合おうとする痛々しさ、疎外感、惨めさ、親との
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教誨師(2018年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

一度観て身体の震えと涙が止まらず、そのまま劇場に居座り二連続で鑑賞。
今年急逝してしまった大杉漣、彼自身を思わずにはいられないシーンも多かった。

6人の多様な死刑囚と教誨師の佐伯との対話、対話、ひた
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ゼイリブ(1988年製作の映画)

4.2

従え!寝ろ!買え!

観たあとサングラス欲しくなっちゃうやつ。
隣人も家族も友達も人混みもなんだか怪しく思えてしまうやつ。
看板や本の中身が全部ゴシック体の洗脳標識に見えてしまうやつ。

観たあとの現
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

クリーチャー側の設定も家族の対策もガバガバ過ぎて、粗の連発にツッコミが止まらず素直に楽しめなかった。
生活をする上で常に声も音も出してはいけないというのは観ている側も息が詰まってくるのが面白い。

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かごの中の瞳(2016年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

映像が非常に美しい。洗練された建物も街並みも自然もどれも綺麗に写っていて、自分の目が見えることに感謝したくなる。
モヤのかかったジーナ目線の主観映像がたびたび挟まれ、見えないときの不安と見えたときの喜
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1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

3.5

真実を伝えることで国民の意思が広がり、運動の広がりによって時代が大きく変わる様を描いた作品。
登場人物は多いけれどそれぞれの役どころが混ざることなく案外すんなり入ってきた。
他人事では済まされない事を
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ダウンレンジ(2017年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

楽しすぎて心臓止まるかと思った。

開始5秒で急展開、一切無駄の無い90分の究極の緊張を楽しめる完全ワンシチュエーションのサバイバルスリラー。
隙の無い狙撃と銃声が身体に重く響いて、一寸先も見えない死
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リグレッション(2015年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

アンジェラの強烈な告発を受けても当の父と祖母に記憶が無いとのことで、やや熱血漢な感じの刑事による微妙に的を得ない捜査が始まる。
悪魔崇拝集団の邪悪な儀式の摘発が捜査のゴールとなるんだろうけど、何故かそ
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死霊館のシスター(2018年製作の映画)

3.8

死霊館本編とはテイストの異なる、ゴリゴリのゴシックホラーアドベンチャー。
強引に一作目に繋げる感じ、嫌いじゃない。急いで予習復習して良かった。フレンチ…!

ストーリーはあって無いようなもの、超王道。
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泣き虫しょったんの奇跡(2018年製作の映画)

3.0

パチンパチンと小気味よく響く駒音がずっと心地良かった。

将棋のルールも将棋界のしきたりも全く何も知らないしストーリーの予想も相当ついていたけど、ちょい役の藤原竜也と板尾創路を目当てに鑑賞。
監督が監
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プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

4.0

「何もしないは最高の何かに繋がる」
その通りだね、荒波に揉まれても力を抜いて何もしなければ浮き上がれるもんね。
世知辛い現実、そうもいかないことも多いけど心の中に自分だけのプーさんと仲間たちを連れて生
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飢えたライオン(2017年製作の映画)

4.0

先生も友達も家族も彼氏も先輩も誰も助けなかったのに、死んだ途端にあんな演説垂らされてもね。
校長先生、竹中直人みたいな話し方するじゃんと思っていたら竹中直人だった。

瞳がどんどん追い詰められていくに
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カランコエの花(2016年製作の映画)

3.8

例の授業の辺りからだんだん居心地が悪くなってくる。
「見つかってしまう」という不安と「見つけてほしい」という欲求に挟まれて息苦しくなっていたら唐突に終わり、物凄いエンドロールに入っていた。

みんな少
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