キャプテンパニックさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

太陽の子 てだのふあ(1980年製作の映画)

4.2

原作を読んだのは25年前、初めて本を読んで泣いたのを覚えている。25年前なので内容を忘れてしまっている部分も多くあったが配役はイメージ通り。映画でもやはり泣いてしまった。

ガリーボーイ(2018年製作の映画)

3.8

インド版8Mileと言われるのも納得の所謂ヒップホップドリームを体現するサクセスストーリー。"格差"の点ではエミネムより複雑、故の父親の表情が印象的。しかしクリスマスに見る映画では無かったな…。

その怪物(2014年製作の映画)

3.4

中途半端なコメディと雑なサイコスリラーをコロコロ行ったり来たりした末結局は強引に不条理コメディ?と苦しみながらも目を離せなくさせるキム・ゴウンのその怪物ぶり。

デヴィッド・バーンの トゥルー・ストーリー(1986年製作の映画)

3.6

よくわからない部分も多くあったがアイロニカルでありながら攻撃性は無くユーモラスで軽妙。それがそのままデビッド・バーンの印象と重なって楽しめた。

鉄砲玉の美学(1973年製作の映画)

3.8

頭脳警察の曲に乗せて役目を果たせなかった鉄砲玉の末路を猛々しく映すチンピラ青春映画。成りきれない渡瀬恒彦、いいとこなしだがいちいち可愛げがあって憎めない。

近頃なぜかチャールストン(1981年製作の映画)

3.8

風刺的であるのは確かだがコメディとも他の何とも言いきれない絶妙な温度の空気感。タイトルクレジットの出方秀逸。田中邦衛がかっこいい!

あすも夕やけ(1977年製作の映画)

3.2

子供の時分、道徳の授業で見せられた教材のような質感。タイトルの通り夕やけと小坂明子の歌う挿入歌が印象深い。

「青春が走り去っていく…俺たちも走るぞ!わぁー!!」

ポパイ(1980年製作の映画)

3.8

なんとこれが映画デビューとなるロビン・ウィリアムズ演じる実写ポパイ。オリーブ役には追いつめられたシャイニングと違って楽しそうなシェリー・デュヴァル。二人とも歌唱力が高いとはいえないが一応ミュージカル。>>続きを読む

アダムス・ファミリー(2019年製作の映画)

3.5

こどもが見たがったので一緒に吹替で。
普遍的な、普通って?な内容。おじさんの声は津川雅彦かと思ったらロバート秋山だった。

ウンギョ 青い蜜(2012年製作の映画)

2.6

体当たりのデビュー作との事でキム・ゴウン目当て。小悪魔的ファム・ファタールな役がお似合いで不思議な魅力は堪能出来たものの、主役の詩人が最初から最後まで気持ち悪いとしか思えなかった。

ああ爆弾(1964年製作の映画)

4.5

ミュージカルを飛び越えた音楽喜劇。感覚としては最早ヒップホップ。みんな好い顔。

カリガリ博士(1920年製作の映画)

3.8

奥行のある書割の歪な光と影。ピアノの調べにのせて覗き穴から覗いているような感覚に陥るサイレント映画。100年前って考えるとすごい。

光にふれる(2012年製作の映画)

3.8

タイトルの通りやわらかくあたたかい光が印象的で、時に息を呑む程の美しさ。しかし映画としては物足りなさも感じる。だらし無くて冴えないルームメイトが普段どうしようもない事ばっかり言ってるけどやる時はやる超>>続きを読む

禁断の惑星(1956年製作の映画)

3.4

チープさが愛くるしい古典SF。思った以上に地味で盛り上がりに欠ける話だが場面場面は強く印象に残る。音も好い。

スピーシーズ/種の起源(1995年製作の映画)

3.6

ギーガーのデザインは好いが、最後のCGは残念。気が向いたら、続編も見よう。

ウェイキング・ライフ(2001年製作の映画)

3.4

ぐにゃぐにゃの線で絶えずゆらゆら揺れている絵に開始早々続けて見られるか不安になったがなんとか最後まで見た。後半まで常に一方的にまくしたてられる話はどれも観念的で正直「もういいって…」とうんざりする。今>>続きを読む

四月の魚(1986年製作の映画)

3.2

高橋幸宏が主演・音楽を担当した大林宣彦監督作、それだけの内容。丹波哲郎の存在感が際立つ。

ホステル(2005年製作の映画)

3.2

思ったよりエロくもグロくもない。痛々しさが少々で味気ない。

グロテスク(2008年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

思った程グロテスクでは無かったし内容は無いし。監督、ワキガをネタにするの好きなんやな…とラストで失笑出来ただけでまぁよかった。

インブレッド(2011年製作の映画)

-

如何にもホラー然とした音、浮いたCGの安っぽさに萎える。なによりキャラクター設定を身体・精神障害者の隔離施設にちょっと触れるだけで片付けるのは乱暴過ぎるし差別的ですらある。それさえ無ければ(低くても)>>続きを読む

天使のくれた時間(2000年製作の映画)

3.8

Ifもしも…ヒゲとボイン。ニコラス・ケイジを堪能。さり気ないコステロ。

映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ(2021年製作の映画)

3.8

前作に続き娘と共に。実際には食べられないので残しちゃうけどえびふらいのしっぽとかわうそが好き。自分がこどもの頃、田舎の祖父母の家の庭で生まれて初めて本物のモグラに遭遇した時の興奮を思い出した。

スペシャルズ! 政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話(2019年製作の映画)

4.2

映画的カタルシスこそ乏しいが、リアルで重みのある作品。自分も福祉に携わる1人として終始奔走する姿が見ていて苦しくさえあった。しかし邦題及びキャッチコピーやポスタービジュアルはもう少しどうにかなりません>>続きを読む

宇宙人の画家(2021年製作の映画)

3.8

ポスターの印象からいかにもなB級インディーズ映画かと思ったが、それだけでは終わらないような未曾有の凄み?重み?のようなものを感じた。仰々しく如何わしい設定に呂布カルマ氏の呪詛的ラップと宗教的イメージ、>>続きを読む

だれもが愛しいチャンピオン(2018年製作の映画)

4.0

あらすじだけで予測出来てしまうベタなストーリーだが、チームメイトみんなが魅力的でコミカルな中にも胸を打つ台詞多く多幸感溢れるラストも最高。御都合主義も垣間見えるが気にならない程度で楽しめた。邦題は蛇足>>続きを読む

悪魔の部屋(1982年製作の映画)

3.4

ジョニー大倉目当て。冒頭投げられた物を避ける一瞬のカットとラストが好い。もっと陰鬱に仕上げる事も出来そうな筋だが頻出する退屈なベッドシーンのおかげで淡々と軽い仕上がり。

PK(2014年製作の映画)

3.8

異星人目線から宗教に鋭く切り込むコメディタッチのエンターテインメント作品。テンポよく2時間半の長さも感じず、わかりやすくて楽しめた。

風音(ふうおん)(2004年製作の映画)

3.4

頭蓋骨を通り抜ける風の音が機微に触れる。ヤドカリと光石研が恐い。

すてきな片想い(1984年製作の映画)

3.2

使われている曲が好い。邦題には同意しかねるが、こうした80年代の空気に触れると、まだ幼かった当時こそなんの疑いも無く毎日が発見と感動に充ちた人生最良の日々だったな…と失われた幸福な時間に想いを馳せる事>>続きを読む

黒い眼のオペラ(2006年製作の映画)

4.5

言葉よりも青い影が雄弁に語るアジアの湿り気デストピア。衛生的にキレイだと得られない美しさを讃えるオペラ。いつか座席に深く沈み闇に紛れて劇場で見たい。

夢の中へ(2005年製作の映画)

3.2

まんまさびしんぼう!って思ったのも束の間不条理な世界。アドリブのシーンが愉しい。案外井上陽水の頭の中ってこんななのかもな。

天国に行けないパパ(1990年製作の映画)

4.2

基本コメディタッチだが、父親目線でグッと来るところもあったり、相棒との関係性等刑事ものとしても秀逸。カーチェイスも見応えあるし、笑って泣けてハラハラドキドキも出来て愉しめた。

フルスタリョフ、車を!(1998年製作の映画)

4.2

長年見たいと思いながらも機会が無いままだったのでやっと見れて嬉しい。忙しなく動き回るカメラの前で絶えず誰かが何かをしていて、それぞれが好き勝手に動き周りバラバラに話しているようで何が起こっているのかほ>>続きを読む