囁きのwhisperさんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

囁きのwhisper

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『犬鳴村』恐怖回避ばーじょん 劇場版(2020年製作の映画)

3.7

正直本編よりも面白かった。
でもこれはホラー苦手な人が観るものじゃなくて、本編観た人がおまけとして観るものだね。
所々、普通に怖いままじゃんってシーンが残ってて意地悪だなって思った。もし「完全に怖くな
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犬鳴村(2020年製作の映画)

3.5

ほどよいびっくりポイントがありつつ、話も分かりやすくて、Jホラー入門に最適だなとは思う。

序盤の見せ場となる自殺シーン、不思議な浮遊感と笑顔で落ちてくるのが不気味でいい感じ。

中盤の運転シーンもい
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映画としての音楽(2014年製作の映画)

3.4

“映画”と“音楽”の関係性についてのコンセプチュアルな探究。

光を固定する発明が生まれ、音を固定する発明が生まれ、それがいつしか出会って、映画が音と共に過ごすようになった。
だが、光も音も、どちらも
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白爪草(2020年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

電脳少女シロはかろうじて知ってて、その他のキャラは見たこともない程度のVTuber知識レベルで鑑賞。

完全ファン向けの内輪映画かと思いきや、ソリッドシチュエーションの会話劇として展開に捻りが効いてて
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エマニエル夫人(1974年製作の映画)

3.6

有名なテーマ曲とかパッケージのイメージで、淫乱な夫人が乱れた生活を送る映画なんだろうなぁと思っていたら、想像以上に難解で哲学的な映画だった。

「真実の愛は勃起」「夫婦関係は禁止しなければならない」な
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ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

4.0

“暴力の伝道師”とまで言われると、避けては通れないこの映画(劇場公開時はバッチリ見逃しましたが)。
その異名も納得の、気合の入った暴力描写に満ちた作品だった。

仮眠を取る様子や飯を食う様子も交えなが
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透明人間(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

現代ホラーの歴史に新たに刻まれる、怪奇ホラーの最新版アップデート作品。

海岸沿いに建つモダンな豪邸から脱出するオープニング、闇や空間を利用して“見えない”ことの恐怖を突き詰める序盤、存在を認識した主
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.7

仁義を貫く“漢”の時代から、デジタルネイティブチンピラが席巻する現代まで、ヤクザとして生きるしかなかった一人の男を通して描く“ネオ・ヤクザ映画”。

ヤクザが権威を失った現代では、煌びやかなクラブの光
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

これは強烈!!
自分も、2014年から本格的に映画を好きになって、2015年から大学に通い始めたっていう、ちょうど彼らと同じ時期をサブカルと共に生きてきた人間なので、心のだいぶ奥までブッ刺さった。
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映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)

3.7

信者を食い物にする悪質な商法だ何だと騒がれ、いろいろと話題の本作。
いざ観てみると、普通に面白いじゃん、という印象。

単純に、アニメーションとしてのレベルが高かった。
無数の煙突に囲まれ、黒煙で閉ざ
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アルゴ(2012年製作の映画)

3.7

実話ベースで映画化されたってことは多分成功したんだろうなって予想はつくし、派手な銃撃戦もないが、それでも面白さを持続させるサスペンスの演出力。

バラバラの紙を復元してでも見つけ出そうとする執念深さと
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新聞記者(2019年製作の映画)

2.0

公開当時は全く心惹かれず、「ヤクザと家族」の予習としてようやく鑑賞。心配になるレベルでつまらなかった。

「内閣府によって隠蔽された実験施設の秘密を、ある新聞記者と内部者が暴き出す」って、題材だけ聞い
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ソーセージ・パーティー(2016年製作の映画)

4.2

想像以上の大傑作!
ソーセージとパンがヤリまくるシーンが大半ってイメージを勝手に抱いてたから、まさかの激アツ展開の連続に驚き。

”生み出されたものたち“の存在を考えるという「トイ・ストーリー」シリー
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インビジブル(2000年製作の映画)

3.5

透明化して真っ先にやるのが痴漢と女子トイレ侵入という、ある意味真っ直ぐな欲望を抱く主人公。このジャンルとしてはとても正しい。

いきなり透明になるのではなく、わざわざ血管とか筋肉剥き出しの状態になって
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

3.8

超お手軽なタイムトラベルを駆使したラブストーリー。
暗闇さえあれば実質永遠の命を生きられて、条件付きとはいえ記憶が持続したまま好きなように過去をやり直せるって、強すぎるだろ!!

俺もこの能力使えるよ
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LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

4.2

超絶クソバカ映画。最高!!!!

主人公が強すぎてピンチになることがないので、ダレることもなく、「限界突破した人間をどう描くのか」っていう部分の好奇心全開でめちゃくちゃ楽しめました。
「脳の100%を
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LIFE!(2013年製作の映画)

3.8

観光ロードムービーとしてとても楽しい。
雪山に火山に海(サメ!)などなど、これは大画面で観たいというスペクタクル満載。
北欧の寒々しい風景、個人的にかなり好きです。

荘厳な雪山を登りながら出会い系の
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.5

こんなん完全映画やろ...

はちゃめちゃな大学時代パートと、10年後のロードムービーパート、どちらにもハラハラさせる展開があって、170分の長丁場を全く飽きさせない。

主人公たちの人間性のバランス
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あと1センチの恋(2014年製作の映画)

3.8

こういうベタベタな恋愛ものって今まで避けてきがちなジャンルだったけど、観てみたらけっこう面白い。

青春時代の甘酸っぱいひと時の話かと思いきや、10年以上にもわたるこれでもかってくらいの2人のすれ違い
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.0

絶対いい映画なんだろうなと思ってて、何となくスルーしちゃってた映画。
案の定めちゃくちゃいい映画でした。

本当に“フィクションとして”の善意と悪意のバランスがいいというか。多少の偏見や悪意に晒されつ
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.0

1970年代のアメリカを舞台に、同性愛カップルの親権問題を扱った本作。
今の価値観で考えると、「同性愛だからといってこんな扱いは不当だ」というように思う人が多いと思うし、実際に価値観が変わってきた歴史
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グリーンマイル(1999年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

長いっていうのと、たぶんお涙頂戴系なんだろうなぁと思って避けていたのですが、めちゃくちゃいい映画でした。絶対作品賞取ってるだろうと思ったら、その年は「アメリカン・ビューティ」だったのね...

奇跡の
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ターミナル(2004年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

なんだろう、いい話なんだろうけど、この制作陣にこのキャストだったらもうちょいいい映画になるんじゃないかと思ったり。

ナボルスキーに立ちはだかる壁となるディクソンのキャラがちょっと中途半端だったのかな
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スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)

3.6

あの番組をリアルタイムで見ていた人は、テーマ曲を聞くだけでクイズの解答態勢に入るよう遺伝子に組み込まれている。

基本、物語においてご都合主義は嫌われるものだが、全てがご都合主義だと“運命”を描いた映
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TAXi(1998年製作の映画)

3.5

お手軽アクション映画。
短くてサクッと観れるんだが、冒頭のピザ屋だって設定いるか?
最初から爆走タクシー運転手でいい気がする。

空港まで乗せられたおじさん、到着後のゲロの吐き方がめちゃくちゃ静かで笑
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第三の男(1949年製作の映画)

3.7

名作感が強くてなかなか気乗りしなかった作品。
いざ観てみると普通に面白い。恵比寿駅でお馴染みのテーマ曲も耳に残る。

夜の街並みが本当に美しい。影の使い方、光とのコントラスト、“美しいモノクロ映画”の
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ワールド・ウォーZ(2013年製作の映画)

3.7

量で攻めるタイプの社会派ゾンビ映画。
エルサレムの壁はある意味ゾンビ映画史に残るようなド迫力シーンだった。

ゾンビをブチ殺して万事解決!じゃない分、前半と比べると後半の展開は落ち着いた感じだったが、
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グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

3.8

仕掛けがもはや魔法の域に達していたり、途中やけに肉体派アクション映画になったりしましたが、何だかんだこういう映画はスカッとするので好きです。

特に良かったのはオープニングかな。違う能力を持った4人の
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ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

3.8

リア充御用達のキラキラ浮かれ映画だと思って避けてましたが、とても面白かったです。

一番好きだったのはリーアムパパのパートかな。義理でありながらちゃんと親子であり、そして親友でもあるような関係性が大好
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

3.6

例の足出し死体のビジュアルのみ知っている状態で鑑賞。
実際あのシーン見てみると、「そんなことする必要ある...?」って感じですが、インパクトのあるビジュアルはそれだけで正義ですよね。

血飛沫の演出が
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最高の人生の見つけ方(2007年製作の映画)

3.6

死ぬ前にこんな感じで豪遊するために、お金はたくさん稼いでおきたいですね。

そんなに星が綺麗なら、一回くらいエベレストは登ってみたいですね。雪山から転落する動画とか見ちゃうと、「やっぱ無理やな」ってな
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お嬢さん(2016年製作の映画)

4.0

あらあら、助平な映画ですこと...

まず、台詞の半分近くが日本語だということに驚いた。

第一部の段階では正直物足りなさがあるなって感じだったんですが、第二部入った途端の猥褻単語学習、猥褻本朗読会、
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みんな〜やってるか!(1994年製作の映画)

3.5

“映画監督”や“お笑いの権威”、“コメンテーター”としての北野武は知ってるけど“お笑い芸人 ビートたけし”にここまでガッツリ触れたのは初めてかもしれん。

「ソナチネ」の笑いとかを観て、勝手にセンス系
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ドラッグ・ウォー 毒戦(2012年製作の映画)

4.0

どちゃくそ面白い。
「とにかく死刑を免れたい」という姑息な思惑に満ちた潜入捜査の果てに、溜まったフラストレーションが一気に爆発するような路上銃撃戦。

「人ってそんな簡単に死なないよ」って声と、「いく
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クライモリ デッド・エンド(2007年製作の映画)

3.8

超安定志向ホラーだった一作目から、なかなか攻めた姿勢の残酷スプラッターにパワーアップ!

若者たちが森の中で奇形人間たちに襲われるというプロットは前作を踏襲しつつ、奇形夫婦の本気SEXや、人間狩りを通
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エッセンシャル・キリング(2010年製作の映画)

3.3

アリを食うギャロ、魚盗むギャロ、乳を吸うギャロ、白馬の背に血を吐くギャロ、イッヌの大軍にモフモフされるギャロ。

全編通してインパクトの強いシーンは数あれど、基本ゴールのない逃避行を見せられるだけ。
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