ragaさんのドラマレビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ザ・プレイリスト(2022年製作のドラマ)

4.8

現在の音楽ストリーミングサービスにおける変革をもたらしたSpotifyの創業者や協力者の足跡は、ありがちな成功談の域を超えて新興企業の功罪を辛辣に描いていき、最終、虚実の境界を客観の不在によって表現さ>>続きを読む

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Mo/モー シーズン1(2022年製作のドラマ)

3.0

難民申請がなかなか通らないパレスチナ人家族の日常は、イスラム教の信奉における世代間の葛藤と社会の闇への抗いに綴られていく。信じる、信じないのはざまに揺れる主人公モーの過ちが終盤の主題へと導かれるが、次>>続きを読む

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ブラック・バード(2022年製作のドラマ)

3.5

ジミーが送り込まれる刑務所で主軸となる殺人犯ラリーとの駆け引きが面白い。しかし曲者の看守や被収容者の横槍が期待外れだったので、もっとジミーに苦難を強いて欲しかった。ラリー役のポール・ウォルター・ハウザ>>続きを読む

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ベイビー・フィーバー(2022年製作のドラマ)

3.0

毎話ラストに危機が訪れる構成が見どころとなる。主人公・ナナは嘘つくし不祥事隠蔽するし責任転嫁するし、かなりクズである。そんな展開で最終話で正直になれば好転するよってな軽い感じで締めくくっていいのだろう>>続きを読む

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アトランタ:略奪の季節(2018年製作のドラマ)

4.5

“ペーパーボーイ” のラッパー名で活躍の場を求めるアルのマネジャーを務める主人公・アーンは公私共にうまくいかない。音楽家業として成就したいのだが全てが空回りするし嫁との歯車も噛み合わず別居状態が続く。>>続きを読む

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阿修羅のごとく(1979年製作のドラマ)

4.5

穏やかな日常に潜む女の愛憎は、思慮浅い男に惚れる不可思議な心情に秘めている。人は合理性とは真逆のどうしようもない愚かさに気付いていながらも、自己弁護するロジックが通ってしまう不思議な生き物なのだ。
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ザ・クラウン シーズン5(2022年製作のドラマ)

3.5

今シーズンはチャールズとダイアナの離婚問題が主軸となっており、エリザベスの苦悩に変化が乏しい。チャールズも功罪を調度良く描いているので、"ダイアナ可哀相" という偏りがなく進行する。故にこれといった盛>>続きを読む

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アトランタ(2016年製作のドラマ)

4.0

ここに登場する人々はどちらかといえばクズ、だが私たちの言動も決して模範的ではないし、失言や無作法をうっかりしてしまう。そこに自省や開き直り、感情をコントロールできない未熟さも業として受け入れる。そこに>>続きを読む

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FARGO/ファーゴ:カンザスシティ(2019年製作のドラマ)

3.0

歴史はその勝者によって綴られていく。血塗られた抗争は一体何を後世に残すのか。この主題は面白いし、マフィアの協定で互いの子供を交換する人質政略も設定として良いのだが、どんどん仁義なき殺略によって登場人物>>続きを読む

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イージーマネー: 新たな時代 シーズン2(2022年製作のドラマ)

4.5

前シーズン同様、登場人物にこれでもかと危機が訪れる構成に感嘆する。今シーズンは "レヤの覚悟" よりもレヤの義弟 "レヴィの困惑" の方がドラマとして面白い。しかし "ザキの狂気" や "ジャマールの>>続きを読む

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ダーマー(2022年製作のドラマ)

4.0

主演のエヴァン・ピーターズが不気味でこの事件の加害者としての経緯が主題として興味深い。彼は異常であるが彼なりの歪な合理性を持ち合わせている。もちろんその犯罪に賛同できないが、取り巻く社会も倫理的に破綻>>続きを読む

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ナルコの神(2022年製作のドラマ)

3.5

ハ・ジョンウとファン・ジョンミンの人気俳優にユン・ジョンビン監督が演出となれば、こちらも期待値上げてしまう。序盤、二人の演技力に頼りすぎているのか、もっちゃりした出だしで少々不安、物語が加速するのは脇>>続きを読む

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クラーク・オロフソン(2022年製作のドラマ)

2.5

人を食ったような言動を繰り返すも、決して人を傷つけない犯罪と脱走を繰り返すクラーク・オロフソンは過去の心の傷を克服しようと懸命になる。しかし最終話、彼は人を傷つける。それが真実であったとしてもその無軌>>続きを読む

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模範家族(2022年製作のドラマ)

4.0

チョン・ウ演じる主人公の絶望に怒れる表情が良い。ある金銭欲を発端に犯罪へと巻き込まれる主人公はやる事なす事外しまくって事態が悪化の一途をたどる。情けないしカッコ悪い。全然締まらないキャラクターが今まで>>続きを読む

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ベター・コール・ソウル シーズン6(2022年製作のドラマ)

4.5

珠玉のドラマの完結編は、先行きが読めない展開でポテンシャル高い脚本だが、最後の公判におけるソウル・グッドマンからジミー・マッギルへと戻る弁論シーンはカタルシス弱いまま終幕する。州法曹協会の聴問会でチャ>>続きを読む

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ジ・オファー/ゴッドファーザーに賭けた男(2022年製作のドラマ)

3.0

製作裏話としてスタッフや役者の奮闘はドラマとして面白い要素満載なのだが、いかんせんもれなく美談でおさめようとするので、そうじゃない破天荒に展開することを望んでしまう。そこで要るの?と首傾げてしまうロマ>>続きを読む

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トラップ 凍える死体 シーズン1(2016年製作のドラマ)

2.5

極寒のアイスランドで発生した身元不明の殺人事件。吹雪によって道路は閉ざされた中、少ない捜査員で事件究明へと向かう警察署長は次々に明かされる陰謀に翻弄される。人身売買や土地の利権が最終一本の糸に繋がるか>>続きを読む

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コペンハーゲン:権力と栄光(2022年製作のドラマ)

3.5

シーズン3の欠点を挽回するかたちで出だしは新キャラの設定が好印象をかもし出して良くなっている。しかし今回ビアギッテは外相の立場なので他国の代表との駆け引きに終始する。カトリーネも職場復帰するがハラスメ>>続きを読む

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サムバディ・サムウェア シーズン1(2022年製作のドラマ)

5.0

アラフォーという年齢に苛む自身の拠り所、衝撃的な出来事は起きないけど小さな探究心は大人にも訪れる。現在のドラマでありがちな "心の病" "アルコール中毒" "不倫" "LGBTQ" "ルッキズム" を>>続きを読む

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ある告発の解剖(2022年製作のドラマ)

2.5

これでもかとチャラい演出でおしてくる法廷ドラマは、最初セクハラというセンシティブな題材で登場人物の心情へと迫るのかと思いきや、なんやかんや言うて復讐劇に収まってしまう。無駄なカット割りやむやみに効果音>>続きを読む

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ライン・オブ・デューティ シーズン6(2021年製作のドラマ)

4.5

クライム・サスペンスのツボを心得た作り手の手腕は、毎話ラストの見せ場で視聴者の心をわしづかみにする。この先どうなる?という心理は不安と期待の狭間で登場人物の言動に注視する。ここに物語の醍醐味が込められ>>続きを読む

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Pachinko パチンコ(2022年製作のドラマ)

4.8

世代を駆け巡る在日韓国人の壮大なるドラマは、台詞の端々に慰安婦や民族差別を滲ませて日本という国のあり方を問うている。この国は美しい国などと賛美するほど愚かしく、人権を蹂躙してきた歴史を私たちは謙虚に受>>続きを読む

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テヘラン シーズン1(2020年製作のドラマ)

3.5

どんどん局面が変わっていく展開は導入部として申し分ないが、次第にこの極秘ミッションって最終目的なんなの?と疑問に感じると、ただピンチになってりゃ良いという理屈は承服できなくなってしまう。登場人物の背景>>続きを読む

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Mr. コーマン(2021年製作のドラマ)

3.0

こじらせて人生に悲観する主人公コーマンの再生への物語は、時折グッとくる挿話があり引き寄せられるも奇をてらった演出があれよと空振りしていてグンと興醒めしてしまう。相棒ヴィクターとのやりとりを増やして互い>>続きを読む

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ザ・モーニングショー シーズン2(2021年製作のドラマ)

4.8

前シーズンより引き継いだセクハラ問題をさらに深化させていく構成によって、女性の視点で性行為を多角的に物語っている。精神的、肉体的に虐げる悪行もあれば、不倫という許されぬ愛情、枕営業という打算、あれはハ>>続きを読む

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まさに人生は(2021年製作のドラマ)

3.0

ジュリー・デルピーが企画・脚本・演出・主演を兼ねた作品は人生の戸惑いを主題にしている。傑作「ビフォア・シリーズ」のような仕上がりを期待するが、連続ドラマという長尺になっているから様々なテーマを盛り込ん>>続きを読む

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ラブ&アナーキー シーズン1(2020年製作のドラマ)

3.0

各登場人物造形は好きなんだけど、終盤の雑な展開がひとつひとつ引っかかってしまう。主人公ソフィの私生活を前半から丁寧に描かないと、旦那の刺々しい言動に "そんなキャラだったっけ?" こちらが戸惑ってしま>>続きを読む

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メディア王~華麗なる一族~ シーズン3(2021年製作のドラマ)

3.5

今シーズンは脚本にかなり難あり。あれだけ熾烈な権力争いをしていたロイ一族や周囲の人々はスキャンダルが公になると、全員保身に走ってしまい物語が停滞気味になる。勝手な予想として、公権力や他のメディアの猛攻>>続きを読む

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ZeroZeroZero 宿命の麻薬航路(2019年製作のドラマ)

4.5

一朝一夕。わずかな時間で人生が変わる。そして変えようがない運命がそこにある。抗う者、抗わず運命に従う者、彼らは常に死を覚悟して生きる。時折見せる遠景はその瞬間を象徴とする。限られた状況で何ができるのか>>続きを読む

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不機嫌な人々(2021年製作のドラマ)

3.5

ツカミが面白い謎解きミステリー。偶然居合わせた人質たちは無事解放されるが、皆が何かを隠している。その私生活に人生のつまずきが垣間見えて "許し" が主題となって積み重ねていく。ハートウォーミングな顛末>>続きを読む

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2034 今そこにある未来(2019年製作のドラマ)

4.0

分断を煽り支持を得る為政者、格差から生じる混乱が情報共有されて経済破綻へと向かう。そして厭世観に包まれて人々はさらに分断を加速させる。どこまでも堕ちていく社会は家族の絆まで引き裂いていくのか、この大風>>続きを読む

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イージー シーズン3(2019年製作のドラマ)

3.5

人は皆、希望や挫折、悔恨や妥協、様々な分水嶺に悩む。しかしそこで諦めるのか、立ち直るのか、自身の思いが人生を変えていく。決して他人や社会の責任へと転化するなかれ。そこに成長はないし、悪態つく醜態は人徳>>続きを読む

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IT’S A SIN 哀しみの天使たち(2021年製作のドラマ)

4.0

ジェンダーにまつわる価値観を共有する若者たちの共同生活は、社会から疎外される少数派の拠り所であり、互いの生活の支えとなっている。彼らは信念に対して愚直でありながらもどこかで後ろめたさも背負っている。私>>続きを読む

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After Life/アフター・ライフ シーズン3(2022年製作のドラマ)

3.5

主人公トニーと看護師エマとの関係をもっと深く掘り下げるべきだろう。お互いに衝突が無かったのが盛り上がりに欠ける展開となる。さらにセックスワーカーのロキシーの不在も惜しい。なんだか当たり障りがない感じだ>>続きを読む

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原潜ヴィジル 水面下の陰謀(2021年製作のドラマ)

4.5

次から次へと浮かび上がる容疑者。このジャンルのドラマでは定石になりつつあるパターンなので、最初に登場する容疑者はまず真犯人じゃない、と高を括る。確かにそうなんだけど、今作の舞台は潜水艦の中なので容疑を>>続きを読む

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THE KILLING/キリング シーズン3(2012年製作のドラマ)

3.0

主人公・サラは捜査上で痛恨のミス連発、そして私刑へと暴走する。暴力では何も解決しないと分かっているのに感情が勝るプロセスならば、前の事件における被害者少女の父親とサラの対峙をもっと丁寧に描くべきだろう>>続きを読む

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