ゆっきーさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

四人の復讐(1938年製作の映画)

3.5

親父の汚名を晴らすべく集まった四人の息子のお話。
中盤はわりと退屈ではあるが、クライマックスで四人が集結し、武器商人の社長の家からの敵陣である船への乗り込み&格闘場面が良い。体格の良い四人の男たちがス
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大空の闘士(1933年製作の映画)

3.0

航空郵便パイロットの話で、霧の日も手紙を運ばねばならないので濃霧の場合かなり高確率で墜落死するというくそ無茶な職場。やばすぎる。飛行機の曲乗りと、あまりにガチすぎる墜落のシーンがヤバすぎ。人死んでない>>続きを読む

ウィリーが凱旋するとき(1950年製作の映画)

5.0

あまりに面白すぎる。史上最高のコメディ。笑いが止まらん。ムンク『不運』の真逆パターンというか、酒飲まされて酩酊している間に英雄になってしまうという異常なまでのスピード感。最高すぎん?????

犬に絡
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香も高きケンタッキー(1925年製作の映画)

4.0

超絶面白い。『夢駆ける馬ドリーマー』とほぼ同じ話、いやこっちの方が全然先ではあるが。馬の悪口言う男と誉める男へのたばこの対応だとかサイレント演出の見本のような見事さで痺れる。
町中で馬と元馬主がニアミ
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ザ・ソルジャー(1982年製作の映画)

3.0

まぁまぁ。真面目に観てるのに展開が全て後だしなので話がさっぱりわからん。ヒッチコックに作劇教えてもらってくれ。
ただアクションはどれも好き。スキーしながら撃ち合う場面なんかなかなか良いかと。
酒場の乱
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この胸いっぱいの愛を(2005年製作の映画)

3.0

タイムリープもの、、、かと思いきやシックスセンスである。泣いたけど長いな。クドカンのくだりまるまる要らなくない?
ラストも取って付けた感じだ。(ちょっと気持ち悪い)
ミムラは可愛い。

月光の囁き(1999年製作の映画)

5.0

人生ベスト。死ぬほど面白い。最高すぎる。一点満点で1000兆点。

「よくよく考えるとなんであたしが死ななきゃなんねーんだ」の台詞で爆笑してしまった。足踏み→射精→変態!も良い。無敵すぎる。
繰り返さ
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

めっちゃ面白い。動きがリアルすぎる。どうやってとったん?やばすぎぃ。
リョータの昔の話は特に機能していなかった。泣かせようとしすぎ。ちなみにジョーカノは花道が好きらしい…
塾長が言ってたハワード・ホ
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書かれた顔(1995年製作の映画)

4.5

再再見。(ビデオ→オーディトリウム渋谷→名古屋シネマテーク)

さすがに糞面白いし、レナート・ベルタの中でも三本の指にはいる。緩慢な動きに対するフェチズムは他のシュミットの作品通り。杉村春子先生が口元
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イージー★ライダー(1969年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

お恥ずかしながら初見。ピーター・フォンダとホッパーがだらだら旅する話で退屈で眠りそうになるがラストにはちゃんと衝撃を受けてしまった。というか、おれがデニス・ホッパーの事を好きすぎるあまり、劇中で死ぬと>>続きを読む

キャノンボール(1980年製作の映画)

2.0

いや~めちゃめちゃつまらない。なぜつまらないのか?それは監督がへたくそだから。に尽きる。会話を撮るのが下手なくせにレースが始まるまで50分もかかる。さっさとレースを開始させて車の爆発だけ撮ってればそれ>>続きを読む

バタアシ金魚(1990年製作の映画)

3.5

冒頭で画面に太陽が入るショットが2つあり、演出意図あるんか?と思っていたら空だけを写したショットがいくつか挟まれる。ランニングの場面では満月が印象的に写っている。完全に空の映画。

ヒロインの高岡早紀
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可愛い配当(1951年製作の映画)

3.0

『花嫁の父』の続編。リズ・テイラーに子供が産まれる話。前作と比べるとちょっと落ちるかな。
スペンサー・トレイシーがジムに行く場面と子供のサッカーに乱入する場面が良かった。

花嫁の父(1950年製作の映画)

3.5

パッパのスペンサー・トレイシーの愛娘リズ・テイラーが嫁に行く話。男と女の性差が高解像度で描かれており「うわーめっちゃわかるわぁ~~」を連呼しながら観ていた。結婚式に備えて家を改造する場面の画面の人>>続きを読む

カオス(2000年製作の映画)

3.0

偽装誘拐もの。後期の中田秀夫に比べるとこの頃は遥かに良いのだが、最良からはほど遠いか。
中谷美紀(圧倒的超絶美女)をファム・ファタールとしたノワールをやりたいのかなと思うが、何かと焦点がぶれている。そ
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ゴールデン・エイティーズ(1986年製作の映画)

3.5

地下?の商店街を舞台にしたミュージカルで、これはなかなか楽しめた。マドちゃん役の子がめちゃくちゃ可愛くてラストのウエディングドレス姿に悶絶してしまった。『家からの手紙』の母親も服屋で本作も服屋が舞台な>>続きを読む

故郷の便り/家からの手紙(1977年製作の映画)

2.5

子離れできない母親から鬼のようなペースで届く手紙の朗読に加えてニューヨークの街を横移動撮影で写す。というもの。横移動撮影は大好物なのだが不意に挟まれるから良いのであってずっとこれはしんどいと思う。アク>>続きを読む

街をぶっ飛ばせ(1968年製作の映画)

3.0

すっとんきょうな鼻唄を歌う女がめちゃくちゃなパスタの食い方をして、破壊的に床掃除して、自分の脛に靴墨塗りたくって自爆する短編。若い頃に見たら衝撃を受けたのかもしれないが、正直こういうのは「よくある」。

一晩中(1982年製作の映画)

2.5

みんな大好き一夜ものではあるが、「扉の開閉」だの「画面外の音」だの既にシネフィルによって言語化された理屈通りの演出といった感じで面白味にかける。上映後フォロワーさんとも話したがバーで男女が席を立った時>>続きを読む

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

4.0

今年の新作ベスト候補か。シャマランは『ハプニング』のようなロングショット撮れたと思えば役者に寄るシャットが多かったり『レディインザウォーター』のように無茶苦茶な画角だったりと、カメラポジションは撮影監>>続きを読む

鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)

3.0

今更ながら初見。コーユー映画絶対面白くないしなと思ってたが、案外普通に楽しめた。実写版のコマ撮りアニメって感じで、映像原初の面白さみたいなのは感じた。まぁ普通にムルナウが『吸血鬼ノスフェラトゥ』で既に>>続きを読む

勇者の汚名(1954年製作の映画)

4.5

超絶大傑作。駅馬車警護のランドルフ・スコットが盗賊の一味と勘違いされ、村人から包囲されながら盗賊をやっつけるというマルチタスク映画で、1日のお話。これを75分で描ききるのが素晴らしい。『平原の落雷』も>>続きを読む

赤い砦(1955年製作の映画)

3.0

シネスコ作品。
親インディアン派のカーク・ダグラスが白人との仲を取り持とうとするも欲に目が眩んだマッソーらに台無しにされる話。途中までダグラスの目的が不明瞭に描かれているためどういう心持ちで見て良いか
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ダークグラス(2021年製作の映画)

3.0

期待値より面白かった。アルジェントのジャーロは犯人が誰か予想がつかないことへの執着が薄くて、その辺潔くて良い。失明した娼婦が執拗に襲われる話だが、あまり失明した事が活きてないのはご愛嬌だろう。
夜の車
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河内のオッサンの唄(1976年製作の映画)

3.5

川谷拓三が主演の映画。同じく主演作の『インディアンサマー』の時に、主演としてみると見るに耐えんと思ったのだが、本作は意外と良い。サンバイザー似合ってるし。前半は東映というよりも松竹の人情喜劇みたいな雰>>続きを読む

AIR/エア(2023年製作の映画)

3.0

所謂プロが仕事に突き進むお仕事映画。ほぼ三顧の礼みたいなお話。
マット・デイモンのパーソナルを全く描かない脚本がよい。
幾らなんでもアップに頼りすぎだろとは思うが、たまにある引きのショットではカメラを
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そして光ありき(1989年製作の映画)

4.5

イオセリアーニの中でも五本の指に入る傑作と思う。なぜ今までこれがソフト化されなかったのだろうか。舞台はセネガル?のジャングルの中で原始的な生活をする村であり、一瞬ドキュメンタリーかと思わせるがオープニ>>続きを読む

忍者狩り(1964年製作の映画)

3.5

外様藩を取り潰すため忍者を送り込む徳川方と忍者狩りを計画する藩方の話で、おもろかった。雇われ浪人の近衛十四郎の殺陣がともかくパワフルで良い。夜の場面が多く照明がいまいちでわかりにくい場面が多いのが難点>>続きを読む

なまいきシャルロット(1985年製作の映画)

4.0

なめてましたって感じ。爆面白い。同学年のキラキラしたピアノスターの子に憧れてここではないどこかに行きたい子の話。近所の眼鏡の子がキャラ立ちまくっていて最高。夜の家の壁に木の枝の影が移ってるのがめちゃ好>>続きを読む

TOKYO EYES(1998年製作の映画)

4.5

再見。人生ベスト。
フィクションである役者と、ノンフィクションである90年代の東京の空気感が見事に溶け合っている。まるでロッセリーニだ!

これ見終わったあと、映画館の外に出て高田馬場まで歩いているあ
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検察官/勾留(1981年製作の映画)

4.0

ワンシチュエーションモノなのに戯曲にならずキチンと映画をしているのがすばらしい。ラストの警察署前の場面で空が薄ら明るくなってきてるのがまたポイント高い。
『なまいきシャルロット』でもそうだが、サブリミ
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土曜日正午に襲え(1953年製作の映画)

4.5

圧倒的傑作ノワール。仮出所中で更生して働いてる男の元に刑務所仲間の脱走犯達が潜り込んでくるというプロット。ドキュメンタリーチックに撮られているが、画面はバキバキ。撮影はバート・グレノン。撃たれた男が夜>>続きを読む

死刑囚に聞け!(1956年製作の映画)

3.5

これは中々特徴的な語り口のノワールで、極悪ファム・ファタールのジーン・ギリー視点で話が進んでいく。死刑判決を受けた愛人(オッサン)が逮捕前に盗んだ金をどこかに隠しており、なんとかその隠し場所を聞き出し>>続きを読む

死にゆく者への祈り(1987年製作の映画)

2.0

あまりにダメ。
元IRAの男が改心するもヤクザに付きまとわれ…というお話なのだが、いかんせんミッキー・ロークがハマってなさすぎ。本当に酷い。脚本もアレでして、盲目の純粋な少女と売春婦のうち前者を選んで
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パリの恋人(1957年製作の映画)

3.0

撮影も色彩もバキバキに決まってて良いのだが、オードリーが20歳くらい年上のアステアに出会って5秒でいきなりキスされて惚れる展開が納得いかなさすぎる。ウェディングドレスを着て湖畔で踊る場面が中盤とラスト>>続きを読む

平原の落雷(1953年製作の映画)

4.0

傑作。同情する義賊を取り締まる羽目になる話だが、その死刑の前に無実を証明しなくてはならないという『周遊する蒸気船』ばりのタイムリミットサスペンスが設けられる。しかも部下の色目から嫁を守りながらという多>>続きを読む