クラゲライダーさんの映画レビュー・感想・評価 - 18ページ目

花様年華(2000年製作の映画)

3.6

マギーチャンのチャイナドレス、ファッションショーのような映画。あと2キロ太ったら着られなくなるような衣装は、この上なく美しいが、同時に息苦しいだろうな、とも思った。

浮気されてる者同士のラブストーリ
>>続きを読む

近松物語(1954年製作の映画)

4.5

面白い!

人間関係の綾がもつれにもつれて、いつの間にやら愛の逃避行。
逃げてるうちに本気になって、という関係も面白かった。

香川京子は勿論美しいが、長谷川一夫は明らかにぽっちゃりで、顔がパンパン。
>>続きを読む

浮雲(1955年製作の映画)

4.9

傑作! なんという面白さ!

転がる石のように堕ちていく、愚かな2人。
出てくる女性が皆んな、富岡という男に夢中。
甲斐性なしで、毒舌家、浮気性で嘘つき。
正直どこがいいんだ、と思ったりするが寂しそう
>>続きを読む

ライトハウス(2019年製作の映画)

3.3

仕事は何をするかではなく、誰とするかが大事。
そういう意味では、最悪の職場。
ウィレムデフォーみたいな上司っている。
とにかくすぐ怒鳴り、人をこき使う。そのくせ自分はサボってばかり。夜になったら酒を飲
>>続きを読む

東京物語(1953年製作の映画)

4.3

面白かった。

何故あの夫婦の子供が、あんな風に育つのか?
この映画を見ると、映画の面白さって人間の毒なんだなと改めて思った。
特に杉村春子。死ぬ程憎ったらしい役を、やり過ぎる事なく絶妙に演じている。
>>続きを読む

学校(1993年製作の映画)

2.9

個性豊かな生徒たち。
そんな生徒に全力で立ち向かう西田敏行。
お尻を出しながら掃除するシーンは笑った。

北の国からもそうだが、田中邦衛はやっぱり苦労人が似合う。
便が黒いと言う台詞が、すごく怖い。

プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

資本主義社会の格差をそのまま映像にしたような映画。
うちのマンションの非常用ハシゴを出すと、同じ映像が見れる。

そんな社会に本を読むインテリの主人公は、食べ物を平等に分配しようと、呼びかける。本編に
>>続きを読む

ガタカ(1997年製作の映画)

3.9

遺伝子で全ての人生が決められた近未来で、宇宙飛行士を目指す話。

ストーリーはツッコミどころが多く、不満点も多いが、「僕に何ができるか、決めつけるな」「戻る事を考えずに全力で泳いだ」など名台詞がたくさ
>>続きを読む

独立愚連隊(1959年製作の映画)

4.1

面白かった!
戦争映画なのに、サスペンスミステリーで、しかもコメディタッチ。さらに最後には戦争の虚しさを描いて、キッチリ反戦映画になっている。

いつも口角を上げてニヤニヤしている主人公を見ていると、
>>続きを読む

日日是好日(2018年製作の映画)

3.3

『道』の良さが分かった、と言うと「それで?」と言われる。確かに映画の良さが分かったところで一円の得にもならない。
だけど人生を少しだけ豊かにしてくれる。
きっと茶道も同じなんだろうな、と教えてくれるよ
>>続きを読む

寄生獣 完結編(2015年製作の映画)

3.5

ストーリーはすごく面白かった。
サイコパスが、寄生生物を見破れたり、敵のリーダーが妊娠したり、さすが傑作漫画だと思った。

地球を汚染しているのは、人間。だから人間の数を減らして地球を守る。寄生生物側
>>続きを読む

マダム・イン・ニューヨーク(2012年製作の映画)

3.7

結構楽しめた。
生意気な娘と、無神経な旦那にバカにされない為に隠れて英会話教室に通うシャシ。

序盤は、初めて海外旅行をした時のドキドキ感を思い出した。

人から尊敬されてないって辛い。
それが家族な
>>続きを読む

1秒先の彼女(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

台湾に行ってみたい!
台湾のsfラブコメ。
ヒロインの女優さん(リーペイユー)も魅力的だった。隣の美人さんより、一緒にいたら楽しそうだ。
台湾の女の子はあんな生活しているのか、と興味深かった。

ただ
>>続きを読む

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

3.9

アメリカが史上最も景気がよかった1920年代。
その享楽と狂騒の様を、ここまで派手にやってくれると見てて楽しい。

ノルウェーの森で主人公が原作を何度も読んでいた。昔、影響を受けて読んだが、完全には内
>>続きを読む

朝が来る(2020年製作の映画)

3.2

説明会でおばあちゃんが「(子供は)我が太陽です」と言う台詞で、涙。

ひかり役の蒔田さん、すごい!
日本映画界の新しいシンデレラ誕生の予感。
特にヤクザが現れた時の演技。今年見た映画の中で最高の演技だ
>>続きを読む

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.0

メディアリンチは、日本にもあった。
10年以上前だけど、四国で殺人事件が起きた。
マスコミは被害者の父親を犯人扱いしていた。
その父親は、リチャードジュエルに少し似ている容姿だった。
結局真犯人がいて
>>続きを読む

箱入り息子の恋(2013年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

面白かった!

タイトルは「カエルの恋」の方がいいかも。
途中から、とにかく早く幸せになってくれ、と願っていた。

吉野家のシーンが1番良かった。

終盤のめちゃくちゃな展開も嫌いじゃない。
主人公は
>>続きを読む

7月22日(2018年製作の映画)

4.1

ノルウェーで、移民の受け入れを反対している男が、テロをする話。
犯人は、自らをテンプル騎士団と名乗る、孤独なネトウヨ。この犯人の特徴は、将来移民を受け入れる政策をする"かもしれない"若者をターゲットに
>>続きを読む

クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

3.4

前作同様、楽しめました。
パート2の宿命で前回より派手なアクションが多めになっている。
怪物も出し惜しみなし!

ただ前作の「階段のクギ」を超えるサスペンスはなかったかな。

イビキとか、くしゃみとか
>>続きを読む

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.0

親に電話して泣いたり、水洗トイレで喜んだり、ルームサービスをつまみ食いしたり、そんな子供っぽさを残す若者が、何故こんな残忍なテロ行為をする事が出来るのか。
きっと、疑う気持ちを持たない若者心理を利用さ
>>続きを読む

大誘拐 RAINBOW KIDS(1991年製作の映画)

4.1

面白かった。
おばあちゃん、可愛い!
お金の設定もバブル。
誘拐という、最低の犯罪も何故か憎めない。

こういう犯人と警察のやり取りは、馬鹿な奴がいると醒めてしまう。けれどこの映画は、馬鹿な3人組にお
>>続きを読む

南極料理人(2009年製作の映画)

3.8

こんな美味そうな料理が毎日食べられるなら、南極でも行っちゃうかも。
きたろうの食べるラーメンの美味そうなことよ。

でもやっぱり問題は、人間関係だな。

唐揚げは、高温で二度揚げしないとベチャつく。

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

3.5

ムービーウォッチメンの課題作品という事で鑑賞。トーキングヘッズもデヴィットバーンも知らなかったけど、結構楽しめた!

デヴィッドバーン、69才?!

THE 有頂天ホテル(2005年製作の映画)

4.2

三谷幸喜が、まだコメディ作家だった頃の映画。王様のレストランの映画版という感じ。

やっぱり役所広司がイイ!
芝居に品があって真面目に演じているから、逆に笑える。

松たか子が「人にどう思われてもいい
>>続きを読む

パフューム ある人殺しの物語(2006年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

こんな面白い映画なのに、全然知らなかった。

クライマックスは、これぞ映画的大ウソって感じで最高だった。
処刑台に立ち、自分の香りに酔いしれる大衆を見下ろす主人公の「全てをやり遂げた…」という恍惚の表
>>続きを読む

ザ・シークレット:デア・トゥー・ドリーム/ザ・シークレット 希望を信じて(2020年製作の映画)

2.7

ラブストーリーというより、まるで宗教映画。
調べたら自己啓発本が原作だった。

ヒロインを助ける男が、あらゆる悩み、問題を解決する完璧人間で、まるでリアリティがない。
最初と最後の宇宙映像も、ポカーン
>>続きを読む

26年(2012年製作の映画)

2.8

タクシー運転手約束は海を越えて、で勉強した光州事件。その首謀者である元大統領を暗殺しようとする話。

なんて言うか全体的にリアリティがない。
計画が杜撰だし、もっと慎重に行動して欲しい、と思って見てい
>>続きを読む

さびしんぼう(1985年製作の映画)

4.2

普段は口うるさい母親も、自分と同じせつない恋の思い出があるとわかり、母子が少し理解しあう、という話。

富田靖子の一人二役が可愛い。
彼女の家庭を見せない演出もよくて、映画を見た後の余韻が残る。

>>続きを読む

茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

3.2

テーマは、ルールなんて破れ、怒りを爆発させろ、みたいな事かな。

ワイドショーを見ていると感じる怒りを、そのまま形にしたような映画。
ただ中学生の悪ガキまで、コメンテーターみたいな事を言うのは、違和感
>>続きを読む

ラブソングができるまで(2007年製作の映画)

3.3

テーマは、卑屈にならないで、みたいな事かな。

かつては人気者だったが、今はすっかり「あの人は今」状態の男が主人公。そんな男がドリュー・バリモアと曲を完成させていく。

お互いに自分に自信がなく、お互
>>続きを読む

真実の行方(1996年製作の映画)

3.8

これって真犯人はどこからこの計画を思いついたんだろう。いろんな偶然が重ならないと無理じゃない?

オイ、そんな事言ったらネタバレになるだろ、気を付けろよ!

グググッ

ど、どうしたんだよ、様子が変だ
>>続きを読む

“隠れビッチ”やってました。(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

現実世界では、森山未來のような、ひろみの事を全て許し、全て受け入れる聖人君子のような男は絶対いない。(100%)
変だなと思って見ていると、ひろみが、私のどこが好きなのと聞く。
そうだよ、それが疑問だ
>>続きを読む

トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.9

公開当時、オシャレ気取りな人達に大流行した。とにかくちょっと気取ったバー、洋服店、雑貨屋に入ると必ず、この映画のポスターが貼ってあった。
ちなみに昔、気取った店に貼ってあったポスター、ベスト3!
トレ
>>続きを読む

クルエラ(2021年製作の映画)

4.0

とにかく衣装が最高!
衣装デザインは、マッドマックス 怒りのデスロードと同じ人らしい。イモータンジョーもこの人か! 天才じゃん!

ストーリーは、ディズニーだけに家族向けという感じ。ジョーカーみたいに
>>続きを読む

101匹わんちゃん(1961年製作の映画)

3.5

クルエラの予習。
1961年という事もあり、所々価値観が古い。
特にオープニングの女性の品定めは、オイオイとツッコミ。
後半のカーチェイス、どことなくルパンのカリオストロに似てる。クルエラの運転もラピ
>>続きを読む

セブン(1995年製作の映画)

4.8

主人公の老刑事と犯人はコインの裏表。
両方とも、こんな世の中腐りきっていると思っている。
犯人は、そんな世の中に制裁を加える。
老刑事は、そんな世の中を良くする事を諦め、メトロノームのように毎日のルー
>>続きを読む