クラゲライダーさんの映画レビュー・感想・評価 - 17ページ目

空白(2021年製作の映画)

3.5

すぐ怒鳴るオヤジ。
世の中でこれほど厄介な存在はない。

怒鳴るって本当に最低な行為だ。
添田は前半ずっと怒鳴っているが、青柳も弁当屋に怒鳴るし、草加部もボランティアの後輩に怒鳴る。
けれど怒鳴っても
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A.I.(2001年製作の映画)

4.2

愛する事をプログラミングされたAIロボット、デイビッド。彼は愛する母親の為に、一生を捧げて辛い旅をする。
一方のジュードローのジョーは、女性にサービスはする事はプログラミングされているが、愛しはしない
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コレクター(1997年製作の映画)

3.3

まあまあかな。

田舎町で美女ばかり連れ去られて殺される事件が起きる。自身の姪も連れ去られたアレックスは事件の解決に向かう。

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.8

買い物依存性の男が、自らを傷つける事で生きる実感を得ていく話。

何かで見たが、アメリカ人は本当に買い物が好きらしい。買い物の為に借金するのも当たり前だそうだ。
ブランド物に興味がなく、借金嫌いの自分
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.2

正直、分からない事が何個かあった。

でも他の方のレビューを読むと、皆さんシンプルに楽しめたようなので、自分が見落としただけかもね。

まあ、アナデアルマスは可愛いし、前半のアクションは良かった。

あの頃、君を追いかけた(2018年製作の映画)

2.5

あのー…日本の受験は冬だよね。
海で遊べないよね?

あの電話のシーンも、日本人なら3月11日を思い出すよね。
何故、半袖短パン? 何故、夜?

台湾版をそのままリメイクしたからなのか?
結果、違和感
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007 スペクター(2015年製作の映画)

3.5

ストーリーは、かなり大味。
まあ、スカイフォールが大ヒットしたから、慌てて作ったストーリーって感じだった。

レアセドゥは美しかった。
レアセドゥは、自身満々の佇まいや、伏し目がちで何を考えているのか
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幕末太陽傳(1957年製作の映画)

4.4

佐平次は、遊郭のトラブルバスター。
機械式懐中時計を直すは、薬も自分で作っちゃう。
要領の良くてバイタリティがあって、現代ならロンドンブーツの淳みたい。佐平次の方が、好きだけど。

同時に高杉晋作の英
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失楽園(1997年製作の映画)

3.9

公開当時は、過激な描写ばかり注目された映画だけど、今見直すと、意外に良かった。
特に撮影が美しかった。東京や2人の旅行先の景色も良かったが、2人が出会う美術館のシーンは特に美しかった。

会いたい時に
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九月の恋と出会うまで(2019年製作の映画)

3.0

川口春奈が載っているファッション誌をペラペラめくっているような映画。
タイムパラドックスは色々腑に落ちないが、深く考えないのが1番。

「時を越えて君を助けに来たんだ」はターミネーターのカイル・リース
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隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)

4.7

めちゃくちゃ面白かった!

菊島隆三、小國英夫、橋本忍、黒沢明の4人が、敵と味方に分かれて、俺たちはこうする、お前たちはどうする、といった具合に脚本を書いていったらしい。
日本最高の脚本家達の脚本会議
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ブラインド・デート(2014年製作の映画)

3.0

パリを舞台に、顔を合わせず薄い壁を挟んで暮らす、お隣同士が恋をするラブコメ。
寂しいから一人ではいたくない、だけど煩わしい恋人はいらない、という現代っぽいテーマを描いているのかも。
気軽に楽しめました
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モンタナの目撃者(2021年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

かなりガッカリ。
本当に100分もあったのか、と思うぐらいあっさり終わる。

まず犯人が2人しかいないのに、その内の1人を主人公じゃない人間が、全く関係ない場所で殺す。(強い妊婦というアイデアは面白い
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.6

RCサクセションの曲に「雨上がりの夜空に」という曲がある。この曲の歌詞は、車の事を歌っているようでもあり、女性の事を歌っているようでもある。つまりダブルミーニング。
これと同じように、主人公の家福は赤
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踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望(2012年製作の映画)

3.3

踊るシリーズの青島刑事はテレビの第一話から、警察組織の縦割り行政の弊害に悩んできた。
今回の犯人は、その警察組織の弊害を正す為に犯行を犯す。
つまり青島刑事の長年の鬱積を、犯人が代わりに晴らそうとして
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二十四の瞳(1954年製作の映画)

4.0

この映画を見るまで、映画には鉄の掟があると思っていた。それは登場人物(特に主人公)が泣いてばかりの映画は、逆に泣けない。(冷めるから)
ハイ、例外出ました!
高峰秀子の大石先生が泣く度に泣けた。
しか
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すべては君に逢えたから(2013年製作の映画)

2.9

日本でクリスマス恋愛オシャレ映画を作ると、だいたい目も当てられない事になる。
ご多分に漏れず、この映画もそうなってしまった。

どうしてだろう?
みんな真面目に作っているはずなのに。
なんかテレビドラ
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真昼の決闘(1952年製作の映画)

4.0

午前10時の映画祭にて鑑賞。

テーマは「お前らに頼った俺がバカだった。こうなったら1人でやってやる!」

やっぱり映画は人間の毒が描かれていると面白いな、と再確認。
人間の毒とは、街の人々の毒。
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座頭市物語(1962年製作の映画)

4.5

午前十時ので映画祭にて鑑賞。
イヤーもう、最高!

なんと言っても脚本がいい。
平手が出入りに行く理由が、銃で市が死んでほしくないから。
この辺り、相当頭を悩ませたと思う。
脚本家さん、すごい仕事して
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フォルトゥナの瞳(2019年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

見かけは、甘く悲しいラブストーリー。
でも実は、原作者の百田尚樹には裏テーマがある、と思う。

主人公はラスト、個人の幸せよりも公の為に死ぬ事を選ぶ。
つまりこの映画の裏テーマは、公の為に死ぬ事は美し
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ラスト・クリスマス(2019年製作の映画)

4.5

予想以上に面白かったし、感動した!
見る前は、白人の女の子とアジア人のカップルだから、中国マネーを狙ったロマンチックコメディかと思っていた。
けど見てみたら、1人の女性が生きる道標を見つけるまでの成長
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.3

犯罪者集団が、独裁国家の研究施設を破壊する話。

結構楽しめた。
サメも面白いし、平和の為ならなんでもするピースメーカーもいいが、やっぱりポルカドットマン!
なんという業!
彼で一本映画を作って欲しい
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足跡はかき消して(2018年製作の映画)

4.3

心に傷を負い人間と関われない父親が、娘と森で暮らそうとする話。

ネックレスや蜂など、小道具を使って気持ちの変化や思いを表現していて、かなり素敵な映画だった。

娘が親への愛か、普通の生活かで揺れ動く
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ディパーテッド(2006年製作の映画)

4.0

曲は良かった。

この、見つかるか、見つからないかのダブルのサスペンスは、発明だ。
でもやっぱりインファナルアフェアを知ってると、比べちゃうし、あっちの方が良かったな、てなるよね。
あのトニーレオンと
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関ヶ原(2017年製作の映画)

3.8

やっぱり意見が分かれる所は、早口で聞こえづらい台詞だろう。
監督としては、リアリティを追求した結果だと思う。
けどまあ、映画好きだけど、映画なんて所詮見せ物なのだから、やっぱり聞き取りやすい台詞にすべ
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止められるか、俺たちを(2018年製作の映画)

2.9

映画を作る楽しさも苦しさも伝わってこなかった。
ARATAも役にあっていない気がする。
1970年前後の雰囲気も全然なく、町の様子なんて、ただただ現代の日本。

荒井晴彦は昔からあんな感じだったんだね
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マリアンヌ(2016年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

愛した人がスパイだったら、という話。
よくある話だが、ポイントは第一幕で2人でスパイ活動をしている事。
だから主人公のマックスは「彼女は人を騙すのが上手い」と思っていて、カサブランカで騙した人達のよう
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ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(2016年製作の映画)

3.4

売れないミュージシャンが、猫と暮らす事で人生をやり直す話。

余りにボブが可愛いすぎて、本気で猫が飼いたくなった。

自慢じゃないが、猫にはモテる。
親戚の家にアメリカンショートヘアがいて、すごく仲良
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羅生門(1950年製作の映画)

4.1

ボレロが流れるが、この曲を聴くとオリンピックの開会式を思い出す。
あの開会式を黒沢明が見たら、どう思っただろう。気になる。

自らの見栄の為に嘘をつく3人。
最後に明かされる真相の、なんとみっともない
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

3.9

予告編の「ドグサレ青春恋愛キラキラ映画をぶっ潰す、傑作時代劇を作ろう」と言う台詞に惹かれ、初日に鑑賞。
実際見てみたら、恋愛映画も時代劇も本質は同じだ、というすごくいいテーマだった。

主人公達3人は
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山椒大夫(1954年製作の映画)

4.6

面白かった!

現代の日本に置き換えると、ワタミのバイトが急に都知事になり、全てのバイトを正社員にして、社長を逮捕する話。
二転三転する主人公の人生から目が離せなかった。

ただ、香川京子と2人で逃げ
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悪魔の手毬唄(1977年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

見ている間ずっと気になったのが、動機。
夫を殺す動機と、その秘密を知っている人間を殺す動機は分かる。
でもその後の娘3人を殺す動機が、理解しづらかった。
ネットで調べたら、浮気して作った娘が、自分の娘
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愛を読むひと(2008年製作の映画)

4.4

愛した人はナチスだった、という話。

面白かったし、感動した。

教養がなく、ただナチスの言われる通りに仕事をしていたハンナ。そんな彼女は、あの鍵を開けられず結果的に300人も見殺しにしてしまう。
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アウトブレイク(1995年製作の映画)

4.0

この映画だとウイルスに感染すると1日で発症する。けれどコロナは発症するのに何日もかかるから、その間に人にうつしちゃうんだよね。
本当コロナは厄介だ。
映画館のクラスターシーン、トラウマになる。
変異株
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.3

痛快復讐エンターテイメント。
さすがアカデミー脚本賞、後半の展開は最高だった!

日本にも似たような事件があったが、大事な事は「相手の同意を得る」という事だ。
どんなに一緒に酒を飲んでも、派手な服を着
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チャッピー(2015年製作の映画)

3.5

ストーリーは、ロボコップに似ているが、微妙に違う為、イマイチ乗り切れなかった。

葛藤の中心は、チャッピーの心が悪か正義、どちらに染まるか、だと思う。これが実際の子育て論のようになっている。
けれど最
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