sanchangさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ビジネス・ウォーズ(2015年製作の映画)

3.5

頑張ってるビジネスマンをバカにしない映画。ただしヴィンスヴォーンがドイツ出張で「アメリカンビジネスマン42」としてモダンアートの一部になるシーンは最高。
辛い時でも家族や仕事に一生懸命なヴィンスヴォー
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マルコム&マリー(2021年製作の映画)

3.9

ヌーヴェルヴァーグやカールドライヤーを意識したような顔のアップ、「ROMA」のような長回し、美しい白黒の映像に、狂った2人の会話劇が交差する。
コロナが席巻するアメリカであっても、限られたキャストでの
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ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語〜(2020年製作の映画)

3.3

音楽の嗜好は多様性を極め、優劣を決められる訳もなく、ましてや国の威信をかけた国別対抗歌合戦なんて今の時代ありそでないよなーと思ってたら実際にユーロビジョンという大会あった。しかもかなりの規模で開催され>>続きを読む

マ・レイニーのブラックボトム(2020年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

チャドウィックボーズマンの遺作である本作。クライマックスで彼に神の不在を叫ばせるシーンは酷過ぎる。プロフェッショナルとして俳優のセリフに徹したと思うが、彼自身の心の叫びに聞こえてしまった。

ザ・キッチン(2019年製作の映画)

3.0

設定は素晴らしい。いまやニューヨークのオシャレエリアと化したチェルシー含むヘルズキッチンを舞台に、チンピラ3人衆の旦那たちが逮捕され、刑務所にいる間に彼らの妻たちがそのエリアを牛耳っていくという話。前>>続きを読む

イット・カムズ・アット・ナイト(2017年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

パンデミック最中に山中にこもって生活する家族の話。極端に情報量が少なく、分からないものは分からないまま、劇中で起こった謎は投げられたまま終わる。
パンデミックで世界が混乱に陥った時の実際なんてこんなも
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ハンターという女性を主人公とした、異食症の物語。冒頭部分、豪邸の空間を生かして夫との距離感を演出。静かで淡々とした映画ながら、少しずつ主人公のハンターが孤独感と疎外感によるストレスに心を蝕まれていく様>>続きを読む

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

3.8

噂に違わぬ傑作。耳が聞こえなくなるドラマーの話。聞こえなくなってからの感情の描写がとても丁寧。聾者の支援施設に入り少しずつ生き方を見つけていく。音の演出が素晴らしくて、それが逆に静寂の素晴らしさを感じ>>続きを読む

ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

「桐島」「カメ止め」に続く、一つのシーンを別の視点から見てみると違った側面が見えてきますよーという良質な邦画シリーズの仲間入りをした本作。
オリジナリティに溢れ、ちゃんと会話する脚本は邦画では珍しく感
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

好きかどうかは置いといて、久しぶりにすげー映画を見た。愛した人に奈落の底に落とされたら本望なのかそれとも。28ページ。

ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-(2020年製作の映画)

3.7

先日のアメリカ大統領選で都市と田舎に住む人々の違いがさらに鮮明になったわけだが、我々の知っているアメリカは主にニューヨークやロサンゼルスの都市部、つまり民主党支持層だったわけで、トランプ支持層の日常を>>続きを読む

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

3.9

アーロン・ソーキンの映画は情報量が多すぎて説明的になりすぎるところが苦手だったが今回は情報を適切に盛り込み、ある種の対立を作り出すことで情緒的な側面とストーリーテリングに緊迫感を持たせたので終始釘付け>>続きを読む

ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

リーダー格のロビーロバートソン語りの映画。The Bandの結成〜ラストワルツまでの期間を描く。5人で暮らしたウッドストックでの生活。彼らはまるで兄弟のように互いや互いの家族を思いやり、深い絆で結ばれ>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.8

これまでのスクールカーストがっちりの学園ものとは違って、ジョックやクイーンはいるんだけど、彼らとナード、インテリなど下階層との分断は深刻ではなく、行き来が自由なものでありウェルカムなものであるという描>>続きを読む

インスタント・ファミリー ~本当の家族見つけました~(2018年製作の映画)

3.9

一体何個泣きポイントを用意するのや。ローズバーンがとにかく不器用で可愛かった。結局アホな父親のほうが早く子供たちと距離を縮めれて、こーゆーときのマークウォルバーグのアホヅラは説得力ある。水鉄砲噴射する>>続きを読む

ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

シーンの作りがストーリーを加速させ、感情を揺さぶってくるドランの天才的な演出が健在なんだけど、ここぞというシーンでなんでこんなベタなことしてダサい選曲するんだろうと首を捻るしかなかった。母親とのシーン>>続きを読む

コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.4

コロナの時期に見ちゃった。予言のような映画。情報開示を求める市民とパニックにならないように抑え込む公的機関のせめぎ合いは現実をよくとらえていた。また、パンデミックに乗じて金儲けしようとするインフルエン>>続きを読む

37セカンズ(2019年製作の映画)

3.4

この映画はファンタジー作品であることは分かるのだが、どうしても自分なりのリアリティの許容レベルを超えてしまった。前半にこれでもかというリアルな描写を見ていたのでそのギャップに追いつけなかった。悪い作品>>続きを読む

コロンバス(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

冒頭、この映画が映し出すコロンバスのモダニズム建築を説明する女の子「左右非対称だけど調和がとれている」
映画のテーマが発せられる。

この映画は、非対称な2人の物語だ。

内心は誘いを受けて建築を学ぶ
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ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

とにかく素晴らしいラストシーン。「Come rain or come shine」を明るく歌い上げ、「次に歌う曲はあるかしら」とつぶやきながら、「虹の彼方へ」が始まる。抑揚をつけた美しい歌声が少しずつ>>続きを読む

娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

自由を希求する我々は全員見るべき。決して遠い国で起きている他人事ではない。政権が長期化すると独裁になり法を放棄し、言うことを聞かない一般人を支配しようとする。そして国際社会にはそれを制止するほどの法や>>続きを読む

黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

3.7

ボクサー、キルモンガーときて、今回のマイケルBジョーダンは弱者を救う若手弁護士へと、華麗なる転身を遂げた。十分な法的支援が受けられない黒人死刑囚に徹底的に寄り添い、正義と信念を貫く姿がまったくブレない>>続きを読む

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

3.7

こちらは韓国と場所は違えど、自由とダンスを希求する映画という意味では「ジョジョラビット 」と対応する作品。途中のダンスシーンにおけるある音楽も、ジョジョラビットと共鳴しているかのよう。こんな時代に、ア>>続きを読む

アンカット・ダイヤモンド(2019年製作の映画)

3.3

意図的なんだろうけどどいつもこいつもうるさいし人の話聞かないし話進まないしで、そしてどいつもこいつも糞野郎ばかりなので2時間の間に何度も休憩してしまったけど、結局は面白かった。アダムサンドラーの嫁はキ>>続きを読む

音楽(2019年製作の映画)

3.6

これ思いもかけず泣けた。上手いとか下手じゃなくて、音楽に人は動かされることをとことんまで追求できた作品かと。

ラスト・クリスマス(2019年製作の映画)

3.9

思いがけず素晴らしい作品。
クレイジーリッチ以降、ラブコメにも人種横断の波が押し寄せているよう。
今度の舞台はイギリスはロンドンのクリスマス。クレイジーリッチ組のヘンリーゴールディングとミシェルヨーの
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

マリッジストーリーというタイトルもあって、冒頭のシーン、お互いに尊敬し合あっていることがわかるモノローグの交換、理想的な夫婦の物語と思われた矢先に離婚調停中の物語であると明らかになる、この巧みさですで>>続きを読む

ディスコ(2019年製作の映画)

3.3

最初から最後まで女優がとても健康的な美人のためあんま深刻に見えなかった。最後、進むべき道がわかったと言ってカルト教団を全滅させてたらサイコーだったのに。

イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.8

この映画、ビートルズ以外だと成り立たないことが凄い。不在を描くことが最大級のビートルズ賛歌となっている。ありがとうダニーボイル。

アザー・ワン:ボブ・ウェアの数奇な物語(2015年製作の映画)

4.1

ボビーは、自分を16歳かそこらの頃に、long strange tripに導いてくれたジェリーのことが大好きなんだな。それはジェリーが他界する直前もそうだし、死後25年近く経つ今でもそう。dead&c>>続きを読む

マーダー・ミステリー(2018年製作の映画)

3.7

アダムサンドラーってリアルではまじで質素な生活してんじゃないかと思うくらいの庶民感。ジェニファーアニストンとのコンビはもはや大助花子並み。

アマンダと僕(2018年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

嫁が死んで自分1人で息子育てなければいけなくなったらを考えすぎてまったく集中できず。

愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

浅い見方かもしれないけど、三宅唱さんの「きみの鳥はうたえる」と対になるような作品かと思う。三宅さんのは、自分の気持ちを認め、最後の最後にやっと好きだって言えたとても美しい実直な映画。この作品は好きだ好>>続きを読む

僕たちのラストステージ(2018年製作の映画)

3.3

仲良いのか悪いのかよくわからん2人の関係性がよかった。ただし、ジョンCライリーとスティーヴクーガン使っといてアドリブなしの真面目な友情映画作るなんてもったいない。ガンガンアドリブさせて爆笑コメディにし>>続きを読む

リアム16歳、はじめての学校(2017年製作の映画)

3.5

これまでジュディグリアをこれほどまでに堪能できる映画はなかったのでその点においてのみ100点。ほんとにかわいい、キュート、美人。うざかわいい母親役も彼女だからこそ。

ただ、ホームティーチングから学校
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ザ・ダート: モトリー・クルー自伝(2019年製作の映画)

3.2

モトリークルーの自伝映画でとても楽しみにしていたが、どうしてもボヘミアンラプソディー大ヒットに乗っかろうと近しい境遇の人を近しいテーマでバジェットはややおさえて作った作品という印象を拭えなかった。ベー>>続きを読む