saorinoさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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LIFE!(2013年製作の映画)

3.6

ひとかけらの勇気があれば、あとは飛び立つだけ。それなのに、一歩がなかなか踏み出せない。夢想して毎日をやり過ごしていた男が一枚のフィルム写真を持つカメラマンを探しに、世界中を旅しにいく。

何十年も世界
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キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

4.4

人生がハッピーエンドだったのか、バッドエンドだったのかは、死ぬ時になってみないとわからない、とはよく言ったもので。婚約間近の恋人がいても、分単位で厳しく管理する有能な仕事振りでも、明後日の方向からやっ>>続きを読む

アデライン、100年目の恋(2015年製作の映画)

3.8

自分だけが歳をとらない。もしもそんな世界に来てしまったら、あなたは恋をしますか?

100歳を過ぎても、29歳の風貌で生き続ける。それがアデライン。その生き方は、孤独だ。心底好きになった相手ができても
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コンスタンティン(2005年製作の映画)

3.3

天使と悪魔の棲む世界の狭間である人間界で、"見えちゃう系"の人たちが悪魔に取り込まれそうになっちゃう話。初っ端から厨二病感がすごい。漫画っぽくわかりやすいストーリー構成けど、キャラやらロケ地やらがクオ>>続きを読む

死刑にいたる病(2022年製作の映画)

4.2

『その瞳に飲み込まれたら、最期。』
韓流映画に似た残虐さがあるPG付き映画。開始10分で映画館を出るか迷い、エンドロールで全身汗びっしょり。もう二度とわたしは、阿部サダヲの瞳を見つめられません!!
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映画 おそ松さん(2022年製作の映画)

1.1

実写、全く似てない6人が双子という無理な設定を最初から受け入れられているところは好感が持てた。映画あるあるを散りばめ、それで6人それぞれのストーリーを構成しようとするんだけど、最後まとまらなくて無理や>>続きを読む

デイ&ナイト / Day & Night(2010年製作の映画)

4.0

昼と夜、みなさんはどちらが好きですか?夜型、朝型とはちょっと違う。どっちの世界線から世界を眺めるのが好きか、という問い。

Pixarの作品って、一貫して「めんどくさくて嫌になる毎日でも、世界は美しい
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ブルー・アンブレラ(2013年製作の映画)

4.0

恋って運命的で事故にあうようなもの(らしい)が、まさにその「出逢う瞬間」を2本の傘で語っている。最後まで傘の持ち主の顔は映さず、あくまでも2本の傘が主人公なところが好きです。「それ以外」をモノクロの世>>続きを読む

マイクとサリーの新車でGO!(2002年製作の映画)

3.5

しっかり者のように見えておっちょこちょいな二人(二匹?)が新車をめぐって、トラブルに?!いつものコミカルなドタバタ劇、最高でした。クルマ一台しか出てこないのに、ここまで躍動感あふれる絵面は、さすがのP>>続きを読む

バオ(2018年製作の映画)

4.0

Pixarショートムービーひとりフェス、開催(ディズニー+加入のため)!アカデミー賞を受賞した本作は、ひとり息子が生まれてから家を出ていくまでのストーリーを描いてます。なんで中華まんにたとえてるんだろ>>続きを読む

22番VS人間の世界(2021年製作の映画)

5.0

本作は「ソウルフルワールド」のティザームービーですね。一夜でソウルフルワールド信者になったわたしですが、本編は「森の木琴」でもおなじみのクリエイティブディレクター・原野守弘さんもおすすめした、とんでも>>続きを読む

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

5.0

生きる意味ってなんだ?生死の境目を舞台に、説教じみず、ディズニーの世界観で「生と死」の本質を突く100分。映画オタクの友人に勧められてずっと観たかった一本でしたが、素晴らしすぎました。ぐうの音も出ませ>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.4

地球に隕石が堕ちる?!Xデーが刻々と迫る中、危機を煽る学者と選挙間近の大統領陣営との攻防戦がはじまる。果たして人類は救われるのか?!

…というシリアス系SFだと思ったら、ブラックユーモア全開!だらし
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.3

倒したヤツらが一気に帰ってきた?!スパイダーマンの集大成がここに!

悪党も人間、というテーマは、まさに時代の境目を捉えている。10年前じゃありえなかった。さらに脳裏に思い浮かんだのは、一時フィルマ★
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運び屋(2018年製作の映画)

3.9

仕事のない毎日なんて考えられない男に突然、仕事のない毎日がやってくる。そしてはじまる、これまで放置してきた家族との関係性。

「薬物とおじいさん」というまったくつながらない関係性の中で、老いて生きる人
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博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

3.8

耐え難い孤独にひとり凍えているとき、それでも私は生きようと思うだろうか、それとも生きることを諦めるだろうか。

献身的な愛を捧げてくれる人に出会ったとき、ひとは強く生きられるようになるのかもしれない。
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レナードの朝(1990年製作の映画)

4.2

まるで神様の気まぐれのように。何十年もの苦難の眠りから覚めたのち、刹那的な愛と希望がひと夏だけ顔を出す。

一年以上、レビューが手につかないほどショックだった。多少の脚色はしているだろうが、ノンフィク
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

4.2

弱冠7歳、数学の天才児を巡る親権争いが行き着く先は…。血が繋がっていなくても、心が繋がっていれば大丈夫…そう信じていた親子に突如、舞い降りた試練。

愛には、正しいも、正しくないもないのに。背負うもの
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.3

荒れ狂う嵐の日も、どこまでも澄み渡る青空の日も。僕たちはハンドルを握る。ただ、今日という日を生きていくために。

「気持ちって、ひとつじゃないからね」。これは私がその昔、失恋したときに友人がそっとこぼ
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羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

3.1

人間とともに生きるか、妖精だけの世界を取り戻すか?!笑いあり、涙あり!ど真ん中ドーン!な一本。正直、既視感はあるし、展開は読めます笑。ただ、花澤香菜さん演じる黒猫がとにかく可愛い。ほっこりするので、い>>続きを読む

ロンドン、人生はじめます(2017年製作の映画)

3.2

覗き見から始まる恋…?!定年を過ぎてからの恋がくれたものとは。
10年後を見据えてキャリアを考えようってよく言うけど、わたしは想像できる未来を生きるなんて、つまらないと思う。どれだけ歳を重ねても、その
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.1

ワンピースのような「みんなで頑張る時代」から、「個が問われる時代」へ変わったのだなと再認識。「個人のものがたり」を通して「人間の本質」に迫っていく。鬼滅に年代問わず、大人がハマるのもわかる。

さらに
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.5

「もしタイムマシンで時を遡れるとしたら?」「もし遡った時間と今が同時に存在したら?」というifを本気で遊んだ本作。

逆行する時間と現行の時間が同時に存在する世界で起こる、SFアクション。時を操って世
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We Margiela マルジェラと私たち(2017年製作の映画)

3.5

結局マルジェラが何者かわからないのに、もっとマルジェラを好きになってしまう映画。

シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア(2014年製作の映画)

3.5

ヴァンパイアのルーティーン@You Tubeのような、ドキュメントタッチムービー。撮影隊に語りかけながらヴァンパイアの生活を語る様子は、最高にシュール。。ヴァンパイアになりたいが故に生贄を連れてくる女>>続きを読む

復讐者に憐れみを(2002年製作の映画)

4.6

すべての良き韓国マッド映画はパクチャヌクのオマージュなのでは?!と思えるほど最高に面白かった。血みどろグロッキーだけど、必見。美しく、潔い。

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.3

マッドサマー(mad summer)ですね、これは!笑 気の狂った夏至の祝祭。明るいホラー、想像以上にグロかったです。けれど、へレディタリーほどの不気味さはなく。ただただ、常軌を逸していた。ちょっとや>>続きを読む

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

4.5

自然との共生。この世界は、人間のために在るのではない。ウイルスとうまく付き合って生きていけねば、人は生きられない。そんな社会をつくっていく時代がやってきた。四方八方から評判は聞いていたが、いま人類がい>>続きを読む

パディントン 2(2017年製作の映画)

3.2

ロンドンという街に愛され、人に愛されたパディントンが巻き込まれる大騒動!こんなにデジタルな世界なのに、飛び出す絵本をめぐる大冒険、っていうストーリーコンセプトがすてき。随所にスタッフこだわりのユーモア>>続きを読む

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

4.3

耳をすませば足音が聞こえそうなくらい、動物たちがリアル。毛並みは美しく風に揺れ、やさしい言葉にこころ揺り動かされる。映画館なんかで見たら、まるで隣にいるように感じるだろう。会社や仕事に、こころが侵食さ>>続きを読む

検察側の罪人(2018年製作の映画)

3.1

なにが正義か?

実はわたし、木村さんと道でよくすれ違います。お犬様と戯れられているときもずっと、木村さんは「木村拓哉」なのでわたしは、木村拓哉という人はすごい。「カッコいい」の擬人化。そんな人間が歩
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フォルトゥナの瞳(2019年製作の映画)

2.9

大切な人の生死が見える能力があったら、あなたはどうする!?純度100%恋愛ムービー!(原作、あの百田さん?!)。

神木くん×有村架純ちゃん清純派カップルの美しさに浸る、110分です。

現実的な女と
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火花(2017年製作の映画)

3.0

10年かけて一発打ち上がった花火。その鮮やかさを知ってるか。どんどん売れていく芸人の裏で、敗北を期す者たちの面影。火花のように散っていく彼らの、火花にもなれなかった彼らの、すべてがここにある。

正直
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名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

3.2

ポケモン世代萌えというよりは、西島秀俊さんによる、おっさんピカチュウをただただ愛でる一本(日本語視聴をおすすめ)。とにかくピカチュウ好きのための、ピカチュウによる、ピカチュウのための映画。子供向けのス>>続きを読む

その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

4.6

殴る、蹴る、突き飛ばす、クルマで轢く。あらゆる警察沙汰をすべて暴力で解決しようとする警察官。無表情で拳を振り落とし、ためらうことなく引き金を引く。抜け目なく相手を追い詰め、一度敵に回したら、殺すまで離>>続きを読む