しゃりさんの映画レビュー・感想・評価

しゃり

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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.8

戦後の日本社会の雰囲気、人々(特に戦地で生き延びた人達)の心理とゴジラへの意識がうまく重なって描かれていて、三丁目の夕日の監督さすがだなあ、、、泣きました。
そして神木隆之介くんの演技の凄さたるや。実
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.3

本編には触れずにおきますが、1つ強烈な余韻としてあるのは、宮崎駿はもう作品を作らないのだろうなということと、宮崎駿の作品をリアルタイムで観られる時代に生きることができて幸せだということ。

宮崎駿の生
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.8

とても良い作品だった、というより
とても良い夜だった、と思い返す体験でした。
疲れて混沌とした仕事終わりに、行きつけのバーでマスターや常連としっぽり飲むような。
照男と葉の「声」がとても心地良い。
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.8

まずロードムービー好きにはたまらない映像。
広島、瀬戸内の穏和な陽射しが、傷ついた人たちの再出発の地として良かったなあ…

村上春樹を読んでる時のあの独特のクセのある音楽にとらわれているような感覚(説
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TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

3.0

芸術家になりたかったけどなりきれず、童話作家として成功した女性の奔放な性の一代記という印象。
戦後のフィンランドのムードを感じるには十分だけれど、ムーミンそのものとのリンクはあまり無い。

ムーミンを
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映画 太陽の子(2021年製作の映画)

5.0

とにかく、終始、柳楽優弥に魂が震わされて、呼吸がずっと荒くて、ドキドキしてる。

おにぎり…。


ちなみに映画館で拍手を聞いたのは初めてだったけれど、「三浦春馬の遺作」として観たいわけではない人間も
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

4.5

のんが可愛すぎてアラサー独特の「イタさ」すら「痛々しさ」として映るような。
でも橋本愛とのやりとりや過去のトラウマ、Aへの眼差しなど含めて刺さる部分が多くありました。

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

ディズニーはきっと万人がハッピーエンドだと感じる大正解の安定ラストなんだろうとなめてた。
本当になめてました。

この素晴らしく覚悟のいるであろうラストを用意してくれた製作陣に、心からの敬意が込み上げ
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.8

大満足。
ベンが完璧すぎてリアリティがないところも含めて、ホカホカになる。

ハッピー・オールド・イヤー(2019年製作の映画)

4.6

「物」と「人」と「すみか」。

捨てることは前進なのか。
過去とは、
「乗り越える」もの?
「向き合う」もの?
「塗り替える」もの?
「忘れる」もの?

触れずにそこにあるなら痛くも痒くもないのに、動
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

1.8

これまでの細田守作品が大好きだったので、
今作も期待が大きすぎて、
観賞後しばらく言語化できでいなかったけれど…



ごめんなさい、まず歌に、全く感動できなかった、、、
『君の名は。』に感動できなか
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.8


「全然お気に入りじゃないし、手にも馴染まないし、ダサすぎるんだけど、なぜかしぶとく壊れずにずっと残っているコップってあるじゃん?
…あ、あまりピンと来ないか。笑」


感想はとめどなく流れてくるけど
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七つの会議(2018年製作の映画)

2.3

言いたいことは分かりやすかったけれど。

そもそもタイトルの「七つ」の意味が最後までピンと来なかったこと、野村萬斎の言動がいちいち不自然で違和感しかなかったことがモヤモヤ。

終盤につれどんどん気にな
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.8

ドライフラワーにすることを選ばなかった、選べなかった2人。
だから彼女はミイラが好きなのかな。
些細な、ぼんやりとした、でも確かにそこにある目に見えない価値観の切り取り方、表現の仕方がやはり素晴らしか
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