撮影の邪魔をするんじゃねぇぜ、と思いましたが幽霊が思ったより可愛いので許せてしまう。
ストーリーはほぼなく、勿体ぶりつつも演出力で持たせている。
「語り」でしかなかったものが実態を持って現れるのは面>>続きを読む
閉塞的だが脚本の妙でかなり笑えるところもある。
二人の仲の良かった頃を描かないのが良い。
中盤、武の「ローレンスさん」って「さん」づけするのがグッときた
序盤の死体隠しのアイディアが面白すぎて後半のサスペンスが凡庸に感じてしまう。
緊迫した主役の表情が絶妙で少し笑ってしまう。ラストのタイトルの出し方は最高。最後まで行くのか
面白い!!
長尺を飽きさせないように丁寧にサスペンスを散りばめているのだが、なにより章またぎもなにも関係なく全編を持続していくテンションが凄まじい。
二人の男の友情やバイタリティ、虚構と狂気の描写に>>続きを読む
序盤の主役と思った人たちが……。
スノーボールの表情が魅力的。ラストのバトルは戦いながら二人が通じ合っていく。出会うまでも含めてある種のバディムービーみたい。
ぺ・ドゥナが可愛い。人物が絡み合うまでのペースがもう少し早くてもよかった。
勧善懲悪ではない中で赦し赦される関係を描いている。正しさとはまた別の、しょうがなさ。
生きていかなければならない中で頼らざ>>続きを読む
秀逸なプロット運び。
にもかかわらず高貴さが全身から溢れ出しているグレイス・ケリーの顔に見惚れて、話が頭を素通りし字幕が目に入らず何回も巻き戻してしまった。
海に響く霧笛。こんな音で鳴るのか。
なんとなくベルイマンの『狼の時刻』を思い出させる。孤立と妄執。
口論し、仲違いし、語り合い、踊り合う二人。
男の嫌さ・暴力性・傲慢さを寓話で見せている。
「愛されたい」とは言うが、お前は愛したの?って思う。
孤独を受け入れなきゃ人なんて愛せないが、そんな強さもなく求めるばかりの切実さは、ただただ幼稚なだけ>>続きを読む
マックスがめちゃくちゃ可愛い。
エスターの正体はいろんな動機やら技能やらに一気に説明がつくので上手い。
一歩間違えたらコメディになりそうな脚本。パンチパーマ祈祷師の相川翔。
ラストの終わり方が良い。
撮影が良い。少年の横顔をただ写すだけで感情が伝わってくる。
静かな不安の中で日常を過ごす、落ち着かなさや浮遊感。
扇状的に盛り上げるでもない淡々とした描写が良い。
「話しやすい人に手紙を書いて。私>>続きを読む
日本の歌謡曲とレトロフューチャーな撮影が思った以上に合う。
陰鬱さと不条理とコントラストのある影の使い方が独特な世界観を作っていて良い。
分身への復讐心から好きな人を傷つけてしまい、静かに涙を流す>>続きを読む
ジェーン・バーキンが美しい。身体を合わせることだけが愛ではないと思うが、身体を合わせられないのはやはり辛いのだろうか
美しさと残虐さが同居している。
登場人物の好感度のコントロールが上手く、テーマ性と娯楽性のバランスも良い。
バスでの虐殺シーンが残酷さと退廃さが極まって素晴らしい。
サスペンスな状況の作り方、そのスピード感の演出がキレている。
ドラマ的にはもう少し深めてテーマを描けそうだがあくまで娯楽として作劇してるところも良い。
告白しようがしまいが地獄に変わりないのなら信>>続きを読む
ドキュメンタリーだが劇映画でもあると思う。最初のカットからバリバリに映画的。
不正や欺瞞を暴くのは正義ではなく狂気や妄執なのかもしれない。
ラストシーンの演出だけでお釣りが来すぎて逆に金持ちになる。
ところどころの撮影がスマートで、画面内のキャラクターやカメラの動きで情報を伝え、いたずらにカットを割らずに状況や場面を繋いでいく。
例えば>>続きを読む
チャーミングな映画だった。
序盤にまだ敵対関係に近かったはずのマックスがフェリオサに銃を渡すシーンがあり、カット割ってわかりやすく大げさにしてもいいのにワンカットで描かれてあり、そのさりげない信頼構>>続きを読む
ノリと茶番とバーでのバカ笑いみたいな笑いは好き。テンポが良ければもっと良かった。
これも深夜に何気なくつけたらやってた映画感があってよい。
堤真一のニヤケ顔と声が良い。大杉漣が画面に出てくると安心感>>続きを読む
学生との議論における三島由紀夫の態度が素晴らしかった。あの会場で話を混ぜっ返さず最も最後まで人の言葉を受け止めていたのは三島なのではないかと思う。
論はどうあれ三島の強さと芥氏の弱さが対照的に映った>>続きを読む
作り込まれた色彩や箱庭的な世界観が特徴的。
ブラックな展開やシニカルな会話が面白い。
指導者と教え子の関係において、『この人に認められたい』という気持ちは『支配されたい』という思いに変わりやすい。指導者を満足させることに躍起になり、隷属的になってしまうから。
序盤の終わり、アンドリュ>>続きを読む
妄想100で突っ切るのではなく、現実と妄想を交互に見せて、観客をギリギリ振り落とさない(崖っぷちに片手でぶら下がってるぐらいのギリギリだけど)バランス感覚はクローネンバーグの職人的な持ち味だと思う。>>続きを読む
前作よりめちゃくちゃパワーアップしている。双子の弟登場は若干笑えるが前作で一番印象に残った役者だったので納得の配役。