戦場太郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

戦場太郎

戦場太郎

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モンスターハンター(2019年製作の映画)

5.0

2021年のバトルシップ級ムービー。
ドラマ部分は必要最低限にして、モンスター相手のバトルアクションをとにかくやり続ける焼き肉食い放題のような映画。
メインで出てくるのはディアブロスとリオレウスだが、
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.3

判事役の人が大変だったろうな、という気持ちになるぐらい、ホフマン裁判官がヤバすぎる映画。笑いすら出てこない悪の権化である。サノスより悪いやつだよコイツ。

ミナリ(2020年製作の映画)

3.3

質映画請負人のA24ピクチャーズ制作映画。
韓国系移民の一家を描く一作。撮影も音楽も演技もハイレベルで美しい。
アメリカの片田舎でヤバいオッサンや保守的なキリスト教徒、蛇などに囲まれる不穏な空気の中、
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ミッドナイト・スカイ(2020年製作の映画)

3.0

割とエモに振り切っているSFなので、理性的な展開を期待していた。
エモは大事だけど、この手の世界の終わりをやるなら、SFガジェットはそこまでいらんかなという気持ちがある。

カポネ(2020年製作の映画)

3.6

認知症になってしまったアル・カポネwithトム・ハーディを応援する映画。
せん妄の世界へブッ飛んだ画面がとにかく楽しい。トムハ好きなら見に行って損はないぞ。
ちょっとジョニー・デップっぽい感じがするけ
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天空の結婚式(2018年製作の映画)

3.5

主役のゲイカップルより、脇を固めるキャラクターが強すぎて、
不穏な方向に行くところを強引に軌道修正してくれる映画。
オチも力業としか言いようがないのだけど、それがうまくはまる作りになっているのが見事。

愛と闇の物語(2015年製作の映画)

2.5

画面が暗い上に色のコントラストも低めなので、
病気のナタリー・ポートマンの顔色がとにかく悪い。
話の内容は、なんというか、そうなのか…といった感じで終わってしまう。
人を選ぶ作品と言ってしまえばそれま
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

5.0

文句なしの傑作。
デッサン中の鏡の位置は絶対にギャグだと思うけど…。

ザ・ハント(2020年製作の映画)

4.0

ゲーム開始後からガソリンスタンドまでの展開はかなり好き。
気持ちよくこちらの期待を裏切ってくれる。
それ以降の展開も悪くない。バイオレンス欲求を満たしつつ、あらのない脚本でスムースにお話が展開していく
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スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち(2020年製作の映画)

3.9

華々しいハリウッド映画の影で活躍するスタントウーマンに焦点を当てたドキュメンタリー映画。
制作総指揮にはミシェル・ロドリゲスも名を連ねており、女性へのエンパワメントを題材にした作品である。
スタントの
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

3.3

新年一発目の映画としては十分にリッチ。
ゾンビで埋め尽くされた朝鮮半島にワケアリの主人公が舞い戻り……
という筋書きで始まる本作だが、前作に比べるといろいろスケールアップ。
基本的なテーマも前作から引
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ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

4.0

パティ・ジェンキンス、映画を作るのがうまい。
80年代アクションムービーらしい荒唐無稽さを持ちつつ、
ちゃんと現代のアクションエンタメに仕上がっている。
冒頭のアマゾネスオリンピックはよくわからないけ
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ディヴァイン・フューリー/使者(2019年製作の映画)

3.0

ゴッドフィンガーで悪魔を昇天させまくるのは最高にかっこいい。
アクションも骨太。ハリウッドのアクション超大作に匹敵する肉弾戦が拝める。

でも、プロットは弱い。この話なら、もっと、神や過去との対話・決
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オフィシャル・シークレット(2018年製作の映画)

4.0

どうしても、自分の国で同じことが起こるかどうか、起こったとしてどうなるかを考えてしまって、暗澹とした気持ちになる。

プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵(2020年製作の映画)

3.3

実話ベースの脱獄もの。アパルトヘイト下の南アフリカが舞台。
人種差別的な要素は冒頭ぐらいしかない。
なぜかというと、主人公らが収監されるのが、白人男性の政治犯用刑務所だから。

その辺はともかく、脱獄
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

緻密に構築されたプロット・シナリオと、どうやって撮影したのかわからないような映像に圧倒される一作。
……と書くと超重量級の映画という感じがするのだが、根っこの部分はシンプルかつアバウト。
世界の崩壊を
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ミッドウェイ(2019年製作の映画)

3.6

ベイがパールハーバーならエメリッヒはミッドウェイだ!
的なスーパーおバカムービーを期待していったら、思ったより戦史に忠実だった。
ミッドウェイと言いつつ、ミッドウェイに至までの経過をしっかり描写してお
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マイ・バッハ 不屈のピアニスト(2017年製作の映画)

3.3

ブラジルの伝説的ピアニストの伝記映画。
全曲本人演奏の録音使用ということで、劇伴はすさまじい出来である。
ただ、本編の方は、エキセントリックな人生を描いてはいるものの、
数ある音楽家の伝記映画に比べる
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ジェクシー! スマホを変えただけなのに(2019年製作の映画)

5.0

汚い「her」としか言いようがない作品。
スマホとセックスするシーンがあまりにも最高すぎるし、エンドロール時のマイケル・ペーニャもアホほど良すぎるし、どこをとってもおもしろすぎるスマホコメディ。

ファナティック ハリウッドの狂愛者(2019年製作の映画)

4.0

全編ぶっ通しでブッ飛んだトラヴォルタを拝むトラヴォルタ・ムービー。
頭のおかしいおっさんの大立ち回りが楽しい映画であるが、プロットは意外としっかりしていて、よくあるサイコストーカーものとは差別化が図ら
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ブレスレット 鏡の中の私(2019年製作の映画)

5.0

人が死んだり(死んではいるが)銃撃戦があるわけではないのに、ガッツリ見せられる「質」映画。
親友を殺害した罪に問われる少女と、彼女を取り巻く人々を通して、裁判の経過を見守る映画である。

無実の罪に問
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ブラック アンド ブルー(2019年製作の映画)

3.9

黒人警官のお話。奇しくも、現在の米国の事情に合致するストーリー。
社会派要素を多分に含みつつも、警官ものとして完成度があり、アクションもしっかり見せてくれるという幕の内弁当みたいな映画である。
特筆す
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グレース・オブ・ゴッド 告発の時(2018年製作の映画)

4.5

カソリック教会の児童虐待隠蔽に対する告発もの。
虐待被害者の多様さと、その人物像の現実味がとにかく素晴らしい。
一方で、その多様性や現実味が、被害者の数の多さを物語っているため、身の毛もよだつ話ではあ
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ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷(2019年製作の映画)

3.0

殺人鬼の集団がDIYした殺人お化け屋敷に若者グループがやってきて……みたいな話。
ホラー映画なのでドッキリの場面も結構多く、心臓に悪い展開が続く。
主人公の女子大生が、最近はやりの問題を抱えた女性キャ
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アンチグラビティ(2019年製作の映画)

3.5

汚いインセプション、あるいは汚いレディ・プレイヤー1。
昏睡状態の患者が行く謎の世界を舞台にしたお話だが、虚構と現実に関わる普遍的なテーマが面白い。
切り口としては平凡ではあるが、プロットで結構読ませ
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インビジブル・シングス 未知なる能力(2018年製作の映画)

2.5

ヒロインはかわいいんだけど他がかなりダメでちょっと厳しい映画である。
プロットレベルでの問題をいくつか抱えたまま完成している気がするのだが、ドイツ人的にはその辺りは気にならなかったのだろうか?

あと
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.0

質映画請負人のA24制作。
とある黒人の一家に起きた事件と、そこからの展開を描く。
話としては、ムーンライトやビール・ストリートの恋人たち、あるいはスリー・ビルボードといった映画と近い。
カメラワーク
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オールド・ガード(2020年製作の映画)

3.0

実質ゴルゴ13みたいなチームが大活躍な映画。いや、ゴルゴ13も不死みたいなもんでしょう。
それはさておき、プロットは単純で明快。素直に楽しめるアクション映画。
キャラの内面にある程度踏み込みつつ、バト
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透明人間(2019年製作の映画)

4.0

実質アイアンマン。
それはそれとして、開始三秒で「怖い!」と思わせてくれるのはさすが。
テキストの出来が良く、矛盾なく、しかし謎が多く、解釈の幅が広い。
ホラーとしてしっかり楽しめるのもグッドである。
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ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

2.5

実質ボーダーライン。
ってかこのプロットならボーダーラインでいいじゃん、と思ってしまう。
あと、このジョン・ランボーじゃサノスに勝てなさそうだな、って思っちゃったあたりもよくない。残念。

ドクター・ドリトル(2020年製作の映画)

2.8

ファミリー向けコメディ。
しかしエディ・マーフィ版のほうが好きだな……。