seriFilさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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アーミー・オブ・ザ・デッド(2021年製作の映画)

3.6

タイトルバックだけで言えば評価5。明瞭で精細かつポップなトーンで一瞬ゾンビ映画が上書きされるかとワクワクしましたが、尻がつぼみました。とは言え目を瞠るアイデアに溢れた映像の連続で、シルクドソレイユみた>>続きを読む

ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ(2021年製作の映画)

2.9

最初の10分ぐらいは、映像が良くて、これって傑作なのかと思いましたが勘違いでした。

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.0

この監督は、『新聞記者』以来の2作目の鑑賞ですが、とてもよろしいですね。応援気分でおまけの評価4です。とくに、シーンに挟んでくる、本作でいえば工場の煙突とけむりの風景とか、かなりひいた俯瞰の絵などがハ>>続きを読む

オーシャンズ8(2017年製作の映画)

2.9

高級デパートのコスメ売り場、いくつか手にとってそのままレジへ。先日買ったのだが返品したいと申し出る。すいませんレシートがなければどうしても無理なんですと断られつつしばらくゴネてから、じゃもういいわよっ>>続きを読む

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.8

恐ろしく非合理で破綻している欲望を、恐ろしく合理的な知性とロボットのような正確さで叶えてしまうお姉さんの話。
しかし他人のとりわけ異性の髪やアタマに触れることには抵抗がある自分ですが、その理由がわかっ
>>続きを読む

ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)

4.0

白ゴリラ、オオカミ、イノワニが巨獣となってシカゴのビル群で大暴れの大はしゃぎという爆笑ムービー。ピークは、ジョージが解毒剤を人ごと食べちゃうところ。ジョージったら。

ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

3.3

世界への違和感や怒りが文学や音楽の表現の芯になっていることは多い。そして単なる共感を超えて「これは僕のことじゃないか」と思わせることは大ヒットの大きな要素ですよね。けど、そのテの心情や悩みは、青くさい>>続きを読む

サン・ドッグス -生きる意味を探して-(2017年製作の映画)

3.1

「健常者」が「障害者」に癒されたり大切なことに気づかされる物語は少なくありません。本作しかりです。ただこうした物語には魅力と同時に拭いがたい違和感があるのも本当で、本作を借りてそのことに対するちょっと>>続きを読む

スライ・ストーン(2015年製作の映画)

3.4

天才。売れることの功罪。既視感。しかし彼は生きていた。

Mank/マンク(2020年製作の映画)

3.8

パラマウントの脚本家チームのオフィスのドアに下げたメッセージプレート「天才が仕事中」。とても気に入りました。でもカラーでもよかったんじゃないでしょうか。

思いやりのススメ(2016年製作の映画)

3.9

Netflixの紹介を見て、“どうせ、いい話なんでしょ”と敬遠してましたが、想像を超える毒舌で楽しみました。観終わって思ったのはシーンは控えめながらお母さんエルサの態度やスタンスがとても大事なことに思>>続きを読む

タルーラ 彼女たちの事情(2016年製作の映画)

3.9

思ったより世界は捨てたもんじゃない。ラストシーンにそんなメッセージを受けとりました。生きづらさを抱えていたはずの三人の女性、終わってみれば、なぜかそれぞれに生き生きとした印象が残っています。

ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-(2020年製作の映画)

3.7

自分が生まれる場所は選べない、もちろん家族も。それでも、とんでもなくきつい彼の出自は彼の人生の宝であり、強みになっていくことに疑いはない。正しく生きていくには覚悟が必要だ。ねぇ、おばあちゃん。

ボビー・フィッシャーを探して(1993年製作の映画)

2.9

彼のお母さんも言ってましたが、「やさしい」ってとても大事なことですよね。

レボリューション6(2002年製作の映画)

2.0

こんなこと映画にする価値ある?何の疑いもなくただの自己保身。ダサいしかっこ悪い。よかったよかったじゃないから。

不都合な自由(2017年製作の映画)

3.7

焼けた廃屋にピンクのテープを張り巡らしたヒルディのインスタレーションがとてもかっこよく、この映画に深みを与えたと思います。

B-Side: エルサ・ドーフマンのポートレート(2016年製作の映画)

3.7

「私は表面にしか興味がない。」という言葉がとても気に入りました。彼女の作品は現代アート的な視点で見れば早すぎたとも言えるでしょう。巨大なポラロイド、いいなあ。

ダウントン・アビー(2019年製作の映画)

3.1

NHKの吹き替えで長らく観ていたせいか、最初、なかなか馴染めず戸惑いました。途中から慣れたように思いましたが、自分の頭の中を仔細に観察すると、リアルな声に慣れたのではなく、一回吹き替えの声に変換して観>>続きを読む

フランカ・ソッツァーニ: 伝説のVOGUE編集長(2016年製作の映画)

3.1

アイデアのはじまりは怒りだと言う。黒人特集に代表されるように、彼女の「どうしてこうなのか⁈」と世界への怒りが企画の芯にある。

フランクおじさん(2020年製作の映画)

4.0

家族や親戚は、ほぼメンドクサイ。そしてたいがいちょっとハズカシイ。そんな中ですこしノリの違う、自分に歳の近い叔父さんや叔母さん、あるいは、やや年上の従兄弟や従姉妹がいて、彼らはえてして親戚中から疎まし>>続きを読む

ショート・ターム(2013年製作の映画)

3.8

虐待親父は漏れ無く刑務所に入れて終身でどうでしょうか。

目元が似てる君へ(2016年製作の映画)

2.2

なるべく明るくポップにつくられたなにかの啓蒙ビデオという感じ。

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

4.6

ポジティブや明るさが前提の単細胞なメジャー世界に対して、知性と教養で斜めな視線を共有し合う複雑なマイナー世界の逆襲という物語構造はよくある。が、複雑さはそのままに、とても優しいカタチでもう一回ひっくり>>続きを読む

ディヴァイン(2016年製作の映画)

4.0

パリの「郊外」問題。つまり移民系団地エリアの格差貧困治安問題がモチーフの映画としては、本作の男子版のような「クロースエネミーズ」を思い出したけど、本作の方がずっと良い。コンテポラリーダンスを絡めたこと>>続きを読む

バスターのバラード(2018年製作の映画)

3.8

これは、明晰で美しい超高解像度の夢でしょうか。それを歴史の浅いアメリカの古典芸、つまり西部劇でやったところに現代美術的ハイセンスを感じます。美映像のオムニバスという意味では黒澤明の「夢」を想起しました>>続きを読む

マダム(2019年製作の映画)

3.8

90歳のブルジョア祖母とゲイの孫。お笑い好きの自分としては、これは無敵のコンビに思えます。どんな無理解も愛が実感できさえすればいろいろきっと大丈夫にちがいない。とか、久しぶりに楽天的な気持ちになったり>>続きを読む

マイルス・デイビス: クールの誕生(2019年製作の映画)

4.0

あらゆる表現は、ジャンルやレッテルから自由ではいられない。だから「新しい」「アイデア」に価値がある。的なことを再認識。

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

5.0

酔っぱらって観てたせいか評価5。わちゃわちゃしてたけど、なんか凄かったし。ゴジラの頼りになるボス感の表情は、ほぼキングコングではあったけど、それぞれの怪獣に与えられたキャラクターは本来の日本産のままに>>続きを読む

モキシー ~私たちのムーブメント~(2021年製作の映画)

3.6

テーマもストーリーもキャスティングも文句はない。しかしやや挿絵多めのティーンエージャー向けジェンダー啓蒙のペーパーバッグの読後感。あるいは、かつてのTVコメディドラマサイズ感で、あえてなのかしらと思わ>>続きを読む

ジャックと天空の巨人(2013年製作の映画)

2.1

こういうのは、評価のハードルを大きく下げて何も考えずにただ楽しみたい。が、そのハードルをさらに下回ってきた。

クエシパン ~ 私たちの時代(2019年製作の映画)

5.0

これはとってもいい!賞とかもっと褒められてもいいと思いますけど、十分褒められてたらすいません。

静かなる叫び(2009年製作の映画)

4.0

この監督の間(マ)のクセみたいなのがとても気持ちいい。モノクロで凄惨さが抑えられ、言葉少なめな彼らの感情が深く滲み入ってきました。

なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

3.5

なぜ僕が投票した候補者はほぼ勝ったことがないのか。という事と通じますかね。いわゆる政治力とは正攻法ではない方法で何かを実現する力、つまりズルの別名。だから政治家はロクでもないし、隅から隅まで気持ちが悪>>続きを読む