果てしなく根の深い問題ですし、じつはとても悲しい結末のお話をこのトーンで撮ったことの意味は大きいしその価値もわかります。が、そのトーンがややこれ見よがし感で乗りきれませんでした。ボーパーナムはファンに>>続きを読む
関西の芸人さんで「生きてるだけで丸儲け」と言う人がいますが、とても嫌いな言葉です。なにより「丸儲け」というフレーズが誰にとってもポジティブに迎えられると思い込んでいる、そのことは、本当に人間をバカにし>>続きを読む
トカゲのオッサンの娘のようなキャラも登場し、松本人志の新作として観たら腑に落ちます。落ちるかー!でも良いと思う。なにより「GLOW」でずいぶん笑わせてもらったアリソンブリーですし。
旦那が決闘で負けたら、自分も無残に殺される。そのことを知っていたらけして訴えたりはしなかった。このモヤモヤポイントがリアリティでしょうか?
今、こういうくだらなさやばかばかしさの行き場がなくなりましたよね。
岡田准一さんの殺陣に関心ありで鑑賞。なるほど確かに対峙した時の隙のなさ、緊張感は見事。しかしその動き、本物であることとリアリティは違うと思いましたがどうでしょうか。それにしてもずいぶん雪を降らせたり、>>続きを読む
全く知らない映画でしたが、ふと1986年のアメリカ映画を調べてしまいました。トップガンもあればブルーベルベッドもある。そしてダウンバイローが公開された年。それぞれ、田吾作アメリカン、アート、おしゃれニ>>続きを読む
寡黙な饒舌。言語の違いや傷心や障がいや死。沈黙には理由があり、そんな寡黙の内面が堰を切ったように、その人だけの言葉で語られはじめる。そのことがなぜ僕をこんなに泣かせるのか。プロフィールのベストワン映画>>続きを読む
余命宣告された人間がどう振る舞うかという食指が伸びないテーマ。それを観る気にさせるのはやはりジョニーデップ。はたして彼は、自分に正直に率直に今を生きはじめるという、被余命宣告者のいかにもな気づきを実践>>続きを読む
戦争は人間性を奪う。あるいは戦争によって簡単に人間性を奪われるのが人間というべきか。それをこそ人間性なのだと言うべきか。80年前どころか、つい先日、キーウ近郊の町ブチャ、限りなく同様のことが再現されて>>続きを読む
性癖は、その人の本性ではない。というメッセージを受け取りましたが違うでしょうか。同時に暴力と深く結びついた性癖者は、死ぬしかない、残念ながら。というメッセージにも思えますが違うでしょうか。謎解きサスペ>>続きを読む
面白痛快成分を煮詰めてデザイン的な割り切り演出で楽しみましたが、なんか寂しい鑑賞後感。とは言えバスの中の暴れぶりは観るべきものがありました。
消しようのない女性の頬の傷痕。その残し方が絶妙で、物語の中心を裏側から支えてました。
常軌を逸した、あるいは二枚舌で欲にまみれた人間が権力の座についてしまうのはなぜか。そしてそんな人間の命令に、なぜロボットのように従ってしまうのか。
圧倒的な武力・暴力の非対称を覆すには、死を賭す覚悟の>>続きを読む
透明でクールな砂の世界。その妥協なき美映像をより完成度の高いものにしているのは、リアルギリシャ彫像ことティムのおかげに他ならない。
被害者遺族の赦しをけして受け入れない加害者の誠実。厳しい、でも希望の映画でした。辞書編纂のなんたるかは知りませんが、ウィトゲンシュタインのフレーズ「言葉に意味はなく使われ方だけがある」を思い出しました>>続きを読む
モダニズムの巨匠たちの名建築。それを見せるしっとり美しい映像に、人間の小さな、でも愛おしい営みが控えめに映り込んでいます。
アルパチーノ濃ゆ。なんかムンムンしてる。リアリティの中で異次元の存在感を発揮するアルパチーノとファンタジー世界に真実味をもたらすキアヌのがっぷり四つとして楽しみました。でもアルパチーノの濃ゆ味に軍配。
動物映画は敬遠の傾向ありなのですが、鳥ならいいかと観ました笑。はちゃめちゃな父ちゃんのはちゃめちゃなアイデアが実現させた、カモの群れを連れて飛ぶトマの映像は圧巻でまさに絵本のよう。鑑賞後感は「シェフ三>>続きを読む
途切れる会話。バレてる?いやバレてないはず。憧れと畏れ、疑念と不信。表情を窺い合う小さなやりとりが秀逸でした。それにしても本人たちによる暗殺シーンの再現舞台が大ウケという、事実でなければあり得ない展開>>続きを読む
これはコメディたっぷりの戯曲にしたら楽しそう。日本版をやるとしたらと、しばらくキャスティングに思いを馳せてしまいました。豊胸済みの母ちゃんは、意外に岸恵子さんが楽しいかも?長男は?とか、末っ子のアダム>>続きを読む
物語は控えめに進行し、終わってみれば、あらすじ以上のものは薄かったか。しかしこれゲームの設定としては面白い。合鍵を木片でつくるというパズル的要素をベースに、まずは独房のドアをクリア。そしてそこからは刑>>続きを読む
空気を読まずグイグイの親は子どもにとってはきつい。しかしこの母ちゃんは全く正しい。アメリカの田吾作たちがどんなに眉をひそめようと信教の自由は近代憲法が保証する不可侵の権利。民主主義はややもすると多数支>>続きを読む
親をけして否定できないように子どもを育てることは、世界の最大悪ではないでしょうか。
いやいやそこまでのあれは望んでないんです的な、つまりこれは「笑ゥせぇるすまん」のオチ。ホォー、ホッホッホ。でしたっけ。
下書きにずっと置いておいたら詳細を忘れてしまいましたが、評価は3としていました。なんかアメリカのキラキラしたテレビ世界の女性たちのミートゥーな戦い。でもなにか刺さらなかったのかなあ。
滑舌ももうひとつ、正直そんなに面白いことが言えているとは思いにくいNキャスのタケちゃん。安住アナの優しさだけを頼りにじっと見守っていた往年のタケちゃんファンのわたくしめ、クールな評価など出来ようもなく>>続きを読む
南極観測隊員たちの毎日は、いつの間にか人数が増えた「東京03」のよう。この監督の作品は、どれもなにかずっと観てられる。物語の終わりというよりそろそろ時間が来たから終わりまーす。という感じ。
序盤、えー、なになにどうしたのーと思ったが、終わって見ればそこのわちゃわちゃ展開がいちばん面白かった。
戦車ってなんか武器として間違ってる気がする。そこがかわいいのかな。だから戦車同士は同じハンデで戦うゲーム感。その感じを満喫。