seriFilさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.3

これ見よがしの風刺感、戯画感でイマイチのれなかったもののスーっとした終わり方がよかった。

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

5.0

デビッドバーンは昔からやることなすこと圧倒的にかっこいい。大事なのはプラスかわいいこと。そして常に、今、世界に足りないものをドーンと提案してくる。この豊かで、はみ出すような多様な身体性はどうでしょう。>>続きを読む

ペトラは静かに対峙する(2018年製作の映画)

3.9

例えば悲しさを代弁するように雨が降る。そんな表現もあるでしょう。この映画は真逆。人間の深刻さとは無関係に世界は美しい。明るい陽の光が溢れる田舎の風景、しっとりと静かな室内の佇まい。カメラはとてもゆっく>>続きを読む

ステージ・マザー(2020年製作の映画)

3.0

既視感たっぷりの物語ではありましたがディーバ系は好きなのでオマケの3点台。でも旦那さん必要でした?

たちあがる女(2018年製作の映画)

5.0

彼女の行動に対する「なぜ?」に映画は一切答えない。しかし彼女の存在感、その強く優しい精神と人間性が直接伝わってくる。音楽、ツインズ、仕掛けの全てがはまっていた。素晴らしい作品。

プリズナーズ・オブ・ゴーストランド(2021年製作の映画)

2.8

かつて「死霊の盆踊り」という傑作邦題がありましたが、どう見ても稽古不足の本コントのタイトルは「ニコラスケイジの盆踊り」。それにしても常に監督に期待する「むきだし」を感じられなかった残念感。
ベースの評
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ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

2.7

古典的な格差ラブコメ、いかにも往年の素敵なムードを踏襲しつつシモネタでバランスしつつセロンの魅力と彼のキャラを借りて現代を舞台に再構築。何も考えず楽しもう。と言うこともできますが、トランプ就任時につく>>続きを読む

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.0

言っても本の出版。どれほどの利益が生まれるのか不明ですがそこまでの執着、つまり暴力が発生します?っていう根本的違和感。とは言え、ノットオーケー以来のアレックスくんファンとしてオマケの評価3です。

ケイト(2021年製作の映画)

4.0

風俗系求人情報のアドトラック、通称バニラカーのオープニングで期待値マックス。シンボライズされたトーキョーの表現も良い。アクションも良い、しかし主人公のお姉さん含め全体になんか足んない。でもいろいろ勘案>>続きを読む

花と雨(2019年製作の映画)

3.5

いちばん感心したのは、足音やドアの開け閉めとか、家の中で家族が発する軋みを、なにげに観るものに印象付けて、最後につなげていったところ。

ブラインドスポッティング(2018年製作の映画)

3.1

全体のトーンはスッキリ系エンタメだが、スッキリはさせてくれない。それがこの映画の価値だとは思う、しかし、という感じ。

ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像(2018年製作の映画)

3.9

シーンも編集も音楽の使い方も、とにかく「丁寧」。とりわけ感心したのは、主人公の息づかいの音。身体的な年齢や感情がその音にのって伝わってきました。

ハニーボーイ(2019年製作の映画)

3.6

サムネールを拡大すると『大人になった今、僕は知った。そこに、愛があったことを・・』というフレーズが読めましたが、台本を書き、自ら親父を演じたシャイアラブールは、本当に愛があったのか?と確かめるように演>>続きを読む

ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.2

男子のナイーブをグラヴィエドランならではのクォリティで観るべきものはあったのですが、演者全員が上すべり感で、結果なんかよくわからなかった。

ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

2.5

あらゆることに目をつぶって楽しもうと思ったけどムリだった。やはりシュワちゃんの映画ってことなんですね。

獣道(2017年製作の映画)

3.9

地方都市のヤンキー世界というレイヤー。その生温かい沼のような、まとわりつくような居心地。そのレイヤーに手を突っ込んで誰かを引き上げようとしてもヌルヌルと滑るだけみたいな。伊藤沙莉さんは完全に売れました>>続きを読む

午後3時の女たち(2013年製作の映画)

4.0

悩みがないことが悩みであるような、トランプ以前の能天気な白人コミュニティに異物を放り込んだらさて、という映画。ママ友パパ友それぞれのハメを外したパーティーシーンは秀逸。

ラビング 愛という名前のふたり(2016年製作の映画)

3.9

彼は奥さんがいちばん大切。だから寡黙にもなる。でも、おかしいことはおかしいと表明することで世界は変わる。

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.5

「ザ・コール」のあとにここまで同じ設定でよくつくれるなあとも思いますけど、本作の面白さは、電話の向こうの誰よりも、キレ易く頑固かつ粘着の彼がいちばん怖かったこと、そしてその気質が結果人を救ったことでし>>続きを読む

ディパーテッド(2006年製作の映画)

4.0

ディカブリオにもっと報われて欲しかったなあなんてナイーブな感慨の刹那、あっという間にもっと大きな視点に持っていかれて肌寒くなりました。

日本統一40(2020年製作の映画)

4.0

一旦、40でレビュー。それにしてもレビュー数の少なさ。フィルマークスとの相性が悪いのでしょうね。かく言う自分も一気見してしまう理由をうまく説明できない。正直、例えば映像的に観るところはないのですが、な>>続きを読む

13時間 ベンガジの秘密の兵士(2016年製作の映画)

3.2

民間の警備組織に入るモチベーションとかいろいろもやもやするもののの、銃撃シーン、ドローンの映像とは違うやや俯瞰めの飛び交う双方の火などの絵はとても目に新しかった。そんな死戦場においてリアルタイムにやり>>続きを読む

トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

5.0

いろいろあるけどもう5でいいです。最強の地球外無敵生物ムービーとして、とても目に新しいのはなぜか、それは小麦粉をこねたようなやつらの白さにあると思い至りましたがどうでしょうか。そして太古の地球に墜落し>>続きを読む

テッド・バンディ 全米史上最高の殺人者(2002年製作の映画)

4.0

答えや意味がすり抜けていく。主人公の饒舌さとは裏腹に人間の描かれ方としてはある意味とても寡黙。内面は描かれることなく、ひたすら叙事的。その徹底にこの映画の価値がある。

ホールド・ザ・ダーク そこにある闇(2018年製作の映画)

3.7

外部からは意味不明。しかし例えば遠野物語のようなそのローカル固有のリアルというものがある。そんな世界と外部の出会い。狙いは最高。しかしもうちょっと出来たんじゃないか。とか。

グッド・オン・ペーパー(2021年製作の映画)

2.2

このタッチでそんな終わり方。事実をベースにって、なんかこの映画をつくるモチベーションがちょっとわからない。

レイトナイト 私の素敵なボス(2019年製作の映画)

3.0

主役の彼女が全体に抑えめで、この映画のトーンならもっと大いに喜んだり悲しんだりしても。とも思ったけど、それが良いところなのかなと思い直したり、そんな感じの楽しい映画ではありました。それにしても字幕のズ>>続きを読む

ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

どんでん返しの前評判を知ってしまえば、もう構えて観ちゃいます。なるほど彼以外のキャラがそこはかとなく薄いのはそういうあれかと思ったら、もう一回ひっくり返ったりして、なになに、じゃあ薄いだけなの?とか、>>続きを読む

ザ・ゴールドフィンチ(2019年製作の映画)

3.6

アンセルエルゴートが出ているだけで、何か新しい香りがする。

アイ・アム・マザー(2019年製作の映画)

3.2

あれほどの知性なのにメカメカデザインのスチール感というのは違和感だったものの、そんな「母」の無骨なフォルムが逆に人間味なベテラン乳母のようにも見えてきたり、しかも強情な。で、最後までなかなか目が離せな>>続きを読む

消えた16mmフィルム(2018年製作の映画)

4.0

ジョージのような人間像はドキュメンタリーの中でしか描かれ得ない。意味も目的も不明でつまり物語性が皆無だからだけど、その意味でとても興味深く観た。しかしジョージが友人に語った「天才を見つけた」はその通り>>続きを読む

神の日曜日(2018年製作の映画)

3.7

いわゆる普遍宗教と言われる、仏教、キリスト教、イスラム教、それぞれのその「教徒」と言われる人たちの歴史は、ほぼ間違いと勘違いの歴史に思えます。今年の3月、ヴァチカンはあらためて「同性婚は祝福できない」>>続きを読む