このレビューはネタバレを含みます
9年前に祓われて「Don't go」と呟いていた=エマ・ロバーツ期の彼女の行動は自由意志だった。時間軸の入れ子による微細ながらジワジワ染みるどんでん返し、全く嫌いじゃない。
2024年初見だからキャスティング大優勝に観えるのか。
厨二リアルタイムでシネ・ウインドに駆けつけるべきだったのか。
『ミツバチのささやき』で観てたから、少女を投げるショットは存在しないと思ってた。
旅行のホームビデオを"ロードムービー"と言い張る大学生メンタリティをホントに具現化しちゃってる心地よさ。
ジョン・ウィックの後にこんなスカした気取り方するか?と思わなくもないが天丼スミス使いと安定のトレントレズナー仕事が最高過ぎて大満足
なんなら行儀良過ぎるほどの完成度
売春窟の奇妙な共同生活地獄が過ぎるが、終始いい話してつもりなのでは?てくらい軽やかなタッチが一番ヤバい
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中年男と若けー女がくっつく話パク好きよなーとか油断してたからホイホイ騙されて面食らったけど、その後もメインテーマとなっている異形の愛が本作では伏線として綺麗に回収されてて腑に落ちやすいかも。
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あの1カット、全く同じシチュエーションでエスター超えしてくる圧倒的強さ!強えー映画だ!Where is my mind のミスリードも最高だ!ニューロティック・ホラーとサイコ・スラッシャーの二項対立軸>>続きを読む
冒頭の生々しい暴力と隣り合わせの子供描写が、かつて確かにあった色んなイヤな事、ひいては誘拐に対する不安を思い起こさせる下地になってる感じ上手すぎる。
冒頭カラスにブチ切れて直後轢かれる主演女優の顔を徹頭徹尾出さない意味は全く説明出来ないが、そこにこそ美学を感じる程度にはアルジェント厨
モノクロだとスクリーンプロセスの合成が割と違和感なく観れるけど、後年のカラー作品で立ち現れる違和感こそヒッチコックの真骨頂と認知される歴史の捻れ
ここまでクソ真面目に物語を畳んでた人がNOPEでいきなり純映画的快楽にブッ飛ぶのヤバ過ぎるな
スカー酋長はコマンチに帰化した白人なのか?と深読みしてると馬鹿を見るミンストレル・ショー
踊る群衆に絡め取られながら全体主義に身を投じていく狂騒。洞窟に映る影が消える予見。白痴ではなく無垢だった妻の憔悴。風立ちぬよろしく戦前戦後のみで描かれる空洞。
センス・オブ・ワンダーな空間設定とゴミクズみたいなキャラクター造形で急転直下急浮上を繰り返す水圧地獄
とんでもない演技アンサンブルが遂にクライマックスを迎えるか!てタイミングで映画終わった。
たぶん20年振りに観たけど,机上の札束を足で押しやるカットが(その直後以上に)長期記憶に鮮烈に残っていた。