名台詞からのソール・バス仕事が良過ぎて滅びの美学まっしぐらと思いきや、膝カックンのミスリードでうっかり人生が続いちゃうのいいですよねー
神に選ばれた紛うことなき天才だったKING=デ・ニーロ×スコセッシが横綱相撲でこの題材撮るの傲慢じゃね?とも思うが、本編から周到に排された彼の悲惨な魂の叫びが託されたあの1カットはやっぱ白眉
このレビューはネタバレを含みます
一族皆殺し計画を遂に告白するデカプーを見つめるあの顔
どう転んでも全てを失う局面で「Insulin」としか言えなかったデカプーのあの顔
初めて観たけど、確かにシャバに生きる人間の自己肯定感を高める効能においては頭抜けてるかもしれない。
(裏)社会に疲弊した大人が無邪気にコロコロ遊びまわる様がこんなに哀しいとは若い頃は思わなかったな、
ベルリンのクラバーは隣で殺し合ってても踊り狂うし、凱旋門を周回する車は躊躇なく通行人を轢き殺すので、Osakaのおもてなしが手裏剣で屋内に桜が植わってても全く気にならない()逆張りポリティカリーコレク>>続きを読む
ダーレン・アロノフスキーにストーキング・模倣されながらも世界的名声を手に入れるまでの物語
集合住宅って住んだことないんだけど、死ぬまで住まずに済むといいなと思いを新たにした。
群像劇と呼ぶのもはばかられるほどに散文的なシーンの羅列。名も知らされない住人達はほぼ喋らず、数カットで闇夜に消えていく。前後の因果関係を網羅して把握する所謂ストーリーは極めて希薄でありながら、同時に全>>続きを読む
カメラの前にある"実存"を意識せざるを得ないことでアニメーションという"錯覚"に驚愕させられる逆説的レイヤー構造。躊躇なくビルド&スクラップを繰り返し痕跡を引き摺りながら数万カットで構成された1ショッ>>続きを読む
肥溜めの街(やスタジアム)は素直にブチ壊しまくってた良い世紀末
ストイックなまでに華がない物語のクライマックスでここぞとばかりにヘロヘロミュージカル入れてくる悪意やっぱ好き
珍しく素直なタイトルやなと訝しんでたら、原題は『友だちの友だち』らしくちゃんと持って回った言い方してて安心した。
幼少期にBSで観て「忘れようとしても思い出せない」ヤツだった
主人公を過度に感情移入させない突き放しはめちゃロメールだが、にしてもクソ女が過ぎないか、
無造作に転がり落ちるようなストーリーテリングの先に突如ブットい背骨の追跡劇が立ち現れながら、そこで見た・聞いた・感じた全ての意味を無に帰す幕切れに何かを思い出して訪れる胸のざわめき。エリック・ロメール>>続きを読む
昔から電話ボックスで異次元間移動するグラサンに誘(いざな)われてたキアヌ
タンジェリン・ドリームの冷めたスコアで語られる80年代資本主義イニシエーション譚、トム・ドキュメンタリーの幕開けとしてもうまく出来過ぎでは
映る全ての炎が実際に燃えている事実にこそ心動かされるが、全身火ダルマ最上階から真っ逆さまこそ初老の往年スターがやるべきと確信(発狂)している俺がいる。
世界の命運を握る鍵は何度スられても絶対に誰もがポケットにしまっとくやさしい世界
このレビューはネタバレを含みます
活弁×生ピアノ×ドイツ語字幕×テクニカラー着色上映!至高のカリガリ!
....冒頭いきなり活弁で「ここはとある精神病院」とネタ割っちゃうのかなり暴挙では。
当然の如く説教まがいの遺言を拝聴しに爺ん家行ったら延々と埃かぶったアルバム見せられた感じ。