冒頭、筆記音からゆらめき立ち上がる雑音の数々がミット打ちの打撃音でパーカッシブに音楽化する、もしくはその後流れる音楽が反転して生活音として響く驚き。
この題材にかかるバイアス上触れづらく、しかし不自>>続きを読む
小津の画のアバンギャルドさはこの程度に暴力的・神経症的な内容の方が収まりが良い気もするが、それを排したことによりその後より禍々しさが際立っていくのマジ狂気。
魚が泳いでるだけの海洋ドキュメンタリーパートが息もつかせず、人質アクションパートが退屈の極みなの笑える。
特撮が伝統芸能でもマンネリ化した慣習でもない時代の圧倒的フェティシズム。
初登場からして墓地で『回転』のような写り込み方してるし、もともと幽霊が派生したイメージなんだろうね。
逆に見慣れた感のあるノワール。これも影響下を先に摂取してたパターンか、
ゴッドファーザーやファイトクラブ然り、マチズモがベースの暴力映画に一瞬映る「扉の向こうの女性」描写は至高
あらすじ記載通り。76分の全編に殺人も逃避も愛も達成されないが、この全てが未消化な心地よさ。そして訪れる衝撃的ながらささやかな自己実現。
思えば、この映画を観た頃には既にしてそのフォロワーをあまりに知り過ぎていたのかもしれない。90年代の絶妙な地続き感により度々起こる現象。
ドアップからのズームアウトで繋ぎまくる編集スタイル本当に謎だけどクセになる。
生物系グチャグチャ不条理劇で、妻に瓜二つの女に入れ込んだ男が凋落し、ヒロインが狂気の果てに世界の滅亡すら予見させる。既にしてポゼッションのフォーミュラ出来てるの面白いな。て寝た。
カネコアヤノバンドって本当にいいものですね〜
のんきだな。て思わなくもないけど、退屈ってある意味で有事以上の絶望なのかな、
部屋のあちこちで奥から覗いていたのに突如として当事者視点に巻き込まれるタイプの暴力。どこまで皮肉かわからない美しさも含め、なんと慣習の禍々しさを切り取った映画か。
ジャンル生成前夜、ジャンルとして分岐する以前ゆえか逆説的に今日流行りのジャンルミックスを想起させるの非常に興味深い。
稲川淳二大会やってんなー、てとこで突如裸足がフラッシュバックしてくるのズルい
フルチからグチャグチャ残虐描写を取ると「美」しか残らないのホント頭おかしい。
表現について語り継ぐためにどうしても過剰にピックアップされてしまうものがある。「作家の意図」や「時代の必然性」と呼ばれ、歴史に刻まれるに値するエクスキューズを付与する。
「映画が嫌いだった」と云う彼>>続きを読む