死せるお豆腐さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

異端の鳥(2019年製作の映画)

3.9

混沌により人間、生物の命がここまで軽視されてしまう世界線が実際にあった、という事実だけでつらい

アパルトヘイト然り、見た目や信仰対象が違うというだけで排除する それが人間の宿命かのようにただ淡々と、
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ダゲール街の人々(1976年製作の映画)

3.8

いい意味で適当に経過していく脱力的な日々が心地よくて、終始羨望の眼差しで見ていた
反対に、ヴァルダにとっての身近な日常を高尚なものに昇華させるための作品のようにも感じたので、部外者にとっては冗長に感
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ピラニア リターンズ(2012年製作の映画)

3.4

それっぽい音楽でいい感じにすな
ラスト容赦なくて好き、でもアジャ監督のやつのほうがグロさがしっかりしてて面白い

わたし達はおとな(2022年製作の映画)

3.8

本当にリアルすぎて物語を見てるというより、恋愛リアリティショーを見せられているような感じ
20歳を過ぎて「わたし達はおとな」だと世間に自覚させられ、頭では分かっていてもそうなり切れていない中途半端な部
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アンドリューNDR114(1999年製作の映画)

4.0

知識を得て自由を得て愛を得て、尚且つ不死身の肉体であり不自由のないそんな生物でも、いつか死ぬと分かっていながら生きるほうが幸せだという結論に自ら至るというところにハッとさせられた それに尽きる

TAXi(1998年製作の映画)

3.7

内容薄っぺらいけど、車の追突シーン、転倒シーンの迫力はすごい adidasとかPUMA着てるの可愛いし彼女もキュート

(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.8

身近にいたら面倒なタイプの女の子だけど、自分がなれるとしたらサマーみたいな女の子になりたい こういう子が一番モテるし、気が付けば普通の人と結婚して普通の幸せ築いてる この子は特別だ、と思わせてくる女の>>続きを読む

キャリー(1976年製作の映画)

3.7

血の繋がりによる運命や呪いみたいなものがどうしたって受け継がれてしまう明白すぎる条理 救いようなし 抗いたい

悪魔の力とか以前にこんな親に育てられたら普通に狂うよな
親切がここまで屈折してしまうの
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スナッチ(2000年製作の映画)

3.7

コミカル、ほどよく残虐、テンポよい
カットの仕方とか斬新な映像の撮り方がかっこよくて好き

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.0

どこにいてもどんな役でも目を惹く美貌とチャーミングさを持つアニャちゃんのインパクトがすごい を実感する
サンディが生きた胸糞男尊女卑が渦巻く時代に、同じように飲み込まれていってしまった女の子たちを想う
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哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

3.7

ただ感染して自我を失うのではなくて、記憶や感情はそのままなのたち悪い

極端な話、みんながみんな自制心なく潜在意識の中の欲望に素直になったらこうなっちゃうよ、的なことをパンデミックと称して分かりやす
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サスペリア(1977年製作の映画)

3.6

怖くはないのでホラーが苦手でも全然観れる
内容はあんまりだけど、装飾や美術が細かいのと、シリアスな内容に反したポップな色味のミスマッチ感がポイント

ディーバ(1981年製作の映画)

3.8

荒削りな部分もあるけどそこがまた可愛げ
シリアスになりすぎなくてちょっと笑えちゃう
この時代、国に生きる人々の後先考えないフリーダムな感じってなんか惹かれるものがある

死刑にいたる病(2022年製作の映画)

4.0

こっっっっえーーーー
何度も言ってるけど、社交性のあるサイコパスがいっちゃん怖いんよ

阿部サダヲ×爪が綺麗、がこんなにも不快ポイントになるとは...サダヲ凄い

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.8

世界観もスケールも壮大すぎて何事
内容というより映像美や視覚効果、ティモシー美を楽しむ作品だった

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.0

もっとお化けお化けしてるのかと思ってたけど、そんなこともなくいいグロさで面白かった 終盤の惨殺シーンは気持ちいいね

呪詛(2022年製作の映画)

3.7

1人じゃ観れなそうだなと思って観ていなかったやつ、結局1人で鑑賞.....

Jホラーが苦手なので、アジア映画特有の陰湿さがまんまと怖かった 指の隙間から恐る恐る観ました POVモキュメンタリーものは
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雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)

3.6

映像はよかった
可もなく不可もなく、が正直なところでした

神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.9

「人間の気持ち悪いところアソートパック」って感じ....

狼たちの午後(1975年製作の映画)

3.8

銀行強盗の一部始終、ワンシチュエーションでどう広げるの?っていう不安をちゃんと払拭してくれる飽きない展開 終始サルが地雷なのもハラハラして仕方ない 人質になっているのに時間が経てば順応してきちゃうとこ>>続きを読む

スピリッツ・オブ・ジ・エア(1988年製作の映画)

3.6

広大な地であるのに閉鎖的でこれといった娯楽もなく、何かを信仰していないと狂ってしまうのは必然 しかし漠然とした話、そんな信仰心が現代に繋がる発明や発見を生み出してきたんだろうな

そんな2人の日常に
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浮き雲(1996年製作の映画)

3.8

お金による裕福さに価値を見出すか、地獄を知っているからこそ気付ける本当の優しさの中で生きるか 「幸福」というものがいかに普遍的かを知る どれもギネコクラシー的要素があって仏頂面男たちの人間味が映えてい>>続きを読む

街のあかり(2006年製作の映画)

3.8

ずっと可哀想だし、ずっとタバコ
囚人服が無駄に可愛いのと、刑務所の中の色味でさえお洒落に見えちゃうの好き

「街のあかり」のように身近すぎて見えていなかった本当の幸せや優しさに、どん底人生が気付かせて
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ピアニスト(2001年製作の映画)

3.7

言葉では形容し難い、ただ凄いものを見たという漠然とした余韻だけが残る

過去のない男(2002年製作の映画)

3.8

しっかしカウリスマキ映画には男の仏頂面が似合うな

日本酒と寿司を割り箸で嗜むシーンの唐突なミスマッチ感が印象的 記憶喪失になったことで新しい居場所と愛する人を見つけられたから、結果よかったのかな
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コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

3.8

生真面目だから、自分を殺してもらうために殺し屋を雇っちゃうし、恋に落ちたと思えば死にたくなくなっちゃうしそんなアンリのキャラがいい 殺し屋のバックグラウンドも見どころ

最後、車の前に飛び出すところで
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イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

3.6

結婚・育児あるあるを気持ち悪く描いた皮肉的な風刺映画だった

アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)

4.2

結局、抱えてしまった怒りを何かにぶつけて精神を保ちたかっただけなんだよね...瞬間的な感情だから時間が経てば熱は冷めるし、馬鹿らしくなる 自分をコントロール出来ない図体がでかいだけの子供の争い

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荒野にて(2017年製作の映画)

4.0

優しく純朴なチャーリーがなぜこんなにも酷い目に遭い続けなきゃいけないのやめて....と胸が苦しくなる

他人によっていまある自分の生活が一瞬にして壊れてしまうこと、そんな自分の生活が他人によって成り
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シティ・オブ・メン(2007年製作の映画)

3.8

ゴッドのほうよりストーリー性があるから感情移入しやすくて観やすかった

本当の友達なら撃てるはずなんてなかったことを、身をもって実感する辛さ 親の境遇に引っ張られつつもそれを乗り越えた2人の絆が永遠
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シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

4.0

当たり前のように幼い子や青年が殺人、ドラッグ、抗争を楽しんでいる姿に苦しくなった 規模は小さくともこれは立派な戦争なのではないか

軽率には形容できない凄いものを作品として後世に残している、それだけ
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