siorinn汐鈴さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

siorinn汐鈴

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ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

3.9

苦しい、辛い、悲しいと、口に出してしまうことは容易い、それを言わずに心の中で叫ぶ苦しさとはどのくらいのものなのだろう…

この映画…バリー・ジェンキンスの描く世界にはこの「物言わぬ苦しさ」があるように
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.2

化学反応とはこういうことを言うのよね。
粗野だけれど世渡りに長けたイタリア人の用心棒、生まれた時から芸術家として育った知的なピアニスト…

生まれも育ちも生きている環境も考え方も違う。

そんな二人の
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アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

3.7

銃夢知らないし、楽しめるのかしら…と半信半疑で観に行きました…



面白い…

前半はクリストフ・ヴァルツの優しくキュートな博士に引っ張られるようにして、アリータの気持ちで物語に引き込まれ、後半か
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.2

何かを人が認識するときに、視覚から一番の影響を受ける。それがなかったとしたら?
ああ、聴覚と想像力とはこんなに人の好奇心を掻き立てるものなのね…

主人公の表情、態度、それを引き起こしている耳から入っ
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

4.0

うう…これはディミアン監督作でマイベストになるであろう一本でした…大傑作!

この監督、33歳とは思えない熟練した感じまであり、素人目から見てもえらいなもの見てしまった…
と感じずにはいられませんでし
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.9

ヨルゴス監督作は毎回想像だにしない方向へ転がって(転がして?)ゆくので、果たして今回はどんな…と期待しつつ。

配信、上映されたものの中では一番わかりやすいような…

エマ・ストーンが観たくて行きまし
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LUCK-KEY/ラッキー(2016年製作の映画)

3.9

タクシー運転手で見て、1987ある闘いの…で見て、家で鑑賞したベテランにも…

見る作品見る作品、全部出ているのでは?と思えるユ・へジンさん、いつもいい味出してるけれど、この彼が主役…と聞いて鑑賞。
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メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

3.5

エミリー・ブラントの女優魂と身体能力の高さ、歌唱力確認!

ダンスシーンはやはりちゃんとどこを切ってもロブ・マーシャル印。
特に、煙突ダンサーさんのシーンはもうシカゴを思い出して仕方なかったですなぁ…
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アクアマン(2018年製作の映画)

3.4

正直あまり期待せずに観に行きました…
しかしいきなり、ウィレム・デフォーの顔を見た瞬間、これは…

いやぁ、ヒーローものというより神話的で伝説のようで美しかった。

配役も良いですよね、ニコマン姉さん
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武器人間(2013年製作の映画)

3.0

明日で配信終了、ということで慌てて鑑賞。
えっ、ああ〜、これモキュメンタリーでしたか。もっとSF的な戦闘ものかと勘違いしていた自分は肩透かし。

今まさに、メアリー・シェリーのアレを読んでいる自分とし
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ヴィクトリア女王 最期の秘密(2017年製作の映画)

3.4

ヴィクトリア女王の若い頃を題材にしたものはいくつか観ましたが、晩年のものは初めて観るかもしれません。

晩年のヴィクトリア女王は、泣く子も黙るジュディ・デンチ、本来、ジュディ・デンチ、ご年齢の割には締
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スーサイド・ショップ(2012年製作の映画)

3.3

自殺幇助店…
ルコント…よくこんなものを。

日本も自殺率高いのに、フランスも似たようなものなのね。

そんな暗いショップに明るい息子が生まれてから、それから家業としていた自殺幇助業に対する考え方が
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クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)

3.1

こっ、これはギャグなの?
…と思えるような、富裕層…とその周辺。

いや〜質素に暮らしている自分からしたらまるで竜宮城に連れていかれた浦島太郎状態。

なのでヒロインの気持ちは、まあよくわかりました。
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あの頃エッフェル塔の下で(2015年製作の映画)

3.4

あ、マチュー出ている、と思って軽く観たら、彼は最初と最後しか出てきません…

つまり彼の回想録。

なんかこう、フランス版ビートニクのような…

これ前作があるのですね(残念ながら見ておらず)
ポール
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父を探して(2013年製作の映画)

3.4

寝る前に優しげな画に惹かれて観てみることに…

Eテレが大昔「教育テレビ」と呼ばれていた頃に放送されていた「ニャッキ!」
の芋虫を思わせる主人公の少年…

舞台、ブラジルなんですなぁ…

これ2016
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.8

ちょっと精神的に疲れていて、夜に何見よう、刺激はないけれど、やさしく心に訴えかけてくれる、「夜の、真夜中の映画」

ジャームッシュ監督、二日後の1月22日がお誕生日、若いな、還暦をとおに過ぎているとは
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アンブレイカブル(2000年製作の映画)

3.5

「ミスター・ガラス」があまりに自分のツボに入ったため、映画館から大急ぎで直帰して鑑賞。
いや~シャマランの才能をひしひしと感じました、彼がこの構想を19年温めていたのだとしたら、なんと辛抱強く、賢い人
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ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

3.8

実のところ「アンブレイカブル」見ておりませんで鑑賞しました。
続く話(「アンブレイカブル」→「スプリット」→「ミスターガラス」)と聞いていたので、果たして理解できるかしら、と。

これ・・絶対必要なの
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クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

3.6

ロッキー4からの系譜と聞いて、慌ててロッキー4鑑賞。
旧ロッキーシリーズを全く見たことがなく、ファンの方に殴られそうな自分ですが、ロッキー4を見て、「うっ、これであの感動したクリードを越えられるの・・
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蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)

3.8

新リスベット降臨と聞いて、北欧三部作を好きな自分は急いで観に行きました。
クレア・フォイ、「ブレス 幸せの呼吸」でのクラシカルでかわいらしいイメージだったので、ポスターを見て、同一人物と理解できなく・
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ロッキー4/炎の友情(1985年製作の映画)

3.3

実はロッキーを見るのはこれが初めてという、ファンの方からは殴られそうな…

クリード2はこのロッキー4を見ておくべし!という話を聞き、慌てて鑑賞。



ものすごい1980年代感…
バリッバリの当時
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いつだってやめられる 闘う名誉教授たち(2017年製作の映画)

3.3

ええ〜、地元では未公開なのに、すでに動画配信されている…(ありがたいありがたい…手を合わせてU-NEXTを拝む)

これ、三作目、一二作目観ていて、ああ、あの人こんな方向に持って行きたかったのね…(想
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夏の嵐(1954年製作の映画)

3.2

アリダ・ヴァリが綺麗だなぁ…と思って見ていたら、後半の展開とともにやつれていくその姿があまりに悲しい。

男と女の間には…

ではないけれど、女性を甘く見て弄ぶとこういったことになります…

エゴによ
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.0

2018年の映画ベストに入れている方があまりに多くて、ホラーだからと敬遠していたのを、エイっと観に行ってみました、新春一作目。

これ…

怖くはありませんでした(私はかなりのビビリなので、普段はホラ
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.2

ガガさんが演技する、というだけでもう見る気満々で劇場に。

スター誕生、リメイクなのですねぇ…

ガガさん、溢れ出んばかりのオーラを素顔と地味めの服装に押し隠して…それでも歩きながらの歌う声にはもう…
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ありふれた事件(1992年製作の映画)

2.9

い、いきなり土左衛門という言葉を聞くとは思わなかったなぁ…

モノクロなのでもっともっと古い作品なのかと思えば、1991年、日本はバブルが弾けた頃ですかね…

そんな頃ベルギーで撮られた、なかなかに胸
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メアリーの総て(2017年製作の映画)

3.5

実は100分で名著【フランケンシュタイン】で著者メアリー・シェリーについてディオダディの怪奇談義を知り、これは見なければ…と。

フランケンシュタイン、子供向けに簡単にしてあるものを読んだことがあるだ
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母という名の女(2017年製作の映画)

3.5

ジュリエッタのエマ・スアレス主演、おお、これは観なければ…

…スタイルいいなぁ、おばあちゃんになったら孫は可愛いのよね…

と思っていたら…

タイトルそのまま。

呆れたり、驚きというより、自分は
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恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

4.1

ようやく福岡でも公開となり、いの一番に観てきました。

ツイッター上でも、フリードキン 鬼!鬼!の呼び声高く、一体何が?と思い観てみると…

容赦ない人ですね…(ひとこと)
甘さが一切ない。

この作
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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

3.0

ようやく鑑賞。

どこを切ってもネタバレになりそうで感想は控えさせていただきます。

ヘルボーイ(2004年製作の映画)

3.8

今年上半期ベストに入れた「シェイプ・オブ・ウォーター」のデルトロ監督作で、そういえば見ていなかった…

と思い鑑賞。

ああ…デルトロ監督の作品って、なんでこう青い青い、深い青…それが異形の者たちの涙
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ブレス しあわせの呼吸(2017年製作の映画)

3.8

えっ、これあの特殊メイクの帝王、アンディ・サーキス初監督作とは…

予防接種にもあるポリオ…
こんなに恐ろしいウィルスとは…しかもまだ絶滅していないのね….

生き延びても下肢麻痺…長くは生きられない
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くるみ割り人形と秘密の王国(2018年製作の映画)

3.2

くるみ割り人形を見に来たつもりなのに、いきなりピタゴラスイッチ…そしてMI2…

マッケンジー・フォイ、インターステラーでは美少女だなぁ…とは思っていたけれど、まぁ、いつの間にこんなに美しく大人になっ
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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

3.8

賛否両論なのですね…
自分は…

かなり好きでした。

第一作目と、このソルジャーズデイは別物…甘さなし、どこまでを自らの仕事と思うか?それは自分のためではないのか?何のために?

葛藤と人の心の間で
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テルマ(2017年製作の映画)

3.5

北欧舞台ということで楽しみにしていきました。
ああ…やはり美しい、北欧…主役のテルマも如何にもな北欧の美少女。
…が、冒頭のシーンは一体何を…とずっと引っ張ってゆき…

サスペンスホラーかと思えば、な
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遊星からの物体X(1982年製作の映画)

3.9

ホラーだと聞いて尻込みしていたのですが、いやいやいや、前半のドキドキ…あの犬は…なぜ撃たれるの、から始まり、後半のではだれが?というミステリーかつサスペンス仕立ての素晴らしさ!

カート・ラッセル、色
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