さやかさんの映画レビュー・感想・評価

さやか

さやか

サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

声にならなくても、文章にならなくても、止めようのない気持ちが次々と湧いてくる。上澄みを掬って、見知った世界に放つ。それだけで十分だった。届かなくても良かった、はずなのに。君の「苦手」を知って、同じよう>>続きを読む

僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

個性は、自分だけの力だ。良いも悪いも自分次第。負の思いに囚われるばかりでは、歩みを止める枷でしかない。痛みに耐え、限界を超えなければ、さらに向こうへと広がる新しい世界は開かない。願いを天秤にかけなくて>>続きを読む

フリー・ガイ(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

彼は、メッセージだ。願いに蓋をして、変わらない日々に埋もれる人を鼓舞するための。そして、秘めた想いを届けるための。
「好きなように生きる」。何も変えられないと無意識に飲み込み、それでいい、それがいいと
>>続きを読む

クー!キン・ザ・ザ(2013年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

当然のように受け止めていた、信じていた常識が覆っていく。言葉も、物の価値も、美しさも。徐々に体に馴染む異世界が、これまでの自分に問いかける。何にこだわっていたのか。どうしてこう考えるようになってしまっ>>続きを読む

不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ありえない。そうは思っても、目の前に広がる異世界は、待ってはくれない。遥か彼方に遠のいた、いつかの日常を心のどこかに描きながら、つかみどころのない砂の道を進む。違うはずなのに、潤いを求め、欲に飛びつき>>続きを読む

劇場版 アーヤと魔女(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

わずかでも、欠けた心は痛みを伴う。隠すように、抗うように張った虚勢は刺となり、自分も周りも新たに傷付ける。きっと、ただ認められたいだけ。ぶつかって、気付いて、触れて、考えて。あなたも、私も、楽しく心地>>続きを読む

岬のマヨイガ(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「自分にできることをする」。どれだけ笑っていても、どれだけ日々の営みに心を傾けても、悲しみが消えたわけではない。隠して、押さえつけていた影は着実に巣食って大きくなり、ふとした瞬間に呑み込まんと口を開く>>続きを読む

子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「誰かに教わったことを、誰かに教えることで世界が回っていく」。人に伝えるには、どうやって身に付けたかを振り返ることが必要だ。そうして何とか言葉にしても、相手が受け止めて咀嚼して呑み込むまで真には届かな>>続きを読む

ベルヴィル・ランデブー(2002年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

あの子の瞳に光が灯るなら、あの子が前へ歩めるなら、それを支えることに力を尽くす。立ちはだかる邪魔者、利用しようとする馬鹿者は、どんな奴であろうと許さない。あの子の夢は、私の夢。暮らしそのもの。大好きな>>続きを読む

カリガリ博士(1920年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

狂気を捕らえたのは、狂気に囚われたのはあいつか、それとも。「解き明かしたい」「守りたい」。そうしたただの一心が、いつの間にか深く暗く己を食い尽くしていく。闇に当てられるのは、芯にいた人も、そばにいた人>>続きを読む

魔女っこ姉妹のヨヨとネネ(2013年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「魔法を、信じる」。願いが叶う、それは誰しも望むこと。努力なしに手に入れた力ではないけれど、強い者だからこそ、弱い者だからこそ、世界の見方も歩み方も違う。でも大切にしている芯は同じ。向かいたければ飛べ>>続きを読む

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「映画の中に、自分を見つけたんじゃないか?」これまで積み重ねてきた時間や想いが、一コマ一コマに詰まっている。自分だけで進んできたわけじゃない。出会いが、経験が、寄り添う絆が、ここまで突き動かしてくれた>>続きを読む

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「青春を、私にください!」伝わって、揺さぶって、動かすほどの熱が、作品に力を与えていく。秘めることも美しい。でも、勝負しないまま終わりたくない。自分に負けたくない。変でもいい。痛くてもいい。悩んで、も>>続きを読む

東京リベンジャーズ(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

手が震える。足も立っているのがやっと。誰だって、痛みや恐怖から目を背けたい。逃げ出したい。でも、そうして守れるのは今この瞬間の自分だけ。仲間は?大切な人は?逃げ出した後の自分の心は?出来ないと思うから>>続きを読む

白蛇:縁起(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ひたむきに向けられる優しさ。まっさらな心で向き合えば、答えは1つ。「素敵なことだけ覚えておけばいい」。手繰る記憶に、必ずあなたがいる。信じてくれた。守ってくれた。過去も未来も投げ打って、今この瞬間の心>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

未熟な思考は、言い訳にならない。つけた傷も、その深さも変えようのない事実だ。時の流れが許すのではない。傷を受けた人だけが、許すかどうかを決められるのだ。ましてや、その鉄槌が身に迫って初めて請う許しなど>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

顔なき声だからこそ言えてしまうことがある。普段の自分では到底吐けない毒。ただ見せびらかしたいだけの歪んだ正義。いざ誰かが傷ついたら、知らないふりして翻って、また別の仮想の自分に。たとえ一瞬、心が解放さ>>続きを読む

其の日ぐらし(1919年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

どんなに苦しくても変わらない。満たされたい思いはあれど、僕は自分の慰め方を知っている。今目の前にあるものを、まっすぐ、ひたむきに。この衝動だって同じ。助けを呼ぶのは任せて。追いかけられるのには慣れてい>>続きを読む

街の上で(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

変化のない暮らし、顔ぶれ、話題、自分。何のドラマも起こらないと思っていても、実は小さな非日常が潜んでいる。それは時折驚かせるけど、結局はまたすぐいつも通りに馴染んでいく。そんなことを繰り返して時を重ね>>続きを読む

あの頃をもう一度(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

何もかもが輝いていた。世界も、自分も。もう思い出にしか現れないその様は今では届きようがない。わずかに触れた奇跡が現実を突き付け、その差に落胆する。あの頃と同じようには過ごせない。悲しみに囚われそうな瞳>>続きを読む

ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

守りたい人がいる。叶えたい夢がある。それぞれ背負う想いが、踏み出す足を鈍らせる。不安と怒りと悲しみで、ずるずると伸びる心の影。独りでは立ちはだかる壁を越えられない。世界を変えたいなら、まずは自分が変わ>>続きを読む

ナタ転生(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

意図しようがしまいが、向けた手が爪を立てる。些細なすれ違いは、時と数を重ねて、広がり、深まり、払拭しえない業に。その渦に呑まれぬように、屈せぬように、揺らぐ心に鞭を打つ。信じてくれる人がいる。守りたい>>続きを読む

太陽は動かない(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

癒えることない傷が枷のように心を縛る。固く目を閉じても、自分を罰しても、過去は変えられない。どれほど足掻いても逃れられない苦しみが、来る朝に暗い影を落とす。いつまで背負えばいいのか。いつになれば赦され>>続きを読む

ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

知らないうちに自分の中で受け入れていた「当たり前」が壊れる。なぜ出来ると、なぜ出来ないと思っていた?時に丁寧に、時に唐突に、世界は変わる。そして、もう元には戻れない。嘆いてうつむくばかりでは、その扉は>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

いつから、何から、自分で選んだって言えるだろう。手を伸ばす物も、人も、趣味も、習慣も、育った環境が決定権を行使する。外の世界に踏み出したと思っても、結局は大きな籠の中。自分を生きているつもりで、いつの>>続きを読む

樹海村(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「来ないで」「来て」「消えて」「捨てないで」「思い出さないで」「思い出して」。過去に背負った業は、あなたを忘れてはくれない。例えあなたが忘れても。かたく目を閉じても。蓋をされた思いは増幅し、気づいてほ>>続きを読む

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ただ願っただけだ。生きたいと。家族でありたいと。がむしゃらに伸ばした手が赤く染まる。奪うつもりなんて、本当に。悲しみを核に据えた衝動が、心の奥底で燃える。守り方を、貫き方を教えてほしい。自分には、この>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

この思いに名前をつけるとしたら、それは「好き」だ。確かめて、重ねて、広げて、深めてきた。手を伸ばせば届く。すぐそばにある。そんな日々がいつまでも続くと、それが当然だと、確信もないのに信じていた。思いは>>続きを読む

ファーストラヴ(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

傷は、人の手でつくられる。悪意はもちろん、それを意図しない他人でも、自分でも。その痛みを悟られないように隠すことが、どうして常と求められるのだろう。どうして正と染みついてしまうのだろう。先を歩く人たち>>続きを読む

魔女見習いをさがして(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

奇跡を起こす未知の力も、願いを叶える不思議な呪文も、目の前に広がる世界には実在しない。でも、だからといって蓋をして仕舞いこむ必要もない。背中を押してくれるかつての夢の世界は、いつだって心の中に。この出>>続きを読む

さんかく窓の外側は夜(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

越えなければ、踏み出さなければ、傷つかずに済む。これ以上壊れずに自分を守るための殻、いわば結界。その中に、誰かを招いて、招かれて、初めて気付く。1人だから怖かったんだ。気丈に見えても、潜む闇の色は同じ>>続きを読む

ボックストロール(2014年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「自分を変えられるのは、自分だけ」。与えられた物語を闇雲になぞるだけでは、真実を知れない。踏み出すことは怖いけど、その手に触れて、目に映して、震えた心の分だけ、見極める力と貫く強さが手に入る。どんなに>>続きを読む

ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

望んだ世界が間違っていた。計り知れない絶望と、それでもまだ認められず縋りつきたい思いが押し寄せる。本当に欲しかったものは?夢に描いた景色は?頑なに前だけ見ていたその目が揺らいで、ようやく気付く。間違っ>>続きを読む

Away(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

先は見えない。分かっているのは、立ち止まったままでは来る死を待つだけになるということ。恐怖、不安、孤独。そして記憶の中で育つ罪悪感。世界が広いほどに、美しいほどに、心の内が露になる。それでも、足を止め>>続きを読む

AWAKE(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

努力は計ることができない。日の目を見たから成功、そうならなければ無駄、ともならない。その価値を知っているのは、真に昇華できるのは、同じ辛酸をなめた者だけ。挑んだ世界は勝ち負けを決するけれど、積み重ねた>>続きを読む

映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

あるかもしれない、ないかもしれない。どちらにしても、その答えを知れるのは、バカにされようが抑圧されようが諦めずに手を伸ばした者だけ。怖くなって下を向いても、上を目指さない限りその震えは止められない。恐>>続きを読む

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