skm818さんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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水を抱く女(2020年製作の映画)

3.7

予告を見て、女の正体が大なまずで男を次々食い殺してた式のホラーかと思ってたら全然違った。グンター君まったく関係ない笑。元カレがクソすぎてどうしようもない。あれ、あの電話、理屈で考えると、元カレが傷付け>>続きを読む

愛のコリーダ 修復版(1976年製作の映画)

3.8

聞きしにまさる凄さで、何か話して二コマめにはセックスしてる感じだったが、なんというか、圧倒的にエロかったし、圧倒的に美しかった。最初は吉蔵の方から迫っていたのに、次第に定の執着がエスカレートしていき、>>続きを読む

シリアにて(2017年製作の映画)

3.8

スナイパーが徘徊し、爆撃の標的になってる町で、それでも避難せず立てこもってるある家族。彼らのある一日。何度も何度も爆撃があり、その度に台所に避難してるが、これ一日の話だから、どんだけ過酷なんだ。夫が留>>続きを読む

Mank/マンク(2020年製作の映画)

3.7

「市民ケーン」の脚本を書いたハーマン・マンキウィッツを主人公に、名作執筆の舞台裏と1930年台〜40年台初頭のハリウッドの状況を描いた作品、かな。前半かなり寝てしまったんだが、選挙対策でプロパガンダ映>>続きを読む

約束の宇宙(そら)(2019年製作の映画)

3.8

子持ちの女性宇宙飛行士が火星行きミッションのクルーに選ばれ、子供と離れて訓練に参加する話。子持ちの女性宇宙飛行士自体は今もうそこまで珍しい存在じゃないのな。厳しい訓練を乗り越え、娘と会えない辛さを乗り>>続きを読む

バルタザールどこへ行く(1964年製作の映画)

3.6

うーん。途中でちょっと寝ちゃったせいか、アルノルトが誰を殺したことになってるのかよくわからないっつうか、それ以前に、いまいち人間関係だとか行動の動機がよくわからねえ。マリーのパパが土地のことで揉めて没>>続きを読む

アンモナイトの目覚め(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

思った通りレズビアンもの。化石発見者として名高いメアリー・アニングは母親と一緒に化石の店を営んでいる。彼女の発見した化石は男性からの寄贈として大英博物館に展示されている。ある日考古学ツアーの途上にある>>続きを読む

サンドラの小さな家(2020年製作の映画)

3.8

夫のDVに耐えかねて娘たちを連れて家を出た女性が、安心して暮らせる家を自分たちで作ろうと奮闘する話。夫のDVと法廷や支援員から受ける無神経な対応が凄すぎてトラウマになるレベル。全体的には前向きな、シス>>続きを読む

ザ・ロック(1996年製作の映画)

3.9

政府の処遇に不満を持った准将に率いられた精鋭部隊が毒ガスミサイルとともに今は使われていないアルカトラズ島を占拠、それに対してFBIは化学班のスペシャリストとアルカトラズからの脱獄歴のある元英国諜報員を>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.8

夫の死後も住み続けていた企業城下町が企業の撤退とともに閉鎖になり、古い小型ヴァンを改造したキャンピングカーで放浪生活を始めた女性の一年間。行く先々で季節労働者として働き、しばらく滞在し、他のキャンパー>>続きを読む

ミナリ(2020年製作の映画)

3.6

レーガン時代のアメリカ、アーカンサス州の田舎にやってきた韓国人移民一家の物語。一家の父親は自分の農場を持ち成功する夢に燃えており、家族はそれに付き合わされてうんざりしている。もちろん一から農場を立ち上>>続きを読む

わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

3.7

デンマークの田舎に高齢の叔父と暮らす女の子の話。彼女はとある事情から叔父に引き取られて暮らし、高校卒業後は獣医学部に入学する予定だったが、叔父が倒れ、介護と牛の世話のために家に残ることになったというこ>>続きを読む

私は確信する(2018年製作の映画)

3.7

フランスで実際に起きた失踪事件を元にした作品。なんで最初から夫が殺したことになってんの?と目が点になるが、こういう決めつけ捜査あるある。これいなくなった妻の愛人が工作して警察も多分グルなんだよな。ただ>>続きを読む

世界で一番しあわせな食堂(2019年製作の映画)

3.5

うーん。フィンランド北部のある村にあるレストランにわけありの中国人の親子がやってきて…って話で、内容はまあお約束かな。この中国人のチェンが実はプロのコックで、宿を提供してもらったお礼に中国料理を作って>>続きを読む

カポネ(2020年製作の映画)

3.6

梅毒に脳を冒された晩年のカポネの姿。晩年つってもまだ40代後半なんだけど、認知症的症状が進んだ上に脳卒中も起こしたりして、家族の介護を受けながら大便を垂れ流したり、妄想にとらわれて暴れたりする。当時カ>>続きを読む

春江水暖~しゅんこうすいだん(2019年製作の映画)

3.9

現代の中国を舞台にした大家族もの。要介護の母親と成人した子供を持つ年頃の4人兄弟の身辺のあれこれを描く。長男の娘の結婚話や母親の面倒誰が見るか問題、借金問題など、縦糸っぽい要素はあるが、概ね波乱は少な>>続きを読む

バッファロー’66(1998年製作の映画)

3.7

以前からタイトルは知ってて、見てみたいと思ってた作品。思っていたほど面白くはなかったかなあ。多分これ1998年当時ならカッコよかったと思うんだよな。でも今見るとどうしても、主人公の暴力的な振る舞いが気>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

殺人罪で服役していた男が出所して娑婆で生きていこうとするが…って話。いやいやカッとなりすぎやろ極端やな、と思うけど、こういう人だから刑務所に入ることになっちまうんだな。カッとなる動機がほぼ理不尽な目に>>続きを読む

羊飼いと風船(2019年製作の映画)

3.9

チベットに暮らす羊飼い一家のひと夏の出来事。のっけからコンドーム風船で遊ぶ子どもらを追っかけ回す父親で笑ってしまうが、これが後々の話にちゃんと繋がっている。信仰厚く転生を信じるチベットの文化と、一人っ>>続きを読む

天国にちがいない(2019年製作の映画)

3.7

監督本人が本人役で、パレスティナのナザレから、企画売り込みのためにパリやニューヨークを訪れ、現地の人々をちょっと驚いた感じで観察している。監督全然喋らないので何考えてるかよく分からんけど、まあびっくり>>続きを読む

聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

3.7

少年院を仮出所した若者が、更生施設のある村にやってきたところ、勘違いと成り行きで司祭の代理を務めることになり云々。彼は少年院に来ていた司祭の感化を受けて、司祭になりたいと思っていたが、前科があるため神>>続きを読む

キング・オブ・シーヴズ(2018年製作の映画)

3.7

泥棒稼業で身を立ててきた高齢者達(60歳でも若者扱い)が集まってお宝がっつりの貸金庫に押し入る話。のっけから泥棒同士の昔話が炸裂しており、当たり前のように犯罪計画。犯行自体もシステムに詳しい若者を加え>>続きを読む

ホモ・サピエンスの涙(2019年製作の映画)

3.7

語り手がどういう人なのかわからないが、その人が見たさまざまな人間模様を断片的に見せるだけといえばそれだけ。主人公は特にいない。たまにいくつかの話に出てくる人がいる。どれも悲しい。信仰を失った司祭とか悲>>続きを読む

バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

3.8

ブラジルの奥地にある村。人口は100人いるかどうかで、慢性的な水不足食糧不足はあるものの、若者や子どももそこそこいて、楽しく平和に暮らしている。生活に必要なものは小学校やデジタル機器も含めて揃っており>>続きを読む

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

若くして父親の経営する会社の役員となった裕福な夫と結婚した若妻がストレスを溜め込んで異食に走る話で、この夫と義両親というのが、絵に描いたような、一見いい人なんだけど、一皮剥くとゲスい、自分たちのやり方>>続きを読む

ニューヨーク 親切なロシア料理店(2019年製作の映画)

3.8

よくある、潰れかけてる店を寄せ集めの個性的なメンバーが立て直す話かと思ったら全然違ってましたやん。主人公は暴力的な夫の元から子どもたちを連れて逃げてきたクララ、それにいろいろいい人すぎてしんどいことに>>続きを読む

この世界に残されて(2019年製作の映画)

3.7

終戦後のハンガリーで、家族を(おそらくホロコーストで)失った10代の少女クララと、やはり家族をホロコーストで失った産婦人科医の男アルドが身を寄せ合って暮らす話で、こういうのって途中で恋愛関係になったり>>続きを読む

ヒトラーに盗られたうさぎ(2019年製作の映画)

3.8

ベルリンでお手伝いさんもいるような裕福な暮らしをしていた知識人一家がヒトラーの迫害から逃れるために、スイス→パリ→英国と亡命の旅をする。その過程での日々の暮らしを描いた映画、かな。絵本作家ジュディス・>>続きを読む

アイヌモシリ(2020年製作の映画)

3.7

阿寒湖のほとりのアイヌコタン(全体が観光村になっている)で暮らす中学生の少年の生活を追った、一応劇映画なんだけど、ドキュメンタリーに近い感じの作品。主人公始めアイヌの人たちは皆本名だね。主人公のお母さ>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.9

なんというか、すごかった。圧倒される凄さ。話自体はある孤島にあるお屋敷にお嬢様の肖像画(婚約者に贈るもの)を描きに来た女性画家がお嬢様と恋に落ちるが、その恋は周囲には知られず絵が出来上がると同時に二人>>続きを読む

THE CROSSING ~香港と大陸をまたぐ少女~(2018年製作の映画)

3.6

香港生まれで香港のIDを持つが母親と深圳に住んでて毎日香港の学校に通ってる16歳の女の子の話。好意的な映画評を見たので観ることにしたが、ちょっとイマイチ。あれこれとよくわからない展開がある。運び屋はな>>続きを読む

マーティン・エデン(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ジャック・ロンドンの自伝的小説を舞台をイタリアに変えて映画化したもの。これ時代はいつ頃のものなんだろう。最後の方に戦争が云々出てくるから1930年代ですかね。貧しい主人公は波止場で絡まれている若者を助>>続きを読む

詩人の恋(2017年製作の映画)

3.8

イマイチ冴えない中年の男性詩人がドーナツ店で働く若い男の子を好きになって云々。主人公が詩人なだけに劇中に流れる数々の言葉が美しい。詩人とはこういう風にものを見て作品としていくのだなあ。しょっちゅう散歩>>続きを読む

ストックホルム・ケース(2018年製作の映画)

3.7

人質が犯人に感情移入して同情的になってしまう現象の元になった、1970年代のストックホルムで起きた銀行強盗事件。これそんな長期にわたる事件じゃないのな。3日間くらいかね。こういう妙に詰めが甘い情けない>>続きを読む

パピチャ 未来へのランウェイ(2019年製作の映画)

3.9

アルジェリアの女子大生が自作の服で友人たちとファッションショーを開催しようとする話とその顛末。女性への抑圧や暴力がこれでもかという酷さで描かれているが、同じくらいシスターフッド的友情も描かれる。舞台は>>続きを読む

おもかげ(2019年製作の映画)

3.7

別れた夫とバカンスに出かけた先で幼い息子が迷子になり、その後行方不明になる。冒頭の緊迫感がすごい。主人公の母親がウザい。おそらく息子は行方不明のままなのか、死んで発見されたのだろう。10年後、息子が行>>続きを読む