劇中で流れる数日の中で、この家族のずっと長い歴史が見えて、時代も家族構成も全然違うのに、自分の家族のことを考えさせられた。
3年ぶりくらいに観たんですが、その3年の間に結婚して実家を出て、親と離れて>>続きを読む
「東京物語」「晩春」と観てきて3作目の小津作品鑑賞。
何でこんなに虜にされてるのかわからないほど、観てる間ずっと惹きつけられた。
結婚に対する考え方なんかは、今の感覚で観ると端々に違和感を覚えるん>>続きを読む
「ニューヨーク1997」と同じ音楽でクレジットが始まって、ジョン・カーペンター作品にしては気合の入った地震のシーンもあり、嫌が応にも期待が高まる序盤の展開。
でもその後は、やたらとスポーツやらアクテ>>続きを読む
オープニングで流れる音楽がもう最高。そして設定が明かされて、スネーク登場。
この時点でがっちり心を掴まれて、あとはエンディングでもう一度あの音楽が流れるまで、完璧に抑え込まれた。
金がかかってなく>>続きを読む
3作目にして、祭りの本家であるアベンジャーズを越えるバカ騒ぎを魅せてくれる快作。
これだけキャラクターが増えたにも関わらず、脇役だったやつから初登場組まで、みんなが個性発揮して大暴れってだけでもう楽>>続きを読む
「ルーム」の狭さ、暗さ、不自由さ、居心地の悪さ。
そこを飛び出して見るもの、聞く音、感じたことのない明るさ、広さ、そしてそれを超える圧倒的な不安。
どれも体に叩きつけられるように伝わってきた。
いや>>続きを読む
動物たちの多様性、ズートピアの個性的な街並みは、見てるだけで楽しかったです。
ただ、端的でまっすぐなメッセージがあまりにも優等生に描かれたストーリーは、ちょっと物足りなかった。
街と動物たちに、アメ>>続きを読む
記事が掲載された新聞を持って訪れた弁護士事務所で、2週間前に被害に遭った子供たちを目の当たりにさせられる現実。
数えきれない人の心を折って、今も被害者が苦しんでいる事件の、何をどこまで描くのか、ドキ>>続きを読む
1本の映画として、単体シリーズの1作目として、そして、MCUの流れの中の1本として…
どの視点で見ても楽しめるって意味では「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」すら超えてんじゃないかな。
それだ>>続きを読む
巧妙に戦争を正当化しといて、それを根底からぶっ壊す。そうやって倫理観揺さぶっておいて、カタルシス感じる部分はまた巧妙に、戦意高揚に繋がってる。
脳に面白さを感じる部分があるとして、そこをバットでタコ>>続きを読む
冒頭の、目とか宇宙を想像させる画。後の捕食シーンさながらに、映画の世界に静かに沈め込まれる。
そのあとの、感情や思考の流れを排した作りには虚をつかれるけど、耳に残る不協和音や、絶妙な人ならざるもの加>>続きを読む
良く言えば真面目で手堅い作り。けど、実話ベースとはいえちょっと遊びが足りなく感じた。
それでも、そのファッションや見た目はもちろん、正義と信念を貫き通すフランク・セルピコそのものにとにかく惹きつけら>>続きを読む
オープニングからエンディングまで、どの時間も忘れがたい。
愛、義理、過去、理不尽さ全て背負ってどう生きるのか、教えてくれる教科書。
笑いが最高のエネルギー。
この素敵すぎる発想を、ぶっ飛んだ設定&秒殺でその世界に引きずり込んで魅せてくれる楽しさ。
濃厚であっという間の90分。
んー…今画面に映っているキャラクターが何をしているのか、どこに向かって話が転がってるのか、よくわからない時間が多かった。
でも監督の他の作品を見て納得。
「MIB」シリーズも「ワイルド・ワイルド・ウ>>続きを読む
オープニングで少し上がったテンションが、約90分かけて緩やかに下り続けた。
設定、キャラクター、展開、どれも面白そうな雰囲気纏ってるけど、何のひっかかりもなくつるんと流れていきました。
はっちゃけ>>続きを読む
序盤こそ感情移入しづらい内輪の話に思えたけど、アーロが家族に守られた安全圏を出てから、ぐっと面白くなった。
相容れないものや、自分の理解・常識・限界を越えたものと触れ合う中で、アーロとスポットが友情>>続きを読む
「マン・オブ・スティール」をふるいにかけて、辛気臭さだけ掬い上げたような鬱々とした展開。何だか暗すぎて乗れませんでした。
かっこいいとかテンション上がるとか、そーいうシーンがとにかく少なくて、スーパ>>続きを読む
この道を行けばどうなるものか
危ぶむなかれ
危ぶめば道はなし
踏み出せば
その一足が道となり
その一足が道となる
迷わず行けよ
行けばわかるさ
アントニオ猪木
こんな感じの映画です。
人生待っ>>続きを読む
もっと事件自体にスポットを当てた、倫理観を揺さぶられるような内容かと思ってたんですが、そこよりも家族の話であり、男の話でした。
3兄弟の中で、親子として一番遠く離れていた息子が、それでも1番近い道を>>続きを読む
剃刀持ったゲイリー・オールドマンの纏った緊張感。
法廷の空気を一瞬で変えるクリスチャン・スレーター。
独房から出たのが運動の時間と知ったケビン・ベーコンの絶望。
そこに立ち込める空気が画面を越えて伝わ>>続きを読む
「ゾンビが発生し出した世界」のリアリティーが全然感じられないのが致命的で、その特殊な状況を活かせてないのがもったいない。
終盤のハイキング辺りの笑えるけど切ない、あの感じをもっと振り切ってやってほし>>続きを読む
底意地の悪いコメディでもあり、真っ当なラブストーリーでもあり…
そのぶっ飛んだ設定やルックに、ふざけ方やスパイスの利かせ方でどんどん色を重ねた怪作。
人間の綺麗なところとそうじゃないところ両方を、嫌>>続きを読む
別に点数つけるために映画観てるわけじゃないんですが、加点したくなる俳優陣による、加点したくなる演技を掛け合わせた爆発力がすごかった。
大泉洋、満島ひかり、樹木希林…挙げたらキリがないけど、脇役に至るま>>続きを読む
真田広之とその周りの人間・美術が渾然一体となって作り出す、つつましい生活の良さ。
子供を連れて祭に行く場面etc、画面に映るだけでその場が明るくなるのがわかる、宮沢りえの澄んだ存在感。
時間としては短>>続きを読む
バナーナー!
スーパー・メガ・ウクレーレー!!
そもそも「怪盗グルー」自体がストーリーには結構弱点もあって、ミニオンのかわいさが映画の魅力に大きく貢献しているシリーズだと思ってるので、そこを突き抜け>>続きを読む
動きから見た目からジョニー・デップにしか見えないランゴをはじめとしたキャラクターたち、アニメ映画としては媚びないというか尖った作風、と他にはない独特な味わいが全編を包んでいる。
個人的に「西部劇」っ>>続きを読む
よく映画から元気をもらえたって言い回しがありますが、もっと根本的な、生きる楽しみを湧き上がらせてくれるような映画でした。
主人公が自分の中に押し殺してきた価値観ぶっ壊される冒頭から、人の意思と繋がり>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
もやもやさせられる。
って言っても悪い意味じゃなく、劇中で投げかけられる、正解のない問いかけに。
それと知って思い返せばしっくりくる描写を重ねた上で、丁寧に感情移入させてからのあの転換点、なおかつ音>>続きを読む
長げーよ!
面白くて短く感じるとかじゃなく、体感的にはまんまクソ長いんだけどそれすら楽しい芳醇で贅沢な3時間。
曲者が集って繰り広げる、欲と悪意に満ちただべりの銃撃戦。
嘘つきばっかだけどそれぞれが>>続きを読む
個々の成長エピソードも笑いの要素も、詰め込み過ぎでとっ散らかってはいるんだけど、大人になりきれない大人たちのバカ騒ぎに、笑ってちょっと暖かくなれる、子供には見せられないクリスマスファンタジー。
ジョ>>続きを読む
悪夢的な寝覚めの悪さを突き詰めた先の、倒錯した高揚感。
ビデオドロームに文字通り狂わされていく主人公の、まさに狂っていく様を映しだす、エロとコミカルを絶妙に融合させたビジュアルが、強烈に記憶に残った>>続きを読む
クリストファー・ウォーケンの醸し出す悲哀と孤独。
それをヒロイック過ぎない主人公像と、彼にもたらされた能力が助長していた。
ただ、能力の発現するきっかけやルール、主人公の使命感がどこから来るかなど、>>続きを読む
瞬間瞬間の積み重ねで、12年の歳月をナチュラルに体感させてくれる衝撃。
あまりにも普通に月日が流れていくけど、最初に空を見上げていた6才の主人公が気付けばぐんぐん成長している、それを追うだけでも感慨深>>続きを読む
結果の大枠は観ているうちに何となく摑めるけど、肝はむしろ過程にあって、ピースが次々とハマっていくのが快感。
話の次元が拡がれば拡がる程、その世界は内に内に収束していて、巧妙なループがそこかしこで延々>>続きを読む