じゅんPさんの映画レビュー・感想・評価 - 47ページ目

じゅんP

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東京物語(1953年製作の映画)

3.8

劇中で流れる数日の中で、この家族のずっと長い歴史が見えて、時代も家族構成も全然違うのに、自分の家族のことを考えさせられた。

3年ぶりくらいに観たんですが、その3年の間に結婚して実家を出て、親と離れて
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

3.8

「東京物語」「晩春」と観てきて3作目の小津作品鑑賞。

何でこんなに虜にされてるのかわからないほど、観てる間ずっと惹きつけられた。

結婚に対する考え方なんかは、今の感覚で観ると端々に違和感を覚えるん
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エスケープ・フロム・L.A.(1996年製作の映画)

3.0

「ニューヨーク1997」と同じ音楽でクレジットが始まって、ジョン・カーペンター作品にしては気合の入った地震のシーンもあり、嫌が応にも期待が高まる序盤の展開。

でもその後は、やたらとスポーツやらアクテ
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ニューヨーク1997(1981年製作の映画)

3.8

オープニングで流れる音楽がもう最高。そして設定が明かされて、スネーク登場。

この時点でがっちり心を掴まれて、あとはエンディングでもう一度あの音楽が流れるまで、完璧に抑え込まれた。

金がかかってなく
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シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年製作の映画)

5.0

3作目にして、祭りの本家であるアベンジャーズを越えるバカ騒ぎを魅せてくれる快作。

これだけキャラクターが増えたにも関わらず、脇役だったやつから初登場組まで、みんなが個性発揮して大暴れってだけでもう楽
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ルーム(2015年製作の映画)

3.8

「ルーム」の狭さ、暗さ、不自由さ、居心地の悪さ。
そこを飛び出して見るもの、聞く音、感じたことのない明るさ、広さ、そしてそれを超える圧倒的な不安。

どれも体に叩きつけられるように伝わってきた。
いや
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ズートピア(2016年製作の映画)

3.0

動物たちの多様性、ズートピアの個性的な街並みは、見てるだけで楽しかったです。

ただ、端的でまっすぐなメッセージがあまりにも優等生に描かれたストーリーは、ちょっと物足りなかった。
街と動物たちに、アメ
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

5.0

記事が掲載された新聞を持って訪れた弁護士事務所で、2週間前に被害に遭った子供たちを目の当たりにさせられる現実。

数えきれない人の心を折って、今も被害者が苦しんでいる事件の、何をどこまで描くのか、ドキ
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アントマン(2015年製作の映画)

3.8

1本の映画として、単体シリーズの1作目として、そして、MCUの流れの中の1本として…
どの視点で見ても楽しめるって意味では「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」すら超えてんじゃないかな。

それだ
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スターシップ・トゥルーパーズ(1997年製作の映画)

4.6

巧妙に戦争を正当化しといて、それを根底からぶっ壊す。そうやって倫理観揺さぶっておいて、カタルシス感じる部分はまた巧妙に、戦意高揚に繋がってる。

脳に面白さを感じる部分があるとして、そこをバットでタコ
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アンダー・ザ・スキン 種の捕食(2013年製作の映画)

2.6

冒頭の、目とか宇宙を想像させる画。後の捕食シーンさながらに、映画の世界に静かに沈め込まれる。

そのあとの、感情や思考の流れを排した作りには虚をつかれるけど、耳に残る不協和音や、絶妙な人ならざるもの加
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セルピコ(1973年製作の映画)

3.4

良く言えば真面目で手堅い作り。けど、実話ベースとはいえちょっと遊びが足りなく感じた。

それでも、そのファッションや見た目はもちろん、正義と信念を貫き通すフランク・セルピコそのものにとにかく惹きつけら
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カリートの道(1993年製作の映画)

5.0

オープニングからエンディングまで、どの時間も忘れがたい。

愛、義理、過去、理不尽さ全て背負ってどう生きるのか、教えてくれる教科書。

ウォーリー(2008年製作の映画)

5.0

これを超えるラブストーリーにまだ、出会えてません。

モンスターズ・インク(2001年製作の映画)

5.0

笑いが最高のエネルギー。

この素敵すぎる発想を、ぶっ飛んだ設定&秒殺でその世界に引きずり込んで魅せてくれる楽しさ。
濃厚であっという間の90分。

アダムス・ファミリー(1991年製作の映画)

1.8

んー…今画面に映っているキャラクターが何をしているのか、どこに向かって話が転がってるのか、よくわからない時間が多かった。

でも監督の他の作品を見て納得。
「MIB」シリーズも「ワイルド・ワイルド・ウ
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ゴースト・エージェント/R.I.P.D.(2013年製作の映画)

1.8

オープニングで少し上がったテンションが、約90分かけて緩やかに下り続けた。

設定、キャラクター、展開、どれも面白そうな雰囲気纏ってるけど、何のひっかかりもなくつるんと流れていきました。

はっちゃけ
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アーロと少年(2015年製作の映画)

3.8

序盤こそ感情移入しづらい内輪の話に思えたけど、アーロが家族に守られた安全圏を出てから、ぐっと面白くなった。

相容れないものや、自分の理解・常識・限界を越えたものと触れ合う中で、アーロとスポットが友情
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バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年製作の映画)

2.2

「マン・オブ・スティール」をふるいにかけて、辛気臭さだけ掬い上げたような鬱々とした展開。何だか暗すぎて乗れませんでした。

かっこいいとかテンション上がるとか、そーいうシーンがとにかく少なくて、スーパ
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

5.0

この道を行けばどうなるものか
危ぶむなかれ
危ぶめば道はなし

踏み出せば
その一足が道となり
その一足が道となる

迷わず行けよ
行けばわかるさ

アントニオ猪木

こんな感じの映画です。
人生待っ
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ジャッジ 裁かれる判事(2014年製作の映画)

3.8

もっと事件自体にスポットを当てた、倫理観を揺さぶられるような内容かと思ってたんですが、そこよりも家族の話であり、男の話でした。

3兄弟の中で、親子として一番遠く離れていた息子が、それでも1番近い道を
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告発(1995年製作の映画)

4.6

剃刀持ったゲイリー・オールドマンの纏った緊張感。
法廷の空気を一瞬で変えるクリスチャン・スレーター。
独房から出たのが運動の時間と知ったケビン・ベーコンの絶望。
そこに立ち込める空気が画面を越えて伝わ
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ライフ・アフター・ベス(2014年製作の映画)

2.6

「ゾンビが発生し出した世界」のリアリティーが全然感じられないのが致命的で、その特殊な状況を活かせてないのがもったいない。

終盤のハイキング辺りの笑えるけど切ない、あの感じをもっと振り切ってやってほし
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ホーンズ 容疑者と告白の角(2013年製作の映画)

4.2

底意地の悪いコメディでもあり、真っ当なラブストーリーでもあり…
そのぶっ飛んだ設定やルックに、ふざけ方やスパイスの利かせ方でどんどん色を重ねた怪作。

人間の綺麗なところとそうじゃないところ両方を、嫌
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駆込み女と駆出し男(2015年製作の映画)

3.8

別に点数つけるために映画観てるわけじゃないんですが、加点したくなる俳優陣による、加点したくなる演技を掛け合わせた爆発力がすごかった。
大泉洋、満島ひかり、樹木希林…挙げたらキリがないけど、脇役に至るま
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たそがれ清兵衛(2002年製作の映画)

3.8

真田広之とその周りの人間・美術が渾然一体となって作り出す、つつましい生活の良さ。
子供を連れて祭に行く場面etc、画面に映るだけでその場が明るくなるのがわかる、宮沢りえの澄んだ存在感。
時間としては短
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ミニオンズ(2015年製作の映画)

3.4

バナーナー!
スーパー・メガ・ウクレーレー!!

そもそも「怪盗グルー」自体がストーリーには結構弱点もあって、ミニオンのかわいさが映画の魅力に大きく貢献しているシリーズだと思ってるので、そこを突き抜け
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ランゴ(2011年製作の映画)

3.4

動きから見た目からジョニー・デップにしか見えないランゴをはじめとしたキャラクターたち、アニメ映画としては媚びないというか尖った作風、と他にはない独特な味わいが全編を包んでいる。

個人的に「西部劇」っ
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パレードへようこそ(2014年製作の映画)

4.6

よく映画から元気をもらえたって言い回しがありますが、もっと根本的な、生きる楽しみを湧き上がらせてくれるような映画でした。

主人公が自分の中に押し殺してきた価値観ぶっ壊される冒頭から、人の意思と繋がり
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君が生きた証(2014年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

もやもやさせられる。
って言っても悪い意味じゃなく、劇中で投げかけられる、正解のない問いかけに。

それと知って思い返せばしっくりくる描写を重ねた上で、丁寧に感情移入させてからのあの転換点、なおかつ音
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

5.0

長げーよ!
面白くて短く感じるとかじゃなく、体感的にはまんまクソ長いんだけどそれすら楽しい芳醇で贅沢な3時間。

曲者が集って繰り広げる、欲と悪意に満ちただべりの銃撃戦。
嘘つきばっかだけどそれぞれが
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ナイト・ビフォア 俺たちのメリーハングオーバー(2015年製作の映画)

3.4

個々の成長エピソードも笑いの要素も、詰め込み過ぎでとっ散らかってはいるんだけど、大人になりきれない大人たちのバカ騒ぎに、笑ってちょっと暖かくなれる、子供には見せられないクリスマスファンタジー。

ジョ
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ヴィデオドローム(1982年製作の映画)

3.8

悪夢的な寝覚めの悪さを突き詰めた先の、倒錯した高揚感。

ビデオドロームに文字通り狂わされていく主人公の、まさに狂っていく様を映しだす、エロとコミカルを絶妙に融合させたビジュアルが、強烈に記憶に残った
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デッドゾーン(1983年製作の映画)

3.4

クリストファー・ウォーケンの醸し出す悲哀と孤独。
それをヒロイック過ぎない主人公像と、彼にもたらされた能力が助長していた。

ただ、能力の発現するきっかけやルール、主人公の使命感がどこから来るかなど、
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6才のボクが、大人になるまで。(2014年製作の映画)

3.4

瞬間瞬間の積み重ねで、12年の歳月をナチュラルに体感させてくれる衝撃。
あまりにも普通に月日が流れていくけど、最初に空を見上げていた6才の主人公が気付けばぐんぐん成長している、それを追うだけでも感慨深
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プリデスティネーション(2014年製作の映画)

3.4

結果の大枠は観ているうちに何となく摑めるけど、肝はむしろ過程にあって、ピースが次々とハマっていくのが快感。

話の次元が拡がれば拡がる程、その世界は内に内に収束していて、巧妙なループがそこかしこで延々
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