じゅんPさんの映画レビュー・感想・評価 - 43ページ目

じゅんP

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ロケッティア(1991年製作の映画)

3.4

ベタすぎるくらい王道で、良い意味で能天気。
その時代感も相まって、安心して楽しめる。

「遠い空の向こうに」や、「ジュラシックパークIII」など、後の作品に通じる監督の好きな要素を、ぎゅっと濃縮して詰
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.8

この題材であんな空の色見せつけられたらもう、人間ってなんなんだよっていう何とも言えない感情が込み上げてくる。

ただ、それでいて、不謹慎だけどめちゃくちゃ面白かった。
その世界を知らない主人公が、巻き
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映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~(2015年製作の映画)

3.4

大人から子供まで、余計なこと考えずに楽しめる作り。
それってともすれば、物足りなさにも繋がりかねないけど、今作ではそこに乗っかる超有名映画たちへのオマージュなど、美味しすぎる味付けの数々にすっかり惚れ
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the Future ザ・フューチャー(2011年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

「何気ない日常が本当の幸せ」も、「あの時、こうしとけば良かった」も、選択と結果論の繰り返しなわけで、それをいったん覆しておいて、でも結局そこに戻って考えさせられる、という見せ方が新鮮でした。

自分に
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しあわせの隠れ場所(2009年製作の映画)

2.6

題材となった事実自体は、めちゃくちゃ尊い、素晴らしいことで、だからこそ今作の描き方は何かこう、漂白され過ぎてるというか、過剰に綺麗に洗って、盛り付けられているように感じた。

目を背けたくなる部分に目
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.8

「子供」とか「病気」とか「余命」とか、そーいう要素に惑わされて斜に構えて観始めた自分が恥ずかしいくらい、正面切って熱い愛を浴びせ合う家族に突き動かされて、泣き疲れました。

子役から脇役に至るまでみん
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

3.4

肌感覚として、この映画を傑作と感じている自分がいながら、憎しみの連鎖を断ち切るための方法論として、今作の根幹の部分がどうしても消化できない自分もいて、でもこんなにも思いを巡らせてる時点でやっぱり、大傑>>続きを読む

大統領の執事の涙(2013年製作の映画)

3.8

映画の冒頭が1926年で、ラストは2009年。
主人公の一生を詰め込んだ130分は長いようで短くて、駆け足で語られる分、ケネディやキング牧師辺りの話はもっと見たかったけど、逆に歴史的にも家族の話として
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GONIN(1995年製作の映画)

3.4

絵になるキャストが集ってぶつかり合う、まさに怪作。

出てくるやつ皆、危なくて、綺麗だけど汚くて、みなぎるパワーと脆さが同居してて、他では味わえない見応えがありました。

アポロ18(2011年製作の映画)

2.2

アポロ計画の謎に迫る設定に惹かれ、煽り方も上手いので序盤こそ惹かれる部分もあったけど…。

モキュメンタリー風の映像を繋いで話を進めている分、最後まで地味な画が続くので、オチに至るまでのハラハラ感が物
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モヒカン故郷に帰る(2016年製作の映画)

3.8

どこかに転がってそうなエピソードたちの中に、断末魔!みたいなテンションをスッと潜ませる、その違和感のなさ。

あの島の、あの家族にしかない振り切った距離感が、不思議と自分の家族に重なって、たまには実家
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カリフォルニア・ゾンビ逃避行(2013年製作の映画)

2.6

色んなゾンビ映画の、よくあるいいシーンが何となく羅列されていて、やりたいことわかるけど感情の起伏が物足りなかったです。

もっと青春とか恋愛とか、ドラマ部分をしっかり見せて欲しかった。

恋人たち(2015年製作の映画)

4.6

自分の力じゃどうにもならない生きづらさと、どう折り合いをつけるのか…。
日常の中で、ふいにすれ違ったり突き離される瞬間と、各人物の思いが詰め込まれた台詞が、色んな意味で沁みる。

3人の主人公が闘う葛
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スライディング・ドア(1997年製作の映画)

3.8

真っ当なラブストーリーの体を取ってるけど、2つの「もしあの時…」がどっちに転ぼうが、恋愛なんて全然推奨してなくて、男女の描き方がひねくれた話でした。
一番達観したポジションで、事の顛末を笑い飛ばしてる
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フィリップ、きみを愛してる!(2009年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

実話と言われてもなお、これ天才ってのを都合良く使い過ぎじゃね?と思ってしまう。
そんな現実味と乖離した主人公を、そのキャラクターで成立させちゃうジム・キャリーの『ジム・キャリー力』に脱帽。
ついでに、
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デモンズ2(1986年製作の映画)

3.0

登場人物多いがままに、話が散らかってて色々と雑なんだけど、それが魅力と背中合わせで、マイナスになってない。

悪魔化するとこじっくり見せたくてしょうがない感じとか、扉という扉が全然開かないとか、マッチ
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パイレーツ・ロック(2009年製作の映画)

3.0

ビル・ナイに、フィリップ・シーモア・ホフマン。
ロックに魅入られたおっさんたちが、すげー楽しそうで羨ましい。

デモンズ(1985年製作の映画)

3.8

古びた映画館で見てーこれ!
感染?が拡大していく過程の設定やビジュアルがめちゃくちゃ凝ってて、始まり方なんておしゃれですらあった。

それだけに主役の魅力が薄いのと、中盤から急激によくあるゾンビ映画に
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トキワ荘の青春(1995年製作の映画)

3.4

主人公の寺田含め、名前すら知らなかった漫画家に至るまで、どの登場人物にも多かれ少なかれドラマを、青春を、担わせて描いてるのがいいなーこれ。
特に赤塚不二夫。雨のシーンがめっちゃいい。

古田新太に阿部
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スティーラーズ(2013年製作の映画)

3.4

ヴィンセント・ドノフリオ演じる質屋を介して、3つのエピソードがびみょ〜に交わる、初期タランティーノ風を気取ったクライムムービー。

狂った倫理観のバランスを抜きにすれば、個々のエピソードの発想とか、癖
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SCOOP!(2016年製作の映画)

3.8

ん?これ完全に二階堂ふみが主役の映画じゃん!

限りなく毒に近い劇薬みたいな世界と、そこで闘う先人の中に放り込まれて、大人に、女になる過程がぎゅっと凝縮されていて、性別も環境も、何もかも全然違う自分も
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高慢と偏見とゾンビ(2016年製作の映画)

3.4

ゾンビ要素を、どれだけかけ離れたところに持ち込めるか。
そのアイディア段階で、もう一定の面白さが保障されてるような秀逸な設定を、「高慢と偏見」の骨格をみだりに壊すことなく、うまく料理していた。

二兎
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.8

開始数秒で観る側の心掴んで、そのスピード感とテンポで分厚いドラマ魅せきるスマートさ。

サリーがふとした瞬間に、不安を高ぶらせるその恐怖感や、事故後の落ち着かない現場の空気にぞわぞわさせられる。

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ムーラン・ルージュ(2001年製作の映画)

3.0

どアタマの20世紀FOXのロゴから、フルスロットルで鮮やかな世界にいざなってくれます。

ギットギトな前半に耽溺しまくって観ていた分、途中から急にビジュアルもストーリーも大人しくなってしまったのが残念
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コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

3.0

基本、「おしゃれさ」が先に立っていて、たまにそれを乗り越えてくる「おしゃれ面白さ」がたまらない。

ただ、良くも悪くも綺麗にまとまっていて、キャストの好みぐらいの差ではあるんだけど、同じガイ・リッチー
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銀の匙 Silver Spoon(2013年製作の映画)

3.4

青春×農業、マンガ原作でアイドル映画…。
色々見せなきゃいけない中で、毒も熱も薄味で物足りない部分はありますが、あっさりとはいえ、それぞれの要所をきっちり押さえてまとめ上げられていた。

特に農業パー
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スポンジ・ボブ/スクエアパンツ(2004年製作の映画)

3.0

ながら見するつもりだったのに、ど頭から予想外過ぎて見入ってしまった。

実写の使い方が狂ってて、ロックが強引に世界を救ってて、とにかく変な輝き方した映画でした。

アギーレ/神の怒り(1972年製作の映画)

3.4

命がけで撮られて、桁外れな労力で作られたことが、開始数十秒でびしびし伝わってくる。
アギーレを見通した視点そのままを見ているようで、人の意思のもとで作られた画だってことが、希薄と言うか、透明だった。
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女王陛下の戦士(1977年製作の映画)

2.6

同じヴァーホーベン監督の「スターシップ・トゥルーパーズ」や「ブラックブック」が、戦争を舞台に人間を掘り下げて描いていたのに対して、今作はもう少し俯瞰で戦時下を捉えて見せる映画だった。

戦争により、思
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マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

3.4

無知だったり、それゆえの根拠のない楽観視だったり、そこに付け込まれて搾取されてることに、ズバズバ切り込んで警鐘鳴らしてくる。

見せ方も半分はコメディなんだけど、既に露見してる世界の現実を前にしてうま
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プールサイド・デイズ(2013年製作の映画)

1.8

どうしても、くだらない大人たちが無自覚に子供を振り回してるとこに過敏に反応してしまって、乗れませんでした。

成長したあとの主人公が結局、3点付けられた時の採点基準から、あんまりはみ出せてないのが残念
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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

2.6

ぬるっと始まって、最後までテンポが死んでました。
各々のキャラ紹介とか、悪いやつらが一堂に会するとか、何かのきっかけで一致団結するとか、どこかでもっと暴れ倒してぶち上げてくれるシーン欲しかったです。
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後妻業の女(2016年製作の映画)

3.8

どいつもこいつも自分の欲に忠実で良いなぁ。

大竹しのぶ・豊川悦司の主役コンビの力が大きい映画ではあるんだけど、脇を固める他のキャストもどハマりしていて、色んなタイプのクズたち見られるお得感。

最後
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グランド・イリュージョン 見破られたトリック(2016年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

覆すための表裏、どんでん返しのための高低差はびっしり詰め込まれてるんだけど、1作目と比べると話転がすパワーに欠けていて、身を委ねて楽しめちゃう感覚はだいぶ減っていた。

前作からのキャストだから仕方な
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グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

3.4

オープニングの、メンバー紹介兼ねた個々の見せ場で一気に引き込まれた。

キャストの魅力・キャラクターの個性も込みで最初にガッチリ掴まれた分、最後まで煙に巻かれて楽しめました。

幸せへのキセキ(2011年製作の映画)

3.8

キャメロン・クロウ監督苦手だったんですが、これは良かった!

うまくいきすぎだったり、ご都合主義な部分も全っ然気にならないくらい、透き通った家族の再生の物語。

懐の深い動物たちと、たゆたう光と、そこ
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