色んな方向に話が伸びていって、それぞれが素敵な着地っぽいゴールに向かって進んでいくんだけど、あんまり響いてこなかった。
ストーリー、キャラクター、アクション、どこを取っても「それっぽい」を寄せ集めたふわふわした映画でした。
この映画のことを話そうと思っても、ショーン・ペンの筋肉しか出てこないくらい、シンプルに見所が少>>続きを読む
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そんなとこ見せ場にするか?ってとこ見せ場にしていて、ハラハラさせ方が狂ってる。
そのひとつひとつは面白いんだけど、推進力として話を引っ張る程には至ってなくて、退屈な時間も多かったです。
子供たちが>>続きを読む
ラジー賞の栄冠と、先行するエロいだけのイメージから何となく敬遠してたけど、ショービジネスの世界をど直球で描いた、ものっすごい分厚いエンターテインメント。
ギラついた色使いで語られる華やかさと、そこに>>続きを読む
画面にはびこる、汚さと不埒さと不謹慎。
下衆でいや〜な気持ちになる描写てんこ盛りなのに、むしろハイな気分にさせてくれる。
これが楽しいなんて、おおっぴらに言うもんじゃない気がするけど、悪い誘惑に取り>>続きを読む
二人の、というか新子の十七年間が、流れるように映し出される二時間。
起こっていることにそぐわないくらい、美しい画がゆったりと続くんだけど、体感は本当にあっという間でした。
其処に独り、取り残された女>>続きを読む
自己主張と快楽だけで生きてる若者の刹那、みたいな映画が不得意なので、時代背景とか安保闘争とか関係なく、この映画も好きにはなれなかった。
そんな葛藤と折り合いをつけて、社会に順応してるはずの「おとな」>>続きを読む
渡世人がどんな存在か説明しつつ、口上のリズムで引き込み、さらには華麗に落とす冒頭のツカミから、もう全速力。
三人が先細りした道を転がるように走り抜けていくさまと、そのあっけない幕切れに、何とも言えな>>続きを読む
ミステリーとしては目新しさのない真相で、想像つく分、そこは早い段階で関心から離れた。
そんなことより、たぶん何十年も後に観たとしてもエッジが効いてると思うであろう、変なこだわりが爆発した、カメラアン>>続きを読む
せっかくの映像を満喫できるようなシーンが少なめで、余白とか遊びみたいな部分があまりなくて残念。
そこまで内容詰め込んでるわけでもないのに、ずっと急かされてるような話運びでした。
変にPOVのルールに縛られず、自由な見せ方で、すっっっげー竜巻を楽しく料理して魅せてくれる。
巻き込まれる人の配置も、スパイスとしてのドラマも、良い意味での竜巻の引き立て役としてちょうどよかった。
よくよく考えたらPOV向きな題材たくさん撮ってきてる監督な気がして、そこの相性が格別。
テーマ語るための点と点の結び方が次元超えてて不安になるみたいな、よく発症してる症状も出てなくて、シャマラン映画>>続きを読む
予想よりちょっと速くて、予想よりちょっとアドレナリン分泌させてくれるジェットコースタームービー。
こーいう映画は「楽しんだもん勝ち!」って思わせてくれるかどうかが肝だけど、リーアム・ニーソンに背中押>>続きを読む
リーアム・ニーソンお得意の、困りながら暴れる姿は堪能したし、序盤の巻き込まれていく過程には一気に引き込まれました。
ただそこを超えるスッキリは無かったかなー。
クリステン・ウィグやメリッサ・マッカーシーの個性に頼らない、あくまで「ゴーストバスターズ」を押し出した作りに好感。
旧シリーズの楽しい空気をうまく抜き出して、そこにキャラクターも武器も見せ場も軒並み>>続きを読む
序盤は、映画自体じゃなく、こんな当たり前のこと伝えなきゃいけない「現実」にイライラしながら観てたんだけど、途中からそんな感情忘れるくらい見入ってしまって、懐の深さに脱帽した。
この映画のルックがすご>>続きを読む
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無意識に、感覚的に持ってしまってる枠組みの、頭の中で張られたその限界を文字通り、押し拡げる演出はそれはもう、グッときた。
その後の葛藤まで含めて、シチュエーションや置かれた環境は全然違ってたとしても、>>続きを読む
暴れ回るメリッサ・マッカーシーの重圧に押しつぶされるのが楽しすぎるスパイコメディ。
サービス過多なんだけど、それすら愛おしい。
シリーズ2作目にして、4か5作目くらいのゆるさを見せつけられる。
前作から引き継いだ徹底した能天気さが、一周回ってシリーズ自体のチープさに追いついたようで、ほんのり心つかまれた。
万人に向けた商業映画だけに、ぬるさや説明くささもあります。
ただ、意外と、って言い方するのも失礼なくらい、ぶっ飛んだ部分や歯ごたえある部分の片鱗も見せてくれる、行き届いた娯楽作でした。
ずっと説明を聞かされて想像を見せられる前半と、ただでさえ乗れてない話を視点を変えて繰り返される後半。
何かもう苦痛ですらなくて、感じるものがほっとんどない映画でした。
描かれる人間の意地の悪さや、妬>>続きを読む
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怪獣の見せ方、見せ場の作り方、どつき合いは単純に楽しいんだけど、あまりにも短くて満足できず。
ゴジラわかって作ってます的なスタンス取ってる分、エメリッヒのそれよりタチ悪いとすら思いました。
日本には>>続きを読む
映画館で観た時も普通に楽しかったし、観直してもやっぱり楽しいんだよなー、これ。
政治も社会も畏怖も何にもないけど、AMERICANでFREEDOMで、JURASSICなGODZIL…。
序盤こそ子供たちがウザくて乗れなかったけど、馬鹿でイタくて見てらんないパパ2人の奮闘っぷりに、徐々に引き込まれた。
話が進むにつれて、ウィル・フェレルとマーク・ウォールバーグがお互いの魅力ガンガン引>>続きを読む
前作同様、偏執的でくだらない笑いをやりつつも、ミッキーマウス気取りなオープニングから、ブライアン・ミルズが帰ってくるとこまで、娯楽作として堪能できる作り。
らしくないと言えば、らしくないくらい、押さ>>続きを読む
シリーズ通してくっちゃくちゃになってた風呂敷を、既に「ファースト・ジェネレーション」でしっかり拡げ直して、「フューチャー&パスト」で綺麗にたたんでる分、盛り上げづらくて難しい立ち位置だったであろう完結>>続きを読む
周りの人まで巻き込んで、思わず突き動かしてしまうエネルギー、気骨のある生き方に心かっとばされました。
描かれる時代は決して明るいものではないですが、トランボが軽口たたいたり、皮肉言い合ったり、口論し>>続きを読む
あー…妥協しないで字幕で観ればよかった。
前作の内容は、ドリーってこんなにも記憶保てない設定だったっけ?って疑問に思うくらいには忘れてたけど、今作の八代亜紀のインパクトはたぶん忘れないと思う。
…>>続きを読む
切ない&いたたまれない、動機も不純だけど、だからこそ親近感わく和製ヒーロー。
正義?に目覚めたおっさんの、微笑ましくも意志のこもった跳び蹴りにTKOされました。
勝手に「キックアス」とか「スーパー!」みたいな、軟弱男子が正義に目覚める映画だと思い込んでたけど、主人公が最初からガチガチに体鍛えててめちゃくちゃ強いっていう嬉しい誤算。
主役のマルコ・サロールのア>>続きを読む
冒頭の、これ見よがしに停められたタンクローリーから最後まで、こっちの期待に応え続けてくれて、笑って許せる非常識バカアクションの集大成。
シリーズの大団円を迎えるにふさわしい、クライマックスのつるべ打>>続きを読む
シリーズが進むにつれて、内容はどうでもよくなっていってるんだけど、それを越えて「お馴染み」が生み出す多幸感が止まらない。
2作目でジョー・ペシが加わり、いいアクセントになっていたのと同様に、新加入の>>続きを読む
怪獣としても、ディザスターとしてもちゃんと、恐ろしかった。
あとは会話のテンポと言葉のチョイスで魅せる、良くも悪くもな日本っぽさ。ぐだぐだと長々しゃべるのすら、この映画にはプラス。
石原さとみが絡む>>続きを読む
良かったとこ、すげーとこありすぎて、語りたいようで語りたくない!
絶望感とか苦味とかテーマとか愛とか、一手に背負って自分を貫いた芹沢博士が切ない。
思ったよりモスラ主軸の話でした。
ストーリーと感情面を引っ張るモスラに対して、ドジっ子暴れん坊な、ゴジラのかわいいヒールっぷりがお茶目で楽しい。
コミカルな異種格闘技戦。
ビッグネーム同士の対戦カードで嫌が応にも期待値が上がる分、煽りVTR的な部分の長さに対して、試合自体の満足度がそこまで高まらなかったのが残念。