まさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!(1999年製作の映画)

3.4

話がめちゃくちゃキモいw
でもまぬけで変でなんかすごく愛せる映画だったw
嫌いじゃない

まなざしの長さをはかって/正しい距離(2007年製作の映画)

4.3

イタリア語の教授に借りたDVDで鑑賞(最後に字幕で名前出てきた)

作品全体の色使いや空気感をたっぷり見せる珠玉の空撮で始まり、しょっぱなから最高映画の気配が漂う
中盤まではのんびりいろんな人が各々生
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赤い砂漠(1964年製作の映画)

3.5

工業地帯と大自然の両方をふんだんに映そうとしている感じ、無機的/有機的な色彩が両方とも見られる感じ、物体の幾何的なつくりも物質的な肌触りも重視している感じ
なんだかめちゃくちゃ色々映したがってる印象を
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風櫃(フンクイ)の少年(1983年製作の映画)

3.8

ジャケットのシーン、すごい!!最高!!!!

ロケーションと脚本、どちらが先に決まったのかがとても気になる。ぜんぶ場所に合わせて作っていったんじゃないかと思うくらい、建物や土地や道がめちゃくちゃ機能的
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童年往事 時の流れ(1985年製作の映画)

3.7

物心ついて、両親や祖父母に何かを打ち明けられるとき

軽蔑(1963年製作の映画)

4.0

べべ!!!!!!!

唐突に起こる破壊や暴力がめちゃくちゃ面白い。そして醒めた愛の描き方がめちゃくちゃ上手い。人と人が愛し合ったりすれ違ったりすることの、感情の交錯がいかに普遍的なものであるかというこ
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幸福なラザロ(2018年製作の映画)

4.2

最近映画を見られていなかったんだけれど、こういう映画に渇いた気持ちのときに抜群に満足感を与えてくれるタイプの、めっちゃ映画らしい豊潤な作品だった。

まずラザロの顔。こんな適役いる?てくらいの、見てい
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暗殺のオペラ(1970年製作の映画)

-

もともとそこにある光や風景やモノは、完全に思い通りに操ることはできないはずで、撮影はあくまで無数の選択の総和だと思っていた。でもストラーロの撮影を見ていたら、0から作ったんじゃないかと思うほど圧巻の美>>続きを読む

裏窓(1954年製作の映画)

3.7

こっちまで足が折れて動けなくなってしまったかのような、絶妙なモヤモヤ感。そうか、わたしもこうやって覗き見することしかできないんだなあと、、、
あまりにも綺麗なグレイス・ケリー、そして超かわいいラスト!
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サイコ(1960年製作の映画)

4.0

『サイコ』はサスペンスの古典なので色んな映画で真似され尽くした、と教育されてきたんだけれど、話を展開させたり物事を判明させたりするときに結構段階的に畳み掛けてくるこの物語構造にあまり既視感はなくて、な>>続きを読む

お早よう(1959年製作の映画)

4.5

文句なしの大傑作
映画的お笑いの頂点
これまでずっと、映画に出てくる赤ん坊や小さい子どもの面白さは、その制御不能な挙動にあるのだとばかり思っていたけれど、これを見てその考えが思いっきり覆された。子役は
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妻よ薔薇のやうに(1935年製作の映画)

4.0

あまりに複雑な家族関係のど真ん中にいる千葉早智子が、本当に魅力的!
せかせかしていてストレートで、にっこりしていてあははと笑って、素直で明るくて思いやりがあって、、、最高のヒロイン!(この作品が制作さ
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甘い生活(1959年製作の映画)

4.1

男女が2人っきりのシーンを除いたら、目立つエキストラ(しかもやや人数多め)がいるシーンと、とにかくめちゃくちゃ人がいっぱいいるシーンばかりだった。ちょっと前に見た『白い酋長』でも、めちゃくちゃ人がいっ>>続きを読む

我らの父よ(2020年製作の映画)

3.0

イタリアの映画を見るとき、現実/非現実に着目すると面白いですよ、と言う教授に紹介された作品

この映画の現実/非現実の問題は、小説や映画の設定やオチに対して「あの時のあれはどういう意味だったのか」「あ
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シシリアン・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.6

フレームインとトランジションに限らないピンボケや明暗による豊かなホラー的出現。めちゃ怖い

ラストちょい前の、ドローンによるものと思しき空撮で、こんな雰囲気の映画だったのか?あれ?という違和感を覚えた
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白い酋長(1951年製作の映画)

3.9

まず、とにかく人が多い

映画の中で(「人混み」以外で)、こんなに人がいる場を見ることがないので、もう人が多いってだけでも少し面白いのに、役者全員が超面白い動き方/移動の仕方をする

どうしてこんなに
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HITOMA(2020年製作の映画)

-

演劇ぽいなあと思って見ていたけどラストの空撮でやっぱり映画だ!となった

ROUTINE(2020年製作の映画)

-

序盤の、家の中で動き回る流れが面白すぎて、動き出すたびに大笑いしてしまった

こんなふうに軽やかに、するりするりと動けたらなあ〜という見ている間の感覚は、もちろんジャグリングの技によるものでもあるけど
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

映画を見ていて、こんなに抗いようのない刺さり方をしたのは久しぶりだった。暴力に似ている。

コールの中踊る姿やラストは、神話すら彷彿とさせるような絶対感をたたえているし、その姿を見ていると、まるで「糸
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恋恋豆花(2018年製作の映画)

-

あまり映画ぽい演出が見受けられない印象。でも独特な価値のある作品だと思う。単なるロケ映像にしては尊すぎるというか。

私をくいとめて(2020年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

遠くに行ったのは愛ちゃんの方だった、これはあまちゃんの逆

「30代」「独身」といったキーワードは、あくまで表面的な部分にしかとどまっていないところがすごく面白くて、ストーリー的に重要なのはもっと、「
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NANA(2005年製作の映画)

4.2

NANAを演じる中島美嘉が、ハマり役!どころじゃない映画的奇跡に思えたので高得点にした。
「この役が合っている」という領域は遥かに超えて、例えば役者のアドリブや、偶然映り込んだモノや、思いがけず差し込
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喜劇 特出しヒモ天国(1975年製作の映画)

3.3

あまりにもさまざまな女性の裸体。女性の裸体ってこんなにもさまざまなのかとばかり考えてしまった

冬冬の夏休み(1984年製作の映画)

4.1

田舎の夏の空気感と無邪気に遊ぶこども達の、ノスタルジックでかわいらしい映画!だと思って油断して見ていたらめちゃくちゃやけどする。そのすぐそばで汚いこと、むごいことが淡々と発生し、こども達はみんな、遠慮>>続きを読む

プロメア(2019年製作の映画)

3.2

独特な色彩感覚
各シーン目に馴染みのない色がベースに使われている
アイナになりたい………

ジオラマボーイ・パノラマガール(2020年製作の映画)

4.2

めちゃくちゃ面白かった!

岡崎京子の、スクラップアンドビルドや工業地帯、歩道橋、校舎、橋などの建造物に対する感性がとても尊重されている感じがなんともよくて、登場人物が全員ちょっとヤバイっていう大きな
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スパイの妻(2020年製作の映画)

4.1

タイトルが脚本のうちに入っているスパイ映画であり戦争映画だよなあ、だとしたら一体どうやって展開していくんだろうと思っていたけれどめちゃくちゃメロドラマだった。黒沢清の映画は初めてで他の作品にも強い興味>>続きを読む

これがロシヤだ/カメラを持った男(1929年製作の映画)

-

映画言語の存在を証明しようとしていることはわかったけれど、それを冒頭の字幕で理解している自分こそがもう矛盾だし、映画言語の存在を知らずに見たら理解できないし、知ってて見ても物足りない気がした。役者も言>>続きを読む

アタラント号(1934年製作の映画)

3.5

こちらも計画的に思える素敵なラストショット!

その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

4.6

2度目の鑑賞
映画館で見ることができて、やはり傑作だなと痛感した
好きな点が大きく4つ

①画面へ「侵入」するバイオレンス
②エキストラと役者の中間のようなエキストラ
③汚れない服
④主演兼監督に伴
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男性・女性(1966年製作の映画)

4.4

秀逸なモンタージュに泣かされる
映画監督と哲学者の共通点に言及し、映画の中で人生に対するヒントを提示し続けるゴダール自身のあり方

わたしはロランス(2012年製作の映画)

4.0

タイミング、時系列の妙で泣いてしまった
新世代のアスペクト比
ポートレート的な人の顔の撮り方が魅力的

暴走パニック 大激突(1976年製作の映画)

3.7

映画を見ながらここまで笑ったのは久々だな〜

同じ東映の同時期のカーアクション『狂った野獣』もそうだったけれど、パニック中の面白さがそれまでのドラマに出てくる人たちのヤバさとだいたい一緒なんだよな。巻
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