maiさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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長屋紳士録(1947年製作の映画)

3.9

ぶつぶつとあちこちで愚痴を言いつつも、だんだんと子どもに対しての愛情が芽生えてくるおたねさんが好きでした。

子どもがあまりにも無碍に扱われるので、いくら拾ってきた子だからってもっと大事にしてあげて…
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一人息子(1936年製作の映画)

3.7

勉強すれば出世できると信じて疑わなかった親子が、世間はそんなにうまくできてなかったか…と感じる作品。
井の中の蛙大海を知らずってこういうことなのかな。

貧しいながら、子どもに勉強をさせて「出世しなさ
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淑女は何を忘れたか(1937年製作の映画)

3.8

節子の奔放な感じがクセになります!
尻に敷かれる夫に、手厳しい妻。
そんな間に奔放な子が割って入ってくるわけだから、あれよあれよという間に夫婦の(微妙だった)関係性はさらに微妙な感じになってしまいます
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東京暮色(1957年製作の映画)

4.0

ドラマとして十二分に面白くはあるんだけど、とにかく暗い…そして救いようがないんです。わたしがこの作品を見るまでに鑑賞してきた小津作品の痴話喧嘩っぷりはどこへ…という感じでした。

外に男を作って出てい
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ふきげんな過去(2016年製作の映画)

3.4

わたしには刺さらなかった…でもエネルギッシュな女性が集まるだけで、日常のはずが一気にドラマになるし、ふとした一言が真理になってくる雰囲気は好きでした。

でもいつ面白く展開していくんだろうと思ってたら
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ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

3.6

森見登美彦の世界観が本当に大好きです。
彼の作品は夏にみたくなる。

ペンギンの現象とか…SFに特化した作品ではないから、謎の解明に焦点を当てると面白さに欠ける気がしてしまいそうだけど、この作品は「少
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スターリンの葬送狂騒曲(2017年製作の映画)

3.4

この時代の歴史に明るくないせいで、もったいないことをしたなあと思いました。
風刺の面白さがほとんど理解できない…。笑
完全にわたしの知識不足です。
ちゃんと歴史を知ってからまた観たいと思います。
でも
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タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

3.6

この作品を見たひとのうち、少なくない人が「思ってたのと違った!」と思ったはず。
てっきり子育てに疲れた女性の再スタートの話…かと思っていたら、全然違う展開に。希望に満ちたというか、やっとスタートライン
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お早よう(1959年製作の映画)

4.3

めちゃくちゃ好きな監督を見つけたかもしれない…そう確信しました!

話は他愛もないことっで、カメラも定点に近いもので動きはさしてありません。映画の作りとしてはシンプルだし、日常そのものなんですが、その
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おじいちゃん、死んじゃったって。(2017年製作の映画)

3.7

キャストがことごとく良いのと、テーマが現代に即していて良かったです。

この作品に手を伸ばしたのは、自分の状況と似ていたからです。
そして、岸井ゆきの演じる主人公ともそこまで年齢が変わらない…その点だ
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ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

3.8

この作品に影響を受けたって作品は多そう…というか、いろんなSF映画の根本を辿るとこの映画に行きつくってことが多そう。
そう思うくらい、SFとしての魅力が詰まっていて、ラストに至るまで非常にシンプルに話
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みじかくも美しく燃え(1967年製作の映画)

3.5

ストーリーとしては、実話を元にしたとあるけど珍しくはないものかなとおもいます。
が!めちゃくちゃ自然が綺麗。
北欧の夏ってこんな風に美しいんだ…とひとつひとつのシーンに惚れ惚れしました。
主役の綱渡り
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晩春(1949年製作の映画)

4.2

初!小津安二郎!
最高でした。父と娘のお互いへの思いやりに温かくなり、そしてその別れに寂しくなり…日本映画の魅力を感じた気がします。

母がおらず、父と娘だけで支えあって生きてきた二人。
娘は「父には
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羊と鋼の森(2018年製作の映画)

3.4

これは何というか…テーマが散漫すぎる気がしました。

ピアノテーマの映画が凄く好き(というか音楽をテーマにしたものが好き)で、この作品は原作も読んでいました。
原作が特段好きというわけではないのですが
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田園に死す(1974年製作の映画)

3.6

超日本的なカルト映画。初めから感じる違和感のなかにも、どこか日本人らしいユニークさとか「田舎ってそういうところ」感が漂っていて、非現実的な装飾なのにどこかリアルの生々しさも感じる…一回見たら絶対に脳裏>>続きを読む

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.6

カルト映画の一種…なのでしょうか?
観たい観たいと思ってた作品のひとつで、GYAOで鑑賞しました。

人間に模した民族が、ゴキブリのような扱いを巨人族から受ける世界…。
そこに乗っかる、独特のタッチの
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フェリーニのアマルコルド(1974年製作の映画)

3.8

話はなんてことないし、何か軸となる物語があるわけではなくて、本当に街に起こったことを季節に従って流していくというスタイル。
でも面白いんですよね。
出てくる市民の軽さとか会話のゆるさとかも好きだし。
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ローラーガールズ・ダイアリー(2009年製作の映画)

3.7

やっと観れたーーー!!!
「JUNO」で一目ぼれしたエレン・ペイジ。ニヤッと笑う感じがたまらないです。

勇気を出すのに臆病な女の子がローラースケートの格闘技のような戦いや、そこにいる女性たちとの交流
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クーパー家の晩餐会(2015年製作の映画)

3.6

クリスメスの話だから、もう幸せ感が素敵すぎて…!
季節感度外視のチョイスではあるんですけど笑、シャラメも何気にいて、しかもハッピーエンド確約(なんといってもクリスマスの話なので幸せにならないはずがない
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マダムブラック(2015年製作の映画)

3.5

なんでこのポスターなんだろう…。笑

不運にも猫を轢き殺してしまった男性が、その飼い主の女の子を悲しませまいと嘘に嘘を重ねてしまうという話です。
冷蔵庫に保管したりとか…ちょっとやばい感じもするのです
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覆面系ノイズ(2017年製作の映画)

3.4

地味?に豪華!笑

これは…原作途中まで読んでたし、ここまでの展開も原作で読んではいたのですが、正直ストーリー的に映画化するには早かったんじゃないかなと思いました。もっと話が深まってからの方が面白かっ
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奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ(2014年製作の映画)

3.7

「フリーダムライター」を思い出しました。
でもこの映画と「フリーダムライター」は本質的なところは違うなと思いました。

クラス破綻にまで近かった生徒たちも、興味が持てれば一生懸命に課題に取り組めます。
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ヴィクトリア女王 最期の秘密(2017年製作の映画)

3.6

ジュディ・デンチがとにかく女優過ぎて、他がかすんでしまう…という感じでした。

心温まるというか、心の交流を描いたきれいな作品ではあるのですが、アブドゥルの魅力が最初の方からあまり伝わらなくって、女王
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イヴの総て(1950年製作の映画)

4.2

ストーリー的には(今となっては)新鮮味に欠けるけれど、女同士の激突というのがすさまじくって好きでした。
ポスターのマリリン・モンローは今となってはビックリするくらいの脇役でしたが、さすがですね…色気が
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ノスタルジア(1983年製作の映画)

3.7

不思議な魅力にあふれた作品でした。
意味は全然分かりませんでした。笑
多分、宗教だとか自己だとか…哲学的・思想的なものが存在しているとは思うんですけど、初見で理解できるわけもなく。ストーリーが本格的に
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ボン・ヴォヤージュ(2016年製作の映画)

3.7

しんどい…けど、すごく大事なテーマだなあと思いました。
目の前の危機に瀕した人をリスクを冒してでも救うべきか?という究極の選択を考えさせられる映画でした。短編で22分くらいでこの重さというのは凄いと思
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マッチのような恋(2014年製作の映画)

3.1

情熱的~…。
恋に恋するってこういうことなのかな。純粋な恋愛というよりも、恋してる状況に酔っちゃってる感じでした。
嫌いじゃないけど、面白いってわけでもないかな…。

フォー・フリー/夫婦とスーパー(2016年製作の映画)

3.4

夫婦で一緒にシミュレーションするところまでは可愛かったのに…!笑
いかに楽しく買い物するか?が大事だなあと思う作品でした。
買い物し放題!何買いたい?って妄想するまでの段階が楽しいのであって、いかに得
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コロンバス(2017年製作の映画)

4.1

美しかった…こだわってるよっていうあからさまなアピールですら居心地良く感じるくらいには映像の構図と音楽が美しすぎました。

ストーリーはありますけど、ないに等しいです。笑
建築に希望を見出して人生を再
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教授のおかしな妄想殺人(2015年製作の映画)

3.6

豪華なキャストで臨んだ、ちょっとふざけた映画。笑

エマ×ホアキンとか見るしかないと思いつつ、その変な邦題のおかげで見る気があまり湧かなかった作品です。ぼーっと見れる映画ないかなと思って観ました。
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カレとカノジョ(2014年製作の映画)

3.6

定点カメラで一組のカップルを撮り続けた作品。
甘くもあれば、ほろ苦くもある…部屋ってその人の性格とか趣味とをあらわすから、彼女がいるかどうかや二人の関係性とかが部屋にくっきり出ていて面白かったです。
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いのちの食べかた(2005年製作の映画)

3.7

映画の頭から衝撃的な映像がたくさん。
食べ物に感謝しなさい、命をいただいている…とは言うけれど、そんな言葉もきれいごとのように感じるくらいに生々しくってリアルすぎる映像でした。
ナレーションがないから
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25日・最初の日(1968年製作の映画)

3.6

逃げ続けていたと思っていた民衆が、翻って富裕層を追い立てる側に回ったときの感情が伝わってくるようでした。
激しさの中にも確固たる意志が存在していて、アニメーションってここまで表現できるんだ…と驚きまし
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とっておきの料理(2014年製作の映画)

3.5

必ずしも刑務所の中が不幸・不自由で、刑務所の外が幸福・自由とは限らないのか…と思ってしまいました。
刑務所の中ではシェフとして扱われ、その腕を買われて高級食材を渡してもらうまでに。
でも、刑務所から一
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いいね!(2016年製作の映画)

3.4

良く使われるホラーの定番だと思うんですけど、ちょっとユーモラスな感じもあって…面白かったです!笑
怖くはないけど、クリーチャー?の造形が意外と良かったです。

SNSはほどほどにしとこ。笑

女と男の観覧車(2017年製作の映画)

3.6

主人公ジニーの考えが刺さる映画でした。

舞台女優としての活躍を夢見ていたのに、一度目の結婚の時に不倫に走ってしまったがためにその夢をあきらめ、好きではない男と二度目の結婚をし、子どもは問題児で、自分
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