そらりすさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

そらりす

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スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)

3.0

スタイリッシュなショットや音楽などワクワクするのですが、一連のものとしてずっと観ると、ごちゃごちゃしてうるさく感じられました。

クイズ部分は勝手にカイジやライアーゲーム的な面白さを期待したのですが、
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闘牌伝アカギ(1995年製作の映画)

3.0

気楽に楽しむのにちょうど良いB級映画です。尾藤イサオのおっさんが大好きです。

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

4.0

堂々巡りでどこにも行き着けない閉塞した世界がゆっくりと展開します。少しずつ積み重ねられ、静かに深く浸透します。

その語り口のリズムは、最近観た中ではマンチェスター・バイ・ザ・シー、以前ではバッファロ
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.0

主人公の演出と演技が大胆かつ繊細で、彼女の心情描写がとてもリアルで胸に迫ります。

中盤に彼女が歌うシーンが個人的に一番の山場で、そこまでの組み立て方が特に素晴らしいと思いました。

残念な点は、男の
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お嬢さん(2016年製作の映画)

3.0

プロットがよく出来ていて、描かれる世界も面白く、美しいシーンがいろいろありました。

ただ、残念ですが、映画の世界に十分に入り込めませんでした。朗読やエロシーンのエロさが上がり切らないことや、コミカル
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君の名は。(2016年製作の映画)

3.0

なるほど画期的な映画です。ストーリーは味付け程度で、映像と音楽が感覚に訴える力を最大限利用しています。

ストーリーについては、是非を論じてもあまり有意義ではないと思うくらい、どうでも良い感じになって
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

1.5

脚本演出が上手くなく、雰囲気依存の作品です。

ストーリーやキャラクター、台詞が記号的で浅く、人物の他者に対する思いやりが感じられず、独りよがりで狭い、赤ん坊のようです。

独特のキラキラ絵は面白い部
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エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

4.5

色々な社会規範を超越する自由で圧倒的な作品です。アート表現が小手先ではなく、観るものの内面世界と真に共鳴します。このような形で人間というものを教示してくれて感謝します。

この作品を観てしまうと、他の
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希望のかなた(2017年製作の映画)

3.5

温かい映画です。淡々と進み、大きな起伏があまりないまま終わります。それから何故か少し涙がこぼれるのでした。

KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)

4.0

素晴らしい映像です。上映中のゴッホの油絵アニメと同様に、まず、作り上げた情熱や技術に、人間の創造力に、感動させられます。

雰囲気は日本というよりも東洋という感じですが、折り紙やら三味線やら日本の要素
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全員死刑(2017年製作の映画)

2.0

町山大賞ということで念のため鑑賞。若い人がアグレッシブに創作するのは結構なことですが、残酷シーンの割に何故か女の裸を映さないなどナイーブさが感じられるし、不謹慎さにピンポンダッシュしてるような可愛げが>>続きを読む

グッド・タイム(2017年製作の映画)

2.0

ある種のスタイリッシュさとリアリティが人を惹きつける作品だと思います。

私は兄弟の物語に弱いので、タイトルが台詞に現れてエンドロールに入り少し感じ入ったものの、残念ながら、本作は私にはあまり響きませ
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ありがとう、トニ・エルドマン(2016年製作の映画)

5.0

人によってはオールタイムベスト級と思える傑作だと思います。娘の年齢以上になると、より感じられるかもしれません。

父娘両方の気持ちが痛いくらいに伝わってきます。娘がヤケクソになったり、普段抑えている感
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ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

3.5

吹き替え版にて。特にゴッホのファンではありませんが、見たことのない映像は一見の価値がありました。登場人物がゴッホを思いやり、この作品自体がゴッホへの敬愛に溢れていることに感動します。

風景などは印象
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ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

4.0

デジタルリマスター上映にて。軽さがとても気持ちいい。だんだんと一緒に身体を動かしたくなって仕方ありませんでした。家路も頭の中で音楽が鳴り、ふわふわと夢見心地です。

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

4.5

爆音上映にて初の劇場鑑賞。

随分忘れていたが、冒頭部分が尺をとって執拗に丁寧に描かれていて、初見のひとには、これ何の映画かと不安にさせることでしょう。

大画面大音響のおかげでより深く、悠久の宇宙に
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山椒大夫(1954年製作の映画)

4.0

デジタルリマスター4K上映にて。なるほど日本映画史を形成する作品だと納得。古典らしく舞台演劇的でもあり、幕ごとの真剣勝負の迫力が感じられます。ススキが広がる風景が夢のように美しい。多分、日本の観衆には>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.5

これは、、、面白い、面白すぎる。。好みのカテゴリーというわけでは全くありませんが、一点の曇りなくオススメします。各国で高レベルの評価なのに日本では小規模公開なので、半信半疑でした。これ以上レビューを読>>続きを読む

アリーテ姫(2000年製作の映画)

4.0

片渕監督の他の作品と同様に、静かにジワリとくる感動があります。フェミニズム作品としてカテゴライズされ届く範囲が狭くなるのは勿体無くて、ストーリー自体が地味だけど面白いです。心情など言葉で説明されること>>続きを読む

サムライ(1967年製作の映画)

3.5

TIFFにて。アランドロン・イン・パリ、以上。
という映画で、その一挙手一投足に見とれてしまいます。あの輝きを永遠のものとしてフィルムに閉じ込めるという欲望。

グレイン(2017年製作の映画)

4.0

冒頭からただならぬ雰囲気と美しさにうっとりしてしまいました。静的で詩的な表現は、タルコフスキー調で、とても洗練されています。モノクロが光と陰を際立たせ、効果的です。

ストーリーは、テーマがはっきりし
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.0

IMAX3Dにて。世界観が上手く継承されつつ拡張され、最新の技術で素晴らしい映像空間を体験させてくれます。時間があっという間でした。むしろ、もっと観ていたい、そこでしばらく過ごしたい気分にすらなりまし>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

3.5

爆音上映にて。冒頭の無人機を追いかけるシーンがお気に入りです。映像の力があり、とても豪華で楽しい娯楽作品です。

宇宙に出て早々、遠心力で擬似重力をつくる場面があり、小さい半径でぐるぐるしてたらコリオ
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動くな、死ね、甦れ!(1989年製作の映画)

4.0

なんとも言えない強烈なインパクトのある作品です。

冒頭の場面から騒々しい混沌とした異世界がそこにあり、観てる側をどこに心を落ち着ければよいのか分からない不安な気持ちにさせます。そうして子どもたちと一
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暗殺の森(1970年製作の映画)

4.0

デジタルリマスター上映にて。全編にわたって画作りに手がかけられ、どの瞬間も印象的な美しさのある作品です。対照的な美しさを持つ二人の女性が、しなやかに軽やかに躍動するのが素晴らしい。これを蹂躙してよいは>>続きを読む

軽蔑(1963年製作の映画)

3.5

デジタルリマスター上映にて。荒唐無稽さや堂々巡りや噛み合わなさやメタファーやその他もろもろニヤリと笑える映画です。海辺の家は、雑誌か何かで見たことありましたが、裸体が似合う美しい場所です。

バッファロー’66(1998年製作の映画)

4.0

あの曲が強烈に記憶に残っています。どうしようもない空っぽさと安らぎとがとても心に沁みます。

名探偵ホームズ2 海底の財宝の巻(1984年製作の映画)

3.0

本線ではありませんが、少し場違いで呑気に、家主さんのことを話題にする優しい眼差しが良かったり。

ドリーム(2016年製作の映画)

3.5

予告編から予想した通りの、あまり意外性のないとてもアメリカ的な作品でした。教育的な側面が強く真面目な、それでいて楽しさもある、良い作品だと思います。

個人的には、学生時代に関連したことを勉強したり、
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名探偵ホームズ1 青い紅玉(ルビー)の巻(1984年製作の映画)

3.5

子どもの登場人物や子どもの観客に対して、独立した人格を持った存在として真摯に向き合う姿勢が感じられます。アニメーションの楽しさも素晴らしい。

ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

4.0

爆音上映にて。現在の視点で観ると、未来都市を形作るものの斬新さをあまり感じないのは仕方ないが、古くもないし、ひとつの世界がそこにある。印象的な美しいシーンがたくさんある。個人的には最後まで静的に感じさ>>続きを読む

夜明け告げるルーのうた(2017年製作の映画)

3.0

映像表現はとても楽しくて、流石です。ただ、ストーリーとキャラクターが単純過ぎたり、説明的過ぎたりに感じました。子ども向けだとしたら、大人がケチつけてすみません。あと音楽が大切な要素ですが、みんなが踊っ>>続きを読む