そそさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

アンタッチャブル(1987年製作の映画)

3.8

もっと生々しいドロドロした感じかと思いきや、超王道の勧善懲悪チームものだった。プロットはシンプルで無駄が無く、正義漢達が打倒カポネの為一直線で進んでいくのが気持ち良い。故に予想外の展開がある訳ではない>>続きを読む

ロブスター(2015年製作の映画)

3.9

ランティモスらしい、特定のルールに縛られた人々というシンプルなシチュエーションから展開されていく物語が面白い(独身は動物になっちゃう!ていう設定だけで終わらせてない)。夫婦関係が強制され、独り身は突き>>続きを読む

8 1/2(1963年製作の映画)

3.9

難解と言われてはいるものの、スランプに陥った映画監督の苦悩とそれからの解放という主軸がハッキリしており、思っていたよりも飲み込みやすかった。夢が交わる回顧録と、映画製作におけるストレスに悩む現在とが入>>続きを読む

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.8

痛みが無くなった近未来で、人々は人体改造を芸術として愉しんでいるというディストピア気味で退廃的なビジュアル、そしてそこに存在するアーティストとそれを取り締まる組織、という世界観の説得力だけで近未来もの>>続きを読む

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.3

人間とレプリカントの境界線は何か、と主たるテーマは壮大ではあるものの、主人公Kのアイデンティティ捜索というかなりパーソナルな物語に帰着する為感情移入が簡単で比較的取っ付きやすい。ジメッ気のある前作とは>>続きを読む

トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

4.2

実写TFは紛れもなく青春の一つであるので今作は今年1番の楽しみだったが、期待通りの夏休み大作ムービーで満足。人間のメインキャラは2人だけ、ドラマは簡潔に、そして比較的早く本題に巻き込まれてくれる辺り需>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.0

人生初IMAX&M:I最新作という事で少し期待しすぎたかもしれない。ド級アクション大作シリーズと化している為仕方ないとは思うがやっぱりもう少しチームもの的面白さ、スパイもの的面白さが欲しい感じがする。>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.2

情報量の洪水な作画+とんでもないキャラ量によるド高カロリーアニメーションがめちゃくちゃたのしい。今までスパイダーマンの辿ってきた運命をメタ的視点から再解釈しているのも斬新で良かった。規模が圧倒的に拡大>>続きを読む

人狼(2018年製作の映画)

3.7

原作を観れていないのでvsテロ組織のポリティカルアクションかと思いきや、vs公安で案外こじんまりとしていてちょっとびっくり。主人公とヒロイン・上司との関係は尺の割には描写が浅くてノリ切れず残念。アイコ>>続きを読む

名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

3.9

コナン映画は1本も観たことないしアニメも昔ちょこっと観てたくらいのド初心者だけど、中々面白かった。キャラへの思い入れがゼロなのでドラマ面は特に刺さらなかったが、大迫力のカーチェイスや海上という隔離空間>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.3

出来が微妙になりつつあるMCUの流れの中、安心と信頼のガンがまた秀作を打ち出してくれて感謝。ロケットのオリジンという事で予想できる通り、いつもに比べたらかなりシリアスめ。でも笑えて、そして泣けるという>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

4.1

擬似家族構築譚の前作に引き続き今作も家族のお話。エモーショナルなドラマとユーモアの融合が相変わらず巧く、臭くならず、かつしっかりと心に訴えかけてくるバランスの良さが楽しい。キャラ紹介と作風をスマートに>>続きを読む

脱出(2017年製作の映画)

3.9

配信終了ということでなんとか滑り込み。プロットとキャラクターの面白さは皆無で、脱出もの・護衛ものとしても特筆すべき点があまりないのが残念。とはいえ寄り道も少なく、かつスピーディなアクションをテンポ良く>>続きを読む

オオカミ狩り(2022年製作の映画)

4.0

コンエアー的乗っ取りものな序盤から終盤へとシームレスにジャンル転換していくに連れてテンポも死者も増えていくのが良い。アクション映画として圧倒的に楽しい。囚人ボスのイ・ソングクやターミネーターチェ・グィ>>続きを読む

ロッキー4/炎の友情(1985年製作の映画)

3.8

アポロvsドラゴのショッキングさと、ドラゴのキャラクターが良い。けどもう4作目なのでやっぱりマンネリ感は拭えない。当時が冷戦下というものあって政治的側面が強いので、もう少し戦友のリベンジとしてのアツさ>>続きを読む

水怪 ウォーター・モンスター(2019年製作の映画)

3.4

モンスターパニック的面白みは皆無だが、水猿がワイヤーアクションでバチバチに肉弾戦するヘンテコさは面白い。キャラ造形は別にそこまで巧くないものの、主人公と芋ずっと食ってるやつの関係は少しグッときた。船内>>続きを読む

七つの会議(2018年製作の映画)

4.2

会社内の不正を暴く、という複雑なお話を誇張した演技・顔芸やミスリード、伏線(分かりやすいけど)を混じえて咀嚼しやすく展開させてくれる予想以上にエンタメ性の高い映画で面白かった。会社の存続を優先し、隠蔽>>続きを読む

ロッキー3(1982年製作の映画)

4.1

ハングリーさを失ったロッキーが、強敵への敗北・恩師との別れの末、かつての敵アポロと共闘する展開がアツい。尺が短いので積み重ねの描写がいつもより薄く、ラストファイトが少し余裕ありすぎに感じてしまった(ア>>続きを読む

長ぐつをはいたネコと9つの命(2022年製作の映画)

4.3

”死”の現実に直面し、人生を見つめ直すという普遍的テーマをユーモアを混じえて描くライトさがとても良かった。3D×2Dのスパイダーバース的アクションが臨場感凄すぎて最高、かつキャラクターの造形も秀逸なの>>続きを読む

交渉人(1998年製作の映画)

3.9

無実証明の為立て篭る+基金横領の犯人特定サスペンスが上手く物語の推進力になっている。サミュエル・L・ジャクソンとケビン・スペイシーのプロフェッショナルな佇まいもかっこいい。所々にアクションを挿入する事>>続きを読む

長ぐつをはいたネコ(2011年製作の映画)

4.0

童話ベースの独特な世界観なのは相変わらずだが、尖った感じやメッセージ性は薄く普通のCGアニメ映画という感じ。冒険展開やラストバトルが盛り上がらないのは残念だけど、ストレートなつくりなので最後まで楽しめ>>続きを読む

トランスポーター3 アンリミテッド(2008年製作の映画)

3.7

前作前々作がそれぞれの良さを出していたのに対し、今作は量産型アクション映画になっていて残念。今シリーズの良さである肉弾戦もカーチェイスもカット割りが多く見づらい(特にラストのvsロバート・ネッパー)の>>続きを読む

カリガリ博士(1920年製作の映画)

3.5

ファンタジックで童話的な歪んだセットの独特さと、ダークなメイクや色調の病的さがやけに心に残った。プロット自体は流石に今観るとそこまで斬新さは無いが、当時は先駆的だったんだろうなあという予想は容易に出来>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.2

前作よりもすき!キャラや舞台設定紹介は既に済んでいるので、全編下らない会話とアクションで成立しているのが楽しかった。非現実的キャラクターに普遍性を与えて親近感を生み出すのが相変わらず上手いし、溜まりに>>続きを読む

インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(1984年製作の映画)

4.0

ダイヤの取引と解毒剤奪取を中心にアクションが目まぐるしく展開されるオープニングが最高で、今作の白眉と言っても全く過言じゃない。ゲテモノ料理や大量の虫、心臓もぎ取り等露悪的描写の多さは好み分かれそう。所>>続きを読む

ロッキー2(1979年製作の映画)

4.1

前作のラストが完璧だったので蛇足にならないか心配だったが、ボクシングでしか生きられないロッキーvs打倒ロッキーに執念を燃やすアポロという構図から再対決に展開するのがとても自然で良かった。前作である程度>>続きを読む

ロッキー(1976年製作の映画)

4.0

ボクシングのシーンは冒頭と終盤のみで後は主人公周辺の人物が織り成すドラマがメインだが、落ちぶれたボクサーであるロッキーの誰にも分け隔てなく関わる不器用で純粋なキャラクターがとても良く、惹き込まれた。主>>続きを読む

真実の行方(1996年製作の映画)

3.8

人間の善意を信じる弁護士リチャード・ギアも良いが、やっぱりエドワード・ノートンがずば抜けて良い。デビュー作で成し遂げられる演技じゃない。事件の真相に有力者の思惑が絡んでいるので対腐敗権力者ものかと思っ>>続きを読む

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.0

トゥルーマンの島外への脱出を妨げる市民や、CMが無い代わりのわざとらしい番組内宣伝の滑稽さは如何にもコメディな面白さがあるが、人生が全て造られた物だったという恐怖感はスリラー的な感じ。自然と応援してし>>続きを読む

トランスポーター2(2005年製作の映画)

4.1

スマートで地に足着いていた前作とは違って、やや大味。ただ、一対多数肉弾戦やカーチェイス、水上バイクチェイス等のアクションがテンポ良く提示されるのでやっぱり面白い。ギリギリ人間の範囲に収まっているステイ>>続きを読む

マッドバウンド 哀しき友情(2017年製作の映画)

4.1

根付く差別思想を2つの異人種家族の対比を通じてじっくり静かに描いているので、黒人側の生活における緊張感と息苦しさがより痛い。中盤からは戦争帰りの2人の友情ものに転換していくのがスマートで良かったし、K>>続きを読む

キング・オブ・スタテンアイランド(2020年製作の映画)

4.2

2時間超なのでどうかなと思ったけど、面白かった!自伝的な側面が強いからか大袈裟な事件等は起こらないし、キャラクターも極端に良い人や悪い人に描かず平等に人間味を持たせた造形なので結構スローペース。でもそ>>続きを読む

トランスポーター(2002年製作の映画)

4.2

冷静沈着凄腕運び屋のジェイソン・ステイサムがロマンありまくりでかっこいい。罠にはめられた直後本拠地に殴り込みかけたり、すぐ筋肉露出させたり、やはり特有の安心感がある。運び屋ならではのカーアクションは冒>>続きを読む

モンスターVSエイリアン(2009年製作の映画)

3.9

アイコニックなキャラクター造形、モンスターを紹介する度に悲鳴が聞こえたりラスボスの身の上話が何度も中断されたり等の天丼ギャグがたのしい。特撮的面白さのある巨大物vs巨大物(ムシザウルスは完全にゴジラだ>>続きを読む

凶悪(2013年製作の映画)

4.2

ぶっ込みヤクザなピエール瀧と、無邪気さすらある純粋悪なリリー・フランキーが兎に角凄く、誇張感の無いナチュラルサイコぶりがまじで気味悪い(肉食いたくなっちまうな…→家族団欒クリスマスパーティの、暴力が完>>続きを読む

Urban Fighter(英題)(2013年製作の映画)

3.0

ストーリーは全く面白くないし字幕は自動翻訳みたいで支離滅裂なので映画としては駄作に近いけど、マイク・モーラーのアクション鑑賞ビデオとしてはとても良い。パワフルでアクロバティックな超人的肉弾戦は惚れ惚れ>>続きを読む