ジョンさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

ベイビーティース(2019年製作の映画)

4.1

綺麗なポスターに魅了され、いざ観たらまさかの難病を患う女の子の話。こういう系、特に年齢の近い若い人が病に冒される話は得意じゃないけど、とても良かった。
役者全員の異次元のパフォーマンスに加え、それぞれ
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ブルジョワジーの秘かな愉しみ(1972年製作の映画)

4.1

ブルジョワジーに対する痛烈?な皮肉。食事やエッチをしようと思えば毎度邪魔が入る。ある種のコント。なんでそんな優雅な生活ができんの?みたいな連中がてんやわんやしてる姿は滑稽やけど、毎日のように男女大人数>>続きを読む

回転(1961年製作の映画)

3.8

60年前の作品やのに、いや、60年前やからなのか、とっても薄気味の悪い作品やった。じっとり汗ばむような恐怖、とでもいうのかな。

子役二人のチョイスも抜群。かわいい顔して恐ろしい。フローラが叫ぶシーン
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チャーリー・セズ / マンソンの女たち(2018年製作の映画)

3.8

男優先の食事のルールとか「女の脳みそは小さい」の発言とか、諸々男尊女卑が酷くて笑っちゃったな。洗脳されない自信はないけど、こんな奴に?と思ってしまった。
でもギター壊すシーンは切なかったな。イキがって
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祝宴!シェフ(2013年製作の映画)

4.0

伝説の料理人を父に持つ女の子シャオワンが、借金の返済のため、結婚式を開く老夫婦のため、そして父の想いを受け継ぐために料理を学び、全国宴席料理大会に出場する話。

もうこれでもかというほどのベタなストー
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.5

こんな映画観たことない、、、。死んだ男が妻を見守る、と言えばありきたりやけど、流石A24クオリティという斬新さ。

短い青春とか人の一生とか、そういうの考えさせてくれる映画が好きやけど、これはそれらを
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クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

4.1

張り詰めた雰囲気作りが抜群に上手くて、もう2時間があっという間。面白かった~。

?だらけやし、もちろんサッパリ腑に落ちないけれど、その分からなさが全て計算されているような、そういう気持ち悪さやった。
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さがす(2022年製作の映画)

4.3

序盤は少しコミカルな雰囲気のあるサスペンスで、もう食い入るように観ていたら、途中で場面が変わり、また変わり。いい意味で裏切られたというか、そういう展開なんや~!となった。
エログロを詰め込み、時折ギャ
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.5

ウェス・アンダーソンの新作を映画館で観れる幸福。そのために腹決めて少し遠くの映画館へ、、、。最高!

確かに情報量は多いけど、自分は割とスッと理解できた。ストーリーを説明するのは無理やが。章立てて話が
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ガール・イン・ザ・ミラー(2018年製作の映画)

3.6

今までホラーやと思って借りてなかったやつ。ホラーというよりは思春期少女系。ストーリーは鏡に映る自分が、、、的な。
話は正直そんなに面白くないけど、現実でも理想でも満たされない、思春期の行き詰まったよう
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カリートの道(1993年製作の映画)

4.5

~絶対に手に入れることのできない"パラダイス"を追い求めて走る男~

もう、めちゃくちゃ良かった。男には、この映画は堪らない。見栄だとかプライドだとか、そういう言葉で切り捨てることもできるけど、僕はこ
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スカーフェイス(1983年製作の映画)

4.3

~世界を君に.....ゆがんだアメリカンドリームの末路~

ブライアン・デ・パルマ×オリヴァー・ストーン×アル・パチーノ。濃い濃い濃い!

緊張感を与える演出が上手い。序盤のチェーンソーの場面とか、ト
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ラン・ローラ・ラン(1998年製作の映画)

3.8

ローラが恋人を助けるために走る、走る、走る!とにかく疾走感が凄い!演出もアニメパートがあったりポラロイド写真を使ったりと斬新。音楽は某有名鬼ごっこバラエティーのやつ。

何といってもタイムリープするの
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サイゴン・クチュール(2017年製作の映画)

3.9

ベトナム発『バック・トゥ・ザ・フューチャー』×『プラダを着た悪魔』、という恐ろしいほど引きのあるキャッチコピー。

アオザイ仕立屋の娘がタイムスリップするお話で、現在から過去に行くのかと思いきや、過去
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.9

エモーショナルの極み。ザモストエモーショナル。初グザヴィエ・ドラン監督で、映像センス系の人かと思って観てたら脚本や音楽も凄かった。恐るべしでした。

とにかく映像は好きなやつ。ぬっとアップになる感じと
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ゴースト・ストーリー(1981年製作の映画)

3.7

TSUTAYA発掘良品にて。A24のあれじゃない方。町の老人たちの周りで不思議な現象が起こり始める、というお話。

結構びびった~。お化けの顔怖いし、恐怖演出も超オーソドックスやけどしっかり脅かしにか
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ショーガール(1995年製作の映画)

4.0

点数低めやしラジー賞も獲ってるけど、結構面白かった!

ダンサーとして活躍することを夢見る主人公ノエミがラスベガスでのし上がっていく話。その過程では女の嫉妬や男の欲望が渦巻いていて、それらに強い意志を
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キャリー(1976年製作の映画)

4.0

名作!って感じですな。キャリーのヴィジュアル、デ・パルマの冴えた演出、S・キングの原作という、走攻守全て揃ったような圧倒的強度。

まあとにかく、やはりキャリーを演じたシシー・スペイセクさんの演技がえ
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シンプルメン(1992年製作の映画)

4.4

何だ、この穏やかで心地よい余韻は...。ストーリーはあるし派手なシーンもあるけど基本起伏がなくて、のらーっとした映画。でもこの感じがクセになりそう。

好きな絵面が多かった。パソコンで観るときは好きな
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犯す女〜愚者の群れ〜(2019年製作の映画)

3.9

『アルプススタンドのはしの方』の城定秀夫監督。独身中年男性が殺人犯の女を轢いてしまったことから始まる愛の物語。

いわゆるVシネマ?やから濡れ場の多さとか安っぽさはあるけど、侮ることなかれ、普通に良い
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裸のランチ(1991年製作の映画)

3.3

ちょっとキツかった...。ゲテモノはやっぱり苦手やし、もう途中から脳を使うことを放棄した。また変な映画作ってはんな...と思って観てた。

とは言いつつもこの監督は天才的やなと思う部分もあって。キモい
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ライフ(2017年製作の映画)

4.2

面白かった~。ストーリーとグロ描写にかなり精神やられるけど、最高のパニック映画やった。見事見事、あっぱれじゃ。

腕ぶよぶよ~、血ぶしゃ~、泡ぶくぶく~ってなって、気分悪くなるし呼吸がきつくなる。この
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きみはいい子(2014年製作の映画)

4.7

虐待やネグレクトの描写とか学級崩壊の過程が生々しくて、結構しんどい。でも、だからこそ終盤の展開のあれこれが活きてくる。微笑みに救われるし抱擁に癒される。
途中ドキュメンタリータッチになる瞬間があって、
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

4.0

う~ん、これは考えさせられるというか...。とりあえず男性は皆観るべき。

露骨に差別することは勿論ないけど、気づかない内に傷つけてることはあるんやろうな。無意識に。そう思うと、これ観て軽はずみな感想
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ブルー・マインド(2017年製作の映画)

4.2

ポスター気になってたやつー。まさかのスイス映画!今年最大の目標はスイス留学に行くことやから、いい予習になりやした。

思春期を迎えた女の子が普通じゃない身体の変化を体験する話。マイフェイバリットの『R
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ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女(2009年製作の映画)

3.9

フィンチャー版じゃなくて、こちら。

んもう、シンプルに面白ーーーい。北欧?の冷たい質感がサスペンスに合うんかな。雰囲気づくりとか展開とか諸々グッドな仕上がり。ノオミ・ラパスさんかっけえ。

俄然フィ
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オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

4.1

タイムリープものというハードルを軽々と越えてくる脚本が素晴らしい。未来を読んで段々スキルアップする展開がアツいし、死に方も色々とユーモラスで楽しかった。しかもあのトムが何回も死ぬんやから余計にね。終わ>>続きを読む

ハイテンション(2003年製作の映画)

3.8

『ピラニア 3D』のアレクサンドル・アジャ監督作品。調べたところ、フレンチホラー四天王の一角らしい。

女子二人が謎の男に襲われる話で、同じくフレンチホラー四天王の『マーターズ』と似たような設定。そし
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スパイダーマン(2002年製作の映画)

4.2

~勧善懲悪に終わらない、自己省察する新しい時代のヒーロー像~

スパイダーマンブームに乗じて数年振りに。一度もフルで観たことないけど、断片的に覚えてた。クモに噛まれるところ、屋上のところ、逆さキスのと
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オープン・ウォーター 第3の恐怖(2010年製作の映画)

3.1

間違った...。コレジャナイ。このオープンウォーターじゃあない。時間がなくて急いで借りたから間違えた。今思えばポスターがちとエロ過ぎるな。

大きな船を借りて遊ぶ男女が、梯子を掛けていないのにみんな海
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エリザベス∞エクスペリメント(2018年製作の映画)

3.6

面白かった、、、と思う。二年前に観ていたら。でも想像していたよりは楽しめた。目的がトンデモなくて笑ったし。シチュエーションは『エクス・マキナ』っぽい。

ストーリーはまああれやけど、アビー様を愛でる映
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.8

軽快。とにかく軽やかなタッチがとても魅力的。それでいて、苦味成分の含ませ方もめちゃめちゃ上手。あと終わり方もスタイリッシュで好き。

「大人になる」というテーマは『ゴーストワールド』とか『ブックスマー
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ライフ・アクアティック(2004年製作の映画)

4.0

安定のウェス・アンダーソン。やっぱり可愛いな~この世界観。海好きやから、海が舞台ってのも良かった。

絵本のようなハリボテ感と銃撃戦のギャップがまた良い。トップレスの人も出てくるし。毎回ちょっとした毒
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.1

渋滞の中で踊るOPから最高。曲もよく聞くやつ。ミュージカルは苦手やけど、これは流石にテンション上がったな~。

ハッピーな雰囲気から徐々にシリアスになって、最後切ない。話自体もそんなに好きな感じじゃな
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

4.0

「グッチさんですか?」からのオープニングはクールすぎる。場面ごとの音楽のチョイスも完璧。
内容的にはお家騒動?って言うんかな。グッチ家の崩壊を描いたもので、下世話な話ではあるんやけど、上品さを感じた。
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すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

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映画音楽にスポットライトを当てたドキュメンタリー。映画音楽の歴史から制作の過程、さらには映画内で音楽がもたらす身体への影響まで、とにかく映画音楽に特化した内容。

とても勉強になる。映画音楽の歴史はす
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