ジョンさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

複製された男(2013年製作の映画)

3.8

な、何だ!?

というラストの衝撃。何か嫌な予感はしてたけど。難しい。解説読まなくては。

あと、ヴィルヌーヴはデューン終わったらこのサスペンス路線でまたやってほしい。良い雰囲気やった。

半径1メートルの君(2021年製作の映画)

3.4

吉本製作のオムニバス映画。申し訳ないけど特に面白いとは思わんかったなあ。好きな芸人がたくさん出てたのは良かったけど。

ロバート秋山さんのやつはシンプルにコントやったからめっちゃ笑った。ジャルジャルの
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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

4.1

このポスターから漂う「エモ」感がどうも苦手っぽい気がして観賞を躊躇っていたけど、母と子の愛を描いた良い作品やった。

タイトルも、観る前はエモを引き起こすためのものだと思っていたけど、フェミニズム的な
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沈黙の大陸(2017年製作の映画)

2.2

ハァ、レビューするか...。



お久しぶりのセガール映画!

本作の目玉は何といってもセガール(66)vsマイク・タイソン(51)の世紀の一戦。僅か数分やけど面白かったなあ~。セガールが年とりすぎ
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ホーリー・モーターズ(2012年製作の映画)

3.9

『TOKYO!』を観た流れで。噂通りワケわからん世界やった。ただこういった、主人公が混乱していく系は魅力的。『インランド・エンパイア』と同じ類いだなと。

全体的なテーマとして「演じる」ということがあ
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パリ13区(2021年製作の映画)

4.3

いい群像劇。基本三人の男女の物語やけど、それぞれの見せ方が上手い。具体的には言及できないけど、各シーンの連なりがしっかり練られている感じがしたなあ、ってそりゃ当然か。でも共感しにくい話を「分かるかも」>>続きを読む

ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

4.4

毒親の抑圧が原因で卵を温め孵化させてしまう少女。結構孵化するのが早くてビックリしたし、そこからの展開も「おお、そうきたか!」となる部分が多くて楽しかった。怪物視点の映像になった時は興奮したなぁ。
主人
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TOKYO!(2008年製作の映画)

3.9

「インテリアデザイン」
ミシェル・ゴンドリー監督作
売れない映画監督とその恋人ヒロコの上京物語。居場所が無くなっていくヒロコに少し胸が痛んだけど、最後は良かったね、と温かい気持ちに。かなりぶっ飛んだ話
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.5

外国人の使う下ネタがどうも苦手。日本人には侘びさびがあるし、スケベ大国ということで驚異の変態性と恥じらいが同居していて共感できる。対して、外国は大味というか、雑な感じがある。
性関係はまあ良しとして、
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上島ジェーンビヨンド(2014年製作の映画)

-

『上島ジェーン』から4年。芸能界の波に乗ることに成功した有吉弘行が、波に乗れないままの上島竜兵にもう一度サーフィンに挑戦するよう命じる。上島は相方の肥後と共に再び海へと向かう...。

ということで、
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.9

おっちゃんカッコいい...。決してスティーヴン・セ○ールみたいに無敵な訳ではない。かなりダメージ負うけど立ち上がり勝つ、そのタフネスがカッコいい。
アクショ

一つ文句を。音楽の使い方がベタというか下
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クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

3.7

前作は基本家族だけの話で小ぢんまりとした印象やったけど、キリアン・マーフィーなど他人が出てくるからより厚みがあったような気がするし、僕の求めるサバイバルもの、モンスターパニックものになっていた。

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詩人の血(1930年製作の映画)

3.7

ジャン・コクトーの映画監督デビュー作。『オルフェの遺言』と連続して観た(しかも途中で寝た)ため、2日経つとなんだか記憶がごっちゃ。

難解やったけど、絵から腕や足が順に「ガサッ!」っと現れるのとか、天
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オルフェの遺言-私に何故と問い給うな-(1960年製作の映画)

3.8

逆回しの多用などの技巧は同じやけど、『オルフェ』の持っていた神話的な美しいイメージとは違うような印象を受けた。時間や空間を超越したような、哲学的なヴィジョン。それが狙ったのかどうかは分からんけど、笑っ>>続きを読む

上島ジェーン(2009年製作の映画)

-

Gyaoさん、このタイミングにほんとありがとう...。上島竜兵主演の青春映画。サーファーに憧れる一人の芸人の、ひと夏の物語。

最高。もちろん映画として褒められるもんじゃないやろうけど、彼らのファンな
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ジェントルメン(2019年製作の映画)

4.0

やはり渋カッコいいな...。アラジンもいいけど、我々の望んでいたのはこちら。このスタイリッシュな群像劇に痺れる。まじマコノヒー渋すぎる。

丁度最近『ロック、ストック~』のDVD中古でゲットしたし、見
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17歳(2013年製作の映画)

3.9

性に奔放な主人公の物語って割と多いイメージやけど、そこはフランソワ・オゾン監督、美しく見応えのある作品になっていた。艶のある映画撮らせたら間違いないな。
17歳の女の子の心情の機微もしっかり描いている
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デビルマン(2004年製作の映画)

1.0

こ、これがデビルマンか、、、。まさに悪魔。これまで観た映画の中でも指折りの駄作だ、、、。

ストーリーはそれなりに面白く、人間の弱さ・脆さが存分に描かれていて、やはり原作の力は大きいなと思う。一方で、
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.1

面白かったし良く出来てたけど、SFなので感想を書くのが面倒臭い。どうしようか...。

とりあえず、SFと親子愛の相性の良さを再確認できたのが良かった。感動、とまではいかないけど、じんわり余韻が残った
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グッバイ・ゴダール!(2017年製作の映画)

3.7

巨匠ゴダールとその恋人の話。特段面白かった訳ではないけど、5,60年前のフランスの雰囲気とか遊び心あふれる演出がとても良かった。なんか、ビートルズとゴダールが同時代ってのが違和感。メガネ。

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.2

ウルトラマンちゃんと観たことないけど、演出とか音楽とか、脳内になんとなく存在するウルトラマンっぽさの感覚が上手く反応して、「令和の今、自分はウルトラマンを観ているのか!」とテンションが上がった。

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ネメシス(1992年製作の映画)

4.2

満点あげたいところやけど、さすがに止めておく。でも、最高の映画やった~。
というのも、これまで映画観てきた中でトップクラスに笑った。全体的にチープなのに銃撃戦とか爆発がやけに気合い入ってるし、サングラ
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プリデスティネーション(2014年製作の映画)

4.0

なんか前半の酒場の下りがポスター画像とは程遠すぎてあれ?と思ったけど、話が進むにつれ、まじか!の連続。多少予測できる箇所もあるけど、それをどんどん超えてくる感じに震えた。辻褄合わせを考えるのは面倒なの>>続きを読む

死刑にいたる病(2022年製作の映画)

4.1

冒頭の花びらの演出と水門をギシシ...と開ける音で良作を確定した。ストーリーは一旦置いといて、陰影の効いた映像とか重厚な音響とか、そういう技術面が大好物。グロ表現も、かなり身構えてたから少し肩透かしく>>続きを読む

地獄(1999年製作の映画)

3.1

悪人たちが地獄で責めを受ける様子を少女の視点で描いた作品。
と言いつつ話の中心は悪人たちが地上で悪事を働く様子で、この悪人たちのモデルが実際にあった凶悪事件の犯人。例えば連続幼女誘拐殺人事件の宮崎勤や
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レイディオ(2020年製作の映画)

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キャストの演技は...やし、死ぬほどベタな展開やし、なんならリンダリンダの選曲もベタベタ。あのラジオそんなにいいか?とか最後のメール長過ぎじゃない?とか、探せばきっといくつもツッコミ所が見つかると思う>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

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行きつけのレコード屋のお姉さんとおばちゃんが去年観た中で一番良かった映画だと教えてくれたのがこれ。トーキング・ヘッズとか全く興味ないけど、その映画が再上映されるなら観に行かない選択肢はない!ということ>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

4.1

好きな感じ~。素晴らしきベルファストの町、暖かい家族の姿、愚かしき戦争を子どものイノセントな視点で語る。大きな感動はないけど、優しさと切なさがすっと心に染み渡る。ああ、ベルファストに住みたい。もしかす>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

良かった~。ようやく映画館で観たけど、もう最高に感激。ギリギリ泣きはしなかったけど、零れそうな涙を目に戻すので必死やった。

誰かの気持ちを蔑ろにしたり、取りこぼしがあったりすることがないし、無理がな
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ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)

3.8

んー、面白かったし考えさせられる部分はあったけど、惜しいかな...。なんだろ。画面の質感かな?ノリかな?分からんけど、なんか映画的な満足感・幸福感を得られずモヤッとした。

引っ越しおばさんの動画は昔
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聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

4.1

面白かった。やっぱ我々はバレるバレないの駆け引きが好きなんだな。
そして宗教に全然馴染みのない自分でも「宗教とは」と深く考えさせられた。聖職者とはかけ離れた存在であるはずの主人公によって宗教、信仰の持
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ウィッシュ・ルーム(2019年製作の映画)

3.6

ある夫婦が引っ越してきた家には欲しいものが何でも手に入る部屋があった。金にお酒にドレス、思いのままに生活する彼らが次に望むのは赤ちゃんであった...。

ヘンテコアイデア勝負映画、、、には違いないけど
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ボーイズ・オン・ザ・ラン(2009年製作の映画)

4.6

泣いた。はっきり泣いた。田西は汚いし不器用で最低なんやけど、ボーイズ・オン・ザ・ラン、愛に向かって真剣に、がむしゃらに走る姿がこの上なく美しい。

この作品が突き付けるのは紛れもない真実。KANのよう
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アネット(2021年製作の映画)

4.2

さっすがカンヌ映画祭の受賞作!めちゃくちゃ凄いけど全然分からん!という感じ。今は感動と戸惑いに同時に襲われている状態。
全然詳しくないけど、いわゆるロックオペラ。映画の構成、イントロダクションがあり、
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藁にもすがる獣たち(2018年製作の映画)

4.0

いやはや、面白かった。皆さん仰るように、タランティーノとかガイ・リッチーとか内田けんじとかのあの感じの群像劇。でも一味違う。米国とも英国とも日本とも違う、韓国ならではのドロッと血生臭い世界観。この路線>>続きを読む

ビバリウム(2019年製作の映画)

3.7

整いすぎているこの異常な世界観、きっついな...。何から何まで不快。それなりに楽しめたけど二度と観たくない映画の筆頭になった。

コピペされた家々、味のしない食事、不快な奇声をあげる子ども、、、。「最
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