げんきげんきばいばいさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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愛の勝利を ムッソリーニを愛した女(2009年製作の映画)

3.6

愛に狂った女は凄い!と感心してしまう。まさに狂っている。ここまで愛されたムッソリーニは怯えたに違いない。愛の勝利を、という題名に反して全然勝利してない。ムッソリーニの息子だという自身の境遇を逆手に彼の>>続きを読む

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

4.0

ゾーラ・バーチの演技が最高。思春期の不満たっぷりな女の子を演じさせたら右に出るものはいない!おじさんが若い頃を思い出して狂いだすところでピンクフロイドの曲を聞きまくってるのが本当に狂ってる!と思った。>>続きを読む

生きる(1952年製作の映画)

3.9

志村喬さんのクローズアップのシーンが多いので、おお志村さんは魚っぽい顔をしているなあ〜とまじまじと観てしまった。自分の詰まらない人生に絶望を感じつつも死の間際再生していく、どこか狂った様子の希望をもっ>>続きを読む

トーク・トゥ・ハー(2002年製作の映画)

3.7

こう言ったら身も蓋もないけど、ど〜〜うしても気持ち悪かった!だけど終わりまで夢中で観てしまった!(笑) 美しく描かれているけど、変態にしかみれない…… でも話が二転三転するところがハラハラさせられて病>>続きを読む

バッド・エデュケーション(2004年製作の映画)

3.1

これを観てフェレが気持ち悪いと感じるようになってしまった…決してゲイに対する差別的な意味ではなくて、生々しいセックスのシーンや相手に色目をおくるシーンがあまりにも衝撃的で。なんでアルモドバルの映画はそ>>続きを読む

私が、生きる肌(2011年製作の映画)

4.0

これ、気持ち悪さMAXだけど怖いもの観たさでみてしまった!マッドサイエンティストさながらの主人公の部屋にはシュルレアリスムの画家の絵が沢山…この時点で異常性を感じさせられる。そしてまさかの展開に驚く。>>続きを読む

女と男のいる舗道(1962年製作の映画)

3.6

アンナ・カリーナの可愛さに溜息。映画自体は女を揶揄しているような女の情けなさを現してると感じさせられた。映画をみて自分と重ねて涙したり、男のために風俗をしてみたり、女優になるなんて夢を語ったり、ああ女>>続きを読む

それでも恋するバルセロナ(2008年製作の映画)

3.7

ハチャメチャな恋愛模様に終始ハラハラさせられた。女友達に恋愛の武勇伝を聞いているみたいな、そんな面白さがある。そして女性陣がみんな魅力的!中でもペネロペ・クルスが際立ってエロい!お酒を飲みながら女友達>>続きを読む

ダージリン急行(2007年製作の映画)

4.0

思わずインドを旅したくなる(?)映画。インドではなくてもこれをみるときっとどこかに旅したくなる!寝台列車に乗りたい!音楽も素晴らしいし、セットの美しさに至るまで、本当にみていて飽きない。そしてウェス作>>続きを読む

ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

4.0

ウェス・アンダーソンの最高傑作といったらこれだろう!ザ・ロイヤルテネンバウムズ。彼の作品にちらほら出るあの人もあの人も出演。彼の監督作品に共通するポップな世界観や、音楽の素晴らしさも秀逸。家族の結束や>>続きを読む

プチ・ニコラ(2009年製作の映画)

3.5

子ども好きには堪らない映画。なんだあのおちびさん達は!少しませたおちびさん達の繰り広げるキューティフルなコメディ。可愛くてひとりひとりギューと抱きしめたくなる。

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.3

女子高生のあの鬱屈した感じ、人生を上からみてる感じ、自分の力量を過信している感じ、それがよく現れている。自分は必ず何者かになれるんだというあの頃の無意味な自信の愚かさをあらためて思い知らされる。チョイ>>続きを読む

ミルク(2008年製作の映画)

3.3

ゲイ社会のことは知識不足なのであまりよくわからないが、はっきりとあらわされる差別意識やノーマルな人の嫌悪感がよく伝わる。そこから起こる悲劇がまた、差別について考えさせられるキッカケにもなっている。有名>>続きを読む

ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)

4.0

なんだなんだと混乱してる内にどこか可笑しい世界観がどんどん膨らんで遂には自分ものみ込まれてしまう。お尻でスタンプを押す工場が個人的にはお気に入り。訳がわからないエピソードの積み重ねなので混乱しまくりな>>続きを読む

天才マックスの世界(1998年製作の映画)

4.1

原題RUSHMOREはどういう意味なんだろうと調べたらあの、偉人リンカーンの彫られた山の名前だそう。その名にふさわしくこの映画の主人公マックスはまさにお茶目な偉人。成績は悪いが恋した先生のために学校の>>続きを読む

バッファロー’66(1998年製作の映画)

3.3

おしっこをするためにトイレを探していてヒロインと出会うという衝撃的な序盤!煮え切らない童貞のウジウジ感が堪らなくイライラさせられる。少しぽっちゃりしたヒロインが魅力的。

小さな泥棒(1988年製作の映画)

4.0

シャルロットゲンズブールの魅力が痛々しいほどに光る。この作品をみてはじめてゲロを吐く女の子ウツクシイ、と思った。男を次々とたぶらかすゲンズブールちゃんのろくでなし度が素敵。

ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

3.6

主人公がとにかく気持ち悪い!ストーカー!不潔!でもどこか共感してしまうのは自分の中にもそういう汚い部分があるからだと思う。莫大な予算を費やしただけあってポンヌフの橋での花火のシーンは圧巻!凶悪な作品に>>続きを読む

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

4.1

恋愛に対する幻想や憧れを打ち砕く映画。錯綜する記憶の断片からパズルのピースをつなげるみたいに彼女の思いを紡ぎ出すのが素敵な演出です。ジムキャリー臭があまりない(笑)!子供時代を振り返るシーンが可愛くて>>続きを読む

ペルセポリス(2007年製作の映画)

4.4

女性の人生のドラマを追っていくという意味でも楽しめるけど、日本人には(恐らく)あまり知られてないイランの生の現実が知れるという点でも楽しめる。イランの女の子もメタルを聞くのか?!という驚き。差別や紛争>>続きを読む

チキンとプラム 〜あるバイオリン弾き、最後の夢〜(2011年製作の映画)

4.0

ペルセポリス観てからこれを観ると、マルジャン・サトラピの絵の世界を実写化したような映像におお〜っと感動する。細かいエピソードが愛おしい映画。一人の人生に沢山の人のドラマが詰まってるのを感じる。

the Future ザ・フューチャー(2011年製作の映画)

4.0

序盤の退屈さから中盤からのファンタジックな展開に翻弄された。Tシャツモンスター、可愛い。時を止めてからまた時間が動きだすまでの道筋が秀逸。自宅の猫を可愛がりたくなった。

リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

3.8

プルーストの研究家のおじさんがゲイって所がブラックジョークだなあって思った。ガタガタになってる家族の、再生していく様。まさにロード・ムービーの醍醐味!旅をするごとに成長していくRPGの楽しさがある。最>>続きを読む

ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

3.5

とても可愛くて微笑ましくなる映画!ウェス・アンダーソンの作品世界をギューと縮めて濃密にした感じ。ただ、ポップすぎるので他作品に比べて毒が消え去ってるのが残念だった。劇中の駆け落ちする二人の手紙のシーン>>続きを読む

ルビー・スパークス(2012年製作の映画)

4.0

情報量が多くて映画館から出たあと暫く頭が痛くなった。物語の中の人物が現実に現れるなんて突飛な設定なのに、その内容はどこにでもある恋愛の苦しさや痛々しさに溢れている。観たあとに胸がヒリヒリする映画。