雨宮はなさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

グッド・ネイバー(2016年製作の映画)

3.0

出た、出た。日本の的外れPR。
映画は面白いのに、「このジジイ、かなりヤバい」なんてお粗末なフレーズとヴィジュアルのせいでチープになってしまってる。

老人が出てくるサスペンスやスリラーを増やしたかっ
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無情(2019年製作の映画)

2.0

置いてけぼりは否めないが、「子供を争いに晒したくないな」と思わせるのに十分な内容だった。
あとはメインの少女二人がそれぞれの親からの教育を反映しまくった外見になっているくらいしか注目点はない。

片方
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シアター・キャンプ(2023年製作の映画)

5.0

本筋はコメディドラマ、間にミュージカルシーン。
本当の意味で差別がなく、あらゆる方面へのリスペクトにあふれた優良エンタメ作品!

ミュージカルシーンがあるから「ミュージカル映画だ」と勘違いされそうなの
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まなざしの長さをはかって/正しい距離(2007年製作の映画)

3.0

思い込みは人を殺すなぁ。
作者は田舎モン(男)に親でも殺されたのか、と思うくらいにいや~な男たちが軒を連ねてるのがまた……。

マラは隙だらけというよりも、自分は大丈夫だと謎の思い込みが激しすぎる。
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スティルウォーター(2021年製作の映画)

3.0

「スティルウォーター」がただの地名だなんて、日本人にはわからんよ。
まさかの展開に驚くよりも拍子抜けした。

でも、最後の「全部違って見える」のセリフはよかった。
オクラホマの地名ってだけだから関係な
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50歳の恋愛白書(2009年製作の映画)

3.0

何が“恋愛白書”なもんか。
母・年上の同性・年の離れた男性と洗脳と支配の“虐待記録とその結果”レポートだ。

キアヌ・リーヴスが出る恋愛ものってみたことが無いなと思って観てみたけど、キアヌの無駄遣いに
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リスボンに誘われて(2012年製作の映画)

5.0

観たあとで、地元のおばあちゃんたちと話に花を咲かせた!
街並みが美しいし、謎がだんだん解き明かされる感じが面白いし、主人公の俳優さんが素敵。
おじいちゃんたちも「いやあ、これは良かったなあ」って満足し
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恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

5.0

様々な背景を持つキャラクターに、次々襲い来る困難。
報酬を受け取るまで、油断はできない……。

映画が進むにつれてどんどん前傾姿勢になったし、ずっとドキドキハラハラしていた。
飽きるとか疲れるといった
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フリードキン・アンカット(2018年製作の映画)

5.0

ポスタービジュアルに写ってるの、フリードキン氏なのか?別人に見える。
ここで喋っている彼は尊敬できる人物で、彼の作品を追いたいという気持ちになった。

学生時代、「プレゼントをもらえるなら映画監督の自
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変態村(2004年製作の映画)

3.0

これは邦題が悲劇的だ。
どうして「発狂村」とか「受難村」あたりにしなかったんだ。

情報量の少なさで、主人公と同じ立場に置かれたような不安定さや戸惑いを覚える。
「何がどうなってるの?」
「なんでこん
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ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

2.0

完成しないことが完成と思える無形の芸術作品、それが映画『#ホドロフスキーのDUNE』なのだ。
様々な“オリジナリティ”の“オリジナル”はここにあった。

誰もかれもが情熱的に話すし、観てみたかったと思
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ちょっと今から仕事やめてくる(2017年製作の映画)

3.0

ある意味パーフェクト(イケメン俳優、有名どころ、話題の書籍、わかりやすく希望の持てる物語展開)な作品だった。

主人公の実家にどうしても好感が持てないけど(あれは心配や愛情ではなく自己満足と押しつけ)
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13の選択(2014年製作の映画)

3.0

「13」って数字が出た時点で止めとけばいいのに、ねぇ?
成功しても失敗しても“人生が変わる”選択ゲーム。

人を動かすには良心や損得よりも、不安をくすぐれとはよく言ったもの。
そんなことでとも思えるけ
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

3.0

クリーチャーと不思議な世界のカタログみたいな感じかと思いきや、違った。
わりと現実的な描写が多い作品だった。
退屈はしないけど、消化不良な感じはする。

石碑がヒントになるわけではなかったり(子供の妄
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青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

2.0

男性キャラの気持ち悪さが種類豊富。
映像はキレイだし、近所の子を見守ってる感じのスタンスは良かった。

嫌な部分ばかり目についてしまったから、なおさらかもしれない。
文化、立場、時代というのはあるのだ
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バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ(2021年製作の映画)

2.0

リサがいい子で可愛いからスコアは2。
原作ファンとして許せない改悪オンパレードだった。
ただ、某D社ほど原作レイプではないかな。

クレアとゴリスの兄妹愛や絆で強引にまとめた感じ。
「賢い妹」が妙に強
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マジック(1978年製作の映画)

4.0

慌てふためくアンソニー・ホプキンスが見られるのは、今となってはレアなんじゃないか?

現代ほど精神疾患の知識も理解もない時代、バレてしまったら「終わりだ」というのが切羽詰まった様子から簡単に想像できる
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マシニスト(2004年製作の映画)

5.0

主演の役作りに意識が行きがちだけど、設定も物語も、目の演技もとにかく素晴らしい。
「たぶん、こんな感じ」をおさえつつ、絶妙に超えてくる。

不眠がどれだけ脳にダメージを与えるのか、そして、不眠の原因は
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ピアニスト(2001年製作の映画)

3.0

気持ち悪くて、気持ち悪くて、気持ち悪い。
あと、気持ち悪い。

親が愛という名前をかぶせたがる自己実現欲求に子供を晒してしまうと、ここまで歪んでこじらせてしまうのだというお手本。
エリカ(主人公)は気
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KG200 ナチス爆撃航空団(2022年製作の映画)

4.0

ゲーム「#WarThunder」などが好きな人にはたまらんシーンがもりだくさん!
アクション映画ばりに戦闘シーンがたっぷり!!

タイトルでうっかり勘違いしそうなものだけど、この作品はナチス側の物語で
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ステップ(2020年製作の映画)

2.0

「山田孝之主演」「シングルファーザー」というフレーズで美化しまくった、ただ娘がかわいそうなだけのお話。
男性が仕事優先にならないだけで「犠牲にして頑張ってる」と評価されるモヤモヤをずっと見ることになる
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さんかく窓の外側は夜(2021年製作の映画)

1.0

漫画ファンなら観るのを止めておいた方がいい。
役者の無駄遣いにもほどがある……。

岡田将生さんがミステリアスっぽい演技をして、
志尊淳さんがテンプレ通りのパニック演技をする。
その繰り返し。

アイ
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デジタルデトックス 大停電の夜に(2017年製作の映画)

3.0

手段と目的を取り違えるなって話。
それから、人間関係の構築においてデジタルは遠回りか落とし穴ってところ。

題材はとても良いけど、出てくる人物たちや物語はちょっと微妙。
とくに夫の友人のジャクソンは最
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マイ・ビッグ・ファット・ウェディング(2002年製作の映画)

1.0

時代と文化のせいだけど、キツかった。
「女は実家の呪いから逃れられない、男は結婚したかったら女の生い立ちを気にするべきではない」という“教訓”が最初から最後までこってりだった。

『セックス・アンド・
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アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

3.0

「どうしてこの人と一緒にいるんだっけ?」の理由に気づけたときに笑顔になれたら、その相手で正解だ。

初めてスポーツが人を励ますパワーを持っていることを知れた。
映画の中のことなのに、本物のボクシング選
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ウェディング・ハイ(2022年製作の映画)

3.0

プランナーも含め、全員が「ハイ」だった。
こんなにタイトルがシンプルでしっくりくる邦画ってめったにお目にかかれない!

しょーもない、ただドタバタする様子を見せられるんじゃないかと思いきや、これは程よ
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地獄の花園(2021年製作の映画)

3.0

マンガと舞台とお笑い番組をミックスしたらこうなる!っていう感じの一本でした。
なんだかんだでOLやってるみんな、かわいいよ。

喧嘩に勝って、戦いに負けるオチなのがまたなんとも。
喧嘩に負けた彼女は、
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ジェクシー! スマホを変えただけなのに(2019年製作の映画)

3.0

スマホを落とした後、サスペンスホラーになるのが日本で、パワー系コメディになるのがアメリカ。
AIの暴走だの乗っ取りだのは完全にホラーだと思うけど、コメディということなので一応。

「人間に危害を加えな
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ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

5.0

めげないソシオパスくんの奮闘記!
丁寧に説明されてるのに、怖さがちゃんと残ってるって素晴らしくない?

レックスは精神を摩耗する前から独りよがりなところが目についていた。
愛ではなく所有欲からの執着だ
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.0

父娘の美しい愛情介護物語だと思った?
残念!超現実的ホラーでしたー!!

この作品は全人類が早いうちに観ておくべきだと思った。
映画の中だから美しく整えられていてまだ見てられるけど、現実はこんなに美し
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黒猫・白猫(1998年製作の映画)

1.0

あんなに不謹慎な“メリー・ポピンズ”を見たのは初めてだ。
ダダンがダダーンしたのは唯一のスカッとポイントなんだろうな。

ヒューマンコメディとのことだけど、「ヒューマン」がついたらクズ人間がいっぱい出
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恋におちて(1984年製作の映画)

2.0

メリルがヒロインで同じ不倫モノなら、私は『マディソン郡の橋』の方が断然好き。
2人がいわゆる“花束”を用意し終えたところで物語が終わる。

こちらは明らかに傷ついた人たちが出てくる分、いい気分になれな
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ドク・ハリウッド(1991年製作の映画)

2.0

田舎者が別の田舎に取り込まれるだけのお話で、ある意味ホラー。

最初から「若い男性だ」「しかも医者だ」「逃すつもりはないぞ」とまったく隠さずに、“この田舎はイイ田舎”をアピールしまくりながらとどまらせ
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トゥー・ウィークス・ノーティス(2002年製作の映画)

3.0

どっちがどっちの「王子様」で「お姫様」なんだろう?
ある意味、男女平等に見えてくる、ものすごくスロースターターなロマンス。

ヒュー・グラントのクイーンズ・イングリッシュがお坊ちゃん感を強めていてよか
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アメリカン・バーガー(2015年製作の映画)

3.0

ペンは剣より強い時もあるし、「煩悩は人を生かす」ってGACKTも言ってた。

雑なのに、チープなのに、しっかりコメディ・ホラーだった。
「あるある」全部盛りバーガー。

「あるある」に則って考えれば、
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Happyダーツ(2008年製作の映画)

3.0

「勉強も運動もできなかった」「褒められることがなかった」
そういう人はこのダメダメ主人公を応援したくなるに違いない。

「え、マジでそんなんでいいの?」と、ずっこける部分があるけど
深夜に観るお気楽作
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