kaitomoさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.9

一般人の視点で考えたら、誰が何を隠して、誰が本当のことを行っているか分からない。信じたくない情報に懐疑的になってしまうのも分からなくはない。政府が嘘をついてなくてもこんな分断は起こるんだから、大統領が>>続きを読む

チェイサー(2008年製作の映画)

3.8

元刑事・現売春の元締め男が、連続殺人鬼とおぼしき男を取っ捕まえてボコボコにする。あっさり自白するも、肝心の証拠や探している女が見つからないまま拘留期限が迫ってくる…というお話。
目的になかなか近づいて
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最初の晩餐(2019年製作の映画)

3.4

葬式で静かに食事をしながら死んだ父の話をしたり思い出したりする、地に足のついたドライ(でも少しだけウェット)な家族ドラマ。
抑えた演技や、構図がバシッと決まって落ち着いた映像は、丁寧に作られているのは
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ロストボーイ(1987年製作の映画)

3.5

前半はテンポ悪いし、裸のマッチョのボーカリスト気持ち悪いし、演出ださいし、ストーリーも面白くないし、緊張感もないし退屈。
でも終盤はちゃんと面白い。コリー・フェルドマンが案外ちゃんとヴァンパイアハンタ
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.0

クリーチャーの造形とか、センスがクレイジーで色々気持ち悪すぎるんだが、すっとぼけた会話等、コミカルな部分がそれを中和している。
序盤は意味不明で奇怪で乗りにくいし、テンポも悪く、これを90分超えて続け
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ボルケーノ・パーク(2019年製作の映画)

4.3

ジュラシックパークのフォーマットで火山パーク。しかし、これが面白い!ハリウッドばりの大迫力。
降り注ぐ溶岩で次々と死んでいくモブキャラ達。他方で絶対絶命のピンチを、ゴキブリ並みの生命力で何度もくぐり抜
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アンドリューNDR114(1999年製作の映画)

3.8

一つのファミリーのドラマかと思いきや、年月がビュンビュン過ぎ去っていくのでびっくりした。原題は「200年男」だったのか。 
全然ロボットに見えない(中に人が入ってる感じだ)し、顔怖いし、何か知らないけ
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キャンディマン(2021年製作の映画)

3.4

鏡の前でその名を唱えると現れる殺人鬼。都市伝説系ホラー。
殺戮シーンの見せ方は、バリエーションがあって良い。直接的に見せないところも怖く描写されている。影絵も良い。全体的に水準が高いが、もう一歩抜きん
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.2

長いし、淡々としてるし、わけ分からない部分も多いのに、飽きっぽい私が没頭できる稀有な作品。
何と言っても終盤の超展開で評価が分かれるんだろうけど、本作の人気から観ても多くの人が好意的に受け止めているの
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殺人鬼から逃げる夜(2020年製作の映画)

3.5

殺人鬼に追っかけ回される聴覚障害親娘のスリラー。そうはならんじゃろ展開が多く、気持ちが乗り切らない。
最初から逃げ隠れしない犯人は賢く振る舞うわけでもなく、警察で乱闘までしてるのに、あっさり帰される。
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台風クラブ(1985年製作の映画)

3.0

台風の日に、教室に取り残された子供達。明確なストーリーや背景が描かれるわけではなく、子供達がなにを考えてるのかよく分からない。寄りのシーンもセリフも少なく、遠景での視点が多く、未知の生物をか観察してい>>続きを読む

交渉人(1998年製作の映画)

4.0

凄腕の交渉人が殺人等の疑いをかけられ立て籠り、もう一人の交渉人と交渉しながら身の潔白を証明しようとするサスペンス。
ゴリゴリの交渉劇を観たいと思っていたが、警察側がやたら殺したがり勝手に発砲したり無理
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疑惑(1982年製作の映画)

4.2

保険金殺人の疑いを掛けられたクマコ(桃井かおり)は、状況証拠・前科・性格から見れば誰がどう見ても黒。世間からも警察からも嫌われる彼女は、本当に犯人なのか?という、ハリウッドが得意そうな法廷ミステリー。>>続きを読む

劇場版 SHIROBAKO(2020年製作の映画)

2.5

テレビ版は結構前に観ててかなり好みだったが、本作はイマイチ。前半はキャラの顔見せに時間を使いすぎて話が全然進まない。そういうのすっ飛ばしてサクッと本題に入れるのが劇場版の醍醐味でもあると思うんだけどな>>続きを読む

劇場版 ほんとうにあった怖い話 事故物件芸人(2021年製作の映画)

2.0

みちお氏以外は褒めるところなし。テレビ番組のVTRとしてもイマイチなのでは。良いものを作ろうとしている感じがまるでしない。シリーズ化するということは、これでそこそこヒットしているのかしら…。

スピリッツ・オブ・ジ・エア(1988年製作の映画)

3.2

飛行機を手作りして、山を越える!というロマンたっぷりな爽やかな作品かと思いきや、なかなかあくの強い作品だった。
登場人物はたったの三人。舞台は荒野の中のポツンとした小屋周辺のみ。飛行テストを何度も繰り
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ルース・エドガー(2019年製作の映画)

4.0

幼少期に戦場を経験したが、アメリカ白人夫婦に養子にもらわれ、優等生となったルース君。しかし、彼が奥底に抱えていそうな闇がちらつくと周りはあたふた。教師は、彼がとんでもないことを、でかすのではと恐れ、養>>続きを読む

何も見なくていい(2015年製作の映画)

3.5

裏側になった顔。詰め込まれるゴミ。ゲロ。金。スマホ。グロテスクだが、なめらかな動き。

あたしだけをみて(2016年製作の映画)

3.9

モルモットを虐待し、妖怪変化する女のホラーかと思いきや…。
視点を巧く使った非常に面白い発想の作品。

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

4.1

もしも人間よりずっと巨大で、同等程度の知性を持った生き物がいたら…。その惑星で人間は、家畜やペットや害虫等のような扱いを受けていた。
あらゆるデザインが気持ち悪くて楽しい。奇妙な深海魚を見るときのよう
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ノイズ(2022年製作の映画)

3.8

名探偵ものにありそうな、割とオーソドックスな村サスペンスだった。村社会でのプレッシャー、閉塞感、連帯意識が、一つの事故を取り返しのつかない方向に連れていく。
主演三人が揃うシーンはワクワクしたし、永瀬
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.0

テンポ良く、熱い映画作りムービー。
映画大好きな者はジーン君に共感するだろうし、ポンポさんかジーンを見いだした理由が好き。
嫌なキャラクターがいないので、何だかんだトントン拍子に進むな、とは思ったがテ
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猿楽町で会いましょう(2019年製作の映画)

3.1

嘘をつくから空っぽなのか、空っぽだから嘘をつくのか。ユカの人物造形が超リアル。彼女はそういう風に出来上がりすぎてて、どうやっても自分も周囲も幸せに出来るようにならなさそうな感じがしんどい。そのうちリス>>続きを読む

なま夏(2005年製作の映画)

2.5

ストーカーおじさんのキモキモ絶望ラブストーリー。「机のなかみ」「ヒメアノ~ル」等のえぐみのある傑作に通ずるところはあり、監督の原点と言われると納得感のある作風ではあるが、これはキツい。見てらんない。6>>続きを読む

ボーン・コレクター(1999年製作の映画)

3.4

寝たきりで動けない元天才警察官(デンゼル)と、彼に見込まれた現場検証ウーマン(アンジー)が、連続殺人事件を追う!という設定は良い。
陰惨な事件自体も引きはあるが、ショッキングなところは、あまり見せてく
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オールド(2021年製作の映画)

3.7

時間が超スピード進み、あっという間に老いてしまう島に閉じ込められた人達。時間の猶予は一日程度。
映像的には地味だし、キャラクターも弱いが、結構色んな事が(時にぎょっとするようなことも)起こって面白い。
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ブラックブック(2006年製作の映画)

4.1

ナチス・ドイツ占領下のオランダを舞台にしたレジスタンス&スパイもの。シリアスかつ重い内容ではあるが、エンターテイメント性も極めて高く、二時間半弱の時間を感じさせない。
命がけで騙し合う中で、内通者の影
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地獄の警備員(1992年製作の映画)

3.7

松重さんが無口で無表情なサイコキラーを演じる黒沢清初期のスリラー。ぬぼーっとした感じで殺戮をする松重さんが怖い。タックル&素手でペシャンコにするところは名シーン。松重さん知らなかったらもっと怖かっただ>>続きを読む

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

2.5

序盤、なんて素晴らしい映像!構図!流石!と見惚れていたが、ふと気づくと一体誰の何の話をしているかさっぱり分からない。脈絡のない話があっちこっちに飛んでいき、全然ついていけない。喋りっぱなしのナレーショ>>続きを読む

鳩の撃退法(2021年製作の映画)

3.6

地味~なくだりも後半で意味を持ってくるので序盤は我慢。
創作と現実が入り交じるが、割と解説は丁寧なので、謎を残しつつもわかる部分はきっちり分かる。お札の変遷は特に面白かった。
余白のあるシナリオは悪く
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ガメラ 大怪獣空中決戦(1995年製作の映画)

4.0

今見たらちゃちいのかな、と思いきや、そんなことはなかった。リアルさは近年のCGと較べたらそりゃ劣るが、ミニチュアを景気よく爆破しまくるという痛快さがある。玩具のように町が壊れていく様に風情も感じる。>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

4.5

突然失踪した父を探すと、指名手配犯によく似た男に辿り着き…というところから、予想できそうなところに落ち着きそうで落ち着かないストーリー展開に引き込まれる。重厚な人間ドラマかと思いきや軽妙さもあり、ゾッ>>続きを読む

とっくんでカンペキ(2012年製作の映画)

4.1

ギリギリ可愛い特訓。ディープなやつまで練習していてどうなることかと思ってたら、ラストが最高だった。女の子の仕草も完璧。

蛇イチゴ(2003年製作の映画)

3.0

普通の家族の負のオーラが結構しんどい。平泉成のナチュラルな陰口が本当に嫌な感じ。思いやりを感じない、ひんやりした世界。
宮迫氏が軽い演技で中和させるも、起承転結の起承で終わってしまった感じで消化不良。
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ある用務員(2020年製作の映画)

3.9

殺人マシーンとして育てられた男が、親分の娘である女子高生を守るために戦う、というベタなプロットだが、なかなか面白い。般若さんの大げさな演技と聞き取りにくいセリフ回しで少し不安になるも、巻き返した。
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アジョシ(2010年製作の映画)

4.5

なついてくる近所の娘を助けるために、超強い訳あり寡黙おじさん(顔きれいすぎるウォンビン)が立ち上がる。
えげつないアクションに迫力があってゾクゾクするし、「残酷に殺す」以外の選択肢がないような情け無用
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