百万両さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

百万両

百万両

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大脱走(1963年製作の映画)

3.8

面白いけどやっぱり今見ると少しテンポが緩い感じがする。
エルマーバーンステインの曲は荒野の七人もそうだが明快な明るいスコアで一度聞いたら何度も口づさみたくなるような強烈な魅力がある反面ちょっとサスペン
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シックス・センス(1999年製作の映画)

4.2

何度見ても素晴らしい…
オスメント君の演技は遥かなる山の呼び声の吉岡秀隆に匹敵するね(笑)
(その分ブルース・ウィリスの微妙さが強調されるけど…)
とにかくこの映画はSFでありホラーでありサスペンスで
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憧れを超えた侍たち 世界一への記録(2023年製作の映画)

3.8

結果があれだから野球好きにとってはどうやったって「読後」の満足感は高い。
それ前提で良いと思った点、疑問な点。
良かったのはとにかくベンチ外の選手達の姿。
うずくまる剛腕、なにやってんのーコンちゃん、
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

3.9

漫画家井上雅彦の「映画演出力」スゴイ…
単純なお涙頂戴や笑い取りは子供には受けるが逆に大人はシラける。対してストイックな表現はハマると深い感動をもたらす。この映画はそこがうまい。
冒頭7分音楽もなくひ
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ジュリア(s)(2022年製作の映画)

4.3

ノーマークで見たが凄い映画だった…
トリッキーなんだけど決してテクニックに溺れることなくドラマの本質はガッチリ抑えている。
起こるのは巷に溢れてる日常的な営みなんだけど脚本が素晴らしく一々ガッツリ感動
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グッドモーニングショー(2016年製作の映画)

2.2

キャストはいいんだけどストーリーがあまりにもご都合主義過ぎて申し訳ないけどで文字通りお話にならない。
現場レポートが怖いとかのレベルじゃなくて人の命かかってんだから四の五の言う暇なく半強制的に徴発され
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.6

「シン」感は十分あった。冒頭のエヴァンゲリオンを彷彿とさせるような理不尽に強過ぎる仮面ライダーなど新しかった。

ストーリーとして、敵の心情を丁寧に描き観客と共有させるのはドラマとしてリアリティが出
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.3

すばらしかった。
本当の家族とは何か?普遍でありかつ答えが見つからない永遠のテーマ。
ラストの各人の感じさせる「未来」。「この家族」の希望を感じさせる終わらせ方が実にいい。
役者たちも相変わらず是枝演
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ロスト・マネー 偽りの報酬(2018年製作の映画)

3.7

面白かった、、、
偏見かもしれないけど女性が主役のバイオレンス映画ってなんかちょっとテンション落ちる感じがあったが、これは見ごたえあった。
後から後から出てくる怪しげで胡散臭いキャラクターがきちんと怪
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その名にちなんで(2006年製作の映画)

4.0

一見すると叙事的に淡々と家族の物語が語られていくようだが、その過程がそても丁寧で感情移入できる。とても魅力的。
近づいたり離れたりする時間の流れの中でも、家族の根底に確固として揺るがない深い愛が要所に
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モンスター上司(2011年製作の映画)

3.8

期待してなかったがとにかく面白かった!大御所の上司三人(K・スペイシー、J・アニストン、K・ファレル !!)が皆貫禄十分でおかしくて無茶苦茶(笑)。
この手の作品は後半グダグダになりがちなんだけど、こ
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インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

4.0

よくできている。シナリオが深い。
楽しく生きるためには「悲しみ」が必要と気づくまでの過程と「忘れてしまう」ことの寂しさなどがうまく描かれていた。
この種の「異世界SF」はともすると「ルールを守る」こと
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アムステルダム(2022年製作の映画)

3.4

クリスチャン・ベールがまたまた怪演。
異色サスペンスでとりあえず引き込まれるが、ただこのーなんというか誤解を恐れずに言うと「CMの人」が作ったみたいな厚みのないスタイリッシュさ、、、

アキラとあきら(2022年製作の映画)

3.7

よくできてた、面白かった!
横浜流星が非常にいい!
江口洋介他キャスト全員と言っていいほどよかった。とにかくメンツが贅沢、

パトニー・スウォープ(1969年製作の映画)

3.3

終始ムチャクチャなのは楽しかった(笑)
広告業界の中身の無いい部分を嫌というほど風刺しているが、実に古今東西変わらんな、と思った次第…
冒頭の役員会議は特にぶっ飛んでる。
社長の死に方たるや今ちょっと
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.3

期待しすぎたのかもしれないけど退屈だった…何か行き当たりばったりにシークエンスが並んでいるだけという感じ。
ただキャストは見ている内にドンドン魅力的に見えるようになってきて驚いた。

ガール・オン・ザ・トレイン(2016年製作の映画)

3.0

地味なストーリー、地味なトリック
エミリー・ブラント好きなんで何とか見れました…

配達されない三通の手紙(1979年製作の映画)

3.2

女優の共演は見ごたえあった。
野村芳太郎っぽい細かい人間関係の描き込みも面白かったが、ストーリーは割りと平板で普通。

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.8

水中の「浮遊感」がすごい!
3Dだったこともあるがもはやライドシミュレーター(笑)
アイヌやネイティブアメリカンなどのアニミズム的な価値観と現代の利益効率至上主義の対比もうまく行っていて、全体的によく
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.5

多少設定は強引だけど面白い!
笑いのセンスを感じる。
そして役者がみんないい。
特にマキタスポーツと池田良。
木本事務所からの池田さんの電話聞くたびに「業界」の人はシャレにならない苦笑いをせずにはいら
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RRR(2022年製作の映画)

3.8

勢いがすごい!
あの踊りの切れ、スロー使いまくりの人物ショット、大掛かりなアクションなどなど・・・
ところどころ「ご都合主義」も点在するけどそこは力業で正面突破!

ラーマがとにかくかっこいい!(笑)
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.9

三浦友和のインタビューとか、日記を朗読しながら盛り上がる練習シーンとか、弟とのやりとりとか、ラストシーンとか魅力的なシーンがたくさんある。
それぞれがまだ全体としてうまくコントロールされきれてない、デ
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病院で死ぬということ(1993年製作の映画)

3.9

市川準さんの、その場の空気を一粒まで漏らさず映し採ろうとする、何というか息を殺した静かな目線…大事に切り取られた、その先に浮かび上がる静かな物語がこっちの心にゆっくり浸透してくる。
濱口竜介さんに通じ
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バッド・エデュケーション(2004年製作の映画)

3.5

現実と回想的創作物を交錯させ、微妙にズラシながら進める構成は意欲的。
ガエル・ガルシア・ベルナルもさることながら冷静なエンリケが魅力的、

ボルベール <帰郷>(2006年製作の映画)

3.6

「灼熱の魂」よりむしろ起きてることは深刻なんだけどなんかあっけらかんとしていて悲壮感がない。
ペネロペ・クルスの可愛さも大きく影響していると思うが、それにしてもコレがスペインなのかもしれない。
結果「
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マリー・ミー(2022年製作の映画)

1.7

超R:ジェニロペ信者 映画。
こんな凡庸なシナリオ久しぶり。
ひたすら同じところをぐるぐる回ってる感じ…
とにかく彼女が見せたいものを延々とコレでもかと見せられ続ける。
90分でも長いが2時間…
コレ
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君を想い、バスに乗る(2021年製作の映画)

3.7

老人がひたすらバス旅行する話。
だけど見てしまう。
語らない、説明しない姿勢がとても心地よい。
良くも悪くも『グレイマン』と対極的な映画。
日本だったら企画段階で潰されるか、シナリオ大きくいじられてお
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私のはなし 部落のはなし(2022年製作の映画)

3.8

力作だと思う。
映像もキレイ。
単なる部落差別の説教書とならずに、それぞれ様々な立場の「人間」「生活」に迫ろうとする姿勢が素晴らしい。
しかし部落問題ってあらゆる差別の中で最も根拠が薄弱なものの一つで
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イメージの本(2018年製作の映画)

3.3

そうね、思い出した。ゴダール見た後こんな感じになったなー。
今回は特に抽象的な短いカット、シーンが連続するが、ついつい見ちゃう。
詩的、哲学的ナレーションがそれっぽい。
ただホントに言いたいことを理解
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未来惑星ザルドス(1974年製作の映画)

3.4

永井豪の劇画から飛び出てきたような銅像首と田上明ばりの赤パンショーン・コネリーが暴れまわる…
訴えたいテーマは興味深いし表現も斬新なんだけどどうしても全権握ったブアマンの独走感は否めない。
やっぱり「
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ペリカン文書(1993年製作の映画)

3.4

途中で割と仮説的な陰謀が見えてくる。
それが真実であることが顕在化してくる所がこの映画のエンタメの真骨頂なんだけど、僭越ながらもう少し「まさか、そんなことあるわけないよね…」みたいな盛り上げがあればも
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フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

3.5

朴訥なフォレストの数奇で波乱万丈な人生、
色んなことが起きるんで最後まで飽きずに見れたが、余りに成行が荒唐無稽なんで今ひとつ「ピンとこない」(言わばおとぎ話みたい)。
まあそこが挑戦だったんだろうけど
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ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)

3.5

高校生から老け役までっていうのは結構あるけど60後半から100近辺までやる役って他に見たことがない。
ジェシカ・タンディが運転手との関係性踏まえ年代ごとに見事に演じている。
ラストシーンはなんとも言え
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エレニの帰郷(2008年製作の映画)

3.8

ゆったりしたたゆたうアングルの中で遠景近景で様々なドラマや情景が繰り広げられていく。
静かなのにエキサイティング…
久しぶりに旅芸人が見たくなった。

川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

3.8

荻上さんにしては割と「ドラマティック」な展開。
と言いつつ相変わらず穏やかで心地よいゆったりした時間がとても心地よかったです。
飯島さんがコーディネートした食事シーンは今回もとても魅力的。
ちょっと
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マイ・ニューヨーク・ダイアリー(2020年製作の映画)

2.7

プラダを着た悪魔の劣化版。
申し訳ないが響かなかった、
主演のマーガレット・クアリーは美人なんだけど芝居がいちいち残念。