吉島崇光さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

吉島崇光

吉島崇光

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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.9

歴代シリーズを追ってきた身としては、文句なしの傑作。

とはいえ、トムホ版しか見ていない新規には優しくない物語や、歴代シリーズを否定するようなヴィラン救済に声を荒げる人がいるのも分かる。

そこを踏ま
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.0

原作•アニメファンとして、まず大満足のクオリティ。

作画クオリティも素晴らしいし、漫画で見るより正直アニメのほうが映えていた。

でも、時折挟まれる七海筆頭の1級呪術師や京都高たちのバトルシーン。
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.9

2時間半越えの長尺映画が溢れる中、1時間半のヒーロー映画はある意味新鮮。

「あっさりフレンチ」のようなスッキリとした物語だし、何も考えず楽しめた。

1つ疑問なのが、原作のカーネイジは作中最強クラス
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罪の声(2020年製作の映画)

3.7

警視庁重要指定事件初の未解決事件となった「グリコ•森永事件」。

現実にフィクションを織り交ぜ、見事に1つの結末へ着地させた傑作。

警察•メディアへの疑心と同時に、行き過ぎた正義が悪へと変わる過程を
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.8

「大戦争勃発-序-」

これは点数を付けづらい。

155分という長めの上映時間だが、ほぼ全編に渡って「序」のストーリー。

これから面白くなりそうな所で映画が終わるため、本当に物語が始まったというだ
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踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望(2012年製作の映画)

3.0

そういや踊る4を見ていないと思い、1から立て続けに鑑賞。

ここまで綺麗に堕ちていくシリーズを、過去見たことがあるだろうか。

青島•すみれ夫妻(偽)の潜入捜査、そもそも店構える経費はどこから出た。
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悪魔はいつもそこに(2020年製作の映画)

3.8

「悪魔が蔓延る田舎にトム•ホランドを放り込んでみた」

神の存在、力を信じる宗教系田舎に泊まろう。

「欲」という悪魔が常について回る中、神が居ても救いがあるとは限らない。

純真無垢なトム•ホランド
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ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

3.7

「時をかけるビッチ2」

前作の直後、地味な役割だった友達「ライアン」の視点から始まる本作。

ホラー < SF という新しいジャンル映画であり、しっかり見たことのないものを見せてくれました。

しか
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タロウのバカ(2019年製作の映画)

3.0

社会から溢れてしまった子供たち。

弱者が生きる意味を問う、これがテーマ、のはず…。

と言うのも、テーマ性が全体的に少し分かりづらい。

3人の子供たちが銃を手にしてから、生きる素晴らしさと同時に大
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STAND BY ME ドラえもん2(2020年製作の映画)

2.5

「ドラえもん名場面の闇鍋」

前作の個人的問題点であった、のび太に都合の良いストーリー展開で、まったく本人が成長していない点。

この点が続編でさらに増えた。

「よく出来ました。」と語るしずかちゃん
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

5.0

「ノータイムトゥーダイまで駆け抜ける」

終.NO TIME TO DIE

分かっている。

突っ込みたい点が多数ある。

でも、なによりも、優秀の美として成仏させてあげたい。

「過去」は燃やして
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ジェームズ・ボンドとして(2021年製作の映画)

4.0

「ノータイムトゥーダイまで駆け抜ける」

4.5「ジェームズ•ボンドとして」

ノータイムトゥーダイ鑑賞前夜に。

ダニエル•クレイグは、ジェームズ•ボンドとして新たな映画史を築いた。

本当にお疲れ
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007 スペクター(2015年製作の映画)

4.4

「ノータイムトゥーダイまで駆け抜ける」

04.スペクター

スカイフォールに引き続き、1人のヴィランを軸にしたストーリー展開。

ダニエル•クレイグ版を総括するように、暗躍する組織「スペクター」への
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007 スカイフォール(2012年製作の映画)

4.3

「ノータイムトゥーダイまで駆け抜ける」

03.スカイフォール

「あれ?スタッフ一新した?」

連日鑑賞した2作とは違い、小気味良いテンポで終始飽きないストーリーテラーを見せてくれた。

前作が「0
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たまこラブストーリー(2014年製作の映画)

3.5

美麗作画で定評のある「京アニ」作品。

前作に該当する「たまこまーけっと」を未鑑賞での感想です。

とにかくキャラクター•風景共に作画が綺麗。

光の反射や目の光彩など、細かい箇所にアニメーターのこだ
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地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)

4.1

個人として、園子温監督とは相性が本当に悪かった。

「冷たい熱帯魚」や「愛のむきだし」、「愛なき森で叫べ」と、映画で描きたいものが一切伝わらず…。

しかし「地獄でなぜ悪い」によって、園子温監督の作家
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007/慰めの報酬(2008年製作の映画)

3.9

「ノータイムトゥーダイまで駆け抜ける」

02.慰めの報酬

前作ラスト、ヴェスパーを失い傷心のダニエルボンド。

任務と復讐の間で揺れ動きながら、「007として」を描く。

真っ先に感じたのが、アク
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007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)

3.8

「ノータイムトゥーダイまで駆け抜ける」

01.カジノロワイヤル

初の金髪ボンドとして、公開前の不安を見事に払拭したダニエル•クレイグ版。

遅ればせながら、初めて007作品と触れ合った。

アクシ
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全員死刑(2017年製作の映画)

3.5

「大牟田四人殺害事件」をベースにした本作。

バカしかいない家族4人の、無計画な殺人とそれに伴う「業」を描く。

全体的にコメディ感がある物語で、事件関係者が見ると怒り心頭だろうな、という感想。

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武器人間(2013年製作の映画)

3.2

武器人間の造形が素晴らしい。

ただ、「こいつ、どうやって戦うん?」と疑問を抱く造形の者もちらほら。
例)手が異様に短い
  頭部にトラバサミみたいなのが付いてる

物語は非常に面白くない。

クリー
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ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

4.2

賛否あるみたいだが、個人的には最高。

男尊女卑で苦しむ『小鳥』たちが、鳥籠から旅立つまでを描いた作品。

ハーレイ•クインらしい支離滅裂な語りによるストーリー展開も、冒頭は戸惑いつつも徐々に快感さえ
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.7

原作未読、アニメ未鑑賞。
遅ればせながら、無限列車に乗車。

まず、アニメ作品としての作画は素晴らしい。
浮世絵のような演出に熱いものを感じる。

鬼滅の知識0の状態でも、ストーリー構成が分かりやすく
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ブライトバーン/恐怖の拡散者(2019年製作の映画)

3.7

闇のスーパーマン誕生。

家族の愛情に飢えた子どもを描きつつ、あえて観客に感情移入させない演出が素晴らしい。

その結果、ブライトバーンの住民視点に立ちながら、よりスリリングを味わえる。

だって、き
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