Takayukiさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

Takayuki

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転々(2007年製作の映画)

3.4

シュールな映画だったなー。

大学8回生のフミヤは84万円の借金があり、どうしようもなく返済期限を迎える。ところが、借金取りのフクハラは散歩に付き合えば100万円払うという謎の取引を持ちかけ、男2人の
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最強のふたり(2011年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃ良かった。

最強の2人って良く知りもせずバケットリスト的なやつかな〜と思って敬遠してたけど、観て良かった。

不慮の事故で首から下の四肢が麻痺してしまった裕福な家柄の白人男性フィリップと
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.5

不思議な相談相手Aがいるみつこは30歳を超えてなおお一人様。そんなみつこにも年下の営業マンである多田という気になる彼がいた。それなりに大人になったみつこの日常をユーモラスなコメディタッチで描いた作品。>>続きを読む

たぶん悪魔が(1977年製作の映画)

3.5

1970年代パリを舞台に1人の青年の死までをセンセーショナルな映像、素人の役者と独特な演出で表現した作品。

主題はとても興味深くイントロは良かったけど、やはり感情を出さない演出やフラットな映像展開に
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あん(2015年製作の映画)

3.9

朴訥などら焼き屋の男とそこに通う女子中学生、アルバイトしたいと申し出てきた手指の自由が効かないおばあさん。三者三様の理由で自分の居場所を失ってしまった人たちの切なくも心温まる物語。

題材となっている
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湖のランスロ(1974年製作の映画)

-

初上映ということで見に行ったけど、この手の作品は映画館で観たらダメだということに気がついた。

どうも単調な作品は眠気を誘う。

dvdで再トライします。

空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)

3.2

三菱自動車工業のリコール隠しを基に書かれた池井戸潤の小説が原作となっている作品。

長瀬智也が観たくて前情報なく観たが、準主役のディーンフジオカのアイドル芝居に興醒めしてしまう。坂本一生、津田寛治、佐
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パターソン(2016年製作の映画)

3.7

パターソンという町に住み詩作をするパターソンという男の物語。

パターソンは恋人へ日常のありふれた景色からインスパイアされて詩作をする。

何気ない日々を物語の軸に置きながら、パターソンの詩作の様子を
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中村屋酒店の兄弟(2019年製作の映画)

3.7

やっと観れた。

中村屋酒店の兄弟、の話。タイトルそのまま。
兄が家業を継ぎ酒店を営んでおり、ある日東京へ出ていた弟がフラッと帰ってくる。物語自体は短編ということもあり、大きなドラマが生まれるわけでは
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.8

映画館で観れて良かった!
ミュージカル映画だと歌多めのイメージであんまり得意じゃなかったけどこれは展開、というか動きに合わせてダンス主体だったから個人的に好きな演出だった。特にクラス全体で踊るシーンは
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火花(2017年製作の映画)

3.5

芸人として生きる苦悩と葛藤、喜びを1人の男に乗せて描いた群像劇。

駆け出しの芸人、徳永は熱海の営業で先輩芸人の神谷に出逢い、彼の芸人としての姿に惚れ弟子入りを志願する。神谷は弟子にするから自分の伝記
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.8

GUCCI創業者の孫、3代目社長マウリツィオが暗殺される。その背景にあるGUCCI家との確執と崩壊を描いた伝記を元につくられた作品。その裏には1人の女性の愛や欲を超えた執念があった。

こんなにも映画
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草の響き(2021年製作の映画)

2.5

東出昌大がもったいない。
奈緒、大東俊介含むメインはいいのに。
周りが残念すぎる。
芝居の感情が見えない、間が悪い。スケボーありきでのキャスティングだろうか。いじめっ子たちも芝居が弱い。演出か芝居なの
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少年の君(2019年製作の映画)

4.0

中国では国を挙げて行われる「高考」と呼ばれる全国統一大学入試を控えたある学校を舞台に深刻化しているいじめ問題について取り上げた作品。

ある日、いじめられていた女子生徒が校舎から飛び降り自殺をしたこと
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紙の月(2014年製作の映画)

3.5

その辺のホラーよりスリルある。

真面目な人こそ自身の価値観が傾いたときに一気に変わりそうではあるが、この映画はそんな真面目で平凡な主婦が犯した小さな罪が重なり、その時に抱いた罪悪感とは反比例するよう
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

3.4

U-NEXTのオススメに出てきたケリーライカート監督の作品から本作を鑑賞。

社会に適合し、これから父親になるマークとヒッピーな暮らしをするカートの男2人のロードムービー。

マークには妊娠した妻を置
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キネマの神様(2021年製作の映画)

3.7

かつて映画監督を志していたが夢破れ、今ではシルバー派遣会社が斡旋してくれる仕事をこなしながら日々、酒とギャンブルを楽しむ円山剛直(以下、ゴウ)は、多額の借金があり、呆れた妻の淑子とアユミからギャンブル>>続きを読む

ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

4.2

『七月と安生』という2人の女性の事実を元に描かれたネット小説が注目を集め、映画会社が映像化を求めたが、作者の七月と音信不通のため、もう1人の主人公である安生に依頼するも、そのネット小説も読んでいないし>>続きを読む

うつくしいひと サバ?(2017年製作の映画)

4.0

2016年の熊本地震を受けて撮影された『うつくしいひと』の続編。皮肉にも前作が地震前の熊本の街並みを映す記録映画となり、本作品は震災後の変わり果てた熊本をありのままに映している。

震災後の熊本に佇む
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13回の新月のある年に(1978年製作の映画)

3.4

初めてのライナーヴェルナーファスビンダー作品。レトロスペクティブもあったりして気にはなっていたものの敷居が高そうで今回お初。

7年おきにくる月の年と新月が13回巡る年が重なると、どうしようもなく破滅
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うつくしいひと(2016年製作の映画)

3.5

行定勲監督が故郷の熊本を舞台に、同郷の高良健吾や橋本愛らと撮影した短編映画。

小さな本屋兼喫茶店で働く透子はある日、母親にストーカーらしき男がいるという噂を聞き、馴染みの私立探偵である玉屋末吉に相談
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ロスバンド(2018年製作の映画)

3.8

それぞれ悩みを抱える少年少女たちの青春バンド物語。

率直な感想は楽しい作品!!
小難しく考えずに観ていい映画だったーって思える映画だった。

物語はドラマーのグリムとギターボーカルのアクセルという2
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嘘八百(2017年製作の映画)

3.6

愉快爽快なコメディ。
好きな武正晴監督と足立紳さんのタッグ作品。

古美術商と贋作師たちが本物を越える偽物をつくり、古美術の権威を騙すというベタな物語で大まかな展開も読めるんだけど、妙な説得力がある。
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.8

ウエスアンダーソン監督は凄い。

目から情報をどんどん投げ込まれて脳みそパンパンになってる感覚。
一瞬たりとも気を抜く暇がないくらい展開されていくストーリー。

『グランドブダペストホテル』で気になっ
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カツベン!(2019年製作の映画)

4.0

面白い!!

活動弁士という仕事はなんなのか気になっており、非常に興味深く鑑賞した。

かつて現在の映画が出来る前、世界ではサイレント映画の時代だろうか、大正時代の日本にはそのサイレント映画所謂、活動
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女は女である(1961年製作の映画)

3.6

アンジェラと2人の男の恋愛ドラマをミュージカル風に映像化している作品。

キャラクターの言動や心情動きに合わせて音楽が流れたり、カメラ目線の芝居があったり、カメラワークもユーモラス。

寝る前の本を使
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リング・ワンダリング(2021年製作の映画)

2.5

漫画家になるため工事現場でアルバイトしながらニホンオオカミを題材にした作品を描くソウスケは、絶滅してしまっている上に資料も少なく絵が上手く描けずに悩んでいた。
ある日、ソウスケは絵を描くためのヒントを
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風をつかまえた少年(2019年製作の映画)

3.9

アフリカ最貧国マラウイの小さな村では、旱魃の被害に遭い、穀物の収穫が激減し市場では高く売られるため日々の食事もままならない程、人々は苦しめられていた。

そんな状態を抜け出すため、ウィリアムは廃材置き
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ノラ(2010年製作の映画)

2.5

虐待を受けていた父親に復讐するため、児童施設を抜け出し父親を探して彷徨い歩いていた少年と妻を海で亡くした男の互いの無念を晴らすための異質な共同生活が始まる。

染谷将太は、憎しみを抱えた役をやらせると
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フェリチタ!(2020年製作の映画)

3.9

ジャケットに惹かれて。
邦画も洒落たジャケットにして欲しいなーなんて思いながら。

タイトルのフェリチタとはイタリア語で幸福という意味。

人生には岐路がある。
作品の中でいろいろな岐路を意図的に映し
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

3.2

役者を目指して上京するも結局芽が出ず諦めていた工場勤務のユウジはたまたま営業に来ていた高校の同級生のタダと再会し、かつてクラスで注目を浴びていた佐々木との過去を思い出していく青春映画。

んー、あんま
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セックスと嘘とビデオテープ(1989年製作の映画)

3.4

セックスと嘘、本能と理性は表裏一体である。
本能のままでは動物だが、そこにヒトとして理性が働くことで嘘が生じる。
しかし、セックスではなくビデオテープの前ではセックスがなくともありのままの姿が映し出さ
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母さんがどんなに僕を嫌いでも(2018年製作の映画)

3.5

泣いた。
仲野太賀の泣き芝居は凄い。

虐待を受けて家出したタイジと母親の物語だけど、作品を観てみるとこれが実話を元に作られているというのが信じられないくらい残酷なストーリー。

原作は歌川たいじさん
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RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

3.8

狂気的。
ベジタリアンの少女が獣医になるための学校に入学し、その学校の先輩からの洗礼で血を被り、ウサギの肝臓を食べさせられたことで、身体に変化があらわれる。

直接的な描写は避けてると思うが、目を当て
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自分の事ばかりで情けなくなるよ(2013年製作の映画)

3.4

クリープハイプの映画という感じ。

オムニバス形式でざっくり3〜4話くらいだった気がするけど、それぞれの話で映像表現が違っていたのが良いようにも悪いようにも取れる。
映画でもMVでもないからクリープハ
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.0

名作。

歌手を目指しながらショーダンサーとして生きるルディは、客として来ていた弁護士のポールと恋に落ちる。

ある日、隣人の女が薬物により逮捕され、そこに1人残されたダウン症の男の子、マルコのことを
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