ふじPONっさんの映画レビュー・感想・評価 - 22ページ目

Mank/マンク(2020年製作の映画)

3.0

当時を彷彿とさせるモノクロに、古く感じる演技に魅力ある衣装。マンク本人は知らないが、アル中でよく喋り一言も二言も多い彼を演じたゲイリー・オールドマンの(他人事だから)愛せるキャラが本人だと錯覚するくら>>続きを読む

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

3.9

アイドルから女優に転身するタレントと粘着質で執拗なファン

カット割りが凝っていてまさにドラマの様
同じシーンが続く中盤、妄想か現実か曖昧な描写が面白い
これを98年に観ていたらどう感じていたのか。イ
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名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)(2014年製作の映画)

3.8

早々に犯人はネイビーシールズの元狙撃手と判明するが一筋縄ではいかず。
ダイスの謎とシルバースター、夏休みの課題がリンクしていく過程が流石劇場版
コナン達を抜きにしても、洋画で扱いそうな重厚なネタで大人
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レボリューション6(2002年製作の映画)

3.0

反体制活動をしていたかつての若者達が15年の時を経て再集結する。
何故なら、15年前に不発だった手製の爆発物が爆発してしまったから…

大人なれない・ならなかった大人
別にグレてる訳じゃないんだ…
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るろうに剣心 伝説の最期編(2014年製作の映画)

3.8

「お前は今日から剣心と名乗れ」

剣心と師匠の比古清十郎
当時の事務所の先輩後輩なのが面白い配役

存在感、強さ、ビジュアルと志々雄が圧倒的過ぎて惚れる

ベストバウトは煉獄内部での
志々雄VS四人
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るろうに剣心 京都大火編(2014年製作の映画)

3.8

「人の本性は修羅 現世こそ地獄」

1878年兵庫は摂津鉱山
三部作のラスボスで裏の主人公、志々雄真実の誕生シーンは前作の「るろうに」誕生のシーンと同じ様なテイストで描かれるが、描写は凄惨だ。
潜伏先
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るろうに剣心(2012年製作の映画)

3.8

「殺さずの誓い…逆刃刀だ」

オープニング、モノクロの様な抑えた色味で鳥羽・伏見の戦いを描き、剣心の置いた刀を本作のキーマンである鵜堂刃衛が拾う。個人的にはここが一番好きなシーン

「おろ」「拙者」「
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いつだってやめられる 闘う名誉教授たち(2017年製作の映画)

3.5

前回までの二作はコメディ色が強かったが今回はシリーズラストということもあり、ドラマ性が強い。
すんなり脱獄してしまう辺りは少し物足りなかったが、そこはバルトロメオがカバーしてくれた。
オペラして脱獄し
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キンキーブーツ(2018年製作の映画)

4.2

画面から伝わる「圧」に圧倒する。
パフォーマンスはもちろん、メッセージ、歌、笑い。正直、ほとんど字幕を追っていなかったと思う。それくらい、表情や、衣装、セットを食い入るように観、あの世界観にどっぷり漬
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いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち(2017年製作の映画)

3.3

がっつり前作からの続き
相変わらずのテンション高めでノリの良い音楽が使われる
歴史学の教授がお気に入り
爆笑はしないが、小さいネタの積み重ねで畳み掛けてくる
ナチスネタ
列車からのGPSの行方が、悔し
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引っ越し大名!(2019年製作の映画)

2.7

参勤交代やマラソンに続くドタバタ時代劇コメディ
細かい部分はほぼフィクションだろうが、引っ越し奉行の片桐春之助は実在する人物であって欲しかった
ラストの石碑の家紋も三つ葉葵だと意味が変わる。

ミッチ
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ナンシー・ドリューと秘密の階段(2019年製作の映画)

2.8

『フランクおじさん』で姪を演じたソフィア・リリスを目当てで

オープニングのスケボーや、イタズラから主人公の活発さや頭の良さが垣間見れてコスパが良いシーン
ティーン感全開でライトな探偵物
特筆する部分
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ホムンクルス(2021年製作の映画)

3.3

頭蓋骨に開けた穴から見える目
永遠に続く様に見える螺旋階段
黒髪の女性
フィルターのかかった画
七日間
辺りが監督らしい演出

自傷行為、母からの監視、大人への嫌悪みたいな物が絡まって自己表現がうまく
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.7

激しく共感するわけでも、苦しくなるほどシンクロするわけでもないのだが、のんの演技でグイグイ観られた。
特に前半一時間くらいまで(温泉前まで)は、ずーーっと観ていられる。
共感といえば、近所に住んで、得
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ゾンビーワールドへようこそ(2015年製作の映画)

3.8

「scouts forever」

人間味溢れるゾンビ達
走る、飛ぶ辺りはデフォルト
トイレのドアを一個一個調べたり、モノマネしたり歌ったり、入れ歯が外れても尻をハミハミ。トランポリン跳んで、ネコまで
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バイオハザード III(2007年製作の映画)

3.0

始動したアリス計画
お馴染みのバスルームで倒れた姿からスタート
人間では無くなったアリスは魅力が無いが、茶系でまとめロングコートを纏ったファッションはシリーズでいちばん好き
特殊能力は持たなくとも銃か
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バイオハザード II アポカリプス(2004年製作の映画)

3.4

始動したネメシス計画
人間離れしたアリスに怪物ネメシスが対峙する。見る影もないが、ネメシスは前作ラスト付近でリッカーに傷を負わせられたマットなのだ。

個人的な見所はジル・バレンタイン。Tウィルスに侵
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バイオハザード(2002年製作の映画)

3.7

言わずと知れたCAPCOMの名作『バイオハザード』の実写版
序盤のアリスの探索シーンは記憶の曖昧さも手伝って、ゲームのスタートと同じ様な感覚になり観る側とリンクする。

何度観ても隊長のレーザーでサイ
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.5

実際のノマド生活をおくっている人達の中に入っていっての撮影という事で説得力がある。
もはや、マクドーマンはホンモノだった
何故?の問いには一人一人の答えがあり、正解も不正解もない。
『サイダーハウスル
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.5

「お前誰だよ!」

スピード感があってテンポも良く、コメディとシリアス、緊張と緩和、役者陣のキャラも相まってエンタメ映画として楽しめる。
挿入曲も場面に当てられ疾走感があり気持ちが良い
小ネタ(?)も
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.5

過去作同様殺し屋の見本市
図書館で本、馬の蹴りにバイクのチェイス
一番のナイスガイは医者のおやじ
にんじゃりばんばんに、相変わらずの日中ミックスのアジア感

ボリュームから言って、ラストのコレクション
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泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)

3.4

全裸にナマハゲの面で全国放送はなかなか滑稽で…だが、過去の自分の酒での失敗をエグられる様でツラい様な居心地の悪い様な…
失敗からの過程が感情移入出来なくて長く感じる部分もあったが、ラストの心からの叫び
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スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち(2020年製作の映画)

3.3

スタントの歴史、差別、女性ならではの悩みや強みをスタントウーマン達が語る

考えてみれば当たり前だが、スタントウーマンは演技をする女優の代わりにアクションをこなすため、体型に気を使うというのが目からウ
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楽園(2019年製作の映画)

3.7

少女失踪事件も、村八分惨殺事件もニュースで取り扱われた過去の類似事件を思い出させる内容で、どこか他人事の様な気もするが描写的には人々の日常で、ボタンの掛け違いで起きてしまった出来事。身近で起きてもおか>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

3.4

蒼井優の怪演もさることながら、軍部のタブーに触れ、それが銀獅子賞をとった事が一番恐いのかも…

おかしい事に気づかない事もおかしいが、気づいてもおかしくならないこともまたおかしいのだ。

テキサスの五人の仲間(1965年製作の映画)

3.8

「紳士になるのは日曜だけだ」

一年に一度のビックゲーム。五人の仲間同士がポーカーに興じている時に三人家族が会場のホテルに流れ着く。ギャンブル狂の夫がめざとく見つけ飛び入り参加する…。

正直途中、子
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ミナリ(2020年製作の映画)

3.6

世の中では生き辛いと言われている
どんどん悪くなっていって、貧富の差はますます二極化していく。
ホントにそうなのか?

偶然や必然
望んだ事、望まざる事
他人の幸せ、自分の幸せ

本作は80年代の韓国
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いつだってやめられる 7人の危ない教授たち(2014年製作の映画)

3.3

オフスプリングの『why don't you get a job?』から始まる映画がクソなはずがない。…と、最初から期待とテンションを上げてスタートする。
不遇の教授達がしゃべりまくり、確かにテンショ
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ONE PIECE STAMPEDE(2019年製作の映画)

3.7

まさに祭りの名にふさわしい
重要キャラから名物キャラ、ちょい役に映画オリジナルまで、これでもかと詰め込みまくる。もちろんパンダマンも。
普段ならイヤな印象だけ残すタレント声優も、祭りの名の下に今回はゆ
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夜明け(2019年製作の映画)

3.6

明かせない過去(柳楽優弥)と消化出来ない過去(小林薫)を抱えた二人
どちらに感情移入するか、出来るかで雰囲気が変わる
どっちの気持ちもわかるだけに、カミングアウトする終盤はいたたまれない
脇を固める役
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あるスパイの転落死(2019年製作の映画)

3.0

『コードネームエンジェル』の補完の為に観賞
歴史家ブラグマンの気付きからアシュラフ・マルワンの二重スパイ説に迫る

スパイはそそる題材だ。映画として二重スパイはヨダレモノ。だが現実として日陰の存在で有
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コードネーム エンジェル(2018年製作の映画)

3.4

エジプト大統領サダトの側近、アシュラフ・マルワン。コードネーム"エンジェル"
第四次中東戦争において、エジプト・イスラエル双方から英雄扱いされる彼は、イスラエルのスパイなのか、エジプトの二重スパイなの
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コーヒーが冷めないうちに(2018年製作の映画)

3.0

珈琲一杯が冷めるまでのほんの少しの時間の奇跡
万能ではなく、制限のあるタイムスリップ。
松重豊と薬師丸ひろ子のストーリーには泣けた

石田ゆり子が時間を題材にした小説『モモ』を読んでいる

淹れたての
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.3

「これまでの全てのカオスに終止符を打ちます」

オープニングの圧巻の戦闘
序盤のジブリパート
決断したシンジ
様々な映像作品の戦闘要素が入ったような後半の戦闘シーン
なによりも、エンドロールで大抵は最
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誰のせいでもない(2015年製作の映画)

3.0

一つの事故をきっかけに変化し、交わり、離れていき。
人生損得勘定だけでは図れないし、タイトルの通り誰のせいでもないのだけれど、なんとも…
間違った解釈かもしれないけど、考える事、悩む事をやめてしまった
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一度も撃ってません(2020年製作の映画)

3.5

ハードボイルド風コメディテイスト的な映画
抜群にカッコいい雰囲気と、名優をふんだんに使った大人の遊び映画

俳優の掛け合いが面白い
特に佐藤浩市と息子の会話は、内容が役を越えてそのまま親子の会話にも聞
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