ふじPONっさんの映画レビュー・感想・評価 - 24ページ目

エジソンズ・ゲーム(2019年製作の映画)

3.4

ACかDCか…それが問題だ。

偏屈、高慢、天才モチーフ請負人俳優ベネディクト・カンバーバッチが発明王エジソンを演じる。
序盤~中盤の電力戦争の件は歴史のおさらいの様な感じだが、終盤に全てが集約されて
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

3.6

高三
夏の甲子園一回戦
アルプススタンドの端での会話劇

あの頃の悩みなんてほとんど覚えてないし、体したことでは悩んでなかったはず。ただそれは、年を重ねたから言えるのであって、小さい世界が自分のすべて
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モネ・ゲーム(2012年製作の映画)

3.5

モネの贋作を扱う詐欺
鑑定士と贋作士が完璧なシナリオを画くが…そこはコーエン兄弟の脚本で、一筋縄では行かない。

テンポも良く、気楽に観られるコンゲーム。最近だと『キングスマン』のイメージが強く、英国
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グッドライアー 偽りのゲーム(2019年製作の映画)

3.5

ヘレン・ミレン
イアン・マッケラン
二大俳優の演技

伏線がライトで、それらしきものは気づきやすい
だが、仮に何かに勘づいたとしても、視線や仕草のシブい演技を楽しみに、女性はいくつになっても「女優」な
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シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

3.0

アメリカで実写の『ドラゴンボール』が10点満点中0点だとしたら、フランスで実写の本作は6点くらいか。他国の作品だが、原作の雰囲気が出ていると思う。流石、日本アニメ大好き国。小ネタと下ネタの量が多めで、>>続きを読む

ドラゴンクエスト ユア・ストーリー(2019年製作の映画)

2.0

あの一点さえなければそれなりだったのに、あれのせいで…野暮だなぁと思う
大人になれとか言って欲しくないよ

有村架純にパフパフを言わせたのが唯一のお手柄

時の面影(2021年製作の映画)

3.8

イギリスっぽい景観に、ほとんどが雲に覆われた空。戦時中の不安な心情と重なる。
その中行われる発掘作業。ロマンなんて言葉とは裏腹で地味な作業だ。
それ故、考察に基づき、出土品が見つかった時の喜びもひとし
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あの夜、マイアミで(2020年製作の映画)

3.8

「マルコムに"チャンプX"と名付けられるぞ」

1964年2月
ヘビー級の世界チャンプになったカシアス・クレイ(のちのモハメド・アリ)。彼を祝うために集まった友人達
マルコムX、ジム・ブラウン、サム・
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ジャッジ 裁かれる判事(2014年製作の映画)

3.9

「妻と犬が迷子…犬を探して」

やり手弁護士が地元で人気のある判事を弁護する。判事がかつて裁いた相手を車で轢いた殺人の罪で。
しかも弁護士と判事は確執のある親子…。

事件の争点と親子の確執
関係無さ
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劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(2019年製作の映画)

3.4

父とするゲームはいっつも野球。
それもホームラン打ったり、点を取りすぎるとリセットを押されるから「接待野球」だ。しかも10分も画面の前でじっとしてられないから9回までやった事がない。
そんなに良い思い
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.8

面白いか面白く無いかで言ったら面白いのに、圧倒的置いてきぼり感がスゴい
最初から最後までちゃんと観ているのに、時間の間隔を空けているのが悪いのか、立て続けに観たら良いのか、私の観ているのは毎回同じもの
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薄氷(2021年製作の映画)

3.9

「人生を楽しむのは泥棒と芸術家だけ」

何者かが人を埋めるカット
スパイクチェーン
濃霧の中襲撃を受ける護送車
誰の仕業で、何の目的なのか…

誰かを解放する為の襲撃なのか
この気に乗じて脱出を図るつ
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ミケランジェロの暗号(2010年製作の映画)

2.9

タイトルから『ダ・ヴィンチ・コード』的な、同年代に活躍したミケランジェロが残した暗号かと楽しみにしたが、紛らわしいタイトル詐欺

昔からの友人同士が、SSとユダヤ人捕虜とに分けられ、ミケランジェロが書
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定められし運命(2012年製作の映画)

3.9

「神様を信じる?」
「時には考えるわ」

理想の子供を産ませる為に……平時ではありえない、あってはいけない考え方が、戦時中は通ってしまうのが恐ろしい。差別のある世界はまだこの考えの枠内にあるのだから、
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ザ・キッチン(2019年製作の映画)

3.4

78年、NYのヘルズキッチン
ムショに入ったダンナどもの代わりに妻達が仕切る

ラストのせいなのか…終わってみるとそれほど記憶に残ってない…何か書きたいのだが、とんと見当がつかぬ。

ギャング物で男が
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ヲタクに恋は難しい(2020年製作の映画)

3.3

エンディングの『残酷な天使のテーゼ』風な曲が、こがけんのネタを彷彿とさせて今年っぽい曲に。

内容はそんなに語るほどではないし福田ワールドも弱め
まさかミュージカルパートがあるとは思わなかったが、メイ
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音楽(2019年製作の映画)

3.8

まさに「音楽」がアツい

どんな編成?ってツッコミたくなるフェスの「音楽」が最高にカッコいい
それまで、ユルい作画にユルい動機でバンドを始めたフリがあるだけに気持ちの振れ幅もデカイ。

個人的には「古
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プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵(2020年製作の映画)

3.4

1978年 南アフリカ
アパルトヘイト撤廃を訴え、過激な行動に出た末、投獄。刑期を全うするのではなく、脱獄を決めた男たちの話

政治的な話はほとんど無い為、エンタメ作品としてあっさり観られるのが良い反
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ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

4.2

『新感染』のオープニングでの鹿のシーンで他の作品と違うニオイを感じたが本作もオープニングの女性への拷問シーン。ショーツ一枚の女性を水に濡らして室内ファンの下に立たせて冷やすという中々のマニアックぶりに>>続きを読む

パドルトン(2019年製作の映画)

3.5

毎日同じように過ぎていく生活の中で、突然訪れるのは余命宣告
最期の時、ただ寄り添ってくれるだけの友人
欲しいような、欲しくないような…

淡々と進む中に、クスっと笑える所があって、テーマ程重くなく観ら
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.3

ジム・ジャームッシュらしい無駄なおしゃべりとコーヒーと。アダム・ドライバーのフルスイングを沿えて。
死んでも生前のナニカにとらわれているゾンビ達
コーヒー
シャルドネ
Wi-Fi
Bluetooth…
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

3.8

『今日の日はさようなら』と『翼をください』のシーンが好き
加治くんも名セリフ多いなぁ

いよいよ「新劇場版」といった様相を呈してきた本作。アニメ版の時は、あーだこーだ考察したが、新劇場版は純粋に楽しみ
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SKIN/スキン(2019年製作の映画)

3.7

実話ベースということで、どこまでが実話で、どこが脚色かがあるが、あくまでブライオン(顔面含めの大量タトゥーのレイシスト)のストーリーであるならば、認めてくれる人がいて、支えてもらえて、守るものが出来た>>続きを読む

カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.8

親への疑念や失望、地元への憤り、将来への閉塞感…子供から大人になる途中の「あるある」を扱った作品は無数に観たが、親がパキスタンから英国へ移民としてきた子供というのが新しい。

プロジェクションマッピン
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ランダム 存在の確率(2013年製作の映画)

2.8

パニックに陥った人間がどんな行動に出るのか的な映画は沢山あると思うが、物理学的要素が肝なのが面白い。肝と言っても、解き明かすワケでは無いので難しいことは無いが、考え始めると深みにハマりそうになる

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グッド・ネイバー(2016年製作の映画)

3.5

ふとした瞬間に故人を思い出すことがある。他人にとってはゴミだったり、些細な事だとしても。

立て付けの悪いドア、夜中の音楽、寒い部屋に愛猫。カーペットのシミでさえ、彼にとっては大切な思い出なのだ。
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インソムニア(2002年製作の映画)

3.8

残雪が荒々しいオープニングのビジュアルが永遠と続くように感じられ、この後白夜で6日間眠れなくなるアル・パチーノの状態を暗示しているようだ。
また、頻繁に挿入される生地に血液が染み込むシーン、永遠と続く
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.1

散々バカ騒ぎしてきた後、卒業生の代表スピーチ
勉強ばかりしてきた自分の価値観が一夜で変わってしまい、見える景色が変わってしまった。みんなともっと仲良くしてたら良かったのに…学ぶって色んな意味がある
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スペンサー・コンフィデンシャル(2020年製作の映画)

3.5

「猫を殺すヤツはクソだ!」

おせっかいが過ぎる正義感元警官漢が、自身の投獄のきっかけになった事件から、警官の汚職、麻薬、利権と「正しさ」を振り回す。

おやじ、同居の格闘家のトリオを見た元カノがバッ
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荒野の誓い(2017年製作の映画)

4.2

軍の大尉と族長。互いに因縁のある二人
死期に近づいた族長を縁の地に送る為の護送の任に就く
命の危険が伴う任務
その過程、頑なだった大尉が徐々に歩み寄っていく
心を許し、過去を赦す
笑顔などほとんど無い
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.0

アメコミらしいカラー、アメコミっぽい効果音やエフェクトなんかをミックスした、ピクサーやディズニーとはまったく毛色の違ったアメリカンアニメ
スピーディーで、アクティブで脳にガツンとくる。
主人公的なスパ
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THE INFORMER/三秒間の死角(2019年製作の映画)

3.7

切り捨てられたら終わりのアンダーカバー
そんな主人公が刑務所に入り、脱獄もからんでくるのか…となる所が面白い
テンポも闇の深さも丁度良く、役者の知名度、悪役の良さ、程よく複雑な構成とクライムサスペンス
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PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR(2020年製作の映画)

3.3

「僕はシビュラが好きではない。だけど一つだけ良いところがある。それはドミネーターに引き金が付いていることだ」

アニメシーズン3の続き

タワー内でのアクションがベース

シーズン1の槙島が「普通」を
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コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

3.8

「他人より優れていることが
高貴なのではない
本当の高貴とは
過去の自分自身より優れていることにある」
アーネスト・ヘミングウェイ

JK長澤(ドラゴン桜)
豪華カメオ
ぬかりない小道具
小ネタの数々
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劇場版 SHIROBAKO(2020年製作の映画)

3.7

「師匠じゃない。商売仇だよ」

え?見逃した回ある??
というくらいアニメからガラッと変わってしまったムサニ。あのドタバタを期待していただけに不安な立ち上がり…テレビアニメから四年後の設定だ。
もちろ
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MERU/メルー(2014年製作の映画)

3.5

宙吊りテント(ポータレッジ)
反りたつ壁の前ではテントを地面に建てる事ができないため、壁にかけて簡易テントとしアタックする時期を待つ…衝撃だ。
シャークスフィンと呼ばれる人類未達の地へ挑戦する男達
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