Tallowさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

暁に祈れ(2017年製作の映画)

3.8

娑婆≒監獄orDIE
祖国イギリスを離れ、タイで薬物に溺れ、収監されるキックボクサー。タイの監獄は狭い部屋に大人数雑魚寝です。ほとんどの受刑者が身体の半分以上タトゥー。顔や頭に入れている人も沢山居ます
>>続きを読む

来る(2018年製作の映画)

3.6

オムライスのくっにーにー♪

ホラー的な描写に富んだ作品で霊的な「あれ」の傍若無人な猛威として描かれてますが、当時人物それぞれの「業」の様なものを1つの集合体として描いているヒューマンスリラーな感じで
>>続きを読む

アクアマン(2018年製作の映画)

4.0

「おっかさん役と言えばニコール・キッドマン」
ここ数年で観た彼女の出演作「LION」「パーティで女の子に話しかけるには」「聖なる鹿殺し」など、あくまでも主役を立て、脇に徹する演者でしたが、とうとうやっ
>>続きを読む

麻雀放浪記2020(2019年製作の映画)

2.7

完全なる原作レイパー
原案 阿佐田哲也となっていますがこの作品にその意志は残っていません。
タイムトラベル、AI、東京五輪などの後づけ要素が物語として膨らまなかったり、役者の中に麻雀団体やミュージシャ
>>続きを読む

ロンドンゾンビ紀行(2012年製作の映画)

3.3

ゆっくりゾンビvs老人
爺ちゃんのホームの立ち退きを阻止すべく銀行強盗する孫達が銀行を出るとそこはゾンビの世界だった。大金と大量のの武器を握りしめて爺ちゃんの救出に向かう。
B級ゾンビ作品ですが、ゾン
>>続きを読む

アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

3.4

1989年のドイツとヨーロッパ諸国の政治的な情勢やベルリンの壁崩壊の政治的ディテールの細部をふんわりとしか理解できてなかったので、半ば置いてかれ気味でしたが、アクション娯楽作品として楽しめました。凄腕>>続きを読む

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(1988年製作の映画)

3.6

宇宙世紀シリーズのガンダム以外はほぼ観ていないのですが、この時間軸のガンダムは「THE ORIGIN」シリーズを見ることによって全編通して物語に奥行きが出てきます。ダイクン、マス、アズナブル、バジーナ>>続きを読む

ディセント(2005年製作の映画)

3.3

割と好きで何度か観ている作品です。
女だらけの洞窟探検記。パーティー気分で行く場所では無いですね。
前半の息の詰まる閉塞感はなかなか良くできています。退路が崩落してからは広いスペースが確保されますが、
>>続きを読む

ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

3.8

ダニエル・クレイブ、ルーニー・マーラ、んでもってデヴィッド・フィンチャー監督って布陣で面白くない訳がない。
何度も観ている好きな作品です。
オリジナルのミレニアムシリーズも良くできているシリーズだとは
>>続きを読む

トランスポーター3 アンリミテッド(2008年製作の映画)

3.4

脚本としての参加ですが、「アクション×変な色の髪のヒロイン」といえばリュック・ベッソン流。きっと撮影とか編集に口出ししてるんだろうなぁと感じます。
このシリーズはやっていると最後まで観てしまいます。振
>>続きを読む

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

3.3

確信が持てたら金を惜しみなく使う。金を積んだものがアイデア奪う。非常にアメリカ的ではありますが、一つの正義の形。
ま、日本ではなかなか受け入れられないものではありますが、箇所箇所のセリフの説得力はあり
>>続きを読む

アラジン(2019年製作の映画)

4.6

金ローにて。
ガイ・リッチーのオールタイムベスト。空間と音楽を巧く馴染ませてあってオリジナルアニメファンも納得ですね。
良質で完成された原作の立ちはだかる中で新しい表現方法で再びピークを見ることができ
>>続きを読む

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

4.4

気がつけば4ヶ月弱振りの劇場鑑賞。候補はたくさんありましたが、良くても悪くても問題作品が見たかったので即決でこの作品でした。
トリアー監督作品で150分越えってことは体感時間で8時間くらいを予想してい
>>続きを読む

アラジン(1992年製作の映画)

4.5

金曜ロードショウにて。
ディズニーアニメ史上最高傑作。かつてはDVDを購入し、月一の頻度で観ては日々のストレスの様なものを完全に消し去ってくれる自分の生活に欠かせない作品でした。些か狡猾なアラジン、少
>>続きを読む

ANTIPORNO アンチポルノ(2016年製作の映画)

3.3

日活ロマンポルノリブートシリーズ第3弾。
ここ最近の園子温監督作品の中では監督が「買われた」感が比較的少ないのはとても好印象。かつての監督の製作スタイルである「家賃(を払う為の)映画」にとても近いよう
>>続きを読む

いつだってやめられる 闘う名誉教授たち(2017年製作の映画)

4.0

「馬鹿と天才は紙一重」シリーズ完結編

物語の結びに向けて笑い要素は少なめですが、それでも有り余るカタルシス。3本とも単体としても充分な娯楽要素を満たしているので順番まちがえて観ても楽しめます。脚本、
>>続きを読む

いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち(2017年製作の映画)

4.0

いつになってもやめられない物語。
オーシャンズが一流だとすれば二、いや三流のクライムムービー。

前作を上回る面白さ。最高の頭脳らしくそれぞれ個性的な神経質っぷりが笑いを誘います。一般的なイタリアンジ
>>続きを読む

クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

3.9

観てる側のモチベーションを完全に支配する音楽がズルい!!
三試合構成はシリーズ初なのではないかな?このシリーズでは必須ではありますがファミリー要素が多かった様に感じます。もちろん新しいシリーズなのでロ
>>続きを読む

拷問男(2012年製作の映画)

3.6

シナリオは王道パターンですが、グロ量と痛量はトップクラスのボリュームです。序盤の「誰が拷問男なのか?」の段階でエンジニアリング的な器具作成のカット、娘の成長過程や人物相関図を短い時間でうまく描写できて>>続きを読む

ロッキー4/炎の友情(1985年製作の映画)

3.4

クリード2の予習も兼ねて鑑賞。
スポーツに政治を持ち込んでおいて「みんなは変われる」って言う不埒な作品ですがロッキーバイアスによって形になっています。国を誇りに思って闘うのはカッコいいけど相手を憎んで
>>続きを読む

バイオハザード III(2007年製作の映画)

3.5

1、2、3一挙放送の最後だけ鑑賞。シリーズ中一番アクションとドラマのバランスが良い3。ミラの初々しさこそ無いですが、ククリナイフのアクションシーンは最高です。4で本格的に牙を剥くウェスカーが出てくるた>>続きを読む

イット・カムズ・アット・ナイト(2017年製作の映画)

3.3

映画の世界では珍しく潜伏期間が数日あるウィルスパンデミック作品です。数日間の潜伏期間に起こる人間の疑念を描こうとしているのですが、感染から発症までの時間がほとんど省かれているのが残念ですね。
結局追い
>>続きを読む

テリファイド(2017年製作の映画)

3.6

ダイレクトなまでにグロいの見せてる割にチラ見せの怖さがボヤけなかったり、脚本の雑さ加減も感じますが面白いのは一定の基準以上のクリーチャー造形の丁寧さができている点に他ならないと思います。
金属食器の新
>>続きを読む

スターリンの葬送狂騒曲(2017年製作の映画)

2.9

スターリン死後のおじさんたちのすったもんだ。
スターリンがどの様に悪いやつで、どの様に凄いやつなのかはあまり描かれてい無いので「リストに載るぞ」の怖さもふんわりしか伝わってきませんね。
ソ連なんて言葉
>>続きを読む

ヘイト・ユー・ギブ(2018年製作の映画)

4.0

人種差別が主軸の作品ですが、アメリカ警察が嫌われる理由映画。
多くの被差別者はどんなに怒り、叫んでいでも現状に巻かれる状況を飲み込むしかないと根っこの部分では諦め気味ですが、ラスト、スター(役名)は闘
>>続きを読む

グラウンド・デス(2018年製作の映画)

3.2

取材で地下深くのトンネル工事現場に来たリー。
ところどころ閉塞感のある現場で火災発生。「ここの中なら安全」と言われ2人の作業員の居る圧力カプセルの中に避難するも……

なんとも息苦しい作品です。閉所恐
>>続きを読む

ゲヘナ(2016年製作の映画)

3.0

面白くないわけではないけど中盤のパートがいちいち長くて眠気を誘います。大自然の美しさとかこの作品に必要あるのかな?と思うカットとか「せっかく来たんだし…」感。若干の貧乏くささを感じます。スタジオ撮影だ>>続きを読む

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.5

「籠の中の乙女」「ロブスター」から通算3本目のヨルゴス・ランティモス監督作品。序盤は薄気味悪さは控えめだなぁと見ていました。ただ。なんとなく倒錯気味な雰囲気だけは感じます。暗闇の中の平均台をすり足で歩>>続きを読む

いつだってやめられる 7人の危ない教授たち(2014年製作の映画)

3.6

3作あるけど面白ければ…と思い第1作を観賞。これはシリーズ全部見たいですね。
インテリ合法ドラッグクライムコメディ。2コママンガ的「フリ」→「オチ」のスピード感が楽しいですね。薬屋襲撃シーンとか馬鹿馬
>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

4.2

パルムドール受賞納得の傑作。明確な「幸せ」がそこにはあったので万引きを断罪したくなくなります。
一流の俳優が多数出演していますが、無駄遣い感が一切ない点が高評価の多さに繋がっているような気がします。
>>続きを読む

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.4

母親の熱演感父親の不憫感のコントラストが良いですね。
悪魔崇拝的なホラーでいうとサスペリアと同時期の作品で、微に入り細に入りよくできていますが、個人的にはこのジャンル、嫌いではないですが、持っていかれ
>>続きを読む

グッド・ネイバー(2016年製作の映画)

4.2

内容に関しては触れません。ネタバレ厳禁の作品は数あれど、ここまで緻密かつ奥行きのある脚本が抜群に冴えています。何の賞も取ってないのが不思議です。
ミスリードを誘うパッケージすらつや消しになります。是非
>>続きを読む

スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間(2013年製作の映画)

3.5

再鑑賞。パッケージ、タイトルにあるようにゾンビなる3日間のお話です。
最初にスクリーンに映し出される美形の主人公の女の子の姿をしっかりと頭に焼き付けてください。

絶 対 忘 れ ま す
>>続きを読む

ライフ・オブ・ザ・パーティ(2018年製作の映画)

3.4

「天才メリッサの元気が出る映画」
純粋なアメリカンコメディは普段あまり観ないのですがなかなか楽しげ。自傷ネタ満載で誰も傷つかないのも良いですね。
日本人キャストとか想像するとこれまた楽し。
古典的です
>>続きを読む

クワイエット・ボーイ(2015年製作の映画)

3.2

スペインかと思いましたがイタリア作品なのですね。クズさ加減容赦なし…^_^
中でもお母さんが相当キてますね。綺麗ですが引くレベル。
ネタバレは極力少なくしたいのですが、「字幕」と「吹替」はどの様な事情
>>続きを読む

ババドック 暗闇の魔物(2014年製作の映画)

3.6

絵本で姿が描かれて名前がついているとホラーやクリーチャーものとして捉えてしまいがちですが、単純にストレスからの不眠による幻を題材にしたサイコ作品。
ホラー映画と期待すると肩透かしにあいますね。サイコ作
>>続きを読む