ironsandさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

完全にホラーですね。見てる間、何が起こってるのかわからなくなってくる。生と死の描写の連続。鑑賞後に考察を検索するとまた面白い。東出の演技が突出してたけど、出演者全員の演技が素晴らしかった。

家庭 4Kデジタルリマスター版(1970年製作の映画)

3.7

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テンポが良い。アントワーヌが相変わらずフラフラしててどうしようもない。クリスティーヌには幸せになってほしい気持ちがありつつもアントワーヌとの会話のやり取りはとても可愛くて愛しい。
初っ端の近所の初老た
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夜霧の恋⼈たち 4Kデジタルリマスター版(1968年製作の映画)

3.8

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気軽に見られるわかりやすいラブコメ。面白かった。おっちょこちょいというかどこか抜けてて飽きやすい、12歳のアントワーヌがそのまま成人してた。大人は判ってくれないと一人で生きることを選んだアントワーヌが>>続きを読む

アントワーヌとコレット「⼆⼗歳の恋」より 4Kデジタルリマスター版(1962年製作の映画)

3.6

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アントワーヌだ!としみじみしてたら、ルネ!が出てきて嬉しかった。コレットはとても魅力的だけど、やっぱり気を持たせすぎ。

Wikipediaの解説
https://onl.bz/xiS5jQD

⼤⼈は判ってくれない 4Kデジタルリマスター版(1959年製作の映画)

3.8

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ストーリー、カメラワーク、全てに魅せられた。63年経っても瑞々しい。両親の仲は良くなく貧しい家庭で生まれる反骨精神。脱走から海で振り向くドワネルのラストショットは感動した。

ジャン=ピエール・レオが
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私のように美しい娘(1972年製作の映画)

3.7

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原作はヘンリー・ファレルの小説。女性犯罪者に振り回される男がみんなバカなブラックコメディだった。確かにカミーユが主体的でフェミニズム映画と言われるのも納得。奔放に振る舞うベルナデット・ラフォンがやはり>>続きを読む

あこがれ(1958年製作の映画)

3.5

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とにかくショートカットのベルナデット・ラフォンが素敵!そんな女性に憧れる少年たちのひととき、半年ほどの思い出を描いた短編。ただ、今見ると悪戯では済まされないほど酷く、犯罪とされてもおかしくないので不愉>>続きを読む

1秒先の彼女(2020年製作の映画)

3.3

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アジア版ミシェル・ゴンドリー。最後、窓口にグアタイが来た時のシャオチーの泣き笑顔が良かった。

ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

3.8

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生きたかった人生と生きられなかった人生。二人の女の友情のような愛情のような関係。すれ違いが悔しくて涙が出てしまった。小説がネット小説というのが現代らしい。見ながらなんとなくウォン・カーウァイ作品を思い>>続きを読む

PITY ある不幸な男(2018年製作の映画)

3.2

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脚本家見て納得。とにかく最後に犬が陸に上がってきて救われた。

サンダンスへ再び ギリシャ人監督Babis Makridis最新作『Pity』
indietokyo.com/?p=7305

AVA/エヴァ(2020年製作の映画)

3.2

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過去に依存症癖がある元軍人の殺し屋で家族とのゴタゴタがあって連絡を取る上司とは信頼関係があって…って90年代の男性が主役のアクション映画でよく見たなというジャンルを女性が主役で書き換え、というところは>>続きを読む

テラビシアにかける橋(2007年製作の映画)

3.5

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喪失と再生の物語。児童文学が原作。
あの時、ああしていれば、ifを語り出せば人生はキリがないんだけど、心が幼いほど自分の中で片付けられない感情というのはよくわかる。親友を事故で亡くして「一緒にいてあげ
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.3

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集大成はわかるが、長すぎる。引退した身とは言え、スパイらしい活躍が少なく、ただの(ご都合)アクション映画に近いものがあった。ただ、スパイという職業の一人の人間が描かれていた所は良かった。

女は女である(1961年製作の映画)

3.7

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エミールはアンジェラを愛するが故に言葉を真に受ける
アンジェラはエミールを愛するが故にあえて罠にかかる
エミールとアンジェラは愛し合っているが故に二人にとってすべてがまずくなりそうだ
やりすぎても大丈
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ショック・ドゥ・フューチャー(2019年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

若き才能ある女性音楽家が男性優位の世界で闘うフェミニズム映画ではあるんだろうけど、正直最後の「電子音楽の創生と普及を担った最後の女性先駆者たちに捧ぐ〜」がなければあまり印象に残らない、あっさりした作品>>続きを読む

ジェームズ・ボンドとして(2021年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

ダニエル・クレイグが素晴らしい役者であり、ボンド起用のタイミングも製作陣との相性も本当に良かったんだな、としみじみ感じる一本。

少年の君(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

貧困やいじめという重いテーマに、不良少年と勉強ばかりの賢い少女が心を通わせていく模様を少女漫画のように仕上げてて、上手かった。若い世代に是非見てほしい。

5月の花嫁学校(2020年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

本当にあった花嫁学校を舞台に、フェミニズムに目覚めるまでを描き、最後はミュージカルになるというフランスらしいコメディ作品。なかなか面白かったしこういう作品にジュリエットビノシュが出ている事が、しみじみ>>続きを読む

ボーイ・ミーツ・ガール(1983年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

構図、映像が素晴らしい。これが初長編作って、いや凄いな。
恋に恋するアレックス。青い、若い。
ガラスコップで牛乳を、割れたカップで紅茶を、飲みたくなる。

汚れた血(1986年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

とにかく構図や色使い、映像が素晴らしい。君とすれ違ったら全世界とすれ違うってこと。沈黙を守る、と言うけれど本当は、沈黙は人を守る。バイクに乗った天使。
恋愛臭く、人間臭い。
夜、人気のない道でモダン・
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囚われの女(2000年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

倒錯的で美しい、現実とも妄想ともつかない会話と映像と音楽でサスペンス映画のよう。女が囚われているようで、囚われていたのは男だった。長年敬遠していたブルーストの『失われた時を求めて』、読まなければ。
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私、君、彼、彼女(1974年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

カメラの前に自らを曝け出すアケルマン、24歳の詩のようなポートレイトのような作品。欲望と悲しみ。紙袋からスプーンで砂糖を貪る姿が忘れられない。
男性とのシーンでは彼の顔アップだけなのに、女性とのシーン
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ブロー・ザ・マン・ダウン~女たちの協定~(2019年製作の映画)

3.1

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内容が合わなくて、胸糞悪く後味の悪い映画だった。納得いかない。男も恩恵受けた割には女ばかりが罪や罰を受けた印象。
女性監督、出演者のほとんどが女性という点は好感度高い。

ふたりのヌーヴェルヴァーグ ゴダールとトリュフォー(2010年製作の映画)

3.5

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ヌーヴェルヴァーグとは、がわかる。なかなか面白いドキュメンタリーだった。

右岸派(カイエ派)
ジャン=リュック・ゴダール、フランソワ・トリュフォー、ジャック・リヴェット、エリック・ロメールなど

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オールド(2021年製作の映画)

3.2

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何か得体の知らないホラーかなと思って見始めたら、意外と科学的な話で驚いた。
シャマラン監督の娘さんたちが父の日にプレゼントした『サンド・キャッスル』というバンド・デシネが原作。

(r)adius ラディウス(2017年製作の映画)

3.0

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ウイルスなのか、なぜ突然死んでしまうのか、半径15m以内に近付いたらなぜ?という途中までは面白かったのに、原因であろう雷のようなものもそれ以上はわからず、二人の関係性も予想がついた上に最後それかよ…と>>続きを読む

モロッコ、彼女たちの朝(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

未婚の子だからと差別され、女だからと夫の死を悲しむ権利すら奪われる。どの国でもそうだが、結婚というものが女に及ぼす影響が恐ろしい。終盤、子を大事に思うが故に愛情に触れないように、手放す辛さと葛藤するサ>>続きを読む

ライトハウス(2019年製作の映画)

3.3

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単純に好みじゃなかったんだけど、凄い映画というのはわかった。極限状態に置かれた主人公二人が共に信頼できない語り手なのでもう何が何だか…知識不足で理解できないことが多かった。

徹底解析ページ | 映画
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この世界に残されて(2019年製作の映画)

3.3

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「残された者」同士が傷を舐め合い共存していくのではなく、最後は尊重し合いそれぞれの新しい道を選んだところが良かった。

カモン カモン(2021年製作の映画)

3.9

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家族や周囲の人たちのことを思いながら、多面的に見られる年齢でこの作品を見ることができて良かった。
日々の些細な出来事や言葉が美しく、全てに意味があるのだなと思い出させられる。
先へ、先へ。

『カモン
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フロッキング(2015年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

同意の上のセックスとは、レイプとは、加害者とは、被害者とは、と考えさせられる社会的メッセージ性の強い作品。ただでさえ非常に胸糞悪い内容なのに、実話を基にしていて救いのないラストなので、余計に気分が悪く>>続きを読む

見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

パーソナル・ショッパーに出てきたあの降霊術のあの人、とのことで見なければ!と鑑賞。なぜ今だに認められないのか、美術史を書き換えられないのかは、だからですよね(ヴァチカンMoMAや美術界ボーイズクラブ)>>続きを読む

特捜部Q 檻の中の女(2013年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

なぜ監禁されるのか、わからないままストーリーが進んでいくことに恐怖を覚えたが、全てが繋がり、最後はなんだか切なかった。コーヒーのやり取りや食堂、Qの始まりをやっと見ることができて良かった。でもさ、怪し>>続きを読む

マイ・ニューヨーク・ダイアリー(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

原作よりも静かに、優しく、背中を押してくれる良作。

パリ13区(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

そうだよ、これがパリ!人に辛辣で自分は正しい。
アンバーとノラのパートに胸が高鳴ったし、もっと見たかった。本当の恋に出会った時のあの感覚…たくさん迷って、いびつな私たちはちゃんと辿り着く。モノクロの映
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ぶあいそうな手紙(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

詩や手紙が心の交流に使われてノスタルジックでとても良かった。

抒情詩テロの反撃だ!
生ける詩人たち!
路上ポエトリーリーディング、カエターノ・ヴェローゾの曲が素敵だった。

『ぶあいそうな手紙』アナ
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