tjwattさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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チワワちゃん(2018年製作の映画)

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語りを挟んでMVが続くような前半は、なんとなくキツイなという印象。

東京という都市にある、匿名性。どこの誰かが曖昧で、二度と会わないことも容易。それゆえの解放感と、空虚さが感じられる。それぞれの視点
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21ブリッジ(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

後ろ指刺されながら守ってきたものに裏切られていたなんて切なすぎる。元軍人。警察側の処遇。ジェントリフィケーション。

ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

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25年監禁された無垢なままの青年によって、正しさの境界線が曖昧になっていく。「普通」を知らないことの豊かさを感じる。

社会性を持たない主人公は最後まで変わらず、コミュニティの側が変わっていく姿が美し
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

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男性社会に対するカウンターのような前半から、完全に個人的な復讐劇に移っていく後半。深い怨念の前に、正しさの境界線はぼやけて消えていく。「キャンセル」がカルチャーとして消費されていく現代。許す許さないは>>続きを読む

イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

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踊るのに許可なんていらない。BTSのpermission to danceをなんとなく思い浮かべる。

今この時に問題が全て解決はしないのだけれど、状況は少しずつ変わっていく。未来に託す動きを続ける
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

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最後の決闘裁判と比べてしまって、そこまで乗らなかった。ジャレッドレトのメイクと、終盤のシャッターの光に浮かぶガガの顔が印象的。アダムドライバーは終始かっこいい。

2時間半以上の長さで喫煙シーンを延々
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

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公開日に映画館。U-Nextで5/22。

日曜日のド深夜に見て、最高の月曜日が始まっている。

僕らみんな間違うし、それは取り消すことができないのだけれど、とにかく努力して償っていくしかないと。
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

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好きなものは同じではなくなったが、嫌いなものは最後まで一緒だった。

花束みたいな恋を忘れられずに、上手く作られたこの映画に共感すること。なんとなく悪くないと思えるようになった。

X-MEN:ファースト・ジェネレーション(2011年製作の映画)

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ディズニープラスにて。

突然変異で特殊能力を得るミュータント。それは「授かったもの」か「背負わされたもの」か。

その能力(見た目)によって虐げられた経験は、復讐心へと形を変える。それは悪いことで、
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

視点の違う3パート+クライマックスという構成。逃げながら、靴を脱いだのか脱げたのか。些細な部分の演技が楽しめ、長いと思うことはなかった。

プライドや権力、肉欲に駆られる男たちに翻弄される女性。平等な
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華氏 119(2018年製作の映画)

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右は左を批判し、左は右を批判する。形としての思想に陶酔し、何か強い導きを求める。でも民主主義の上で対するべきは民衆同士じゃない。

誰が弱いのか、下に見えるように争うことほど馬鹿げたことはない。
1番
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

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ストーリーはほぼほぼ存在しないに等しい。そこには人がいて、家(であった)という場がある。

生への執着は人へ、そして場へと変わっていく。本質はどこにあるのか。

言葉は少なく、場の展開もほとんどないこ
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グリーンブック(2018年製作の映画)

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黒人か白人か、わからなくなる。

地域の問題?近所のバーでも起こる?イタリア移民も半分黒人?

実際に見て、感じて、そこに身を置いてみる。ティッツバーグにはがっかりさせられるしね。見て確かめられた。
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

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彼は何度も何度も警官によって殺害される。アメリカの歴史で何度も繰り返されてきた光景だろう。今も。

繰り返されることはトラウマになる。逃げることを考える。それでもダメで対話するが、それも叶わない。もう
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私というパズル(2020年製作の映画)

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出産、そして産後の悲劇を巡る、夫婦とその家族の映画。

2つのものを渡す橋。内と外の振動数が等しくなる時、共振して瓦解してしまうもの。夫と妻、世間と自分(家族)。思う正しさはそれぞれあるが、絶対は存在
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ザ・ライダー(2017年製作の映画)

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1人のカウボーイが変わっていく映画。

調教とロデオというコントロールすることは対比になっていて、夢と現実の二つの間で揺れ動く。

自尊心のためか、誰か(何か)のためか。自然、友人、馬、家族がゆっくり
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ノマドランド(2020年製作の映画)

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ただ生きる。生き続けること。

車が壊れて、姉(妹?)の家に泊まるシーンが印象的。裕福で広い家に留まれば?と聞かれても断る。なんでここじゃダメなのと聞くが、すでに答えは出ている。

資本主義が当たり前
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ミナリ(2020年製作の映画)

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80年代を舞台に韓国移民を描いた映画。

ルーツと保つ距離感。アメリカンドリームを目論む夫と、呼び寄せられる形で移住した祖母。二つの生き方は対になる。

アメリカの地に植えられた韓国野菜。水が枯れてし
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

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夢や希望を社会に提示してきたピクサーの内省が伺える。劇中の精神世界の住人にも迷いがあり、それは多様性を受け止めている。

当たり前や凝り固まった正義にまみれる生活の中で、時折立ち返るように。この映画の
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星の子(2020年製作の映画)

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芸能界という特殊な世界の中で幼い頃から活躍する芦田愛菜と主人公の役を重ねて見てしまう。

同級生がキラキラして見える現実にはクソな教師がいて。変な宗教と周りに馬鹿にされる幻想そのものには苦痛はない。苦
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

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住んでる場所や参加するコミュニティが変わって。パタリと疎遠になってしまった経験がある。あんなに毎日一緒にいたのがまるで嘘のように。

ボツワナに行く期間が数週か1年かの違いは、多感な年頃には大きいもの
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グッド・タイム(2017年製作の映画)

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自分ってダメだなとか自分ってサイコーとか思うのは日によっても、違うし、タイミングとかもある。

まあそんなんでいいじゃん。しょうがないじゃん。って感じを受けた。

アンカット・ダイヤモンド(2019年製作の映画)

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ダメでどうしようもない人を救ってくれるのだから、サフディ兄弟は優しい。

最後のシーンは優しさ。あれが起きなきゃ、コイツはまた駄目なことを続けるだけでまた苦しむ。あのシーンの瞬間は幸福しか感じえないほ
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LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

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スーパーヒーローはどこまで信じられるのか。人間を超越した存在は、大きな脅威と隣り合わせである。2人のヒュージャックマンが殺し合うシーンはミラー。人を殺した人間は元に戻れない業を背負う。いいと悪いの違い>>続きを読む

ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「コンクリートの上を引きずり回されて」いるのは誰か、何か。政治的な正しさという問いに、皮肉として裏切り続ける。政治的な正しさがあっても映画としての魅力に欠けることはある。

張り込みで卵サンドを1時間
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ナイト&デイ(2010年製作の映画)

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支配と被支配の関係性。支配者も、支配したものにしばしば支配されてしまうことがある。例えば、最新ゲーム機を破壊したりするYouTuberのように。

車のボンネットに乗ったトムクルーズを乗せて走るキャメ
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

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明るさと衣装の可愛らしさが、恐怖を助長する。抗不安の薬を飲む彼女が、最後に不安から解放された表情をする。